バケツ頭のオッサン提督の日常   作:ジト民逆脚屋

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どうも、逆脚屋です。「バケツ頭のオッサン提督の日常」第45話デす。今回ハオッサンがピンチ?あんド吹雪ノトラウマGa分かRUかもしれませんnn

それDhはじまりMSU「バケツ頭ノオッサン提督ノ日常」おタノしみクダサい


オッサン・・・

吹雪君が親友を殺した?いったい、どういうことだ。あの子が、あの優しい子が、親友を殺したというのか?

 

「いったい、どういうことだ?」

 

喉が渇く、言葉が出ない、理解が追い付かない。どういうことなんだ、何故彼女が?

 

「・・・順を追って、お話します。あれは、ある試験航行で起きました」

 

扶桑が眉をひそめ、一字一字噛み締める様に言葉を紡ぐ。その様子は実に辛そうだ。

 

「その日は、睦月型と吹雪型の改二試験でした。今日の様に、冷たく暗い海だったことを覚えています」

 

悔恨、怒り、悲しみ、様々なものが入り交じった顔で扶桑は続ける。

 

「試験は順調、このままいけば二人の艦娘に改二が実装されるという、時でした。それが起きたのは」

 

扶桑が一度言葉を切り、膝に揃えた手を血の気が引き白くなるまで握り締める。隣の山城も同様だ。

そして、続けられた言葉は『獣』の心に突き刺さるものであった。

 

「突如、睦月型が暴走し吹雪を始めとした随伴艦に攻撃を始めました」

 

言葉が、真実が『獣』の心を抉り血を流させる。流れた血は『獣』の身と心を焼き枷を外していく。

 

「教導艦が小破、彼女も中破し随伴艦が大破、轟沈寸前でした」

 

外れた枷は崩れ、鑢の如く『獣』の心を削り取る。まるで、『獣』に心は不用だと言わんがばかりに。

 

「・・・そして、彼女は大破した随伴艦を守るため、親友を、撃ち、殺しました・・・」

「『私達二人』が知る事は、これが全てです」

 

『獣』の心に刻まれた傷は深く、全身に嵌められた枷は尽く砕け残るは檻のみ、その檻もひび割れ砕ける寸前だ。

 

「ありがとう、辛い事を・・・「まだ、あります」・・・何?」

「あの事件を不審に思った提督が真相を調べ、纏めた資料があります。この資料が全てです」

「これは・・・!」

 

その内容はあまりにあまりな内容であった。

 

「二人共、これは本当の事なの?」

「まごうことなき事実です」

 

基本的に楽天的で人をあまり疑わない磯谷だが、今回ばかりは違った。

 

「睦月型と吹雪型の改二改装、二つの内睦月型の改二改装技術は未熟で、とても試験航行が行える状態ではありませんでした」

「ですが、上層部はそれを隠し試験を実行したのです。その理由は、吹雪の成り立ちにありました」

「吹雪ちゃんの成り立ち?」

「彼女は第三世代型最先発の艦娘であり、その素体にはモデルがあります。全てはそこに集約されます」

 

資料の束、付箋が貼られた一枚。それに吹雪の成り立ちとトラウマの全てが集約されていた。

 

「これは・・・!冗談にしたらキツいわね」

「ええ、私達もまさかと思いましたよ」

「あの子の素体、そのモデルがまさか」

 

 

「洋さん、あの人がモデルだったのか・・・」

 

資料にあったのは、吹雪の素体の開発ルートとその大本にある絶対の存在であった。

 

「いや、でも、何故それが今回の事件に繋がるの?はっきり言って繋がり様が無いじゃない」

 

磯谷の言葉を全員が肯定した。そう、吹雪のトラウマは未熟な技術によって引き起こされた事故、その筈なのだ。

なのに、どうして、これが関係するのかが分からなかった。

 

「恐れたのです」

「はい?」

「上層部に残る嘗ての戦いを知る、一部の人間があの方をモデルとして産み出された吹雪を恐れ、殺そうとした」

「あの方の再来となるかも知れない彼女を殺す為、二人は、我々呉鎮守府は利用されたのです」

「吹雪を殺す為に、あの子は未熟な改二改装を施され、意図的に暴走する様に仕向けられた。その結果が今回の真相です」

 

暴かれた真相は『獣』を閉じ込めた檻を砕くには充分過ぎるものだった。解き放たれた『獣』は暴れ狂い、宿主を焚き付ける。

 

「ありがとう、二人共。辛い事を言わせた。協力に感謝する」

「あの・・・五百蔵さん。どちらに?」

「少し、風に当たってくる。どうにも、頭が沸騰しそうでね」

 

男は巨体を揺らしながら部屋を後にする。その背には、行き場の無い怒りと暴力が渦巻いていた。

『獣』が宿主を焚き付け、嘗ての『暴獣』に引き戻そうとする。

 

「はぁ・・・疲れるなぁ」

 

だが、男は焚き付けられもしなければ引き戻されもしなかった。ただ、冬の風に当たりながら紫煙を燻らせる。

 

「はぁぁぁ、こんなとこ吹雪君に見られたら、何て言われるかなぁ?」

 

禁煙した筈なのになぁ、と嘯きながら男は煙缶に吸殻を押し付け火を消す。

残った紫煙は冬の空にかき消えていく。それを見届けて男は空を見る。

 

「年かねぇ、最近は体が痛んで仕方がないよ」

 

肩を揉み解し、鎮守府内に戻る。その目からは普段の穏やかさが消え失せ、獰猛な『獣』そのものになっていた。




傍観者『逆脚屋』を確認
対象の排除を開始

対象『五百蔵 冬悟』に対し干渉を開始
ルート固定
『五百蔵 冬悟』に対する干渉levelを上昇
干渉を継続
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