やってきたのはBW!   作:エレンシア

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前回のあらすじ!

ほえるってなに!?

以上!


第二十二回~ぶいえすあろえ~

「プル?……プル!?」

 

「な、なんでプルリルが!?」

 

モグリューもいないし!何がどうなっているんですか!?

 

「……今のは[ほえる]か、相手のポケモンを強制的に交替させる技だね……」

 

説明ありがとうチェレンくん……って、もしかして……

 

「あの、僕、これでもう二体固定ですか?」

 

「あたりまえだね」

 

……マジですか?

 

「モノズなしでどこまで戦えるのかしら……」

 

……トウコさん、言ってくれますね…………よし!

 

「……バトルを続けますよ」

 

「……ふ~ん、そう来なくっちゃねぇ!ヨーテリー![シャドーボール]!」

 

「うぅ……わん!」

 

「[ナイトヘッド]です!」

 

「プル~!!」

 

両者、共にゴーストタイプの技を撃ち合う……結果は相殺

 

「遠距離じゃあちょっと不利だね……ヨーテリー![とっしん]!」

 

「わおぉん!」

 

「近づけないでください![バブルこうせん]!」

 

「プ~ル~!」

 

ヨーテリーがもの凄い勢いで突進してくる、正直、攻撃し放題の隙だらけ、[バブルこうせん]は確実にヨーテリーに命中した……命中はした、しかし……

 

「ぜ、全然効いてない!?」

 

まるで全てはじき返しているかのように、[バブルこうせん]を真正面に受けても勢いは止まらない

 

「[シャドーボール]!」

 

「うぅ……わん!」

 

「!?プルリル!よけて───」

 

「───プル~!?」

 

僕の指示は間に合うはずもなく、ヨーテリーの[シャドーボール]が近距離でぶち込まれる……近距離だったためか、ヨーテリーにも爆風が当たるが、些細なダメージだった

 

「プルリル!大丈夫ですか!?」

 

「プ、プル……!」

 

ギリギリ……ダメです!これ以上は戦えません!

 

「プルリル!戻ってください!」

 

「プ、プル……」

 

以前は渋っていましたが、今回は素直に引いてくれる……よっぽど効いたのでしょうね……

 

「もう一度頼みますよ!モグリュー!」

 

「モグゥウ!!モグモグ!!」

 

フラストレーションが溜まりまくったモグリュー……そりゃそうか、いきなり出鼻を挫かれたわけですからね……

 

「ダメだヤナ!代えたところでまた[ほえる]が来る!」

 

わかってますよ……僕は、意味のないことはしません……!

 

「そういうことだよ!ヨーテリー![ほえる]!」

 

ヨーテリーの咆哮が、モグリューに迫る……ようはこの咆哮に吹き飛ばされなければいいんですよね?だったら……!

 

「モグリュー![あなをほる]!」

 

「モグモグモグゥウ!!」

 

モグリューの十八番、[あなをほる]によって、地面へと逃亡に成功し、[ほえる]による強制交代をかわした

 

「へぇ!やるじゃないか!」

 

「ありがとうございます!モグリュー!」

 

僕が叫ぶと、モグリューはヨーテリーの後ろから姿を現し、そして……!

 

「[メタルクロー]!」

 

「モォ……グゥウ!!」

 

「きゃうん!?」

 

「ヨーテリー!?」

 

反応しきれなかったヨーテリーに、問答無用でモグリューの鋼鉄の爪の一撃が入る

 

「……ヨーテリー!交代だよ!」

 

!?もう交代!?まだ体力に余裕もあるはずなのに……!

 

「出番だ!ミルホッグ!」

 

「ミィル……!」

 

ミルホッグ?見たことないポケモンですね……

 

「ミルホッグ![けたぐり]!」

 

「ミルホっ!!」

 

!?は、はやっ!?

 

「モグリュー!バックステップ!」

 

「モグ!モ……グ!」

 

寸前のところでかわすモグリュー、バランスも崩れ、とてもじゃないが次の攻撃は避けきれない……!でもプルリルはもう……!!クソッ!!

 

「ック!?戻ってくださ───」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───[くろいまなざし]!」

 

……?なんでしょう……?一瞬、ミルホッグの目が光って……なにも起きない?

 

「……あ!と、とにかく戻ってください!」

 

僕はモグリューをボールに戻す……いや戻そうとした

 

「な!?なんで戻らないんですか!?」

 

「……[くろいまなざし]、どうやら交代を禁止させる技らしいね……」

 

ま、マジですか?あと、チェレンくん解説ありがとう

 

「フン!アンタが今どんなに戸惑っているのか、手に取るように分かるよ!」

 

……クソ……モグリューじゃあミルホッグの早さにはついていけない……!どうすれば……!

 

「モグゥ!モグモグゥ!」

 

モグリュー……そうですね、僕らしくなかったですね……

 

「モグリュー!行きますよ!」

 

「モグゥ!!」

 

僕達は僕達らしく!勝つ!

 

「いいねぇ!燃えてきた!ミルホッグ![けたぐり]!」

 

「ミルホっ!」

 

「後ろに下がって[メタルクロー]!」

 

「モォ……グゥウ!!」

 

ミルホッグの足技と、モグリューの爪がぶつかり合う……若干モグリューが押し返されるが、それは相打ちに終わる

 

「[かみくだく]攻撃!」

 

「[あなをほる]!」

 

ミルホッグ牙を、再び穴を掘って回避する……

 

「ミルホッグ!よく注意しな!」

 

「ミィル……」

 

神経を尖らせ、警戒するミルホッグ……

 

「……モグリュー!」

 

「モグゥ!」

 

「後ろだ![けたぐり]!」

 

「ミルホっ!!」

 

「モグゥ!?」

 

「モグリュー!?」

 

まさか反応しきられるなんて……いや、まだ!

 

「モグリュー[どろかけ]!」

 

「モグ!?モ……グ!」

 

「ミル!?」

 

吹き飛ばされながらも、地面を削りそれをミルホッグに投げつける……!ミルホッグのように目の良いポケモンには有効的でしょう!

 

「なるほどね……ただじゃあやられてくれないか……」

 

「当たり前です!モグリュー!まだいけますね?」

 

「モグゥ!」

 

モグリューはしっかりと返事をしてくれる、よし!

 

「モグリュー[メタルクロー]!」

 

「モォ……グゥウ!!」

 

「引きつけて[アイアンテール]!」

 

「ミル……!」

 

モグリューがミルホッグに突っ込む……ミルホッグはかわすのではなく、待ち受けるようにしっぽに力を込める……なんだか懐かしく感じますね……

モグリューが爪を振り下ろす瞬間、ミルホッグは上に跳び、必殺の一撃を叩き込む───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「右にジャンプ!」

 

「モ、グ!!」

 

「なんだって!?」

 

「ミルホ!?」

 

モグリューは、僕の指示を分かっていたのか、相手とは違い、驚くことなく右に跳ぶ

当然、ミルホッグの[アイアンテール]は空振り……隙だらけです!

 

「モグリュー!全力で[メタルクロー]!!」

 

「モォォォォォオグゥゥゥウゥウ!!!」

 

モグリューは爪を硬化させ、なりふり構わず、全力でミルホッグに振り下ろす、そして……

 

 

 

 

 

 

「ミルホォ!?」

 

無抵抗のミルホッグは、その一撃に、地面に沈んだ……

 

「……ミルホッグ戦闘不能!モグリューの勝ち!」

 

「やりましたよ!モグリュー!」

 

「モグゥゥ!!」

 

モグリューもまだ少し余裕があります、これでようやく互角!

 

「……最後の、私の時と同じね」

 

トウコさんが無意識なのか意識的になのか、ボソッとつぶやく

そう、今の作戦はトウコさんとの初めてのバトルで実際に使った作戦……あの時と同様、うまくいってよかったですよ……

 

「……やるね、ヤナ!久しぶりだよ、こんなに楽しい挑戦者は!」

 

「何言ってるんですか?まだまだこれからでしょう?」

 

僕はあえてアロエさんに挑発する……けっして、散々場を荒らされたことを根に持っているわけではありませんよ?えぇそりゃあもう

 

「いきな!ヨーテリー!」

 

「うぅ……!わんわん!」

 

再びヨーテリーが場に出てくる……あとはこのポケモンだけ!

 

「行きますよ!モグリュー!」

 

「モグゥ───」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヨーテリー![かたきうち]!」

 

「わおぉぉぉぉおぉぉぉぉん!!!」

 

───瞬間、モグリューの体は、壁に叩きつけられていた……

 

「モグリュー……?」

 

「モグリュー戦闘不能!ヨーテリーの勝ち!」

 

なにが……どうなっているんですか……?

 

「[かたきうち]はね、自分のポケモンが戦闘不能になった時、その威力は大きく跳ね上がる技なのさ!」

 

大きく跳ね上がるって……そんな生易しい威力じゃないでしょう……

 

「……モグリュー、ごめんなさい……僕の知識不足でした……」

 

「モ、グゥ……」

 

これでお互いに残り一体……しかし、まだ余裕のあるヨーテリーと、瀕死寸前のプルリル、勝敗は明らかだった……

 

「……アロエさん、この勝負……棄権しま───」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───プル~……!」

 

僕が棄権を宣言しようとした瞬間、プルリルがボールから、勝手に出てきてしまった……

 

「プルリル!?ダメです!これ以上は……!」

 

「…………」

 

プルリルは引かない、引いてくれない……辛いのか、鳴き声すらあげようとはしない、しかし、引いてくれない……

 

「プルリル……いけるんですね?」

 

「…………」

 

無言で頷く、もう、何を言っても無駄でしょうね……

 

「……勝ちますよ、プルリル」

 

「……っプル~!!」

 

一際大きな声で鳴き返し、フラフラの体でヨーテリーに対峙する

 

「……良い根性だよ!ヨーテリー!手加減はいらないよ![シャドーボール]!」

 

「うぅ……わん!」

 

「回避して[バブルこうせん]!」

 

ヨーテリーの[シャドーボール]を、必要最低限の動きで回避し、[バブルこうせん]を撃ちだす……

 

「[とっしん]だ!」

 

「距離をとりつつ[あわ]!」

 

先ほど同様、[バブルこうせん]をはじき返しながら突進してくる……それは[あわ]も同じことだった

 

「[シャドーボール]!」

 

「穴に入って隠れて!」

 

ヨーテリーが[シャドーボール]を撃ちだす瞬間、プルリルは、モグリューの掘った穴の中へ姿を消した

 

「なるほどね……よく考えたじゃないか!」

 

「プルリル!」

 

「プル……!」

 

プルリルは別の穴から出てくる、ヨーテリーは気付かない……!

 

「[バブルこうせん]!」

 

「っプル~!!」

 

「わぅん!?」

 

プルリルの[バブルこうせん]が、ヨーテリーに直撃する……!効いたのか、苦痛に顔を歪める……

 

「プルリル!もう一度[バブルこうせん]!」

 

「ヨーテリー!穴に潜れ!」

 

「な!?」

 

プルリルの[バブルこうせん]を、今度はヨーテリーは穴に潜って回避する……しまった……!完全に利用されました!

 

「プルリル!穴から離れてください!」

 

「もう遅い!ヨーテリー![シャドーボール]!」

 

「うぅ……わん!!」

 

さっきよりもずっと近い……アロエさんはこれで終わらせる気だ……分かってはいても、回避は……できない

 

「プルリル!───!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

          ズドン

 

容赦なく、プルリルの体に漆黒の光玉がぶち込まれる……誰もが、プルリルは戦闘不能、そう確信した……

 

「プ、ル……」

 

「プルリル戦闘不能!ヨーテリーの勝ち───」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くぅ~ん……」

 

ヨーテリーも……倒れたのだ……

 

「ヨーテリー!?バカな!いくら爆風に巻き込まれたからって、戦闘不能に陥るなんて……!?」

 

そこまで言って、アロエさんは僕をキッとにらみつけた……

 

「アンタだね……なにをしたんだい?」

 

何をした……特に特別なことはしてませんよ?

 

「ただ、プルリルに[バブルこうせん]の指示をしただけです」

 

「な!?アンタは回避の指示をしたんじゃないのかい!?」

 

アロエさんだけじゃない、この場にいる全員が驚愕している……確かに、普通なら回避させるでしょう、しかし、プルリルの体力をみても、位置関係からも、それは不可能だった……だから

 

「最後の鼬ッぺです、プルリルから、負けたくないという意志が伝わってきました……」

 

代わってあげたかった……僕は飛び出しそうになった、いや……プルリルのことを考えていなかったら飛び出していたでしょうね……

 

「両者!共に戦闘不能!よってこの勝負、引き分け!!」

 

アロエさんとのバトルは、引き分けという形で決着がついた……




第二十二回終了です!

アニメでもゲームでも、アロエさん強いですね……ノーマルジムは毎回鬼畜ですよ……
次は……またアイツラですね(笑)

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
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