バケツ頭のオッサン提督の日常   作:ジト民逆脚屋

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どうも、逆脚屋です。「バケツ頭のオッサン提督の日常」第9話です。今回はどうやら他の提督に会うようです。

それでは始まります!「バケツ頭のオッサン提督の日常」お楽しみください

シリアスは続かなかったよ、作者の正気度がマイナスにまで減ったよ。シリアスコワイ、シリアスコワイ





オッサン、提督に会う

「凄いな、こりゃ。家とは大違いだ。」

「そうですね、此処と比べると家なんか、ハリボテですね。」

 

ヤダ、家がプレハブからハリボテへ進化しちゃったわ!嬉しくねぇ進化だなぁ、おい

 

あっ!ご挨拶が遅れました、五百蔵冬悟です。只今、俺と吹雪君は『横須賀鎮守府』に来ています。まあ凄いわ此処、赤レンガ造りの立派な洋館でドックやらなんやらの設備が敷地内に所狭しと並んでいる。ホント、家とは大違いだわ。

 

「なあ?吹雪君」

「なんです?提督」

「俺達、此処に入って良いのかね?」

「さあ?そんなことより提督、私、お腹空きました。」

「そんなことって君ね、まぁいいや、はい、さっきそこのコンビニで買ったアンマン。」

「ありがとうございます!」

 

俺の手から素早くアンマンを受け取り、もっしもっしと食べ始めた。

 

とまあ、なぜ俺達がこの『横須賀鎮守府』に来たのか、なぜ、家はプレハブなのか、なぜ、身長2mのオッサンが唖然としてる隣で、160cm あるかないかの少女がアンマンを食べて、否、食べ終わって次を催促しているのか、説明しましょう。つーか、この組み合わせ通報されないか心配なんだけど、はい、吹雪君、ピザマンだよ。え?これじゃない?あっ、でも食べるんだ。では回想開始

 

事の始まりは、1通の手紙だった。

俺がいつも通り、本部から来る書類を『処理』していると、手紙が紛れ込んでいたのに気付いた。

 

「あっぶね!何だってこんなところに、手紙なんか紛れてんだ?」

 

危なく他の書類と一緒にゴミ箱へボッシュートする所だった、危ない危ない。

 

「しかし、なんだ?この手紙、えらく可愛らしい便箋だな」

 

花柄の便箋ってなんだこれ?しかもご丁寧にハート形のシールで封をしてある。なんだこれ?

 

「なんだこれ?ラブレター擬きか」

 

親指と人差し指で摘まんで、観察していると

 

「只今、戻りました。」

 

吹雪君が訓練から帰って来た。

 

「お帰り、吹雪君。装備の調子はどうだい?」

「はい!びっくりするくらい、いい調子です。前まで判らなかったモノまで判るようになりました。本当にありがとうございます、提督!」

「いいよいいよ、それが俺の仕事だし。」

 

気に入ってくれた様でなによりだ。

 

「それで提督、その手紙何ですか?ラブレターですか?」

「んなわけないじゃない、うち宛で来た手紙、差出人は・・『横須賀鎮守府』だってさ。」

「横須賀鎮守府ですか!」

「びっくりした、急にどうしたのよ?」

「すいません、でも横須賀鎮守府って言ったら全鎮守府中で最大規模の鎮守府の1つですよ!」

 

あらま、なんかとんでもない所からお手紙が届いちゃったみたいね。どうしましょ?

 

「何だって、そんなお偉いさんが家にこんなもん送って来たんだろうね?」

「それは分かりませんが、内容は確認しました?」

「便箋のインパクトのせいで、忘れてた。何が書いてあるんだろうね?」

 

便箋を開け、内容を確認する、すると以下のようなことが書いてあった。

 

〔家に、遊びに来ませんか?〕

 

はい?なにこれ、これだけ?何度、確認してもこれだけしか書いてない。

 

「提督、なんて書いてあったんです?」

「遊びに来ませんか?だって。」

「それだけですか?」

「うん、これだけ」

 

うわぁ、吹雪君が何とも言えない顔になってる。シカタナイネ。

 

「それで、どうするんです?提督」

 

どうするかねぇ、お招き頂いちゃった訳だし、無視すると何があるか分からないし、しょうがないな。

 

「行こうか吹雪君、横須賀鎮守府へ」

「へ?」

 

そんなこんなで旅支度を整え、定期的に本土に出ている連絡船に乗り、やって来ました横須賀鎮守府。ここで回想終了、冒頭に戻ります。

 

「本当にここに招かれたのかねぇ?ドッキリだったりして。」

「そこまで暇じゃないでしょう、家じゃあるまいし」

 

辛辣なことで、そんなにピザマンがお気に召さなかったのかね?俺もあんまり好きじゃないけど、やっぱアンマンが最高だよね、買い占めときゃ良かった。

 

そんな感じで、門の前で二人して突っ立ってると、鎮守府の方から誰か走ってきた。

 

「あのぅ?北海鎮守府のお二方でしょうか?」

「はい、そうですよ」

「申し遅れました!私はお二方の案内を担当します『比叡』と申します!よろしくお願いいた・・しま・・・すぅ」

 

なんか、えらい気合入った巫女さんが俺を見るなり固まった。そんなに怖いのかね?俺、まぁいいや挨拶しないと

 

「ご丁寧にどうも、北海鎮守府提督、五百蔵冬悟です、こちらは秘書艦の吹雪君です。」

「北海鎮守府秘書艦、吹雪です。本日はお招き頂きありがとうございます。」

「いえ、此方こそ本日は御越しいただき、ありがとうございます。立ち話もなんですので、早速ですが、提督の待つ執務室へご案内いたします。」

 

そう言って『比叡』さんは鎮守府へ歩き出し、俺と吹雪君は彼女に案内され、『横須賀鎮守府』へと足を踏み入れた。

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?読み辛くなかったですか?
少し長くなりそうなので、ここで切ります。申し訳ございません
次回は出来るだけ早く投稿します

それではまた次回お会いしましょう!

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