暗殺教室 グリザイアの戦士達   作:戦鬼

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寺坂回です
粘液まみれで気持ち悪いことになってた殺せんせーを巨神兵みたいとおもったのは自分だけでしょうか?



ビジョンの時間

*side???

 

 

「やぁ、久しぶりだね」

 

いきなりそいつに声をかけられた時はなんだと思ったが

 

「単刀直入に言おう。私と協力して、あのタコを殺さないかい?」

 

とりあえず内容を聞いて、俺は頷いた。……いい加減、鬱陶しいこの生活も終わらせたかったところだ

 

 

*sideフリー

 

「な、なんだよこれ?」

 

「酷いもんだな」

 

本を読むため涼しい場所を求めてきた雄二とすぐにでも撮影ができるように先にきた岡島はプールの惨状を目にした

 

「俺、ちょっと皆を呼んでくる!」

 

「わかった。俺は少しでも掃除をしておく……おいビッチ先生、水着デビューが出来ないくらいで落ち込んでないで手伝ってくれ」

 

「くらいで⁉︎」

 

と怒りながらも手伝いだしとりあえず目の前にあるゴミを拾っているとクラスの皆が集まってきた

 

「…ッ、メチャメチャじゃねーか」

 

「ゴミまで捨てて、酷い」

 

誰がこんな事をしたんだと思っているとワザとらしく寺坂、村松、吉田の3人がニヤニヤしながら他の皆より遅くきた

 

「あ〜あ、こりゃ大変だ」

 

「まぁ、いいんじゃね?プールとかめんどいし」

 

「………わかりやすい感想だな」

 

「ンだと?どういう意味だ風見?」

 

全く顔を見ずに掃除を続ける雄二に寺坂がちょっかいをだす

 

「まるで俺らが犯人だとでも言うようじゃねーか?証拠でもあんのかよ?」

 

「推理証拠か漫画でも読んでみろよ。その発言がすでに答えを言ってるもんだ」

 

「テメェ‼︎」

 

殴りかかろうとする寺坂だが後ろから止められる

 

「おやめなさい犯人探しなんてくだらない」

 

殺せんせーは寺坂を止めるとプールに近付き雄二に少し下がるよう指示し、マッハでプールをもとどおり綺麗にした

 

「はいもとどおりです‼︎」

 

「けど殺せんせーゴミの中にはジュースの缶や一斗缶もあったぞ中身がなにかわからないものがプールに…」

 

「心配無用です、私の粘液でそれらは水ごと固めて捨てておきました」

 

「浄水器もびっくりな浄水力だな」

 

「お褒めの言葉ありがとうございます。では皆さん、いつも通り遊んで下さい」

 

はーいと良い返事をして皆プールで遊びだすのを横目に寺坂達は退散した。

 

「………あいつ、居心地が悪そうだな」

 

あいつらではなくあいつと個人に絞った。そしてその個人は寺坂の事である。

 

「前にも言ったけどほっとけって。いじめっ子で通してきたあいつ的には面白くねーんだろ」

 

「もったいないよねー殺していい教室なんて楽しんで損はないのに」

 

「………」

 

「雄二?」

 

「なんでもない。ただ、ほうっておくかどうかは俺の判断にさせてくれないか?」

 

「…なんでそこまで気にしてんだよ」

 

「…さぁな。だだ、ちゃんとあいつと接していかないといけないと思ってるんだが、なかなかうまくいかないことにどこかで自分自身にイラついてんのかもしれない」

 

「それこそ気にする必要ないだろう」

 

杉野が言うことは正しい。だが、

 

「それでもさ。それに少しだけわかったこともある」

 

「なに?」

 

「寺坂の場合たまにちょっかい出して怒らせた方が接しやすい」

 

「あ、わかるかも」

 

カルマが同意してニヤっとイタズラ子のような顔をするのを見て杉野と渚は苦笑するしかなかった

 

 

 

 

昼休みになり食事を終えた雄二は読書のため再びプールに涼みに行っていると怒鳴り声のあとにドンと物音がするのでそちらに向かう

 

「ケッ、成績欲しさに日和りやがって裏切りモンが‼︎」

 

そう言ってズンズンと不機嫌そうに教室に戻る寺坂を見送り村松に近付く

 

「大丈夫か?」

 

「って、見てたのかよ」

 

「今来たばかりだ……あれはしばらくは声を掛けるのはよしておいたほうがいいな」

 

木にもたれている村松を起こしながら雄二は言う

 

「ああ、もう付き合いきれないぜ」

 

「怒りぐあいがすごかったが何があった?あいつの性感帯でもつついたのか?」

 

「な訳ねーだろ⁉︎気持ち悪いわ‼︎…これだよ」

 

と村松は少しクシャクシャになった紙切れを見せた。

 

「全国共通中学生模試…へぇすごいな成績が跳ね上がってるじゃないか」

 

「おう。あのタコの『模試直前放課後ヌルヌル強化学習』のおかげだぜ」

 

「……………」

 

なんともいえないような複雑な顔になる雄二に村松は疑問に思う

 

「な、なんだよその顔は悪いかよ‼︎」

 

先程寺坂に怒鳴られたのもあり少し声を荒げた

 

「いや、お前、そのあと放課後の学習には?」

 

「?いや、もう自己学習してるけど」

 

雄二はガサゴソと後ろポケットから折りたたまれた広告用紙を見せる

 

『ヌルヌルは勝利の鉄則‼︎モテる‼︎すごい♡』

 

と広告の下の端の方に明らかな手書きで目にモザイクをしているが金の風呂に入った村松が書かれてあった。

 

「あのタコぉぉぉぉ‼︎」

 

「合成でもなく手書きなのがすごいな」

 

「どうでもいいわ‼︎くそ殺してやる‼︎行くぞ風見‼︎」

 

ともの凄い速さで教室に向かう村松を雄二も追いかけた。

 

 

 

教室に戻っていると中が騒がしい何事かと思いながら教室を開けた途端に内部が煙まみれになった。

 

「うわっなんだこれ⁉︎」

 

「殺虫剤⁉︎」

 

「目と鼻を塞げ‼︎」

 

雄二は状況を見て咄嗟の判断で皆に言って窓をすぐに開けた。

 

「寺坂君‼︎やんちゃするにも限度ってものが…」

 

「触んじゃねーよ、モンスター」

 

説教をしようと肩を掴んだする殺せんせーの触手を払いのける

 

「気持ち悪いんだよ。テメーも、モンスターに操られて仲良しこよしのE組も」

 

「…もうよせ。それにさすがにやりすぎだ」

 

「風見…お前もだよ、俺に説教するんじゃねー。前に言ってたよな、E組の皆を尊敬してるだ?残念ながら俺はお前に尊敬されたいとも思ってねーし。そもそも尊敬されるような奴じゃんねーんだよ」

 

「それがわかってるから、居心地が悪いんだろ?」

 

「!」

 

思いあたるのか寺坂はドキッとする

 

「自分の事をわかってる奴はそうはいないし、そういう奴は周りが見えない。けどそれがわかってるってのは常に周りを見られるほど観察力がいい証拠だ。寺坂はすごいよ。ネガティブなイメージが沸くのは危機管理が出来ている証拠だ」

 

「…………」

 

「だが、やり方は完全に間違ってる。もう少し…」

 

「うるせぇんだよ!」

 

衝動的に寺坂は殴りかかるが雄二はあっさりと避ける。そのまま反撃ができたがせずまっすぐに寺坂を見つめるとそれが寺坂をさらに怒らせる。

 

「何がそんなに嫌なのかねぇ?殺せんせーが気に入らないなら殺せばいいじゃん。せっかくそれが許可されてる教室なのに」

 

「なんだよカルマ、テメーも俺にケンカ売ってんのか?上等だよ、だいたいテメーは最初から…」

 

カルマは詰め寄ってくる寺坂の口を手で塞ぎ、少し力を入れる。

 

「ダメだって寺坂。ケンカするなら口より先に手を出さなきゃ」

 

「…ッ‼︎はなせ‼︎」

 

無理やり引き剥がし、「くだらねー‼︎」という捨てゼリフを残して寺坂は去った。

 

「雄二って意外と甘いところがあるよね」

 

「確かにあれはもう少し厳しくても良かったな。次はもう少しきつく言うことにしよう」

 

 

 

 

 

 

side 寺坂

 

「いやぁ、助かるよほんとに。なにせ下手に動けば鼻が利くタコに気付かれてしまうからね」

 

そう言いながらイトナの保護者と名乗っているシロから報酬の10万をもらう。今までの報酬もあるからしばらくは遊べるな。それにしてもイトナのやつ

 

「なんか変わったな…目と髪型か?」

 

「お、その通りさ寺坂君。意外と繊細な所に目が行くね。前回の反省を活かして綿密な育成計画を立ててより強力に調整したんだ」

 

「……………」

 

「どうしたんだい?いきなり不機嫌な顔をして?」

 

「別に」

 

風見に言われた観察力が良いというのを実感させられた気がした。正直気にくわない

 

「…どうやら相当今のE組の現状がイラつくみたいだね。けどクラスで孤立しているからこそ私は君に協力を持ちかけたんだ。私の計画通りに動いてくれれば、すぐにでも奴を殺して前のE組に戻してあげよう。ついでにお小遣いももらえて良い事づくしだ」

 

確かに、悪くはない。やっぱこんな風に楽して適当に生きれればそれで……

 

「うぉ⁉︎な、なんだよ」

 

「お前は、あの赤髪の奴より弱い」

 

いきなり目の前に来て、いきなりなんだ?赤髪…カルマの事だな

 

「馬力も体格もあいつより勝ってるのに…なぜだかわかるか?」

 

「?」

 

「お前の目にはビジョンが無い。勝利への意思も手段も情熱も無い」

 

俺の目を指で広げてそう言いながら喋る。何が言いたいんだ

 

「目の前の草を漠然と喰ってるノロマな牛は、牛を殺すビジョンを持った狼には勝てない。…ビジョンそれだけでいい」

 

な、な、な

 

「なんなんだあの野郎、相変わらず‼︎脳ミソまで触手なんじゃねーのか⁉︎」

 

結局わけわからん事言うだけ言ってまた去やがって‼︎

 

「ごめんごめん私の躾不足だ。ともかく仲良くしてくれなんせ我々は戦略的パートナーだ。クラスで浮きかけている今の君なら、不自然な行動も自然に出来る。我々の計画を実行するのに適任なんだ」

 

「ふん。で、決着は?」

 

「次の放課後さ」

 

これでようやく終われる。だが、1つ気掛かりがあった。

 

「ところでよ、あのタコ殺せば風見が鬱陶しくなくなるってどういう事だ?」

 

「………殺せたあとにわかるかもね」

 

sideフリー

 

 

「なぁ、先生なに泣いてるんだ」

 

昼休み、皆で昼食をとっていると意味もなく泣きだす殺せんせー

 

「いいえ、鼻なので涙じゃなく鼻水です。目はこの斜め下のこれです」

 

「なんで目が鼻の下にあるんだよ。人工的に作られたのなら欠陥にもほどがあるぞ」

 

「弱点が多いっていう意味なら元からのような気もするけどね」

 

渚のツッコミに確かにと同意する雄二

 

「どうも昨日から体の調子が少し変です。夏カゼですかねぇ」

 

「カゼとかひくんだな、その体」

 

最近は超生物という殺せんせーの肩書きを脳内から消そうかなとわりと本気で雄二が考えていると不機嫌な顔で寺坂が入って来た

 

「おお寺坂君‼︎今日は登校しないのかと心配でした‼︎」

 

涙…否、鼻水をダラダラ流しながら寺坂に近寄る殺せんせーに寺坂はぎょとした。

 

「昨日君がキレた事ならご心配なく‼︎もう皆気にしてませんよ。ね?ね?」

 

「…それよりも汁まみれになっていく寺坂の方が気になる」

 

普段なら寺坂はこの時点でキレるだろうがそうはせず殺せんせーのネクタイで顔を拭く

 

「おいタコ、そろそろ本気でブッ殺してやんよ。放課後プールへ来い…弱点なんだってな水が。てめーらも全員手伝え‼︎俺がこいつを水ン中に叩き落としてやっからよ‼︎」

 

「「「「「………」」」」」

 

「寺坂、お前ずっと皆の暗殺には協力してこなかったよな。それをいきなりお前の都合で命令されて、皆が皆ハイやりますって言うと思うか?」

 

沈黙しているクラスの声を代弁するように前原はいう

 

「それに、今のお前に殺せんせーを水に落とせるとは思えない……どういう計画が頭の中にあるんだ?」

 

「計画なんて………いや、とにかくだ!俺には楽にして上手に殺るビジョンがあるんだよ‼︎自分からは動かないお前と違ってな」

 

「……なるほど。だがそのビジョンってものが少なくともお前からは見えないんだが?」

 

「ハッ、調子こくな。でも良いぜ、来なくても。そん時は俺が賞金を独り占めだ」

 

捨てゼリフをはいて寺坂は出て行った

 

「さて、皆はどうする?俺は参加するが」

 

「って雄二君参加するの⁉︎」

 

「ああ。…見てられないからこそ、見過ごせないんだよ、今の寺坂は」

 

時折見せる雄二の遠くを見るような目をしているのを何人かがわかった

 

「雄二君が参加するなら私は行くけど…」

 

「私はパスかなーさすがに」

 

「オレもパス」

 

数名は賛同したがやはり拒否が多い。が

 

「皆、行きましょうよぉ」

 

「うわっ⁉︎粘液に固められて動けねぇ‼︎l

 

いつのまにか教室の床は先生の粘液だらけになって動けなくなっていた

 

「先生の粘液はコンクリートか⁉︎」

 

こんな手を使ってくるとは予想外だった雄二も粘液に捕まってしまっていた。

 

「せっかく寺坂君が私を殺る気になったんです。皆で一緒に暗殺して気持ち良く仲直りです」

 

「「「「「まずあんたが気持ち悪い‼︎」」」」」

 

もはや鼻だけでなく顔全体から粘液を出す殺せんせーに対するツッコミは的確なものであった

 

 

 

放課後、カルマ以外は全員来ているがしぶしぶといった感じであった

 

「よーし、そうだ‼︎そんな感じでプール全体に散らばっとけ‼︎」

 

プール内にはナイフを持った生徒がプールの外で寺坂の指示を聞きながら散らばる。竹林にいたっては文句を言ったのか蹴り飛ばして入れていた。因みに雄二は今回が水着来て初めてのプールである

 

「そういえば渚はさっき寺坂と話したんだろ?」

 

「うん。けど…計画に自信があるのに自分には自信がない感じがして、それがなんだか…」

 

「胸騒ぎがするか?」

 

「もしかして、だから雄二は参加するって」

 

「それもあるが、基本は最初に言ってた通り見過ごせないからさ……似てるんだよ」

 

「何が?」

 

「友達がいなかった頃、その理由を姉や誰かのせいにして、自分ではなにもしようとせず、ただ誰か言う事だけで世界を見てた俺と」

 

「雄二…」

 

と話していると鼻水を取った殺せんせーが寺坂の前に来ていた

 

「それで、君はどうやって先生を落とすんです?ピストル一丁では先生を動かせませんよ」

 

「るせー」

 

寺坂はピストルを先生に向けた。

 

「ずっとテメーが嫌いだったよ。消えて欲しくてしょうがなかった」

 

「ええ、知ってますよ。暗殺(これ)の後でゆっくり2人で話しましょう」

 

緑と黄色のシマシマ顔になったということは舐めいるという事だ。それをわかっている寺坂は怒りをぶつけるごとく引き金を引いた。瞬間

 

 

ドカン‼︎

 

 

と炸裂音がした方を見ると沢を塞きとめる門が破壊され、同時にクラス全員が水と放流されていく

 

(マズイ‼︎)

 

咄嗟の判断で近くにいた生徒を助けようとするも急な流れの変化で雄二も流されていく。しかしそれは一瞬でいつのまにか地に着いていた

 

(先生か!)

 

殺せんせーが助けに来たのは直ぐにわかった。

 

「風見君‼︎」

 

「うおっ⁉︎先生⁉︎顔だけ⁉︎」

 

「詳しいことは後で‼︎皆さんを助けるので。それより大丈夫とは思いますが風見君は万が一に備えて生徒の安否確認を!人工呼吸はできますね?」

 

「わかった」

 

「頼みます」

 

そう言われてすぐさま行動に移した

 

「だれも、死なせるかよ」

(寺坂を利用して、俺の大切なクラスメイトを殺そうとした罪は重いぞ)

 




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