やってきたのはBW!   作:エレンシア

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前回のあらすじ……

DQNボッコボコ

以上!


第十二回~とうこさんのいちめん~

「ん……朝ですか……」

 

昨日はあの後、結局すぐに眠ってしまった……なんだかんだ言っても気を張っていたようだ

 

「モノ……」

 

「プル~……」

 

「おはようございます、モノズ、プルリル」

 

今回は二度寝するわけにはいかないので、さっさと起きて朝食の準備をする

今日はどうしようか……ジムに行こうか、それとも……

 

  コンコン

 

ん?誰だろう……こんな朝早くに……

 

「ヤナ?もう起きてる?」

 

「トウコさん?どうしたんですか?」

 

「アンタ今日暇よね?」

 

すごい言われようです、どうせお前は暇人だろって言われました、あんまりです、昨日のトウコさんはしおらしくていい感じだったのに……

 

「一緒にジムに行かない?一人じゃちょっと不安で……」

 

不安でって、僕の腕を、万力のように潰さんと掴んで不安でって……大丈夫ですよ、貴方に敵う人なんていません、自身もってください

 

「き、今日は街の探検でもしようかなと思って───」

 

「───私一人じゃ不安なのよ、分かるでしょ?」

 

あぁ千切れる、千切れてしまう、トウコさん、貴方はどうやってもか弱い女の子にはなれないんですよ、分かるでしょ?

 

「さっさと準備して!すぐに行くわよ!」

 

あぁなんて身勝手、まさか旅先でもトウコさんの我侭に付き合わされてしまうとは……

僕は朝食を食べずして、トウコさんに強制連行されてしまった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかえりなさいませ!ご主人様!」

 

ここはメイド喫茶───ではなくサンヨウジム、一体全体どういうことですか……

 

「トウコさん、いくら興味があっても恥ずかしいからって、僕をこういうところに連れ出すのは……」

 

「なっ!?ち、違うわよ!ここがサンヨウジムよ!嘘じゃないわよ!」

 

……案外、本気で興味があったのかも知れませんね……

 

「ご主人様!ここではご主人様をなんて呼んだほうがいいですか?」

 

呼び方?なんですか、バリエーションがあるんですか?みんなは一体どんな呼び方をさせてるんですか?

 

「……おねーちゃん」ボソッ

 

……トウコさん、一人っ子ですもんね……

 

「うん!おねーちゃんのこと、おねーちゃんって呼ぶね!」

 

トウコさん、本気で喜ばないでください……間違いなくリピーターになってしまいますよ?

 

「ご主人様はどうしますか?」

 

「……いや、普通にお客様でお願いします」

 

「おにーちゃんですね!分かりました!」

 

あぁダメだ、話聞いてない、誰も僕の話聞いてない、何なのここ、アウェイすぎる……というより、想像できますか?自分より明らかに年上の人におにーちゃんって呼ばれることの違和感……

 

「おにーちゃんおねーちゃん!なに食べる?」

 

メニューは……あぁダメだ、正体不明すぎます、なんですか「愛を込めます☆あなたのためのもえもえ丼!」って、丼ってことしかわかりませんよ

 

「この「姉妹だけど愛して止まないパ・ス・タ(ハート)」で」

 

あぁダメだ、すでにリピーターですよ、じゃ無かったらこんな危険そうなモノ頼めませんよ……だってパスタってことしか分かってないんですよ?

 

「あ、あの、普通のメニューないんですか?」

 

「おにーちゃん!文句ばっかり言ってると何も作ってあげないぞ!」

 

選ぶんですか?この中から?無茶なこと言ってくれますね?

 

「……「殺したいくらい好きですよ?ヤンデレカレー」で……」

 

「はーい!「姉妹だけど愛して止まないパ・ス・タ(ハート)」と「殺したいくらい好きですよ?ヤンデレカレー」だね!ちょっと待っててね!

 

……え?なんでそれを選んだのかって?抵抗が他のに比べて少なかっただけです、えぇほんと、それだけです

 

「ヤンデレ妹なんて……アンタ結構いい趣味してるじゃない」

 

「……やめてください」

 

トウコさんの新しい一面を見た……できれば見たくなかったけど……

 

「お待たせ!おにーちゃん!おねーちゃん!」

 

はやっ!?全然お待たせてないよ!?待つ暇すら貰えなかったよ!

 

「じゃあおねーちゃんから始めるね?」

 

始める?なにをですか?そろそろ休憩させてもらえませんか?

 

「行くよ?……おねーちゃん!だーいすき!」チュ

 

「あ……ふぁぁぁあ……」

 

……トウコさん、そんな恍惚とした表情で昇天するのやめてください、帰りますよ?

 

「じゃあ今度はおにーちゃんの番だね!」

 

「いや、結構です、ほんと、真面目に結構です、謝りますから、お金も払いますから、帰っていいですか?」

 

「行くよ?」

 

来ないでください、えぇほんと、こないでください

 

「おにーちゃん……誰にも渡さないから……他の女なんかに、絶対おにーちゃんを渡したりしないから……」

 

なんで包丁をこっちに向けるんですか、まぁ前の世界で包丁を向けられることなんて日常茶飯事だったので動揺することも無いですが……

 

「ずーっと一緒にいようね?おにーちゃん」チュ

 

あ、最後刺すわけじゃないんだ、よかった、本当によかった、たぶんもう一回転生なんてできないでしょうからね

 

「それじゃ、ゆっくりしていってね!」

 

そういってそのメイドさんは奥へと去っていった……ようやく一難去りましたよ、また一難なんていりませんよ?永久に来ないでください、お願いします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいしかった?おにーちゃん、おねーちゃん」

 

「うん!すっごくおいしかったよ!」

 

「まぁ、確かにおいしかったです」

 

認めたくは無いですけど……本当に味はよかったのだから仕方ありません……

 

「よかった!それで、おにーちゃん達って挑戦者?」

 

挑戦者……?ってことは……

 

「ここは本当にサンヨウジム……?」

 

「疑ってたの!?最初からそう言ってるじゃない!」

 

あぁトウコさん、怒らないでください、大体は貴女のせいです……

 

「デントさーん!挑戦者ですよー!」

 

そういってメイドの人は奥に向かって叫ぶ、すると奥のほうから緑の髪の気弱そうな青年がこちらにやってくる

 

「挑戦者の方ですね?始めまして、サンヨウジム、ジムリーダーの一人、デントです」

 

デントと名乗るその青年は、落ち着いた物腰でそう自己紹介する

 

「あ、私はトウコです、カノコタウンのトウコです!」

 

「同じく、ヤナです」

 

しかし、おかしいな?サンヨウジムと言えば、ジムリーダーが三人いることで有名だったはずでは?

 

「実は、コーンとポッドは現在出かけててね……」

 

まさかのジムリーダー二人が不在……ジム戦はどうなるんでしょうか

 

「あぁ心配しなくても、ジム戦は問題なくできるから」

 

大丈夫のようです、余計な心配だったようです

 

「それじゃあこっちへ……」

 

「あ、デントさん!一ついいですか?」

 

僕は、どうしても此処の管理者に、絶対に聞かなければならないことがある……

 

「どうして、メイド喫茶なんですか?」

 

「ち、ちょっとヤナ!別にどうでもいいじゃないそんなこと!」

 

トウコさんが声を荒げて会話を終わらせようとしますが、コレばっかりは譲れません!

 

「……あぁ、これはコーンの要望でね……いや、少し前までは普通の喫茶店だったんだよ?」

 

コーンさん……貴方はなにをしてるんですか……

 

「その本人も、現在はポッドと一緒にコミケと言うところに行っているようでね、ポッドはあまり乗り気ではないようだけど……すでに日常へと化しているのが怖いよ……」

 

デントさんが何処か遠くを見ている……コーンさん……貴方本当になにしてるんですか……

 

「もういいかい?じゃあ行こうか」

 

僕の初めてのジム戦は、苦労人のデントさん……




第十二回終了です!

今回はちょっとふざけ過ぎましたかね……まぁなんにしても、次はいよいよジム戦です!

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!

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