小鳥が大きくなるまで、いつもそばに   作:雪詞

57 / 75

言いたいことは1つだけです。
みなさん、流行っているからといってインフルには気を付けましょう。
この時期のインフルは治った後にやらなきゃいけないことがたまってしまってほんっとうに大変なことになります。

そんなこんなで更新が大幅に遅れたくせにほとんど執筆時間がありませんでした。
なので今回は途中までかけているところまでの投稿。
つまりはまさかの番外編パート1です。
内容としてはつながりのある四コマ漫画の小説版くらいの感じで読んでください。
これを書いてて本当に絵が描ける人を羨ましく思いました。

では、だいぶ遅れましたが総合評価400・UA70000・お気に入り300の番外編のパート1です。
内容は本当にオチもなにもないただの日常の垂れ流し状態でだいぶ出来が悪いかもですがご容赦いただければ。
それではご覧ください。




番外編:彼と彼女たちのちょっとした日常 パート1

☆彼と彼女たちのちょっとした日常 パート1 ☆

 

 

 

~猫か!!~

 

「凛!ずれてる!」

「はい!!!」

 

今日も今日とてダンスのレッスン。いつも通りに海未とともに確認してから話し合い、そこで出た問題点を指摘していく。まったくもっていつも通りの流れである。しかし、いつも通りではない点が一点。

 

「凛!ステップ違う!」

「は、はい!!!」

 

鷹也の声に返事をして慌ててステップを戻そうとする凛。しかし、注意してから少しはいいのだがしばらくすると

 

「凛!早くなってる!!周り見て!」

「は、はいぃ!!」

 

この通りである。鷹也はそんな様子を見てから首を傾げる。凛にしては珍しいことだ。運動神経抜群でダンスもうまい凛は最初こそリズムが早くなりがちだが、ある程度練習した曲ならば絵里と同じくらい上手くなる。この曲は結構な練習回数をこなしているはずだが。

 

「凛、珍しいわね。どうかしたの?」

「え、えっとぉ……」

「歯切れ悪いわね。何かあるならさっさと言いなさいよ。」

 

一端休憩とすると、絵里とにこが凛に声をかけている。鷹也も気になることではあるのでそこに近づいて声をかける。

 

「何か他のことに気を取られてたみたいだったけど、何か気になることでもあった?」

「……えっと……別に気にしなくてもいいと言うか……」

「凛の様子がおかしいのは放っておけないわよ。」

「っていうか変に何か気にしてたら練習にならないでしょ。」

 

絵里とにこに促されて、真剣な顔になった凛。覚悟を決めたのか、おもむろに口を開く。

 

「わ、分かったにゃ……じゃあ言うよ……?」

「「「……………………」」」

「あのね……」

 

そこで少しためてから、凛は3人が見守る中で告げる。

 

「ポニーテールが揺れてると引っ張りたくなるよね……!!」

「「………………え?」」

「猫か!!じゃれつこうとすんじゃないわよ!!」

「え、ああ。ポニーテール=猫じゃらし的なことか。さすがのツッコミスキルだな、にこ……」

「にゃー!!」

「あ、猫だ。」

「そうだったわね。猫だったわね、あんた……」

「えっへへ~……にゃんにゃんにゃ~ん!」

「褒めてないわよ!」

「といかポニーテールって私のよね……どうりで妙に視線感じると思ったわ……」

 

大した理由ではなかったことに安堵しつつ、にこは凛にツッコミをいれて、鷹也は一瞬きょとんとしてからその対応力の高さに妙に感心し、絵里は自分の髪が危なかったことに気づいて苦笑した。

 

 

 

 

 

~髪型を変えよう!!~

 

「何してるんだろ?」

「さ。さあ……?ポニーテールがどうとか聞こえてきたけど……」

「凛の様子がおかしかったことを気にしてたはずなのですが……」

 

まあ任せておきましょうと海未が穂乃果とことりに言う。今日の練習は凛の様子がおかしかったので気になっていたのだが、あの3人が声をかけているのならば気にしなくてもよさそうだ。そんな話をしていると希が近づいて来た。

 

「鷹也くんとえりちがいれば大丈夫みたいやね。面倒見のいいにこっちもいるし。」

「そうだね~。あ、ポニーテールっていえば希ちゃんもしてるよね?バイトの時!」

「ポニーテールっていうかおさげって感じやけどね。なんでポニーテールの話?」

「なんかあっちでポニーテールの話になってるみたいで……」

「……なんの話をしてて凛ちゃんの心配からポニーテールの話になるんやろ……」

 

海未と同意見であった希に穂乃果がそう言うと、希はきょとんとしてからことりの補足を聞いて苦笑する。そればっかりはきちんと話を聞いていない自分たちでは分からないことである。

 

「海未ちゃんも弓道してる時は少しまとめてるよね。」

「あれもポニーテールとは言えないくらいのものですけどね。」

「っていうかそれを言ったら穂乃果ちゃんとことりちゃんは普段からサイドテールにしてるやん。」

 

希に言われて穂乃果とことりが自分の髪に手をのばしてそう言えばそうかというような顔をする。普段からこの髪型なのであまり意識していなかったようである。

 

「う~ん……そう言われると髪型あんまり変えてないなぁ……」

「確かに髪型って変えるのは勇気いるよね。」

 

唇を少しとがらせてう~む……と考え込む穂乃果にことりは苦笑する。女子としては色々髪型を変えるのはおしゃれとして楽しみたいとも思うのだが、やはり髪型は外見に大きな影響を与えるところだ。大幅に普段から変えるというのはやはり気が引けてしまう。

しかしそこで穂乃果が何かを決心したように立ち上がる。

 

「よしっ!変えてみよう!!」

「え?今……から?」

「うんっ!なんか楽しそうだしっ!!」

「楽しそうって~……」

 

思い立ってしまった穂乃果を止めるのは難しいということをことりはこれまでの長い付き合いで理解している。しかし、いきなり髪型を変えてみると言われても困るというもので。そもそも今は練習の休憩時間中だ。そこまで遊んでいる場合でもない。

助けを求めるようにそばにいる海未と希に視線を向ける。

 

「穂乃果、今は練習合間の小休憩中なのですから……」

「いいやん、面白そうやし!」

「でしょでしょ!!」

「希まで……!」

「あ……これダメな感じの流れだぁ……」

 

ことりの視線の意味を悟って穂乃果を止めようとする海未だったが、希が穂乃果の案に賛成してしまう。イエーイとハイタッチをする2人とそれを何とか止めようとする海未を見てことりはこの後の展開を悟って、諦めたように小さく表情を崩した。

 

 

 

 

 

~真面目な2人~

 

「はい、真姫ちゃん。飲み物どうぞ。」

「ん、ありがと。」

「どう?難しいって言ってたステップなんとかなりそう?」

「ええ、大丈夫そう。」

 

リズムを確認するためにつけていたイヤホンをはずして、微笑みながら真姫が飲み物を花陽から受け取る。休憩時間も練習しているのは彼女の完璧主義的な姿勢の表れだろう。できるだけみんなに見られないように少しみんなから離れたところで練習しているのも彼女らしい。

というか花陽からしてみればあそこまで踊れていれば充分だと思うのだが。

 

「でも珍しいね。真姫ちゃんが苦戦するなんて。」

「苦戦っていうほどじゃないけど……まぁ私のソロのパートだし。できる限り完璧にしないと格好付かないでしょ?」

 

そういう花陽は大丈夫なの?という真姫の言葉を苦笑いで花陽は誤魔化す。今回の曲では真姫ほど目立つソロの部分はないが自分が前に出るところもある。もちろん自分の中ではきちんと踊れるようになってきているとは思うのだが、後でもっと確認しなきゃと心の中で決意する。

 

「そ、それより今日は凛ちゃんも苦戦してたみたいだし、なんだか大変だね。」

「凛に関してはちょっと違う気もするけど……」

 

やれやれと言ったように真姫が視線を少し離れたところにいる凛に向けるのにつられて花陽も視線を動かす。

 

「うぅ……にゃーーー!!」

「ちょっと凛!?引っ張らな……!」

「絵里!こっちに逃げてこないでよっ!っていうか凛……あんたなんでにこの方にまで……」

「にこちゃん……ポニーテールが2本もあるにゃ……!」

「え……あの……これはツイン……」

「にゃーーーっ!!」

「きゃゃああああっ!!」

「何やってんだ、お前ら……っていうか心配して損した……」

 

すると、そこでは凛に話を聞きにいったのだろう絵里とにこが凛にじゃれつかれている姿があって。近くでは鷹也が全くと言ったように額に手を当てて呆れているような様子を見せている。

 

「何やってるんだろう……?」

「さあ?どうせ大したことじゃないわよ。」

 

そう言って真姫が視線を横に向ける。すると今度は穂乃果たちが何やら騒いでいる様子。

 

「じゃあとりあえずはまとめる場所変えてみればいいん?」

「ですから、そんなことしてる時間は……」

「海未ちゃんはどうするのー?あ、ことりちゃんも髪ほどいてほどいて!!」

「ほ、本当にやるの~?」

 

「髪型変えて遊んでる……のかな?」

「……しばらく練習再開できなそうね」

 

ため息をつく真姫に、そうみたいだねと花陽は苦笑する。

 

「じゃあ今のうちに自信ないところの歌のアドバイスしてもらってもいい?」

「ええいいわよ。どこ?」

「ここなんだけど……」

 

 

 

 

 

~練習開始?~

 

凛がふざけて絵里のポニーテールとついでににこのツインテールにしばらくじゃれついていたのを止め、鷹也は練習を再開しようとあたりを見まわす。しかし、先ほどまでいたはずのメンバーが数人足りない。

 

「あれ?みんないないにゃー」

「はぁ……はぁ……なんで休憩時間の方が疲れなくちゃいけないのよ………」

「凛相手に追いかけっこは無謀だったわね……」

 

隣ではしゃいでいた3人も知らない様子。それならどこ行ったのかと鷹也は首を傾げてから、少し離れた所で休憩している真姫と花陽に声をかける。

 

「真姫、花陽。残りの4人がどこ行ったか知ってる?」

「穂乃果ちゃんたちならさっき部室にいきましたけどそろそろ……」

「部室に?何で?」

「髪留めかヘアゴムでも取りにいったんでしょ。」

 

花陽と真姫の答えに凛、絵里、にことともに首を傾げる。特に普段の髪型から変えて練習するメンバーもいないのでわざわざ部室まで取りにいく必要もないはずなのだが。

 

「たっかやくーーん!!」

「穂乃果、なんでわざわざ部室に……いや、なにやってんの?」

 

そこで元気な声とともに帰ってきた穂乃果の姿を見て、鷹也は少し驚きつつ聞く。穂乃果はえっへへ~と笑いながら言う。その髪はいつものサイドテールとは違ってポニーテールにまとめられていた。

 

「ちょっと髪型変えてみたの!どうどう?」

「いや、まあ似合ってるとは思うけど……なんで急に。」

「まあいいやんいいやん。楽しいし、気分転換みたいなものってことで。」

「希……珍しいわね、髪おろしてるの。」

「意外と似合うやろ?」

 

鷹也に続いて驚いたように言った絵里に向かって、その場でくるりと楽し気に一回転して見せる希は髪を結ばずにまっすぐにおろしている。いつもの海未のような髪型だ。

そしてこの2人が今髪型を変えて出てきたということは、当然残りの2人も変わっているということで。

 

「な、なんだか恥ずかしいのですが……」

「大丈夫、海未ちゃん可愛いよっ♪」

「ことり、最初は止めようとしてたのに今では完全に楽しんでますね……」

「えへへ~……」

 

屋上にでてきた海未はいつもの希のような髪型。普段はまっすぐにおろしているストレートの髪をゆるく2つに縛っている。そしてことりはいつものサイドテールの髪から両サイドの髪をまとめてツインテールに髪型を変えていた。

 

「わぁ~みんな可愛いにゃ~!!」

「えへへ……ありがと、凛ちゃん!」

「髪型変えるだけでやっぱり印象って変わるわねぇ……」

「にこっちも変えてみる?」

「にこの可愛さを引き立てるのはツインテールって決まってるの。」

「バカみたい。」

「何よ!!」

 

はしゃぎだす凛と穂乃果をよそににこに対してそう呟き、噛みついて来るにこに対して特にコメントもせずに真姫はため息をついて歩き出す。

 

「真姫?」

「ちょっとはずすわ。すぐ戻ってくるから始めるなら……」

 

どこに行くのかというような鷹也に真姫は答えようとして、途中で視線を凛と穂乃果に流されるようにはしゃいでいることりと止めようとするも止めきれない海未と絵里に向けてから言葉を変えて答え直す。

 

「始められるのなら先に始めてても構わないわ。」

「……始められるよう善処しとく。」

 

 

 

 

 

~1人事~

 

お手洗いの鏡の前で髪の先端をまとめていたヘアゴムを直す。ほとんど意味のないヘアゴムだがつけないでいるとそれはそれでバサバサしてダンスの邪魔ではあるのだ。先端しかまとまっていないとはいえ大事である。

 

(髪型ねえ……)

 

真姫は少し鏡の中の自分を見つめる。基本的にいつも同じ髪型である。練習の時だけは先端をちょこんと結ぶが、それ以外は特に結んだりしていない。変えてみようと思った時もあるのだが髪をバッサリと切るのはさすがにためらわれる。そうなるとできる髪型は限られるわけで。

両手で髪を後ろにまとめてポニーテールを作ってみる。

 

(似合わないわけではないと思うけど……絵里がいるのよね……)

 

脳裏に金髪クウォーターの美人の彼女の姿が浮かぶ。いつもポニーテールにしている彼女がいる以上、どうしてもイメージとして絵里の方が似合っている髪型だと思ってしまう。いや、負けないくらい自分も似合うとは思うが。印象というものは大きいものである。

続いてサイドテール。

 

(う~ん……)

 

これも似合わないわけではないだろう。だが、どうしてもやはりいつもの自分の髪型が無難に似合っているような気がしてしまう。

次、ツインテール。

 

(にこちゃんじゃあるまいし……)

 

これに関してはあまり自分では似合うとも思えない。ある意味この髪型を貫き通してあれだけ自然に似合っているにこはすごいのではないのだろうか。少しの間考える。もしかするとあそこまで振り切れば似合うのだろうか。

手で持っていた髪をヘアゴムで結ぶ。

 

「に、にっこにっこにー……?」

 

そしてポーズ付きで鏡に向かって微笑んでみる。ポーズは前ににこに無理やり教えられているのでできる。その中でさらにできるだけにこのような笑顔を意識してみる。でも、

 

「……なしね。というか何してるのよ、私……」

 

あまりにも自分的に似合わない。真姫は我に返って小さくため息をつく。そしてそろそろ屋上に戻らなくてはと振り返る。

 

「あ……………」

「え…………?」

 

するとそこにはいるはずのない人が息をひそめていて。ちょうどこちらを伺おうとしたところなのか。ちょこんと顔を廊下とお手洗いを仕切るドアの隙間から覗かせた彼女、小さく体を縮こまらせる花陽を真姫は引きつった顔で見る。顔が赤くなるのが自覚できた。もしかすると、いやもしかしなくても

 

「見た……?」

「あ……えっと……可愛かった……よ?」

「っっっっっつ~~~~………!!!!!」

 

 





はい、いかがだったでしょうか。
今の私の文章力のなさと発想の貧困さや執筆時間ではこれが限界でした……

パート2は次の更新で投稿します。
できるだけ早く、3日後までには投稿できたらいいなと思っています。

本編をお待ちいただいている方はもう少しお待ちください。
きちんと更新はつづけていくので見放さないでいただければ幸いです。

それでは感想・評価もお待ちしています。
次回もよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。