暗殺教室 グリザイアの戦士達   作:戦鬼

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死神編です。この話自体はどうするかはこの話を始めた初期からある程度考えていました。雄二が強化した生徒達と雄二に死神が対応できるよう原作よりも死神サイドは強くしてます。それが2人の助っ人


プレゼントの時間

side???

 

いついかなる時も準備は万端である事が望ましい。当たり前の事だがそう上手くはいかない。時間はいつでも有限、用意したものがないなんてこともザラにあるし、急遽目的の変更などで準備もパァになる事もある。

 

「そんな中でもキッチリ仕事をこなしてこそのプロだ。……君達の存在もそう。手持ちのカードが増えても使いこなせなかったり、使えなければただの余分な荷物になる。だから、しっかりと僕の言う事に従ってくれ」

 

2人はコクリとうなずく。テスト結果は上々、使っても問題なさそうだ。

 

「じゃ、残りの準備とこれの跡片付けよろしくね。小さいとはいえヤクザの事務所だからね証拠は全て抹消しないと」

 

2人がテキパキと動いてくれてすぐに片付く。発見されるのはせいぜい1週間後、それだけあれば問題ない

 

「じゃ、そろそろ君達がいると警戒して花が売れないから、目標場所で身を隠しててね」

 

*sideフリー

 

燃える音が山の中ではあるが聞こえる。万が一のことも考えて川辺で行なっている。

 

「ヌルフフフ。宴の始まりですねぇ」

 

ご自慢の触手を動かしてケースから用意しておいたそれを殺せんせーは出した。

 

「では、早速」

 

ささっと鉄製の網をひいて用意しておいたもの肉と野菜が交互に鉄串に刺さっているものを置く…要するにバーベキューだ

 

「フランスの直売所でこっそりかったフォアグラでバーベキュー、こればかりは生徒達には内緒ですねぇ」

 

相変わらずのマッハの無駄z…有効活用である

 

「ではひと口目を…」

 

食べようとした瞬間、意外な場所から攻撃が来た

 

「ってにゅやー⁉︎」

 

空中から莉桜が落下して来た。呑気にバーベキューしてたとはいえ警戒はしてたので落下ざまに振って来たナイフは避けたがまさか火のある真上から来るとは思わなかったのか殺せんせーはびっくりしていた

 

「なっ、なんて場所から落ちてくるんですか中村さん‼︎」

 

「注意してるのはいいけど良いのか殺せんせー?」

 

「にゅわ⁉︎風見くん⁉︎」

 

迷彩で周囲の岩盤と同化して気配を消して近付いていた雄二が言う。ちなみに殺せんせーは存在には気付いていたが位置と誰かまではわからなかった

 

「俺にかまってていいのか?…もう肉食われてるけど」

 

「ってあー⁉︎」

 

莉桜と雄二に気を取られている間に先生が回収した肉達は生徒の皆がもぐもぐと食っていた

 

「殺せんせー前に行ってたバーベキューの件忘れてなかったんだねありがとー」

 

「いやーいい先生だよねー」

 

「理事長に給料上げてもらうよう頼んでみる?」

 

「さぁ、いくらべも食べなさいチクショウ‼︎…私のフォアグラぁぁぁ」

 

「…先生、俺のやるから」

 

結局フォアグラは少ししか食べられなかった。

 

「で、どうだ莉桜?」

 

「すごいとしかいえないね。結構な高さからバーベキュー台に落ちたのに痛くも熱くもない。それに傷も無いよこの体育着」

 

先程、先日烏間が話した報酬、防衛省からのプレゼント…と言う名なのモニターとしての支給として渡された特定強化体育着。ちょっと着てみるだけ…で済むはずない。性能を試したくて皆うずうずしていた。

 

「なら、早速試そう」

 

と雄二が言った事で皆各々で速攻で動いた。まずはバーベキュー中の先生へ強襲

 

「さっきも試したが、とんでもない迷彩効果があるな」

 

「全五色の組み合わせでどんな場所にも合う迷彩にできる。烏間先生の言った通りだ」

 

「装填よし。迷彩よし。行くわよ」

 

「菅谷は待機。迷彩塗装感謝する」

 

「お、おう(仕事人感が上がってるな)」

 

ターゲットの殺せんせーの動向はすでに掴んでいる。この時間はこの日当たりの良い場所で不破から買った中古のジャンプをじっくりと読む。退廃的な休憩ともいえる

 

「目標確認。固くなるな、練習通りにいくぞ」

 

「「了解」」

 

「標準指示をする俺に続いて撃て。目標の位置が当初の予定位置からズレあり誤差修正002、003……ファイア」

 

放たれた弾は殺せんせーの持っているジャンプに命中したちょうど次のページをめくった瞬間であり、もうそのページは命中したペイント弾で読めなくなった

 

「にゅあー⁉︎ここからいいシーンなのに見れない⁉︎ん、しかも束部分に濃い色がぁ⁉︎他もいい感じに読めなくなってる‼︎風見くんと千葉くん、それに速水さんですか今のは‼︎」

 

せっかく買ったジャンプがパァである。ちなみにこのジャンプ、雄二の指示で不破は別口で安く仕入れて先生に少し高めで売ってる

 

「迷彩効果バッチリだ」

 

「色もすぐに落ちてすぐ変わる。カメレオンみたいだな」

 

「狙撃のポイント選びの幅も広がって満足」

 

「おまえら会話がいちいち仕事人だぞ」

 

「「「そんなことないだろ(でしょ)」」」

 

(そういうとこだって)

 

嫌がらせを含めた先生への狙撃

 

「ニュフーこのロケットおっぱいの再現の難しさ‼︎芸術家としての腕のふるいどころですねぇ」

 

グラビア雑誌を見ながら少しずつ石彫を削り仕上げていく。マッハの先生をもってしても1時間以上の時間をかけている。もっと有意義な時間の活用法はないのかと言いたいレベルだ

 

「ってさっきからモノローグが酷い気がしま…」

 

ガシャァン‼︎

 

「にゅやーッ‼︎今度は何事ですか⁉︎」

 

窓を突き破って生徒突入してきた。先程の莉桜の時も肩、背中、腰は衝撃吸収ポリマーが効果的に守ったからだが、当然前も同様な守りがあるうえにフードを被って内部のエアを入れる事で頭と首も守れ危険な暗殺も無傷で実行できる。窓を突き破ったにもかかわらず生徒にはガラス片も木屑も刺さっていない。そして先生が愛情と丹精…あと煩悩を詰めた石彫を弾幕によって破壊した。

 

「なんなんですか今日は‼︎息つくヒマもない‼︎」

 

いままでもこういった事はあったがいままで以上である

 

「せっかくの新装備。手の内をさらすのはやめとけと言ったんだがな」

 

ずっと遠くで見ていた烏間がやれやれといった感じで言いつつことの発端である雄二を見るがソッポを向いていた

 

「彼等がおまえに見せたかったそうだ新しい(ちから)の使い方を」

 

「教えの答えは暗殺で返す。それがE組(ここ)の流儀だからな」

 

「怒られた後だしね。真面目に殺しで応えなきゃ」

 

「約束するよ殺せんせー。私達のこの『力』は…誰かを守る目的以外で使わないって」

 

「皆、力の本当の使い方も持つものとしての志もわかった。先生、今回の問題もクリアって事でいいだろ?」

 

殺せんせーはニンマリと笑みを浮かべ

 

「満点の答えです。明日からは通常授業に戻りますよ」

 

生徒から渡された新しい窓をつけながら殺せんせーは何かを思い返すように遠くを見ていた。

 

 

 

「…うん。モニターとしての評価はいいわね。今後もこれを使った時の報告をお願いね」

 

「ウチで使うのか?これ」

 

「少なくともあなたにはないでしょうね」

 

あっそうと雄二は心底つまらなそうに言う

 

「で、そんな事の為だけに呼んだわけじゃないだろ?」

 

「えぇ。最近現場でおかしな事が起きているのはあなたもしってるでしょ」

 

「あぁ。ずいぶんと怯えていたらしいな」

 

「取り調べたんだけどどうも内容がわからないの「言えない、言えないんだ」って感じでね。これは推測に過ぎないけど、彼等は死にかけたわけでも殺されかけたわけでもなく、ああなるように仕掛けていたのかもしれないわ。そうでなきゃこんなにも続かない」

 

「だが、何のためにだ?」

 

「それが分かれば苦労しないわ。ただ、あなたがする事は変わらない…これまで通り、『ゴミ』の処理をお願いね」

 

ファイルを渡された。

 

「?今日じゃない。しかもずいぶんと期間が空くな……が、よかった」

 

「?」

 

なにが嬉しいのかわからないのかJB首をかしげる

 

「ビッチ先…イリーナのプレゼントを烏間に渡させる計画を立ててなって…どうした?おまえにも誕生日プレゼント渡したろ」

 

「そうじゃないわ……あなたが楽しそうで嬉しいだけよ」

 

「なんだそりゃ?…今回の報告はもういいんだろう?学校にいる時にはなるべく呼ばないでくれ」

 

鞄を持って遅れる事が決まっているが早足で再び登校をはじめた

 

「…………でも、任務を忘れちゃダメよ」

 

最後に冷たくもしっかりとした声が聞こえて

 

「…わかってるさ」

 

雄二もしっかりと告げた

 

 

E組の校舎に近づくたびに音楽が聞こえる。『ビッチ&烏間くっつけ計画:第2弾(雄二曰くまんまのネーミング)』としてビッチ先生を外に出したのだろうなと雄二はわかった

 

「あっ、雄二くんおかえりー」

 

「こんな時間にも呼び出されるんだね」

 

「まぁ、いずれはそこで働くしな仕方ない。ところでビッチ先生の方は引き付けてるみたいだな」

 

「うん。雄二くんも烏間先生の方にさりげなくお願いね」

 

ビッチ先生と烏間を離しその隙にプレゼントを買い出し班が用意する。そして雄二には遊撃が与えられたそれとなく烏間にプレゼントの事を除いてビッチ先生のアピールせよとの事。ちょうど報告もあったので職員室へと向かう

 

「戻ったか」

 

「ああ。報告は今いりますか?」

 

「心配ない。あのタコも今外でないかしている」

 

事務的すぎだろというツッコミを入れる人物がいない為2人の会話は驚くほど少ない。

 

「ところでさっきあいつらとはしゃぐビッチ先生を見たんだが」

 

「どうした?」

 

ここで見ただけではそれで会話終了だが「見たんだが」と入れる事で多少の興味を持たせた

 

「なんか、随分変わったな。まるで、姉か友達だ」

 

「あぁ、そうだな」

 

「…烏間先生、あんたも変わったと思う」

 

「俺が?」

 

「少なくとも最初よりな。あいつらを大切にしてる」

 

「任務は忘れてはいない。新しい服にしたんだどんどん厳しくいくぞ」

 

「それが、良いって事だよ。ただ、ターゲットの殺せんせーはともかく、ビッチ先生は仲間なんだ。もう少しだけあいつらみたいに接してやれよ。そうじゃなきゃ、俺に飛び火する」

 

「…………善処する」

 

そうして会話は止まる書類とペンの音が職員室に響き、そろそろ出るかと思っていると渚含めた買い出し班が入ってきた

 

「あ、雄二帰ってたんだ」

 

「あぁ。こんな日に呼び出すなんて全く嫌なもんだ……ところでそれは?」

 

渚の持っていた花束を指さす。当然狙ってだ

 

「あぁ、これは遅くなったけどビッチ先生への誕生日プレゼントなんだけど……烏間先生、渡してもらえますか?」

 

意図に気付いて渚もあわせて烏間に言う

 

「イリーナに誕生日の花束?何故俺が?君等が直接渡した方が喜ぶだろう」

 

相変わらずの鈍さだなぁと思いつつ渚達はどうしようかと思っていたが

 

「…いや、やはり俺が渡そう気遣い感謝する」

 

とあっさり受け取ったので説得しようと思っていたカルマも驚く。

 

「善処すると言ったばかりだからな」

 

と、雄二の方を見て言うのを見て援護があったのだと理解した

 

「あ、俺等が用意したのはナイショね」

 

「わかった」

 

お願いしますと告げ皆その場を去り、窓の外側に殺せんせーを含めた全員が張り付く。

 

「あーカラスマ‼︎聞いてよ、ガキどもがね…」

 

陽動班が退却したのでさっきまで生徒達に慕われてちょっといいなと思ったところにいきなり全員が帰ってた事にお怒りのようでその愚痴を烏間に述べようとしたが

 

「丁度良いイリーナ」

 

烏間がビッチ先生にいつも以上に真剣な眼差しで見つめてきたので彼女も愚痴を言うの忘れてしまう

 

「誕生日おめでとう」

 

ビッチ先生は一瞬呆けてしまう。ゆっくりと花束を手に取り信じられないという顔になる

 

「……うそ。あんたが?」

 

正直彼女は烏間が自分にプレゼントなんてしないだろうと思っていた。

 

「遅れてすまなかったな。色々と忙しかった」

 

「やっば…超うれしい。ありがと」

 

 驚きはあったがそれ以上によろこびの感情が多くなり花束を再度見つめる

 

「あんたのくせに上出来よ。なんか企んでんじゃないでしょうね」

 

「バカ言え。祝いたいのは本心だ」

 

………ここまでならよかった。

 

「おそらくは最初で最後の誕生祝いだしな」

 

空気が変わった感じがしたのを何人か感じた。ビッチ先生も同じだ

 

「何よ、最初で最後って」

 

聞くべきではない事かもしれない。聞いてしまえば何かが終わるそう思っているが聞かずにはいられなかった

 

「当然だ。任務を終えるか地球が終わるか2つに1つ。どちらにせよあと半年もせず終わるんだ」

 

それは事実上の拒絶。今の関係はこの時のみ以降は何もないから断つと

 

そこで彼女は全てを察した。スッと烏間を横切りガラッと窓を開ける。

 

「やべーバレた…」

 

ビッチ先生の表情は冷たい。つまらない映画のオチを見たような顔だ

 

「こんなことだろうと思ったわ。この堅物が…誕生日に花贈るなんて思いつくはずないもんね」

 

太ももから拳銃を素早く出して撃つ。当てるつもりは一切ないのか奥の木に命中した。

 

「楽しんでくれた?プロの殺し屋が、ガキどものシナリオに踊らされて舞い上がってる姿見て」

 

自虐的なセリフを言いつつ冷たい笑みをうかべる。

 

「先生、それは違う。確かに少しは楽しむ目的もあったが、根本は先生への好意で…」

 

弾が雄二を掠めた

 

「あんたもよ。いい加減、目を覚ましたらどう(・・・・・・・・・)?」

 

ビッチ先生はバサッと花束を叩きつけるように烏間に返し、帰っていく。

 

「ちょ、ビッチ先生‼︎」

 

「…そっとしておきましょう明日になれば冷静に話もできるでしょう」

 

止めようとする生徒を殺せんせーが止める。この状況で呼び止めるのは逆効果だと判断したからだ。

 

「烏間先生、なんか冷たくないスかさっきの一言‼︎」

 

「まさか……まだ気づいてないんですか⁉︎」

 

鈍いにしても鈍すぎると生徒達も批難するが

 

「そこまで俺が鈍く見えるか」

 

「え」と数人が呟いた

 

「非情と思われても仕方ないが、あのまま冷静さを欠き続けるなら他の暗殺者を雇う」

 

堅物で鈍感だが他者からの好意に気付けない烏間ではない。そして接する内に気付いたのだろう。その好意がどのような好意なのか

 

「色恋で鈍るような刃なら…ここで仕事する資格はない。それだけの事だ」

 

「プロとしての一線を引く。それが答えか」

 

「ああ」

 

烏間の出した答えは生徒達には理解できるが納得はできない。だが、雄二にはわかる。だから彼を責める事などできない。そして雄二も答えを出さなければならない存在だといま一度再確認していた

 

 

 

 




本誌を見てた当時は烏間が好意に気付いてない故のセリフと思ってたのでビックリした記憶があります。
雄二もキスまでされているので好意に気付いてますが彼はまぁ、あれですし。今回の件で彼女達含めた生徒との関わりを悩むように持っていく予定です。
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