バッジゲットだぜ!
以上!
朝、僕はすぐさまモノズとプルリルを迎えに行く、ジョーイさんは昨日の様子を見て来るだろうと察していたのか、すでに待機していた
「貴方のポケモンは、皆元気になりましたよ?」
「モノズ!プルリル!よかったです!」
「モノ……」
「プル~」
見たところ傷も疲労も回復しているようですね……本当に良かったです……
「そういえば君、デントさんに勝ったんでしょ?」
「まぁ……モノズとプルリルのおかげですよ」
僕は……何もしてない、指示をしていただけ……
「そんな腕利きのトレーナーさんにお願いがあるの」
う、腕利きって……うれしいですよ?そりゃもちろん……でも僕、トレーナーになってからまだ五日ですよ?
「ムンナっていうポケモン、知ってる?」
「いえ……初めて聞きました」
まぁ僕の場合は大体のことが初めて聞くんですけどね……
「最近、夢の跡地で頻繁に運ばれてくるのよ……」
ゆ、夢の跡地……なんといいますか、虚しい響きですね……ん?
「ジョーイさん、野生のポケモンがポケモンセンターに運ばれるんですか?」
「……ムンナはね、夢の跡地にしか生息していないポケモンなの、ポケモンリーグ協会の方でムンナの乱獲を禁止し、保護を義務付けたのよ」
え~と、つまりは天然記念物扱いって事でしょうか……んん?
「その乱獲が禁止されて保護を受けているムンナが、どうしてポケモンセンターに運ばれるんですか?」
「ムンナは希少なうえに、【ゆめのけむり】という不思議な道具を出すポケモンなの……悪い人、カントー地方のロケット団みたいな人たちが、それ目当てでムンナを襲ってるの」
ゆめのけむり……それを目的にムンナを、許せないんですね、その人たち……
「……わかりました、その原因を調べてくればいいんですよね?」
「お願いね?危険だって分かってるのに……」
あ、危険ってことは、もう誰かがやっているということは確認済みなんですね……
「で、なんでいるんですか、ベルさん」
「えへへー」
ここは【ゆめのあとち】……なにかしらの建物の骨格がのこっている物寂しげな場所……
「ここってムンナっていう不思議なポケモンがいるんでしょ?ゲットしにきたの!」
ゲットはいいんでしたっけ?乱獲ではないからセーフ……?
『ムゥ……!』
『……オラ!……せよ』
ん?奥からなにやら声が……
「ねぇねぇ!奥で何か聞こえたよ!もしかしてムンナかな!?」
確かに、その可能性はありますね……まぁ、もしかすると……
「……ベルさん、ちょっとここで待っていてもらえませんか?」
「い・や!」
ですよね分かってました本当にありがとうございました……
「オラ!さっさとゆめのけむりをだせ!」
「ムゥ……ゥ」
───それは、あまりにもあんまりでした……
二人の男とムンナが一匹、そこまではいい、まだいい、問題なのは……!
「ひどい!なにしてるの!?」
二人が……ムンナを蹴っていたのだ、遊びなんかでは決して無い、殺さんとするばかりに……
「ん……?なんだガキか、俺たちプラズマ団は、ポケモン解放のため日夜戦っているのだ!」
「何をしてるいるかって?ムンナといえば、ゆめのけむりを出すそうじゃないか!それを使い、トレーナーたちがポケモンを手放したくなる……そんな夢を見せるのさ!」
プ、プラズマ団!?それって、あのゲーチスさんがいるところじゃないですか!?
「ポケモンを解放するためにポケモンを蹴ってるの!?貴方たちもトレーナーでしょ!?」
「もちろん!だが、俺たちがトレーナーなのはポケモンを解放するため!」
「そして俺たちの解放とは!相手を潰し、ポケモンを奪うこと!」
……っ!?こいつら来ますね!?
「ベルさん下がって!モノズ!プルリル!」
「行って来い!チョロネコ!」
「おまえもだ!ミネズミ!」
場に四体のポケモンが並ぶ……ダブルバトルなんて初めてですが……
「負けられません!モノズ!ミネズミに[ずつき]!」
「モノ……!」
「応戦しろ![たいあたり]!」
「チョロネコ!おまえも手伝え![ひっかく]!」
「プルリル![あわ]で二体の動きを止めるんだ!」
「プ~ル~!」
モノズの[ずつき]が、ミネズミに迫る、二体は応戦しようとするが、プルリルの[あわ]が周りに浮遊しており思うように動くことができない……!
「モノ!」
「ミネー!?」
そのまま命中、ミネズミの小柄の体は、凄まじい速度で地面を転がる
「なにやってんだ!?チョロネコ!」
「遅い!プルリル![ナイトヘッド]!」
「プル~!!」
「ニャー!?」
プルリルの[ナイトヘッド]は、無防備なチョロネコに直撃し、気を失うまでその光は止まらなかった
「おいこら!ちゃんとしろ!おまえのチョロネコ弱すぎるだろ!」
「あぁ!?テメェのミネズミだって大概だろうが!!」
二人は醜くもケンカを始める、その間、モノズは口にエネルギーを溜める……
「モノズ![りゅうのいかり]!」
「モ……ノォォォオ!!」
モノズの放った[りゅうのいかり]……それは二対をまとめて戦闘不能に陥れるには、十分な威力だった……
……そうして、このバトルに決着がついた……
「まさかガキに負けるとは……!?しかし!ゆめのけむりは回収せねば!」
っ!?まだ諦めてないんですか!?
「そうだ!オラ!さっさとだせ!」
「やめたげてよぉ!!」
……こうなったらこいつらもレイト見たいに───
───そこまで考えて、僕は気を失った……
……ここは……?
「……あれ?」
ここは……病院?
ガッシャーン!!!
……の割には騒がしいですね……
「や、な……?夜奈!」
「のはっ!?……って真琴さん!?」
突然抱きついてきたのは、15年ぶりの人、15年前に人生を別れた人、本来この世界にはいない人……佐倉真琴、その人だった
「よかった……本当に……」ポロポロ
「え、えぇと、真琴さん?どうしてここに?」
「どうしてって……アンタが目の前で交通事故にあって、まぁ運転手の人がすぐに救急車呼んでくれたから、大事には至らなかったみたいだけど……アンタ、三日も目覚めなかったのよ?」
交通事故……?はて、最近車なんて見たかな?
「……あ!モノズとプルリルは!?」
ベッドの周りどころか、部屋の中にいる気配も無い……
「モノズ……って、あのポケモンの?アンタポケモンやってたの?」
……?いまいち話がかみ合ってない?
「いや、だから、その、モノズはどこにいるんですか?」
「はぁ?……んまぁ、チャンピオンロード潜ってればいつか出るわよ?なんならタマゴあげましょうか?3Vまでなら保障するわよ?」
おかしいです……どういうことですか?
「そうじゃなくて……!今!本当に今さっきです!さっきまでいたモノズはどこにいるんですか!?」
僕と一緒に過ごした、僕と一緒に遊んだ、僕と一緒に戦った、僕と一緒に笑った、僕が落ち込んだら励ましてくれた、僕がピンチの時助けてくれた、僕といっしょに悪者を退治した、僕を噛んだ、あのモノズは───
「───夜奈、アンタ夢を見てたのよ」
……ゆ、め……?今までが、全て、ゆめ……?
「しっかりしてよ?私、ようやく夢が叶ったんだから」
「え?」
そういって、真琴さんはどこか意地らしい顔をする……
「つっかまえ~た!」
「……あ」
真琴さんの、僕を抱きしめる力が強くなる……不思議と痛みは無かった……
「私と……ずっと一緒にいてね?」
僕は、何も返すことができなかった……
第十五回終了です!
あ、まだまだつづきますよ?(ネタバレ}
そうですねぇ、あと200話ぐらいかなぁ(ほんとかよ)
やはり更新速度が気になりますね……なんとかしないと……
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!