IKUSABA育ちのIKUSABA人   作:鎌鼬

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間奏での波旬予想に作者の腹筋は人理崩壊しました。


(∴)俺だと思ったのか?この糞どもが!!




第28話

 

 

「ーーーある時、気がついたら不快だった……」

 

 

召喚時の閃光が強過ぎてサーヴァントの姿を確認する事は出来ない。だが聞こえてくる声の幼さと高さから少女だと予想が出来る。

 

 

「どういうわけだかセイバーとアルトリア顔が増えている。減るどころか際限なく増え続けて居なくならない」

 

 

声から判断出来る感情は傲慢と憤怒。自分こそが唯一無二、自分こそが究極至高。それなのに自分と同等だと名乗る雑多が増えることが許さない。

 

 

「なんだこれは、気持ちが悪い、目障りだぞ消えてなくなれ」

 

 

気持ちが悪い。お前たちは己を汚す化外に過ぎないのだという唯我が隠すことなく撒き散らされている。

 

 

「黒こそが最高にして最強だと分からんのか。白はギリ認めよう。だが青と赤と桜は許さん。槍トリアと聖処女は死に絶えろ。なんだその胸部装甲は。羨ましいぞ私に寄越せ」

 

 

どうやらこのサーヴァント、胸にただならぬ執着があるらしく、後ろのセリフは声のトーンが低くなった。

 

 

そして召喚時の閃光が弱まり、ようやくサーヴァントの姿を視認することが出来た。

 

 

召喚されたのは小柄な少女。黒い野球帽を被り、金髪の髪をポニーテールで纏め、黒いマフラーを首に巻いて、黒のジャージと黒のホットパンツという黒一色の装い。そしてその肌はアルトリアと同じくらい白く、目もアルトリアと同様に爬虫類を思わせる金色だった。

 

 

「ーーーセイバー死すべし慈悲は無い(滅尽滅相)

 

「うわぁ……なんか濃いの来たな……」

 

 

最後にそう締めくくり、サーヴァントは魔力を放出した。召喚時よりも強い魔力放出により、周囲の廃墟が崩れ落ちて瓦礫の山に変わる。サーヴァントのセイバーへの並々ならぬ憎悪にレインヴェルでもドン引きである。

 

 

そして召喚者であるレインヴェルをここで初めて視界に入れーーー目を見開いた。

 

 

「ーーーあぁ、ここに居たのか……」

 

 

そしてそのサーヴァントは召喚された位置からゆっくりとレインヴェルに近づきーーー直前で膝をついた。

 

 

「貴方に恋をした……貴方に跪かせていただきたい、我が鞘よ」

 

「oh……」

 

『ーーーえ?』

 

 

召喚されたから数秒で愛の告白というどこかで見た光景にレインヴェルは思わず顔を隠して崩れ落ち、オルガマリーは事態の把握が出来ずに呆気にとられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、サーヴァントの気配がしたが大丈夫か?」

 

「サーヴァントを見つけたので連れて来たぞ」

 

「む?セイバークラスが2人、うち1人巨乳……殺」

 

「ステイ、アンドシッダウン」

 

「わんわん」

 

 

レインヴェルが召喚したサーヴァントの気配を感じて戻ってきたアルトリア、全身がボロボロになっているサーヴァントを背負って戻ってきたヴラド三世がこの場にやって来た。アルトリアと背負われているサーヴァントがセイバーだと判断したサーヴァントが動こうとするがその前にレインヴェルの命令により素早く正座する。

 

 

召喚されて間もないというのにもう調教されているのはどうなのだろうか。

 

 

「偵察用が欲しくてアーチャーかアサシンのサーヴァント狙いで新しく召喚したからな……自己紹介よろしく。あ、俺はレインヴェル・イザヨイ。好きに呼んでくれ」

 

「私はヒロインX・オルタ。増え過ぎたセイバーを駆逐する為に宇宙を旅していたヒロインXが超宇宙怪獣アンリ・マユに負けてくっ殺して闇落ちしてから隙を伺ってぶっ殺した次世代のニューヒロインだ。クラスはセイバーとアサシンのダブルクラス。目標は黒と白以外のセイバーの完全抹殺、それとマスターのお嫁さんだ」

 

「増えた……」

 

 

ヒロインX・オルタの自己紹介を聞いて、またぶっ飛んだのが来たとヴラド三世は崩れ落ちた。その時に背負っているサーヴァントを落とさないようにしていた辺り気遣いが出来る余裕はあるらしい。

 

 

「ヒロインX・オルタね……アルトリアに似てるな。アルトリアが幼くなったらこんな感じ?」

 

 

そんなヴラド三世を放置して、ショックから立ち直ったレインヴェルはヒロインX・オルタを見てある事に気がつく。それはヒロインX・オルタの容姿だ。野球帽とマフラーで隠しているがレインヴェルが言った通りにアルトリアが十代だったらこんな感じでは無いのだろうかという顔付きをしているのだ。

 

 

「アルトリア?そんな超ブリテン系アイドルの超絶パーフェクト美少女なんて知らんなぁ?」

 

「こいつ絶対アルトリアだろ」

 

「恐らくカリバーとカリバーンを主武装にしていたからこうなったのだろう。あれには不老の呪いがかけられているからな。私は片手にカリバー片手にミニアドで蛮族相手にブリテン無双していたから呪いは弾いていたが……マーリンぶっ殺」

 

「なるほど……ちょっと時空遡って超ブリテン系アイドルの超絶パーフェクト美少女からミニアドパクって来る。あとマーリンぶっ殺」

 

 

マーリンへの殺意の高さから通じ合うものがあったのか、アルトリアとヒロインX・オルタはがっちりと握手を交わした。仲良くなったのかと思えばそうでは無いらしく、左手で握手をしている。その上、互いに魔力放出で互いの手を握り潰そうとしている。

 

 

「なんでそんなに巨乳なんだよ……!!」

 

「ミニアド振り回さなかった己を恨め……!!」

 

「ストップ、ストップだ。そこら辺にしといてくれ。それと、ヒロインX・オルタには悪いが多少はこっちのいう事聞いてもらうぞ?流石に仲間のセイバー殺されたらたまったもんじゃ無い。その代わりに敵のセイバーは最優先でお前に回すから」

 

 

流石に放置すると互いの左手を握り潰しかねないのでレインヴェルが止めに入った。その時にさりげなく要望を出す事を忘れない。ヒロインX・オルタのセイバーへの殺意の高さはあのぶっ飛んだ自己紹介から嫌でもわかる。かと言って抑え付けて重要なところで爆発されても困る。だからこその妥協案を提示した。

 

 

「いつかその巨乳剥ぎ取ってやろう……あぁ、流石にその辺りは理解している。人類史が崩壊してしまえば私という究極至高のセイバーまで消滅してしまうからな。終わったらセイバー&アルトリア顔ハントを始めてやる……!!」

 

「あぁ、うん、まぁそれで良いよ」

 

 

人類史の救済の事情を理解しているのか、味方のセイバーへは危害を加えないとヒロインX・オルタは公言した。それでも終わってからセイバー&アルトリア顔ハントを始めると言っている辺り、本人も相当妥協してくれたのだろう。レインヴェルは理解を放棄してこんなサーヴァントなんだと無理やり納得する事にした。

 

 

「で、ヒロインX・オルタと言ったな?お前、レインヴェルに惚れたのか?」

 

「あぁ、そうだ。一目惚れの初恋だった……」

 

「そうか……ならちょっとこっちに来い」

 

「ちょ待て!!尻尾掴むな!!」

 

 

ポニーテールを鷲掴みにして、アルトリアはヒロインX・オルタを引きずって廃墟の陰に隠れていった。そしてその数秒後……

 

 

「ーーー姉上!!」

 

「ーーー妹よ!!」

 

 

がっちりと右手で握手を交わして2人は登場した。ヒロインX・オルタのアルトリアへの殺意が完全に消えている上に、アルトリアを見る目が完全に変わってしまっている。

 

 

何があったのか知りたいが知りたくないとレインヴェルは思ってしまった。

 

 

「……ま、アルトリアとヒロインX・オルタが仲良くなったから良しとしますか。ところで領主様、そちらのサーヴァントの真名は分かってる?」

 

「あぁ……この者はーーー」

 

 

姉上ぇ!!妹ぉ!!と叫んでいる2人から目を逸らし、レインヴェルはヴラド三世が担いで来たサーヴァントの素性を尋ねる。ヒロインX・オルタの判断が確かならこのサーヴァントはセイバーらしい。セイバーならばレインヴェルたちが探しているジークフリートの可能性があるのだ。

 

 

そしてヴラド三世がサーヴァントの名を告げようとした瞬間、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ーーー全員警戒して!!そこにサーヴァントとファヴニールご向かっているわ!!』

 

 

オルガマリーの焦燥に満ちた叫びが響いた。

 

 

 





というわけでニュー鯖はヒロインXの闇落ちバージョンのヒロインX・オルタ。セイバーオルタがヒロインXの格好してると思えばオッケー。

なんか仲良くなってるアルトリアとヒロインX・オルタ……一体何があったんだ……

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