バケツ頭のオッサン提督の日常   作:ジト民逆脚屋

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どうも、逆脚屋です。「バケツ頭のオッサン提督の日常」第27話です。今回は会話文が多めです。

それでは始まります!「バケツ頭のオッサン提督の日常」特別コラボ偏お楽しみください。

えーと、違うんです。友人の結婚式で新郎である友人にジャーマンスープレックスをかけたり、新しい短編を書いてたりしたのが遅れた理由じゃないんです!
ただちょっと、セレンさんやマギーと殺したり殺されたりのズブズブの爛れた関係を送ってただけなんです!
信じてください!


オッサン、案内する

只今、私、五百蔵冬悟の運転で吹雪君おすすめの店に向かってます。

因みに、席順は俺が運転席、四葉さんが助手席、如月嬢と吹雪君が荷台。

二人が荷台に居る理由?子供って、軽トラの荷台に乗りたがるよね。

 

「五百蔵さん、先程の台詞、どこの機械人形のつもりなんですかねぇ?」

「北海の機械人形とでも言っておこうか」

 

あそこまで、頭よくないけどね。

 

「しかし、四葉さん。ホントに色々あったみたいだね?」

「え?ナンノコトデショウ」

 

あ~らら、とぼけちゃって、四葉さん残念だけどネタはあがってるんだよ。

 

「右目と右腕と内臓」

「っ!」

 

やっぱり、当たりか。

 

「吹雪君が気付いたんだよ、彼女曰く、違和感が凄まじかったらしいよ。」

「おおぅ、流石というかなんというか、因みに何時気付いたんですか?」

「君達が鈴木さんと話してるのを遠目で見て、最初は偽物だと思ったみたいでね、警戒してたよ。まあ、如月嬢が一緒に居るから本物だと判断したみたいだね。」

「あらら、それは如月に感謝しないといけませんね。」

「ちゃんとお礼言っときなさいよ。」

「ええ、ところで五百蔵さん。」

「なんだい?四葉さん。」

「あんた、運転席にみっちみっちじゃないか!」

「遅い!遅いよ四葉さん!そのツッコミを心待ちにしていたわ!」

 

いや、そんな指差しながら言われても・・・

 

「どうツッコんでいいか、わかりづらいんですよ!」

「ハハハハハ!まだまだだね、四葉さん」

 

男どもがふざけ始めたので、視点変更です。

荷台に居るレディーズの会話をどうぞ

 

「吹雪さん」

「何でしょう?如月さん」

「先程から何を食べているのですか?」

「提督お手製のチョコブラウニーです。如月さんもどうです?」

 

五百蔵提督お手製ですか、見た目によらずなんともまあ、可愛らしい物を作る人ですね。

 

「いえ、遠慮します。それよりも吹雪さん?」

「何でしょう、如月さん?」

 

これは聞いておかねばなるまい。

 

「私達は今から、昼食を摂りに行くのですよね?」

「そうですよ、今から行く店はですね、和洋中なんでもござれの・・・」

「いえ、そうではなくて」

 

うん、そうではない。そうではないの。

 

「なぜ、食事前に食事を?」

 

見てる限りで、この子チョコブラウニーを20個ぐらい食べてます。

 

「?、食前食は基本では?」

 

ナニヲイッテルンダ、コノコハ・・・

 

「食前食・・・ですか?」

「はい!基本ですよ!」

 

なんていいお返事なんでしょう。

ああ、またリュックから食べ物を取り出してます。

 

「ふ、吹雪さん、それは?」

「提督お手製バームクーヘンです!美味しいですよ!」

 

うん、あのオジサンと少しオハナシをしないといけないようですね。

流石に少し甘やかし過ぎです。

 

「っと、信号待ちですか。」

「ですね、あっ!肉まんください!」

 

いつの間にかバームクーヘンを食べ終えて、信号待ちを利用して露店で肉まんを頼んでます!

しかも一つじゃありません、10個ぐらい入った紙袋を二つ受け取ってます!

ドウナッテルンダ、コノコハ・・・

 

その時、私達のいる荷台にポテッと黒くて丸い小さいナニカが落ちてきました。

 

「なんでしょう?これ」

 

口と砲がついた尻尾がピョコリと立ち、周りを見回している。

あら?この尻尾は

 

「あっ!レナちゃん!」

「レ!フブキ!レレ!」

 

話には聞いていましたが、まさか本当に友好的な深海棲艦がいるとは、しかもレ級、それもよく見たらこのレ級、フラグシップです。

 

「レナちゃん、これ食べる?」

「レ!レッキュ!」

 

吹雪さんによくなついているようですね。

しかし、この二人・・・

 

「すいません、吹雪さん、フードを被って後ろを向いてもらえますか?」

「?いいですよ」

「レ?」

 

吹雪さんがフードを被って後ろを向く。やはり、どうみても尻尾の無いレ級ですね。しっかりリュックも背負ってますし、姉妹のように見えますね。

 

「如月さん、どうしたんですか?」

「レッキュ?」

「いえ、なんでもありませんよ。」

 

ええ、なんでもありませんとも。フフフフ・・

 

「レ、フブキ、レレレッキュ?」

「この人は如月さん、今日はこっちに遊びに来たんだよ。」

「如月よ、宜しくレナちゃん」

「レ!レッキュレレ!」

 

いきなり抱き着かれました。

 

「どうやら気に入られたようですね。」

「え、ええ、そのようですね。」

「レッキュレッキュ!」

 

猫のように頭をグリグリ擦り付けてくる。本当にあのレ級なのだろうか?

 

「あっ!見えてきました!あの店です!」

「レ!レレ!」

 

どうやら、到着のようですね。

吹雪さんのおすすめのお店、少し楽しみですね。




いかがでしたでしょうか?
次回はジラ料理のフルコースです。
それではまた次回お会いしましょう!


逆脚屋の短編集「逆脚屋の短編箱」も宜しくお願いいたします(露骨な宣伝)

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