マスターの名前を打ち込んだらどんなサーヴァントで聖杯戦争に参加するのかってのをレインヴェルでやってみた。
レインヴェルは【アーチャー】のマスターとして聖杯戦争に参加しました
剣:ランスロット
弓:ギルガメッシュ
槍:アルトリア〔オルタ〕
騎:エドワード・ティーチ
術:諸葛孔明
暗:ステンノ
狂:ヴラド三世
裁:天草四郎
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とりあえずアルトリアを口説いて仲間にしてからランスロットを去勢するまで見えた。
「ーーー逃げられましたか」
ルーラーに与えられた特権にてサーヴァントの所在を探せばここから逃げているサーヴァントの存在が感じられた。脇目もふらぬ逃走とはこの事を言うのだろう。一層清々しく思える程に迷いの無い逃げの一手だった。
「ーーー追うのかしら、竜の魔女様?」
そんなジャンヌダルク・オルタの背後に現れたのはバーサーク・アサシンであるカーミラ。血が見たい血が見たいと、血と狂気に酔いながら自身を伸び出した主人であるジャンヌダルク・オルタにこれからの指示を尋ねる。
「…… いいえ、ここは一旦引きましょう」
そしてジャンヌダルク・オルタの判断はまさかの撤退。だがこれは
先の一撃はファヴニールに届かなかった。それは前にジャンヌダルク・オルタたちがジークフリートを襲撃し、呪いを掛けたから弱体化していた為だろう。恐らく、さっきの一撃がジークフリートの限界のはず。
だが、もしジークフリートが自身の消滅を省みずに
ジャンヌダルク・オルタたちが絶対的優位に立てているのは聖杯とファヴニールの存在があるからである。そのどちらかでも欠けてしまえばジャンヌダルク・オルタたちは地力の差でアルトリアを始めとしたカルデアのサーヴァントたちに敵わない。
最悪を避けるためにジャンヌダルク・オルタはここでファヴニールを進ませるわけにはいかなかった。
「その代わり、ワイバーンを向かわせます。バーサーク・アサシン、貴女はワイバーンを連れてお行きなさい。嫌がらせ程度で十分ですが、もし兵士や町民を見つけた場合、見逃す事なく丹念に殺しなさい」
ジャンヌダルク・オルタのレインヴェルへの執着は薄れていない。だがだからといってフランスへの復讐を忘れたわけでも無い。ただそれらを並行して行う事にしたのだ。
「了解したわ」
「あぁ、あとそこのサーヴァントも連れて行きなさい。きっと役に立つでしようから」
ジャンヌダルク・オルタの指差した先にあるのは未だに海魔に拘束された状態でもがいている黒い鎧のサーヴァント。ジャンヌダルク・オルタが召喚した新たなバーサークサーヴァントの一騎。
「ーーーAaaaarthurrrrrrrrr!!」
「ーーーウェッヒッヒッヒッヒ!!一発かましてやったぜ!!あぁ気持いいなぁおい!!」
「その小物臭い笑い方、似合わないぞ」
「分かってるよ!!」
「すまない……荷物になってすまない……」
「気にするな、あれらよりはマシだ」
ジャンヌダルク・オルタとファヴニール目掛けてジークフリートに宝具を開帳させて、レインヴェルたちは脇目もふらずに逃走していた。レインヴェルはアルトリアに抱えられ、ジークフリートはヴラド三世に抱えられて。ここにいないヒロインX・オルタは偵察目的で先行させている。
ジャンヌダルク・オルタはジークフリートを警戒しているが、それ以上にレインヴェルたちはジークフリートを重要視していた。何せファヴニールを倒せる唯一の英雄だからだ。本当なら宝具の開帳さえさせたくなかったのだが状況を考えればそんなことは言ってられなかった。ジークフリートは霊基を変換してでもファヴニールを倒すために宝具を開帳しようとしたのだがレインヴェルの説得により一度だけの開帳に妥協したのだ。
「まぁともあれこれでオルタとデオン、それにカーミラの実力は大体把握出来た。欲を言えば宝具が知りたかったが威力偵察としちゃ上々だ」
そもそも、今回の目的はファヴニールの打倒ではなくてジャンヌダルク・オルタたちの力がどれ程のものかを見極めるための威力偵察に過ぎない。無理をすれば倒せるからと言っても必ずここで倒さなければならないわけでは無いのだ。勿論、その必要があるのならレインヴェルは躊躇うことなく命を賭けるのだが今はその時では無い。
ジャンヌダルク・オルタは守りこそ上手かったが、エミヤよりも弱い。少なくとも一対一ならばレインヴェルでも正面から倒せる。デオン・シュヴァリエはヒロインX・オルタの攻めを全て捌いていたが、それはレインヴェルが威力偵察だと指示していたからだ。もう一度戦えば問題なく倒せるだろう。
『ーーーあーあー、やっと通じたわね!!聞こえるかしら!?』
と、ここで途絶えていたカルデアとの通信が回復する。流石にファヴニールの産み出す魔力に直接当てられれば現代の魔術は阻害されてしまう。ファヴニールから離れたことで発したオルガマリーの第一声は焦燥に満ちたものだった。
「聞こえてる聞こえてる。状況は欠員無し、ファヴニールから逃走中、ヒロインX・オルタを先行させて安全を確保してる」
『そう……だったら朗報と悪報よ。朗報はファヴニールはレインヴェルたちを追わずに撤退している事。悪報は無数のワイバーンとサーヴァント二騎が追跡している事ね』
「サーヴァント二騎……オルタが来るとは考え難い、デオンが攻めに来るもの同じ……カーミラとあの鎧のサーヴァントか?」
「カーミラと言ったらアサシンだったか?なら問題無い。あのサーヴァントは反英雄で、しかも戦う者ではなかった。問題なく殺れる」
「そりゃあ武功で英雄になった英霊じゃないからな」
カーミラと言えば吸血鬼のモデルとなった貴族である。その行いから善性の英雄としてではなく悪性の英雄として英霊になったサーヴァント。アサシンとしての隠密性こそ驚異的だがアーサー王であるアルトリアからすれば障害にならない存在でしか無い。
「経歴を考えれば女性メタの宝具なりスキルなり持ってそうだが……これは男をぶつければ問題無いな。それよりマリー、追っ手の速度は?」
『……速いわね。そのままのスピードならあと5分もあれば追いつかれるわ』
「俺とジークフリートがいるからだな……良し、迎え撃つぞ」
レインヴェルの決断は速かった。いずれ追いつかれて、後ろから襲われるくらいならば正面から迎え撃った方が被害は少ない。
「ーーーヒロインX・オルタァァァァァァ!!」
「ーーーわんわん」
アルトリアの足を止めさせて名前を叫べばヒロインX・オルタが正座の姿勢でレインヴェルの前に現れる。それを見てレインヴェルとアルトリアはニッコリ、ヴラド三世はこれがアーサー王なのかと膝から崩れ落ち、ジークフリートはすまないを連呼する。
「カーミラは領主様が、鎧のサーヴァントはアルトリアとヒロインX・オルタが相手をしてくれ。目的は迎撃だ、倒す事じゃない。そのことを忘れないように」
「任せろ、この闇落ち聖剣の鯖にしてくれる」
「セイバーならば文句無し、セイバー適正を持ったバーサーカーならまぁよし。どちらにしてもセイバーは殺す……!!」
「マスターを見間違ったか……」
「すまない……俺のせいでこんなことになってしまってすまない……」
鎧のサーヴァント……いったい何スロットなんだ?