この小説はパルスィさんが主人公ですが、裏設定として可哀想な憑依者がいるんですよ。自分で体を動かせないパルスィの中に入ってしまった、知識と能力だけ使われる哀れな方です。
一応載せて置きますが、要らないと思った方は飛ばして下さって結構です。又、この回投稿後に「神様転生」タグを追加しておきます。
それでは、どうぞ。
...ん?
辺り一面真っ白だ。何処だ此処?
『えー、突然じゃが―――』
――主には転生してもらう。――
「...は?転生?突然何を...これは夢なのか?」
『残念、夢では無いのじゃ。儂は主らが一般的に神と呼ぶ存在』
「そんな事いきなり言われても、信用できるかよ...本当に夢じゃないんだな?」
『勿論。そして儂には主を転生させる権限があり、義務がある。主の死に様はどうも救われない死に方での、少数会議で全員一致の転生判決じゃ』
「え~...それって...どんな死に方だ?」
『ジェットコースターにちわわとやらを連れて乗った阿呆がいてな、鞄の中に入れていて誰も気づかんかった様じゃが...犬がうっかりというか案の定空を飛んでな。いち早く気づいた主が助けたと云うことじゃが、その際主は安全ベルトを破壊してしまい身代わり状態となった。レールに叩きつけられ身動きが取れんでいると、そこにコースターが来て轢かれ............といった感じじゃな』
おいチワワ連れて乗った奴誰だよ。そいつが元凶じゃねぇか、ちょっと殺させろ。
『まぁそういう事で、主は夢の転生生活が送れる様になったという訳じゃ。土産じゃ、何でも3つ特典を選べぃ』
「え、いいんですか?それじゃあ...【星を操りたい】、【あらゆる学問に関する最先端の知識が欲しい】。最後はランダムでお願いします」
『主、中々のチートを選んだな...まぁ良かろう、適当に見繕ってやるわい』
さあ、夢の転生生活だ。チートは持った、この神様の事だし精々残りの願いはそこそこな物にしてくれる筈だ。
『この扉を潜れば直ぐじゃ。二度目はあんな死に方しない様にな。それゆけ!』
こうして俺は、二度目の人生を歩み始めた。
...いや、今となっては【人生】では無いのだが―――――。
◆
...んん?真っ暗空間?転生生活じゃなかったの?
...おお、視界が開けた。知らない天井、転生は成功したのか。
「ふぁ~ぁ...ふぅ」
ン?
オレシャベッテナイヨ?コエダシテナイヨ??
「日付日付っと...うわぁ、三日も寝てたのね...」
なんだこれはぁ...思ってたのと大分違うぞ!?
お、鏡だ鏡。今の俺の姿...って自分じゃ動けねぇの!?俺って意思だけ入ってきちゃったの!?転生じゃなくて憑依やん、体の主導権無いやん!どうしろと!?
っとと、窓に映った自分だ。よく目を凝らして...って、凝らせないんだった。よく見て...って―――
ちょ...おま...え........お、俺............パルスィぢゃねぇぇぇぇぇかぁぁぁぁ!!!
-完-