暗殺教室 グリザイアの戦士達   作:戦鬼

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旅行の時間・3時限目

side潮田渚

 

相手から受けたキズがヒリヒリするがそんな事は言っていられない。茅野と神崎さんが拉致されたのだから。デカすぎるトラブルであったが殺せんせーの用意していた修学旅行のしおりがやくにたった。

 

『班員が拉致られた時』

 

こんな事を想定したしおりなど恐ろしくマメな殺せんせーくらいしか作らないだろう。ちなみに他にも雄二が見たという『旅館で名探偵と遭遇し、事件に巻き込まれない対象方』の他に『京都で買ったお土産が東京のデパートに売ってた時のショックの立ち直り方』などカオスなものも多々あるがおかげでリラックスできた。殺せんせーにとりあえず連絡をして具体的な動き方を聞き、行動しようとした時であった

 

「電話だ。雄二から?」

 

でるとすぐさま声が聞こえてくる

 

【渚か、烏間先生から聞いた。俺も手伝わせてくれ】

 

駆けているのか服が擦れるような音がする。確かに先ほど殺せんせーから烏間先生には私から伝えるというのは聞いていた。烏間先生と雄二は教師と生徒という関係よりも違うものに見える。おそらく頼りにして連絡をしたのだろう。

 

「けど、雄二【いいのとかは無しだ。それに言ったろ、クラスメイトを助けるのは当たり前だ】じゃあ、ありがとう雄二。移動しながら話すけど、どこまで把握してる?」

 

【他校の高校生グループに神崎と茅野が拉致されたんだろ?会話の中で訛りはあったか?】

 

「なかった」

 

【学生服で訛りなし。そこまでわかるなら簡単だ。1244ページだ】

 

え?と思いつつもそのページを開けるとそこには犯人がどういう人物かが書かれていた。相手も修学旅行生で旅先でオイタをする輩とはっきり書かれている。

 

「雄二、もしかして丸暗記してる?」

 

【まさか。覚えておいたほうがいいと思ったところを覚えているだけだ。……ただ、やっぱり昨日先生に聞いた事はいらないと思ったんだが必須だと言われても少々疑問だが】

 

「だからないって‼︎っとそんな事より、こっちも今そのページを見たよ」

 

【ならその先もわかるな。土地勘がないその手の輩は…】

 

「遠くに逃げず、近場で人目のつかない場所を探す。その場合は付録134」

 

パラパラとページをめくりそこを見ると京都の地図が書かれており、いくつかのポイントがマーキングされている。

 

「拉致実行犯潜伏対策マップが役立つでしょう。これだね」

 

【地図は流石に暗記しても実際にいる位置がわからないと意味がない。渚、確か今は祇園にいるんだったな】

 

「うん。という事は、ここから1番近い場所が…」

 

【もっとも可能性が高い。殺せんせーもおそらく他の地点を確認するだろう。だったら尚更、最短地点に行くべきだ】

 

「わかった」

 

電話を切り、目的地に向かう。しおりと雄二のおかげで胸にあった不安はなくなった。

 

 

sideフリー

 

傾いたり、壊れたダーツ。埃まみれになってしまったビリヤード。元はバーだったのでワインなどの空瓶が置かれ、神崎と茅野をさらった不良学生が バカ笑いをしている。

 

2人には手にガムテープが巻かれており、当然ながら出口と外には見張りもいる。

 

「…そういえばちょっと意外、さっきの写真。真面目な神崎さんにもああいう時期があったあったんだね」

 

不安な雰囲気を変えるため茅野は話しだす。不良達が見せた写真には髪を染め髪型も変え、服も大和撫子と言って良いおしとやかな彼女が着るものとは思えない格好であった。

 

「うん。うちは父親が厳しくてね。良い学歴、良い職業、良い肩書きばかり求めてくるの」

 

そんな重い肩書きを外し思いっきり彼女は遊んだ。

 

「バカだよね。遊んだ結果に得た肩書きは『エンドのE組』もう、自分の居場所もわからないよ」

 

「オレらの同類になりゃいーんだよ!」

 

リーダー格の男がヘラヘラした顔でそう言いだす。

 

「なんてーか自然体に戻してあげるみたいな?エリートリーマンみてーな奴は女使って痴漢の罪を着せてやったし、勝ち組みたいな女はこんな風にさらってよ、心と体に2度と消えない傷を刻んだり、おれそういう教育(あそび)沢山してきたからよ。台無しの伝道師って呼んでくれよ」

 

自分達のやってきた悪事をさも平然と楽しそうに笑顔で語ったことに

 

サイテー

 

ボソッと茅野は呟く。瞬間ぐっと首を絞められる。

 

「何、エリート気取りで見下してんだ!おまえもすぐに同じレベルまで堕としてやんよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くだらないな」

 

それは不良も、神崎たちも驚きの声であった。入口の扉が開き、男性が入ってくる。彼女達はよく知っている人物だが、来るとは思ってもいなかった。

 

「なん、なんだぁ、お前!つか、入口の奴どうした⁉︎」

 

「ん?あぁ、知り合いがいるから入れてくれって言った途端殴りかかってきたからな。気絶させて外で寝てる」

 

「「風見君⁉︎」」

 

「ち、どうやって此処に⁉︎?」

 

「お前ら、本当に修学旅行生か?修学旅行のしおりに拉致対策と実行犯対策マップが書かれてんだから、土地勘なくても普通近場ないだろ」

 

「「「ねーよ!そんなしおり‼︎」」」

 

こんな状況に合わないボケとツッコミに見えるが、双方普通の(1人はそう思ってる)意見である。

 

「それで、さっき扉の外で聞いてたが、お前らが相当くだらない連中なのはわかったが、女に手をあげるのはやめとけ。ただでさえ低い評価がさらに下がるどころか弱く見えるぞ」

 

「〜‼︎」

 

怒りに我を忘れそうな瞬間、また扉が開く。

 

「はっ、ノコノコ1人できたがな、こっちはまだ人数がいんだよ。今来たのはうちの撮影スタッフどもだ」

 

「………」

 

無関心そうに扉をみて

 

「お前達もついたか」

 

「あり?雄二じゃん」

 

「先に着いてたんだ!早いな」

 

「烏間先生に聞いてすぐに動いたのと、地元のタクシーに頼んで最短ルートを通って来たんだ」

 

「さすが!いや、このしおりと雄二がいたら拉致にもすぐには対応できるな!」

 

「「「だから、ねーよ!そんなしおり‼︎」」」

 

「で、どうするんだお前たち?」

 

「そうだよねーここまでやってくれたんだから、あんたらの修学旅行のこっからの予定は全部入院だよ」

 

雄二につづきカルマがいう。

 

「まぁ、さすがにおれはそこまではしないが、相応のことは受けてもらうべきだとは思うな」

 

睨まれて一瞬後ずさりしそうになるが、別の扉から物音がきこえてくる

 

「い、イキがんなよ!おまえらみたいな良い子が見たこともねぇ不良共だ!これでこっちは10人だ」

 

キィ、と扉があいて入ってきたのは規則正しく学ランを着てなぜか丸めがねをかけた坊主青年達(元不良)と黒子(くろこ)のような格好をした殺せんせーであった。

 

「不良などいませんねぇ。先生が全員手入れしてしまいましたから」

 

「遅かったな殺せんせー。今度はナニをみてた?」

 

「にゅあ!?言い方になにか違和感がある!というか、なぜここに風見君が?」

 

「烏間先生からの連絡でな。まぁ、冗談はともかく先生いいタイミングだ」

 

「どうやらそのようですねぇ。この場所を渚君達に任せて、先生は他の場所をしらみつぶしに探してたんですがよかったです」

 

なるほどと雄二は感心と驚きがあったマップに書かれた場所をしらみつぶしにという事ではなく、生徒がここにたどり着くことの信頼にだ。

 

「で、雄二がツッコミを入れないから僕が聞くけど、その黒子みたいな顔隠しはなに?」

 

「暴力沙汰ですので、この顔が暴力教師と覚えられるのが怖いのです」

 

「世間体を気にしてる割に舞妓さんを卑猥な目で見てんだな」

 

「だから見てません。まだ‼︎」

 

「まだ?」

 

再び自滅してしまう殺せんせーであった。そして自分達の存在をガン無視していると思ってた不良が

 

「ふ、ふざけんな!ナメたカッコしやがって!」

 

一斉に襲いかかる…前に先生の高速の攻撃が顎に入り脳震盪をおこす。

 

「ふざけるな?それは先生のセリフです。ハエがとまるようなスピードと汚い手でうちの生徒に触れるなど……ふざけるんじゃない‼︎」

 

(見えなかった⁉︎何より的確に入れてる。あの速度で入れるのか⁉︎)

 

漫画のように顎に入り脳震盪を起こすのはいくつか条件があり、中心を打ち抜くこととタイミングの必要がある。ましてそれを速いとはいえ、的確にしかも複数ほぼ同時でやったのだ。

 

(いつもより速いような気がする。感情でスペックが変わるのか?)

 

「エリートは、先公まで特別製かよ」

 

体がうまく動けないのだろうガクガクと震えながら立ち、バタフライナイフをだした。

 

「もうやめとけ、立つのがやっとだろ。それと、お前たちは大きな勘違いをしてる。俺達はエリートじゃない学園では落ちこぼれの不当な評価と差別を受けて、チャンスですらも踏み付けられてきた。だがな、それでもこいつらは前向きに様々なことに精一杯取り組んでる。知ってるか?本当のポジティブはネガティヴな状況に対してどうしようかと考え、行動できる奴だ。お前たちはネガティヴどころか、他人を下層に落としてる」

 

「その通りです。学校や肩書きなど関係ない。清流に棲もうがドブ川に棲もうが、前に泳げば魚は美しく育つのです」

 

そうこう言ってる内に不良達の背後に渚達がまわり、電話帳並みのしおりを持っていた。そして先生からの許可が下りてためらいなく振り下ろした。

 

 

 

 

 

「神崎。ここに、E組にいて嫌だと思ったか?」

 

ふるふると首を横に振って否定する。

 

「なら、考える必要がないな。答えはもう先生が言ってくれた」

 

神崎にはすでに迷いなどなくどこか吹っ切れた感がでていた。

 

 

「俺も前向きな方が良いと思うし、何より神崎は笑っている顔が魅力的だ」

 

「‼︎あ、ありがとう」

 

ある意味で女を落とす雄二に神崎は顔を隠すしかなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いつもよりも短いのに亀更新すんません
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