それでは始まります!「バケツ頭のオッサン提督の日常」お楽しみください!
「艦これアーマード娘空」の作者である人類種の天敵様が此方の設定を使って執筆されている「深海大使館の日常」も宜しくお願い致します。
「ン、冬悟遅カッタナ?」
「色々、あったのよ。察してください。」
「レ~レッレ」
はい、なんとか港さんに会う事が出来ました。只今、私達は港さんが勤める相談所に居ます。
ここは町の悩み事や個人的な相談等を聞き、その解決や解決方法の斡旋を行う施設だ。
なのだが、実際の所は近隣住民の寄合所みたいな扱いになっており、爺さん婆さん達が茶を飲みながら話したり、ほっぽやレナを可愛がったりしたり、港さんやヲガタに見合い話を持ってきたりしてる。
「それで港さん、目撃したっていう怪獣はどんな奴でした?」
「蛇ミタイナ奴ダッタナ。正確ナ大キサハ分カラナカッタガ、カナリデカイ。」
「マジか、その時に何か被害は無かったですかね?」
「特ニハ無イナ。強イテ言エバ、一緒ニ来タマグロ食ベテソウナトカゲガ旨カッタナ。」
ジラェ・・・、やっぱりマグロ喰ってる奴はダメなのか・・・?
「個人的ニハ尻尾ノ塩焼キガヨカッタ。」
「さいですか・・・」
ジラェ・・・、唐揚げの次は塩焼きにされやがった・・・
「ま、まあ、特に被害も無しで良かったねぇ。」
「アア、マッタクダ。」
何もなくて良かった良かった、何かあったら事だからねぇ。
ん?吹雪君達はどうしたって?彼女達はあっちの和室でテレビを見てるよ。何で同じ部屋に居ないのかって?港さんも俺と同じくらいの身長なのよ、額の角を入れたら俺より高いけど。
あの和室もそんなに広くないから、2mの生物二人でイッパイになるからね、此方の相談所の方に居るわけよ。
「ポ!ヤッチャエ!ちふリン♪!」
「ヲ!ヤッチャエ!ヤッチャエ!」
「レッレ!」
「イケイケ!ちふリン♪」
何やってんだろうね?ほっぽと吹雪君とレナはアニメで興奮するのは分かるけど、ヲガタ、テメーは何で子供と同じテンションなの?
『見せてやろうスコール・ミューゼル、本当の魔法少女というものを!』
「ポ!ミセチャエ!ちふリン♪」
「ヲ!ミセチャエ!ミセチャエ!」
「レッレーレ!」
「ちっふリーン!」
うん、もういいや、ところでレナよ、なんでテレビの横にある置物を見てテンション上げてんの?なんか居るの?
突然ですが、オッサン視点の『魔法少女☆マジカル♥ちふリン♪』をお送りします。
『貴様が!私から一夏とマドカを引き離したのも!』
黒鉄の拳が金色の敵を捉え、打ち倒す。
『束と箒を襲ったのも!』
打ち倒された敵が起き上がろうとするところを踏みつけ、金色の尾を掴み引きちぎる。
『全ては貴様が恐れたからだ!私達の絆を!』
『なにを・・下らないことを!』
敵が反撃に出る、黒鉄の拳と金色の拳がぶつかり合い、ちふリン♪の拳が左右で違う色に、右拳が深紅に、左拳が翡翠に輝き始める。
『なっ!』
『ゲム!』
金色の拳が砕け、黒鉄の拳が敵のフェイスアーマーを砕く
『ギル!』
呪文を唱えながら綺麗なワンツーが決まり、左右の拳が輝きを増す。
『ガン!ゴォ!』
『あっ・・か、この!』
敵の反撃を左拳で弾き、カウンターの右ストレートを叩き込む。
『グフォ!』
深紅の右と翡翠の左を胸の前で握り合わせ突き出すと、トンネル状の翡翠の竜巻が発生し敵を拘束する。
『ウィィィィータァァァァァー!!』
拳を突き出した体勢で突撃し、決着がついた。
『覚えておけスコール・ミューゼル、魔法少女は砕けない!』
え~、以上がオッサン視点の『魔法少女☆マジカル♥ちふリン♪』でした。
おい、魔法少女しろよ、なに勇者王してんだ。もしかしてこれが最新の魔法少女なのか?どう思います?皆さん。
「フム、アレ冬悟ナラ出来ルンジャナイカ?」
「いきなりですね、港さん、手の形的に港さんの方が向いてるんじゃないです?」
チェルノ・アルファでヘル・アンド・ヘヴンとかシュール過ぎる。
「ソレモソウダナ、来月ノ祭デヤッテミルカ。」
「それが良いんじゃないですかね?」
暢気に話していた、その時だ、吹雪君が血相変えて此方の部屋に飛び込んできた。
「提督、海から町にナニかが接近しています!」
はい?
「ナニかってナニよ?」
「分かりません!けど、かなり大きいです!」
かなり大きい、まさか!
「吹雪君!町に避難勧告!急げ!」
「しました!皆さん避難を始めたようです!」
「速いね!相変わらず!」
「襲撃され慣れてますから!」
「自慢出来ないけどね!」
いやホント
「冬悟、此方モ避難誘導ガ終ワリシダイソチラニ合流スル!」
「頼みますよ!」
「提督!あっちの港に向かってます!」
「了解!」
チェルノ・アルファを起動し、身に纏う。
「吹雪君は港さんと町の避難誘導に行ってくれ!」
「了解です!」
「分カッタ、ヲガタモ手伝エ」
「ヲ、リョウカイ!」
「ポ!リョウカイ!」
「レッ!レッレーレ!」
「お前ら二人は、大人しく避難しなさい!吹雪君お願い!」
「ほら、二人ともこっちおいで!」
ほっぽを抱き抱え、レナを頭に乗せる。
「頼んだよ!」
言い残し、大型船の汽笛に似た独特の機関音を響かせ、襲撃予想地点の港へ向かう。間に合ってくれよ!
いかがでしたでしょうか?
途中で何かが出てきましたが、気にしないでください。ただの魔法少女です。
それではまた次回お会いしましょう!