バケツ頭のオッサン提督の日常   作:ジト民逆脚屋

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どうも、逆脚屋です。「バケツ頭のオッサン提督の日常」第22話です。今回は寄り道をするようです。あと、深海棲艦達が大人しくなった理由が明らかになります。

それでは始まります!「バケツ頭のオッサン提督の日常」お楽しみください

活動報告に質問コーナーを設けました。よろしければどうぞ


オッサン、寄り道する

港湾棲姫こと、港さんの家へ向かう途中、この町のデパートこと『芳村商店』が見えてきた。

 

「ヲ!トーゴ、クルマトメテ!」

 

荷台に放り込んだヲガタが、運転席の窓をバンバン叩きながら言ってきた。

 

「あぁ、何でだよ?」

「ヲ、コーワンセイキサマニイワレタ、オツカイシナイト、オコラレル!」

「ソウダッタ!トーゴ、クルマトメル!オツカイシナイト、ネーチャニオコラレル!」

「わわっ!ほっぽちゃん、落ち着いて!」

 

吹雪君の膝の上に乗っていたチビスケが、軽トラの狭い車内でバタバタと暴れだした。

 

「分かったから、落ち着け!窓を叩くな!サイドブレーキを引こうとするな!」

 

そんなに、港さんに怒られるのが嫌なら、先に済ませておきなさいよ。

 

「ほら、さっさと行って来い!」

 

『芳村商店』の駐車場に車を停める。その瞬間、二人は車から飛び出し、商店へと突撃した。

 

「『キク』バーチャ!ト○ポチョウダイ!」

「ヲ!トッ○クダサイ!」

「おや、二人共お使いかい?偉いねぇ。」

 

そう言って出てきたのは、『芳村商店』店主『芳村菊代』さんだ。

 

「ポポ!ホッポ、オツカイデキル!エライ!」

「ヲヲヲ!オツカイデキル、アタリマエ!」

「そうかね、そうかね。」

 

嬉しそうに、二人の頭を撫でる菊代さん、根っからの子供好きなのだ。

 

「すみません菊代さん、この二人がご迷惑を」

「ポ!メイワクチガウ!」

「ヲ!チガウ!」

「おや、提督さんかい、構わないよ。子供はこれが仕事みたいなもんだからねぇ。」

「敵いませんなぁ、菊代さんには」

「どーもです、菊代さん」

「あら、吹雪ちゃんも一緒かい?」

「はい、これから港さんの所へ行くところです。」

「港ちゃんの所にかい、それならこの、ポッキーを持っていってくれんかね?」

 

そう言って、菊代さんは店の奥からトッポとポッキーが入った大きめの段ボールを台車に乗せて持ってきた。

 

「これは・・・責任重大ですね、提督。」

「ああ・・・そうだな、マジで責任重大だ。」

 

何が、責任重大なのかって?それはね、この海域の深海棲艦達を大人しくさせたのが、トッポとポッキーだからだよ!菓子で和平とか、何なんだよ。

話が少しずれたが、簡単に纏めると、深海棲艦の中でトッポ派とポッキー派に別れている。

勘のいい人ならもうお分かりだろう。某きのこたけのこ戦争のように、彼女達も身内で戦争をしていたのだ。

そう、『トッポポッキー戦争』を!

トッポ派は、最後までチョコたっぷりなトッポがポッキーごときに劣るはずがない、と言い張り、ポッキー派は、あの控えめな甘さがわからんとは、なんと言うお子ちゃま舌、とか訳の分からんことを言い出す始末で、争いは激化の一途を辿っていた。そう、いた、のだ。すべては過去の出来事、戦争は終結した。ある1人の少女によって・・・

 

ぶっちゃけると、俺の隣で、いつの間にか購入したドデカバー食べてる家の吹雪君が終わらせたんだけどね。

彼女達が不毛な争いを続けている横で、まるでリスのように、ポリポリポリポリとポッキーとトッポを凄まじいスピードで食い尽くした吹雪君のある一言で争いは終わった。

 

『どっちも美味しいから、どっちでもいいじゃないですか。』

 

この一言と、自分達のポッキーとトッポをすべて食べ尽くした吹雪君に恐れをなしたのか何なのかは分からないが、それもそうかということで、争いは終結した。

終結したなら別にいいじゃんと、仰るそこの貴方!消えかかってる火をわざわざガソリンに突っ込んだりしないでしょ?つまり、そういうことなのよ。分からないって?分かれ!

 

「トーゴ!ハヤク!クルマノル!ハヤク!」

「ヲ!ハヤク!トーゴ!コーワンセイキサマニオコラレル!」

 

因みに、この二人と港さんはどっちでもいい派である。

 

「分かったから、叫ぶな!それでは菊代さん、お騒がせしました。」

「また来ます、菊代さんそれでは。」

「はいはい、港ちゃんによろしくね。」

「ええ、ではまた」

 

そう言い、芳村商店を出て二人が待つ軽トラに乗り込む。

 

「ハヤクハヤク!トーゴ!ハヤク!」

「ヲッヲッ!ハヤク、ウンテンスル!」

「分かったから!レバーを弄るな!窓を叩くな!」

「はーい、ほっぽちゃん、おとなしくしてようねぇ~」

「ムゥ、フブキガイウナラ、シカタナイ」

 

何でだよ?

 

「はあ、行くぞ、ヲガタ荷物、しっかり見てろよ」

「ヲ、マカセル!」

 

俺は寄り道を済まし、港さんの所へ向かう。現れたっつう怪獣がただの見間違いであることを祈りながら

 

「あっ!ほっぽちゃん、それ、私の!」

「ポポポポ!ユダンタイテキ!ポポ!」

 

マジで見間違いであってくれ!

 

 

 




いかがでしたでしょうか?
作者もどっちでもいい派です。きのこだろうがたけのこだろうが、チョコなら何でもいい派です。
同じチョコ、なぜ争う?!

あと、IS でもお話しを書くことになりました!あのサイコロ、なんか仕込んでないか?

それではまた次回お会いしましょう!
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