メイド喫茶!?
以上!
僕とトウコさんは、デントさんの後について行く……どうやらこの喫茶店の裏が対戦フィールドみたいですね……
「それで、どっちから相手をすればいいのかな?」
「どうします?トウコさん」
「私から……って言いたいんだけど、ヤナが先でいいわ」
おや珍しい……トウコさんなら、こういう事を率先してやりたがる筈なのに……
「ま!アンタが勝てるなら、私でもいけるでしょ?」
なんとも……心外です、非常に心外です、絶対勝って見返します
(ちゃんと見ておくんだ……私とヤナの差が、どれくらいなのか……)
「これより!カノコタウンのヤナと、サンヨウジム、ジムリーダーデントの試合を始めます!」
さっきのメイドさんが、慣れた風に審判を勤める……それより僕は、ようやくおにーちゃんから解放されて、かなりホッとしています
「使用ポケモンは二体!先に二体とも戦闘不能になった方の負けです!なお、交代は挑戦者のみ可能です!」
二体……こちらはモノズとプルリル以外のポケモンはいないので、この二匹に頑張ってもらいましょう……
「頼むよ!マッギョ!」
「マッギョ……」
マ、マッギョ……?なんといいますか、すごく個性的な顔立ちですね……
「うわっブッサイクなポケモン……」
デリカシー、デリカシーですよトウコさん、本音と建前ですよトウコさん
「頑張ってください!プルリル!」
「プル~!」
「先行は挑戦者からです!それでは……バトル開始!」
「プルリル![あわ]です!」
「プ~ル~!」
プルリルの口から大量の泡が噴出し、マッギョに向かって襲い掛かる……
マッギョが動く気配も無く、[あわ]は確かに、マッギョに命中した……
「マッギョ……」
き、効いてない!?っていうか、その余裕そうな顔が非常に腹立たしいです!
「マッギョ![でんきショック]!」
「マッギョ……!」
「っ!?プルリル!上に逃げてください!」
「プ!?プル~!」
とっさにそう指示し、プルリルは上に逃げる、マッギョの放った電撃はプルリルの僅か下方を通り過ぎる
「マッギョ![どろばくだん]!」
「マッ!」
「[ナイトヘッド]で打ち落として!」
「プル~!」
マッギョの口から泥で形成された爆弾がプルリルを襲う、それをプルリルの放つ黒い光によて打ち落とされる……
「プル!?」
「プルリル!?」
しかし、全ては打ち落とせなかったのか、無情にも撃ち損ねた[どろばくだん]が、プルリルに被弾する
このままではジリ貧……仕方ありません……
「プルリル!一度戻ってください!」
「プル!?……プル」
嫌々承諾……ごめんなさい、プルリル……少し休んでいてください……
「……お願いします!モノズ!」
「……モノ」
……あはは、こんな時でも足はガクガクですね……
「……ふむ、マッギョ![ねっとう]!」
「マッ……ギョ!」
「右に跳んでください!」
「モノ!」
マッギョの[ねっとう]はモノズに当たることなく、虚しく壁を濡らすだけに留まる……が
「避けた先に[どろばくだん]!」
「マッ!」
着地したばかりのモノズに、マッギョは素早く照準をあわせ直し[どろばくだん]を放つ
「モノ!?」
「モノズ!大丈夫ですか!?」
命中したとは言っても、たいしたダメージにはなっていない模様……それにしても、
「また、動かなかった……」
どういうことでしょうことでしょうか……動く必要が無かったと言えばそれまでですが……なにか引っかかります……
「……モノズ!フェイントを入れながら[ずつき]!」
「モノ……!」
「[でんきショック]でけん制しろ!」
「マッギョ……!」
マッギョの[でんきショック]が前後左右、縦横無尽に放たれる、モノズはそれを右に左に、軽やかにかわしてゆく、そして……!
「マッ!?」
今度は多少効いたようで、先ほどのような余裕の表情とは違い、苦痛にその顔を歪める……しかし、
「どういうことですか……?」
またもや、マッギョは動かなかった……今度は明らかに引くべき場面であったはず……いったいなぜ?
「……もしかして……」
「!}
僕の考えが正しいのなら……!
「モノズ!もう一度[ずつき]です!」
「……モノ!」
「マッギョ![どろばくだん]!」
「マッ!」
モノズは[ずつき]をするため、一気にマッギョに接近する、それに対し、マッギョはまた……
「引かないんですか?デントさん?」
「!へぇ……」
マッギョは高温の水流を放出する、が、今のモノズにそんなものは当たらない、しっかり回避し、マッギョに攻撃を当てる
「マッ……!?」
マッギョはバウンドしながら吹き飛ばされる、目を回して気絶していた
マッギョは引かなかったわけではなく、「引けなかった」んです
「おかしいと思いましたよ、マッギョのすることと言えば、遠距離からの技ばかりで、近づこうとすればまるで追い払うかのように技を乱射……」
「……」
「それで考えたんですよ、ひょっとしたらマッギョは接近戦用の技を持ってないんじゃないかって」
仮に持っていたとしても、それはモノズには有効な技ではなかったとおもったわけですね……
「そして、マッギョはおそらく、素早さの低いポケモン、だから回避できなかったんじゃないんですか?」
まぁこれに関してはほとんど勘ですが……
「……なるほど、君のこと、少し舐めていたようだね」
「じゃあ、次からは本気ってことですか?」
「もちろんさ」
……嘘ではなさそうですね、気合がひしひしと伝わってきます
僕は再度気を引き締め、デントさんの二匹目を待った……
第十三回終了です!
ここまで読んでくださったか方、ありがとうございました!