暗殺教室 グリザイアの戦士達   作:戦鬼

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さて、わかばパーク編です
この話途中までできたのですがかなり短くどうしようと悩み最後は読んだ通り殺せんせーを動かしましたが…ちょい不安です


間違いの時間

思考と死力を尽くした体育祭の後は学生からしたらあまり乗り気になれないがこの椚ヶ丘では全ての生徒が気合を入れるもの、テストがある

 

「さぁーさ皆さん、2週間後は2学期の中間ですよ‼︎」

 

生徒が成長するように、殺せんせーも成長する。高速移動による分身は以前より精度を増して顔だけなら30以上出せる。しかも1人に対してだ。2週間後の中間テストに向けて殺せんせーは猛烈に早くなり猛勉強である

 

「いよいよA組を越える時が来たのです‼︎熱く行きましょう‼︎」

 

教師の腕の振るいどころと言わんばりに教えていく。分かりやすさ倍増スピードも倍増

 

「鉄は熱いうちに‼︎熱く!熱く‼︎もっと熱く‼︎‼︎」

 

「「「「「暑苦しい‼︎」」」」」

 

暑苦しさも倍増。ついでにうっとおしさも倍増である。

 

「暑すぎて冷房もないのに暖かいくらいだ。でも先生、今回A組に勝ってもまだ期末がある。当然そこも視野に入れてんのか?」

 

「当!然!です‼︎まっかせなさーい‼︎」

 

テンションがおかしな事になっている殺せんせーをよそに雄二も勉強を進める。一方で他の皆も集中しているが焦りの顔もあった。

 

月日は10月に入り殺せんせーの殺す期限はあと5ヵ月。もう半月もない。

 

 

 

 

 

「失礼します。烏間先生、頼まれていた皆の訓練評価値、俺が独断でつけたものだが……ってどうした?」

 

ノートパソコンをジッとみて思考を巡らせている烏間は微笑んでいる

 

「さっきからずっとよ。何か嬉しいことでもあったのカラスマ?」

 

「いや、テスト明けは訓練の厳しさも増す。それは伝えているな風見くん」

 

「はい。…そのぼろぼろのジャージと何か関係あるんですかこの話?」

 

記憶を思い返す。それはテスト勉強期間に入る前に最後の訓練で岡島が破いてしまった物だ

 

「うむ。ちょっとした報酬だ」

 

くるりとパソコンを向けて見せてくる。

 

「これは、随分金がかかってんな………性能は言うまでもないな」

 

2人はそれの機能も理解してもっとも効率の良い形に仕上げるように話す。

 

「って、あんたら女心がわかってなさすぎ」

 

「?機能的にはこの方がいいだろう?」

 

「はぁ、ダメね……女子の分は私が選ぶわ」

 

「…卑猥なのは厳禁な方向で」

 

「おい、勝手に…」

 

「では男子の分は私が烏間先生はイリーナ先生へのプレゼントを選んでください」

 

「消えろ、邪魔共‼︎」

 

殺せんせーススッと寄って来てついにキレた

 

「というか、プレゼント?」

 

「えぇ、もうすぐ10月10日。イリーナ先生の誕生日ですからねぇ」

 

「……ベッドとかいいんじゃないか?仕事上使う機会多いし」

 

「あぁん‼︎」

 

相変わらずの雄二の発言にキレるビッチ先生をおいて雄二は続ける

 

「まぁ、仕事の合間にちょっとは考えてやれ」

 

「カザミ、あんた」

 

「じゃないと拗ねて使い物にならないどころか濡れて溶けるぞこのビッチ」

 

「ほんっとムカつく‼︎今の私の感動を返せ‼︎」

 

毒プラスセクハラな発言にキレるのもいつも通りであった。

 

「そういうあんたも、女子の事は大切しなさい」

 

あと釘を刺された。面倒だなぁと思っていると烏間の携帯が鳴りだす。

 

「もしもし。あぁ…………⁉︎わ、わかった。全ての実務が終わり次第行く」

 

表情が変わる。何かよくない事があったのはすぐにわかる

 

「部下がセクハラで捕まったのか?」

 

「あんたじゃないっての。……カラスマ?」

 

「烏間先生。どうしました?」

 

そこで雄二もビッチ先生も殺せんせーも、ただごとでないのがわかった

 

「…生徒達の一部が、街でフリーランニングを無断で行ったそうだ。その結果、通行中の老人が怪我をし病院に運ばれた」

 

ここは暗殺教室。いつ、どんなタイミングで非日常が起きるかわからない。…良い事も、悪い事も。

 

 

すぐさまやらなくてはいけない業務を片付け雄二は烏間と共に病院に向かうと他の生徒達は病院の外にいた。

 

「俺が見てるから、烏間先生は件の人物を頼む」

 

「わかった。……バイト先から連絡はあったか?」

 

「検討中だそうだ。JBが頑張ってる」

 

「何もない事を祈っておこう。任せたぞ」

 

病院内に入って行く烏間を見届けて皆をみる。顔を伏せ、見ようとしてない。…それがどれくらい経ったかわからないが長い時間だったろう。烏間が病院から出てきてその沈黙が終わる。烏間は結果を告げる

 

「右大腿骨の亀裂骨折だそうだ。君等に驚きバランスを崩して転んだ拍子にヒビが入った」

 

話しを聞くとフリーランニングで建物の屋根伝い隣の駅前まで行くつもりだったそうだ。通学しながらの訓練をしようと何人かが参加して移動して行って最後の着地の時人通りが少ない細道を自転車で通っていた老人に出くわした。病院への連絡はたまたま近くにいた移動式の花屋の男性がしたそうだ

 

「程度は軽く2週間程で歩くことはできるそうだ。……だが」

 

程度が軽い、後は事後処理とは簡単にはいかない。E組の事は国家機密だ。どうして屋根から人が、しかも山に校舎がある生徒が?調べていけば必ず真実が明るみにでる。

 

「故に今、口止めと示談の交渉をしている。頑固そうな老人だが部下が必死に説得中だ」

 

烏間が喋るたびに罪悪感が彼らを覆う。と、ゾクリと背後からとてつもない殺気がした。雄二もそれに気づき、見る。殺せんせーだそれもいつぞやのイトナや南の島で見せた時と同じ全身がドス黒く、ビキビキと血管が浮かんでいた。

 

「だ、だってまさか、あんな小道に荷物いっぱいのチャリに乗ったじーさんがいるとは思わねーだろ‼︎」

 

「悪いことをしたのは、認めるよけど、自分の力を磨くためにやってんだし」

 

「地球を救う重圧と焦りがテメーにわかんのかよ」

 

岡島の言葉を起点に抱えていた物を言い訳のように吐き出していく。だがそれは本当に言い訳。自分達の犯した事から逃げる行為だ。それを理解させるように目を覚ますような。高速触手ビンタが雄二を除いた皆にくだされた。

 

「…生徒への危害と報告しますか烏間先生?」

 

生徒への危害を加えない。これは先生が教師をする上で決められたルールの1つだ。それを破ってまでしたという事はそれを上に報告して教師として殺してしまえば何故かわからないがこの生物は死を選ぶだろう。烏間はチラリと雄二を見る。さっきからそっぽを向いていた何も見てない星を見てたと言わんばりにだ

 

「……今回だけは見なかった事にする。暗殺期限まで時間がない。危険を承知で高度な訓練を取り入れたが…やはり君等には早すぎたのかもしれん。俺の責任だ」

 

烏間は烏間で殺せないまま過ぎていく期限に思うところがあった。言い終えた彼は交渉の為、病院内に戻って行った

 

「君達は強くなりすぎたのかも知れない」

 

顔に✖️を出して殺せんせーは説教を続ける

 

「身につけた力に酔い、弱い者の立場に立って考えることを忘れてしまった。それでは本校舎の生徒と変わりません」

 

殺せんせーに叩かて痛くて悔しいはずだが返す言葉がない。間違いをしたとそれに気付いていたのに目を逸らそうとしたが引き戻った

 

「話は変わりますが今日からテスト当日まで丁度2週間、今回の件に関わってない人も含めたクラス全員のテスト勉強を禁止します。これは罰ではありません。テストよりも優先すべき勉強をするだけです」

 

取り出した教科書を破きながら殺せんせーは言う。椚ヶ丘でそれをするというのはテストを捨てるに等しい。否、文字通り捨てるのだ

 

「教え忘れた先生にも責任があるまずは被害者を穏便に説得します………風見くん」

 

「!」

 

「君ならわかるのではないですか?」

 

「……… 正しく使えば『力』、間違って使えば『暴力』…か」

 

思い返すように雄二は告げた。

 

「そう。だが君が……いえ、この先は言っても同じですね。彼らへの言葉は自分で言いなさい」

 

そうして殺せんせーは移動した。被害者の元に向かったのだろう。ほんの少し皆が黙っていた。雄二の顔を見れないでいた

 

「…すまん」

 

「「「「「⁉︎」」」」

 

突然雄二が頭を下げて謝った。謝るべきは自分達だと思っていた。

 

「以前、桃花が暗殺期限が迫って焦ってる事を聞いた。その時点で、他もそうだと思うべきだった。解決できたかもしれないのになにもしなかった、俺の中で勝手に解決してた………すまない」

 

「ちょ、雄二、謝らないでよ⁉︎」

 

「今回は、そう、私達が…力の使い所を、間違えてた。雄二くんが謝る必要なんて…」

 

「何かできるのに、できたのに何もしない。俺がしたのはそれと同じだ。もちろんおまえ達の罪を被るつもりはない。罪は自分で感じなきゃ意味がない。それをおまえ達はもうできてる。だから、俺からも言いたいんだ」

 

彼らにとって雄二は目指すべき、越えるべき目標だ。その人物からの謝罪は心にくるものがあった。俯いてると雄二は近づいてぽんっと肩をたたく

 

「ほら、下を向いてんな。殺せんせーの事だしっかりとした説得をするさ」

 

そう言って皆を元気づける。だが、内心雄二は焦っている。胸ポケットの携帯がいつ震えるか、その結果がくるのが恐ろしくもあった

 

(信じてるぜ烏間、殺せんせー)

 

他人に祈るしかできない事に歯痒さを感じながら

 

 

 

結果を言うとどうにかなった。いや、なるかもしれないだ。いまだにその可能性はある。

 

「正直かなり上は荒れているわ。対象が病院にいるのもあって処理は簡単だろとか、平気で出るくらい」

 

JBの目に隈がある。寝ずに交渉、情報統制を行なっていたのだろう。感謝をせずにはいられなかった

 

「すまない。俺にも責任がある」

 

「えぇ、そうね。実際あなたの後継人を送る案すらあったわ。使い物にならない物を作る為にあそこに送ったわけではないってね」

 

ギリっと拳が握られる。血が出そうな勢いだ。

 

「ハイハイ、そこまでよ。私だってイライラしてるんだから。で報告、続けて」

 

「聞いてるんだろう?そっちの方が有力だ」

 

「あなたの口からも聞いてちゃんと裏合わせをするのよ。いいから答えなさい」

 

「………その後、殺せんせーが戻ってきて被害者のもとに向かった」

 

 

室内は大量の見舞いの花で満ちていた。どうにか通り道だけはある。いくつかどけたのか床に花びらが落ちていた。そして変装もしてない殺せんせーがいたので皆驚く。誠意を見せる為に正体と実情を話し見せたのだろう。殺せんせーは被害者の老人に近づき肩を揉む

 

「保育施設を経営している松方さんです。まずはしっかりと謝りましょう」

 

皆、頭を下げて謝罪をした。そして先生は続けて話す

 

「君達はプロの殺し屋である以上に責任ある1人前の人間だ。訓練中の過失には君達自身が責任を持つべきです。さすがに治療費は烏間先生が出しますが」

 

今回の件がどうにかなっているのは自分の烏間がポケットマネーでどうにかするのもある。

 

「しかし、慰謝料と仕事を休む分の損害は、君達が支払いましょう」

 

「つまり、タダ働きって事か?」

 

先生の顔に○が出る

 

「その通りです。2週間後、松方さんが歩けるようになった時点で賠償分の働きぶりが認めれれば今回の事は公表しないでくれるそうです」

 

 

「てな感じだ。明日からはそこに行く」

 

「調べてるわ『保育室学童保育:わかばパーク』入ってる生徒人数はそれなりに多いけど、格安で入れてるから職員数は生徒を見きれる分はいない園長であるその松方が色々働いてるみたいね………ちょっと待って」

 

「いや、俺もだ」

 

2人の携帯がなる。雄二の方は……知らない連絡先だったが一応出た

 

「もしもし、俺はあんたの家族でも恋人でもない一般人だ電話を間違えてるならすぐに[では、あなたの教師ならいいですか風見くん]…殺せんせー?」

 

相手は殺せんせーだった。だが先生には自分の連絡先は伝えてない雄二は驚き隠せない。

 

[君の電話番号はきちんと調べてますよ。本来なら、かけるつもりはありませんでした。君に緊急事態などが起きない限りは]

 

どうやって調べたとか聞いても無駄だろうがなんのようだと思っていると

 

「はぁ、なんですって⁉︎……わかりました処分は追って連絡を」

 

目の前のJBが立ち上がり叫んだ。そして気持ちを静めて座る

 

「……独断で上層部が松方の処分にかかったそうよ」

 

「なっ!おい、まさか⁉︎」

 

[大丈夫、ちょっと手入れをしただけです]

 

そこで何があったのかわかった。雄二はすぐにスマホをテーブルに置き、スピーカーをタッチしJBにも聞こえるようにする

 

「おい、先生いまスピーカーにした……というか、もう色々わかってる感じか?」

 

[ええ。君がしてきた事もね。勘違いしないでほしいですがそれは責めはしませんよ。しかし、問題は彼らです]

 

電話の向こうで殺せんせーがキレているのがわかる。きっと黒くなっている

 

[そこに君の上司がいますね?]

 

JBは特殊な機械を取り出してスマホに取り付けた

 

「気付いてるようなので答えさせていただくとそうです。声はそちらでは変わってるでしょうね」

 

[えぇ、そう聞こえますね]

 

無駄なことだろがそこはちゃんとしなければいけない

 

[私が言いたい事は1つ、今後このような事はやめてください。そして松方さん及びその関係者には絶対に手を出さない…まぁ、監視はギリギリ許しましょう。約束できないなら、わかってますね?]

 

あの教室を去るという事だ。

 

「ええ。こっちも正直驚いていました。まさか強行するなんて……対処と処理はお任せください」

 

[その言葉、確かに聞きました]

 

ブツっと切れて会話が終わる

 

「本当、油断できない怪物ね」

 

「俺も、久々にそう思ったよ」

 

冷や汗をかいたJBに共感する雄二であった

 

 

後日、ゴミ捨て場に親父狩りにあったとされる男たちが捨てられていたのを発見。彼らに罰則、指示した者は更迭されたそうだがそれを知る者は少ない

 




ちなみに
矢田桃花は原作と違い岡島達について行く事はしてません。むしろ止めてましたが全員に押し切られる形で見送りました

ちなみに2
先生は雄二の事を理解してますがさすがに過去は調べてません。だから彼の心の闇を理解しきれているわけではないです
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