暗殺教室 グリザイアの戦士達   作:戦鬼

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前回後書きでガストロ戦までいくと言ったな、あれは嘘だ

と言うより、考えてみればここで戦わせるしかない事に気づいたのでガストロ戦は次回に持ち越しです


仮面の時間

6階テラス・ラウンジについた軽快なラップ音とタバコと酒そしてドラッグ臭それに合わせて踊る客。殆が若い少年少女で中学生くらいの人間もいる。

 

「まさしく掃き溜めだな」

 

雄二の言葉に皆声にはださないが肯定していた。

 

「つか、匂い程度なら大丈夫なレベルとはいえドラッグがOKなら、俺が行っても問題ないだろ?」

 

「いやダメだ。彼女達が心配なのはわかるが、ここで待機だ」

 

中を除くと7階に行く階段付近に警備員がいると律からの情報で掴んだ。だが内部状況はわからない。まだ警備はいる可能性があり、しかも男はチェックが厳しい。ならばそのチェックが緩い女子達が潜入し作戦の下見をすることとした。だが男手はほしいーーそこで

 

「渚はまぁ、適任だったがな」

 

「ね、自然すぎでしょあれ」

 

とカルマがニヤニヤしながらその写真を見ると女装して恥ずかしがる渚が映っているが、その見た目は完全に女子にしか見えないしかも恥ずかしさでモジモジしてるので余計に女子らしさがでている

 

「中でナンパでもされてるかね〜男に」

 

「そういう意味なら女子連中よりあいつの方が心配だな。お持ち帰りされてんじゃないか?」

 

至極冷静な顔でそういう雄二にカルマどころか他の男子もブッと笑いを抑えていた

 

「まぁ、そこは大丈夫だと思うがな。いろんな意味で回避率高いしな…お」

 

待機していたところで扉が開き少し警戒したが片岡が顔を出してサインを出す

 

「成功したようだな」

 

「よし、すぐに向かうぞ」

 

まず烏間と磯貝が入り、そこからゾロゾロと即座にに潜入し階段を登る。

 

「成功だな」

 

「えぇ。皆さん、危ない目に遭いませんでしたか?」

 

殺せんせーが質問するが笑顔で否定する。…渚以外は

 

「どうした渚?」

 

「ううんなんでもないよゆう…風見」

 

「それならいいんだが、なんでいきなり呼び方を変えるんだ?何かしたか?」

 

「ううん、風見は関係ないよ。でもしばらくこうせて」

 

死んだような目で渚は言う

 

「なにがあったんだ?桃花、知ってるか?」

 

「雄二くんと同じユウジって名前の男にナンパされてたの」

 

「ちょ、矢田さん⁉︎」

 

「渚、いや潮田、おまえの気持ちはわかった。だが、すまん」

 

「なんで告白して断られた感じになってるの⁉︎でカルマくんもその状況を撮らないでよ‼︎」

 

「もうさ、早めに取っちゃたら」

 

「とらないよ!大事にするよ‼︎」

 

「その話は後にしてくれるか?いくらこの階が防音設備のあるVIPフロアでも警戒はしないといけない」

 

「…2度としません」

 

烏間にまで言われてがっくししながら先へ進む。

 

「ちなみに、おんなじ名前でも雄二くんの方が何億倍もカッコいいよ」

 

「それはありがたい。お前達にあそこにいる連中とおんなじ扱いされるのは流石に苦しい」

 

いつものように言いながらと思ったが渚はどこか暗いなと感じていると烏間からストップが入る。その表情は困惑していた担いでいる磯貝もだ。それが気になり皆が見るとそこには倒れたガタイのいい男が2人と

 

「仮面?」

 

白い面に黄色ラインとユリの花がシンメトリーに描かれている仮面をつけている服装だけ見ると男に見えるが手の細さから女性にも見える。倒れている男の1人が痙攣し、もう1人はどうにか動く体でその仮面の人物を攻撃しようとするが

 

「………いや、わかりますから。不意打ちくらい」

 

仮面の人物の声は女性に聞こえた。

 

全く違う体格の男の不意打ちの拳を避け後ろに回り込み何かしたのか痙攣し泡を吹いて倒れた

 

「はぁ、邪魔者はいませんよ、早く出たらどうですか?…それとも、連絡しましょうか?」

 

仮面は皆の方を向いて言うと恐る恐るでる

 

「心配しなくても、通してあげますよ。ただし……あなたは別」

 

指を向けた対象は風見だった。

 

「俺をご指名なら料金は高いぞ?他をあたれ」

 

「断ってもいいけど…いいの?これ以外にも通信機があるからいつでも緊急事態のサインを上にいるボスに流せるんだけど?」

 

手に持った通信機がを見せつけながら仮面の相手は挑発する。

 

「ハッタリ……ではなさそうですね体の何処か、手を使う必要のない場所にあるのかはわかりませんが、簡単な発信式の物というところですかね」

 

「へーそんなヘンテコな姿になっても観察力は鋭いのね。流石超生物。わかってるなら従いなさい……今回の任務は正直言って退屈なものだけど、あなたのような人がいるんだからまだいいわ」

 

「……そんなハッタリ効くかよ。こんなとこでやり合えば、流石に問題になる」

 

防音機能の部屋でもなにがきっかけで部屋から人が出てくるかわからないそれが原因で相手のボスに報告が入ってはたまらないのだ

 

「それなら安心して部屋の住人には全員スモッグさんから購入したガスを流し込んで寝ているはずよ。強力な睡眠ガスだから、明日の朝まで起きないわ」

 

「徹底してんな…購入って言ってたな?さっきのぬーぬー野郎も金を貰ったと聞いたが、それもお前か?」

 

質問に「えぇ」と軽く仮面は答える。

 

「なぜそこまでして俺にこだわる?」

 

「その答えはあなた自身で確かめて」

 

チャックをおろして上着を脱ぎ捨てると

 

「………どういう構造?」

 

「………ビッチ先生くらいはないけど、私くらいはある?」

 

どうやって抑えていたのかE組で1番の巨乳の桃花と同じくらいのサイズがでた

 

「ストリッパーならよそでやれよ」

 

タンクトップに巨乳が強調されている。実際殺せんせーは既に悩殺されデレデレ状態だ。それに全く動揺もせず目の前の相手に集中する雄二は流石だと思っていた……主に女慣れしている意味で

 

「大抵の男はこれで乱すんだけど、流石にイリーナ姉さんが一緒にいる教室にいるだけあって慣れているってことかしら?」

 

「ビッチ先生の妹か?髪の色とか似てないが…」

 

少し長めのショートで少し紫っぽい髪の色はどう考えても姉妹に見えない

 

「あ、多分ロヴロさんの言ってた妹弟子事だと思う」

 

「えぇそう。姉さんにもさっき会って来たわ。相変わらずの技量におそれいったわ。潜入に関してあの人みたいに音楽の技術は伸びなかったから」

 

その時点で報告がいってないのはおかしいと思い、なおさら相手の真意が見えないことに不安が募る

 

「目的は俺だけなら、他はいいんだな?」

 

「すきにすればいいわ」

 

「なら、お前たちは先に行け。こいつは俺が片付ける」

 

「はぁ?なにカッコつけてんだ。そんな条件無視して全員でかかればいいだろ」

 

「やめとけ寺坂。おそらくこいつが通信機を2つ持っているのは本当だ。妙な行動をとったと思われたらおしまいだ。さっきの奴と違ってカルマみたいに通信機を壊すのも無理だろうしな」

 

「正解よ。ちなみにこの通知機もグリップさんが持ってたのとは違い、破壊されても連絡がいくように改造してあるの」

 

本当に用意周到だった。優れた殺し屋は万に通じる。彼女は機械関係などの細かい部品を弄るのは姉弟子ビッチ先生よりも上手であった。

 

「現状、実権はこいつが握っている。お前達は早く行け」

 

「「「「ことわーる」」」」

 

「なっ、はぁ?」

 

「雄二くんが心配だし放っておけない」

 

「つか、さっきも言ったがカッコつけんな。お前に万が一があって怪物殺すのができなくなったどーすんだ?」

 

「ねー仮面のおねーさん、観戦なら許してくれるよねー?」

 

仮面は考える素振りを見せて

 

「いいわよ。手出ししないならね」

 

「おい、こいつのいう事信じるのか?残ったからって理由で連絡するかもしれないぞ?」

 

「もしそうなら先進んでも連絡するかもしれないし、何より本当に連絡できるならとっくにしてるでしょ?」

 

カルマの一理ある言葉に皆頷く

 

「風見くん、君は少し自分を犠牲にしようとする所がある。けど、君なら仮に他の誰かが自己犠牲をしようとしたら止めるでしょう?それとおんなじですよ」

 

「………」

 

烏間に助けを求めるように視線を向けるが

 

「風見くん、俺は君に少しでも普通の学園生活をしてほしいと思っている。自己犠牲は本当にそれしかない時だけだ」

 

拒否された。小さくため息を吐くが雄二は気付いてない自分が軽く笑みを浮かべていたことを

 

「お話は終わり?」

 

「あぁ、悪いが時間がない。早めに終わらせる」

 

ファイティンぐポーズをとると仮面も同じように構える。キックボクサーのように足をトントンと動かすどう攻めるのかと思う間もなく仮面が動いた

 

「シッ」

 

女の拳とは思えない力のある拳を紙一重で回避し、逆にカウンターのように仮面の面にむかって拳を振う。

 

「…っつ」

 

「女だから、仮面を狙ったの?だとしたら相当な甘さねっと!」

 

仮面が想像以上の硬さだったのか逆に拳から血が出ていた。その隙を逃す訳なく仮面は怯んで少し下がった雄二の腹に回し蹴りをくらわせた

 

「ごっ」

 

「「「雄二(くん)‼︎」」」

 

「いや、大丈夫だ」

 

烏間が心配しないように言ったあと気づく。両手で包むようにその足を持っている雄二を

 

「ふんっ」

 

グルンと仮面の体が宙で一回転して地面に叩きつけられるがすぐにブレイクダンスのように地面で回り逆立ちそのままバク転で下がるだが狭い通路では後ろに下がるのは明白。追撃のため雄二はバク転後体制が整っていない仮面に今度は蹴りを入れる。

 

「わかるわそんな攻撃」

 

小さくつぶやくと仮面はあえて後ろに倒れる伸びた足を持ち力技で巴投げの要領で雄二を投げる

 

「…どこにそんなパワーがあんだよ」

 

どうにか受け身をとったが着地の際に少し足が痛む。無理な着地だったのだろうだが動けないほどではない今度はダッシュで拳を向ける…と見せかけてしゃがみ視界から消える

 

「⁉︎」

 

仮面で視界が狭まっているのでちょっとしたことですぐに見失う

 

「息づかいと命の気配でわかる」

 

横から抱えにくる雄二の背中に肘打ちをくらわせた…つもりだった。

 

「なぁ⁉︎」

 

寸前のところで視線を戻して空振りさせそこから勢いをつけて回転し回し蹴りが仮面の顔目掛けてくる。

 

(避けられ…)

 

ゴッと鈍い音がした。つけていた仮面は飛んでうつ伏せに女は倒れた

 

 

 

「すげー。風見すげー」

 

狭い場所とは思えない立ち回りで一撃を与えたの見ていた木村が思ったことを告げる彼はクラスで最も素早く、単純な素早さは雄二を凌ぐ。だがそんな彼でもこんな所でこんな動きはできない。

 

「つか、容赦ねー。多分最初は女って事で仮面つけてるから顔だったのかもしれねーが」

 

「いや、仮面つけてても顔面って」

 

「しかも、回し蹴りも頭だし」

 

桃花も流石にちょっと真顔になっていた

 

「って、あいつまだ立つぞ」

 

菅谷が驚いているとプルプルしながら女は立ち上がる。戦えるだろうが満身創痍に近い

 

「あれならもう大丈夫だろうが万が一もある。…風見くん、動けなくしてくれ」

 

「……………ぁ……」

 

「風見くん?」

 

受け答えなく呆然としている雄二に烏間と殺せんせーは違和感を感じた

 

「いたいなー。けど、久しぶりの感じかな……ねぇ」

 

アメジストのような薄い紫の瞳の女は妖艶な笑みで雄二を見る

 

「……ぁ…あぁ……あ」

 

拳を構えているが全身が痙攣しているかのように震えている雄二はもう誰が見てもおかしかった

 

「マー……ごぁ‼︎」

 

一瞬で近づいてきた女はその勢いのまま雄二の顔面に拳を振う防御どころか身動き出来ずその渾身の一撃で雄二は倒れ、追撃の蹴りが胸の中央にヒットした

 

「グボァ!」

 

「「「「「風見((くん))⁉︎」」」」」

「「「雄二(くん)⁉︎」」」

 

「アハハハハっ!」

 

快感を得たかのような表情で笑う女はそのまま胸を踏み続ける。時折顔も蹴る

 

「何してんだ風見⁉︎早く反撃し…」

「待ちなさい寺坂君‼︎」

 

我慢できず前に出ようとする寺坂を殺せんせーが止めるとその横を何が通り近くの花瓶が壊れるツーと血が頬から出る。女の手にはいつのまにかサイレンサー付きの銃があった

 

「余計なことはやめなさい。わたし、早撃ちは得意なんだけどガストロさんと違って命中率は悪いの。今のも偶然かすめただけで狙ったわけじゃない」

 

つまりどこに当たるかわからないうえに、誰に当たるかもわからない。今誰にも当たらなかったのは本当に奇跡だった

 

「や、やめ…マー…ゴェッ⁉︎」

 

再び胸を踏み潰す

 

「……つまらない」

 

そういうと女はかがみ、ポケットから何かとりだすケースを開けるとそこには注射器があり中に何かの薬品がある

 

「まて何を…」

 

する気だという問いには答えさせない。今度は最初から外す気だったのか上の方に向けていたがそれはすぐにでも撃てるという警告である

 

「もう少し、殺る気をだすだけよっ‼︎」

 

躊躇いなくそれを雄二の首筋に刺し、注入される

 

「ご、ぐ、ぁ………ア」

 

脇腹を蹴り、雄二の体が少し飛ぶ。だが痙攣はしておらず、先程よりも様子がおかしい

 

「あ、アアアアアア‼︎」

 

獣のような声を宙に出し、同じく獣のように女を睨み、突進する

 

「そう、その顔のあなたと殺りたいの」

 

女の言葉はもう聞いてない先程よりも容赦ないラッシュがくりだされる。目を、首を、鳩尾を弱点となり得る部分に攻撃をする

 

「今ならできるわ」

 

弱点を狙ってくるならそこを重点的に守るのみと軽く女はいなす

 

「何をした、私の生徒に…」

 

殺せんせーの表情はドス黒い、ガチギレだ

 

「別にっと、スモッグさん開発のただの興奮剤よ。人体への影響は効果切れてもないわっと!」

 

「ぐっ!」

 

会話していても平然と受け流しカウンターの一撃が顔に当たる

 

「はぁ、はぁ、アアアアアア‼︎」

 

「ぬっぐっ」

 

獣のような動きからまるで知性を得ていくように今度は動きが単調ではなくフェイントなどをいれてくる事で対応が難しくなってきている。女はボスに言った。死を経験すると、意識を生命を感じるとそれによって彼女は他の人よりも呼吸音や筋肉の動きから相手の考えがある程度わかる。だが、今の雄二は半分無意識で攻撃をしている。ゆえに

 

「あぁ!」

 

いずれ攻撃は当たる。横に振るった拳は女の顔にあたり、姿勢を崩す。体制を立て直す暇なく首をもたれ、壁に打ちつけられる

 

「ウーぅぅぅ‼︎」

 

「結局負けか」

 

それを望んでいるかのように女は意識が遠のく。ギリギリと首を締め付けられていく感覚は今の彼女にはないのか逆に笑みが出ていた。

 

「ウアァァ‼︎…ゴゥ⁉︎」

 

だが締め殺す前に雄二の頭に硬いものが当たる。

 

「うぅやはり酔いますねぇ」

 

渚が言われた通りに殺せんせーをぶん回して威力が上がった完全防御形態の球体が雄二の頭にクリティカルヒットした首を締め付けていたことで女の意識がこちらに完全になくなったのを見計らい指示したのだ。想像以上の威力かつ想定外の一撃に雄二も流石に頭を押さえていた

 

「あぁ、ああ?」

 

「風見くん、私の声が聞こえますか?」

 

「こ、ころ、せん、せ?」

 

「はい。そうです。意識をちゃんと持ってくださ…」

 

「俺、オレ、おれは」

 

まだ不安程な精神になっている雄二に

 

「私を見なさい‼︎風見雄二‼︎」

 

「⁉︎」

 

一括した。親が子に言うように

 

「風見くん、君が何に恐れて、何に不安なのかは聞きません。けど、今君がなすべき事はなんですか?あの殺し屋に負ける事ですか?それとも殺す事ですか?それは、君の人生を、君を待つ彼らの想いをぶち壊してまでやるべき事ですか?」

 

「………」

 

「考えて、そして、落ち着きなさい今君のなすべき事を」

 

そう言われて皆がいる方を見ると泣き出しそうな桃花、それに寄り添い何泣かせてんだと言う表情をする片岡、不安そうな渚、何してんだよと言いたげな寺坂にカルマ。皆それぞれ顔に想いが出ている

 

「悪い、どうかしてた。もう大丈夫だ」

 

「なら良しです」

 

「よくない」

 

女も意識が回復していたがそれは無理矢理だ手には先程雄二に打った物と同じと思われる注射器を持っているがそれは自分に打ち込んだのだろう

 

「今は、私の、私を見て‼︎」

 

突撃してくる女を

 

「それは悪手ってやつだ!」

 

冷静に胸ぐらを掴んで柔道の選手のように投げ飛ばしたビターンと背中を打ちつけたがそれでもなお立ち上がるため、四つん這いの体制になる

 

「まだ、まだやりま…」

 

「悪いが、ストーカーには飽きてる。もう勘弁してくれって事でよろしく」

 

「何をぅ⁉︎」

 

薬を使ったのは完全に彼女の悪手、周りの意識を見ることができず、グリップがやられたように全員に覆い被された。

 

「うわー容赦ねぇな男子」

 

「「「「「お前がいうな」」」」」

 

それでもなお動こうとする女の頭に

 

「フン」

 

「おぐぅ⁉︎」

 

雄二のゲンコツが命中した

 

「タンコブできるだろうが、そのくらいは勘弁しろよ」

 

「ま、まだぁ」

 

「しつけぇぇええ!」

 

今度は寺坂が首に何か筒状の物を当てるとバチィと音が鳴る

 

「スタンガン…いつの間にそんなものを」

 

「タコに電気が効くか試そうと思って買っといたんだ。こんな事でお披露目とは思わなかったがな」

 

「よくそんな金………あぁ」

 

何かに納得したのか。雄二は頷く

 

「……なんだその目は」

 

「…男優か」

 

「なんの男優かはもうわかるがちげーよ!……臨時収入はあったけどな最近」

 

「うぅぅ」

 

「嘘だろまだ意識あるのか」

 

「薬の影響だろ動けはしないさ」

 

意識がなくなってはいないがその痛みに悶えている合間に簀巻きにされた

 

「…………」

 

「そんなに睨んで、何か嫌なことでもあったのか?」

 

((((えげつねぇ)))

 

女を見下ろしわざとらしくいう雄二はいつも通りだ。だからそれに皆ようやくホッとした。

 

「ふんだ」

 

今度は子供のように女は拗ねる。

 

「情緒不安定だな」

 

「……まぁ、いいわ今回は。それにあなたがもう戦えないなら役目は終えたようなものよ」

 

実際雄二のダメージは大きく、薬の影響で動くのでやっとだ戦闘も射撃もできないだろう。

 

「ちょっと、量、多かったか、な…」

 

ようやく女の意識がとんだのを確認して安堵した。ちなみに通信機は耳のピアスだったらしく万が一に備え外された




ちなみに
今回彼女は雄二と戦うためにほぼ全財産を使い果たしました

ちなみに2
正体がわかった人はいると思いますが一応言っておくと彼女は生存してるけどアイツは産んでいます

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