やってきたのはBW!   作:エレンシア

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前回のあらすじ!

プルリルに回避の指示なんてしてなかったのさ(キリッ

以上!

ヤナ「僕そんなに決めてないですよ!?」


第二十三回~みたびぷらずまー!~

プルリルもヨーテリーも、同時に倒れてしまい引き分けとなってしまった……

 

「あの、こういう場合どうなるんですか?」

 

「…………」

 

アロエさんは黙って僕を見続ける……う~ん、やっぱりダメですかね……

 

「……クク、アハハハハハ!!うん!アンタ面白いね!いいよバッジあげるよ!」

 

突然笑い出すアロエさん、え?バッジくれるんですか!?ってかいいんですか!?

 

「別に勝敗でバッジをあげるわけじゃあないさ、私たちジムリーダーが実力を認めたトレーナーにバッジをあげるっていうのが普通なのさ」

 

えと……つまり……?

 

「僕は認められたということに?」

 

「当然だよ!久しぶりに楽しいバトルだったよ!」

 

そういって、僕にバッジを渡す……

 

「……ありがとうございます!僕も、楽しかったです…………あ!」

 

僕は大事なことを思い出し、すぐさまダッシュする

 

「お、おいどうしたんだい!?急に!」

 

「プルリル達を回復させないと!」

 

今回は特に無理をさせてしまいました……いそいで休ませてあげないと!

 

「ボールに入れとけばそれ以上傷ついたりはしないよ!落ち着きな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……見た?チェレン」

 

「見てないわけないだろ?ここまで来ているのに」

 

トウコとチェレンは、どうやらヤナの対戦について話し合っているようだ

 

「今の私たちで、アロエさんと引き分けまで持っていけると思う?」

 

「……無理とは言わないよ、実際にやってみないとね」

 

どこか挑発するような発言をするトウコに対し、負けじと強がるチェレン

 

「……自分のエースが使えない状況下でよ?もし私がミジュマルなしで戦ったら……とても勝てないわね」

 

「……わかってるさ、それくらい、わかっているさ……」

 

二人は拳を固める、歯軋りをする、小さく肩を震わせる……

 

「……ヤナってさ、ポケモンバトルじゃなくて、もっと違うモノで戦ってる気がするのよね……」

 

急に話を変えたトウコ、チェレンは疑問に思うが、とりあえずは振られた話題に反応する

 

「……?ポケモンバトル以外でどうやって戦うのさ?」

 

「私が初めてヤナと戦った後、私聞いたのよ『どうして的確に指示ができたのか』って」

 

二人の知っている通り、ヤナはポケモンの知識はからっきしで、バトルの仕方さえ分からなかった……しかし、最終的には……ベルとチェレンの双方に勝っているトウコに勝ったのだ

 

「ふむ……確かに、言われてみれば不思議だね……」

 

「そしたらね?『戦い方は自分の経験』て答えたのよ」

 

ポケモンバトル未経験の人間が経験を語るという不可思議な現象……頭の良いチェレンでも首をかしげた

 

「……実はどこかでポケモンバトルをしていたとか?」

 

「その割にはポケモンに対しての知識が疎くない?」

 

またしても二人して首をかしげる……そこに……

 

「あ!じゃあじゃあ!ポケモンバトルじゃない戦いをしてたんじゃない?」

 

「……ベル、いきなり入ってきて、いきなり意味の分からない事言わないでくれないか?」

 

ベルの頓珍漢な言動を、チェレンが嗜める……しかし、ベルは食い下がった

 

「だってほら!ヤナってば右に跳べ!とか後ろに下がれ!とか、結構具体的に避ける指示出してるよね?」

 

「……そうね、できれば初めから話を聞いていてほしかったけど……」

 

ベルの意見に、トウコは少し呆れ気味……チェレンも同様だが興味を持ったのか、黙ってベルの意見を聞いてきることにした

 

「もしかしてヤナは、自分がポケモンの立場だったらどうするか、ってことを考えて指示してるんじゃないかな?ほら!左に避けるよりも右の方が避けやすかったとか、避けるよりも撃ち落した方がいいなとか!」

 

「……じゃああれかい?ヤナはそういう経験、つまり殴られたり、相手に追いかけられたり、何か危険なモノを投げられたりと、そいうことをされたってことかい?」

 

三人は今までの十五年間を振り返ってみた……しかし、ヤナにそんな一大事があった、という事実は確認できなかった

 

「……ダメ、納得いかない、ちょっとヤナに直接聞いてくる」

 

「トウコ、とりあえずその握りこぶしだけでも解いてからいきなよ」

 

チェレンの言葉を聞き流しつつ、トウコはヤナの元に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で?どういうことなの?」

 

「とりあえず、その握りこぶしだけでも解いてくれませんか?」

 

なんで突然グーパンがとんでくるんですか?グーパンってなんかマヌケな響きですよね?

 

「なんでポケモンについてなんの知識もなかったアンタが、立て続けにバッジを貰ってるのかって聞いてるのよ!」

 

な、何を怒ってるんですか?そんなに気に入りませんか?僕がバッジを手に入れることが

 

「別にアンタが強いことに腹を立ててるわけじゃないわよ!でも明らかに不自然でしょ!素人があそこまで指示できるなんて!」

 

あぁ……なんか以前にも同じような質問をされた気がします……

 

「なんだい?アンタ新米トレーナーだったのかい!?」

 

アロエさんが驚愕している……なにか変でしょうか?

 

「なるほどね……そりゃあこの嬢ちゃんの言うとおり、不自然だね」

 

え?え??なに?

 

「素人にあれだけ的確な指示ができるわけないだろう?」

 

て、的確って……そんなこともないでしょう……

 

「一番最初にプルリルに強制交代されたときに、モグリューの[あなをほる]のことを思い出していれば……プルリルに無理をさせなくても済んだかもしれないのに……」

 

「……それが分かってるってのがおかしいんだよ……」

 

アロエさんは呆れている……僕、なにかしたんでしょうか?

 

「卵の割り方も知らない料理人がオムライスを作るようなものだよ」

 

あ、不自然ですね、たぶんインチキしてますね…………あ……

 

「ぼ、僕はインチキなんてしてないですよ!?」

 

「?よくわからないけど、アンタの不正を疑うわけないだろう?アンタはあんなに正々堂々戦ったじゃないか!」

 

う、疑われたわけじゃないんですね、よかった……

 

「いいからさっさと答えなさいよ─────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───アロエさん大変です!へ、変な奴らが『骨はいただく』って!!」

 

突然、受付の女性が、僕達の会話を遮って緊急の報告……骨はいただく?

 

「なんだって!?誰だい!?そんな素っ頓狂なことをいう奴は!」

 

「プ、プラズマ団と言っていましたが……」

 

……またあの人たちですか……

 

「行きましょう、アロエさん!放っておくとあいつら何しでかすか分かりませんよ!?」

 

「あぁ!行くよ!」

 

僕達はすぐさま博物館へと向かった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博物館へ戻ると、そこにはいつもの白い服装を身に纏った集団、プラズマ団が大勢いた……

 

「アンタ達!悪ふざけはよしておくれ!」

 

「ん?あぁやっと来たね……遅いよ!デートの時には五分前には現地にいないと!」

 

その白い集団の中に、一人だけ真っ黒のマントを羽織り、フードで顔を隠した、声の高さで女性と判断できるが、明らかに緊張した空気とはかけ離れた態度だった

 

「なんなんだい!アンタ達は!」

 

「なんだかんだといわれた───あぁいかんいかん……コホン、私たちプラズマ団は、ポケモン愛護団体みたいなものらしいね!」

 

……?何を言いかけたんでしょう……というより、随分てきとうな紹介ですね……

 

「んで!なんかこのドラゴンの骨がいるらしいから、貰ってくね?」

 

か、軽い!?友達に忘れ物を借りるぐらいの気軽さだ……!

 

「勝手なことばかり言わないで!!」

 

トウコさんが激昂する……少し熱くなりすぎですね……

 

「う~ん……そう言われてもねぇ……あぁいいや!めんどくさいし、勝手なことばかり言ったついでに勝手に貰ってくね?」

 

め、めちゃくちゃだ……

 

「っふざけないで!お願いミジュマル……!」

 

「っ!?ダメですトウコさん!」

 

僕はトウコさんの腕を無理矢理抑える

 

「な!?どうして止めるのよヤナ!!」

 

「ふ~ん、そっちの子はそこにいるお猿さんより冷静だね♪おねぇちゃんがチューしてあげようかぁ?」

 

「だ!?誰がサルですって!?」

 

トウコさん、二度目の激昂……そのうち何かに変身したりしないでしょうね?

 

「頭が悪いからサルって言われるのよ、まぁ自分がサルだって自覚があるだけまだましかも!よかったね♪」

 

「……ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね……」

 

トウコさん、三度目の激昂……髪の色が、心なしか金色に?んなわけないか……

 

「まぁ弄るのはこれくらいにして!もうちょっと回りを見たほうがいいよ?視野が狭いと将来いろいろ困るから♪

 

「……どういう意味よ……」

 

今度はこらえるトウコさん、僕に説明を求める……

 

「……あいつらの後ろに展示物があるんです……あいつらに向かって攻撃して、もし避けられたら、守ろうとしている展示物そのものを破壊しかねません……」

 

「そ、そんなの手加減すれば……!!」

 

「あの十数人のプラズマ団に手加減して勝てると思ってるんですか!?あいつらの戦力だって、まだはっきりしてないんですよ!?」

 

それに、僕とアロエさんはそれぞれ二体、瀕死の状態になっています……それにあの黒マント……嫌な気配がします……

 

「う~ん♪すばらしい判断力、観察力、分析力!名前教えてよ!」

 

「…………ヤナですよ……カノコタウンのヤナです」

 

「ヤ、ナ……ヤナ……ふ~ん、ヤナね……うん!覚えた!」

 

時間稼ぎは……もう無理ですね……

 

「んじゃあ、貰ってくね?バイバーイ!あ、ヤナくーん!また会おうね!」

 

 

 

バフン!!

プラズマ団は煙幕を張り、その隙に逃げ出した……

 

「……さぁ!追いかけますよ!」

 

「え!?はぁ!?!?追いかけるぐらいならなんで逃がしたのよ!!?」

 

……あぁもう!説明が面倒ですね!

 

「あいつらはもう此処にはいません!つまり、今ならやりたい放題ってことですよ!!」

 

「で、でも!あいつらの手に、もうドラゴンの骨があるのよ!?壊しかねないって言ったのはヤナよ!?」

 

「壊されたら困るのは向こうも同じです!!さっき攻撃できなかったのは『向こうは全力が出せるけど、こちらは手加減しないといけなかった』からです!それに、向こうだって追いかけてくると予想しているはずですよ」

 

『また会おうね』……か、そうですね、すぐに会いに行きますよ!

 

「団員は足止めのために追跡を妨害してくるはずです!そいつらを捕まえて交渉材料にでも使えばうまくいくはずです!」

 

「……アンタ、本当に私と同い年?」

 

前世でも現世でも同い年ですよ!時間がありません!!

 

「アロエさん!分担しましょう!四番道路方面とヤグルマの森方面、そして博物館の周辺!」

 

「あ、あぁ……私は四番道路に行こう、ヤナとトウコはヤグルマの森、ベルとチェレンは博物館を周辺を探しとくれ!」

 

「……なんだかよく分からない内に話がまとまったけど……要はこの辺りに泥棒がいたら捕まえればいいんだよね?」

 

「あ、わ、私も!」

 

そういって、チェレンくんとベルさんは博物館を出て行った……よし!

 

「僕達も行きますよ!」

 

「えぇ!絶対に許さないんだから!」

 

あぁ、やっぱり根に持ってますね……まぁ、僕も許すつもりはありませんが……

僕とトウコさんは、プラズマ団の潜むヤグルマの森へと向かった……

 

 

 

 

 

 

 

「……んぅん?なんだか森の虫たちが騒がしいなぁ……」

 




第二十三回終了です!

最後に出てきた人はいったい誰なんだ……!?
あ、原作プレイ済みですかそうですか……

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
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