謎の黒マントとプラズマ団襲来!
以上!
※一応グロ注意しておきます(まぁ大丈夫だとは思いますが)
「ここから先には行かせないぜ!」
「モノズ[ずつき]!」
「プラズマー!?」
「…………」
「待ち伏せていたかいがあったわね!」
「モノズ[かみつく]!」
「プラズマー!?」
「…………」
「ウホっ!いい男……!」
「モノズ![りゅうのいかり]!!」
「アァーーーーーーーっ!?」
「…………」
「ふぅ……大分奥に来ましたね……大丈夫ですか?モノズ?」
「……モノ」
うん、まだ大丈夫そうですね……急がないと!
「ねぇ、ちょっと待って」
「?なんですかトウコさん?」
三人のプラズマ団員を引きずりながら、トウコさんは僕に待ったをかける
「おかしくない?」
「……なにがですか?」
「……なんでこいつらがポケモン出す前に本体ノックアウトしちゃってるわけ!?!?!?」
ヤグルマの森に、トウコさんの絶叫が轟く……心からツッコミだった……
「なんでって……いちいち戦ってたらキリないでしょ?」
「いやそうだけど!?こいつら全員アンタのこと悪魔でも見るような目してたわよ!?」
悪魔って……自分で言うのもアレですけど、僕は良心的な人格所持者だと自負していますよ?そもそも、時間稼ぎが目的の相手に、わざわざ付き合ってあげる必要もなし!
「人質……交渉材料もいい感じに集まってきましたし、そろそろ追いついてもいい頃なんですけどね……」
「今言った!?人質って言った!?こいつら確かに腐ってるけど一応人間よ!?」
「腐った人間にも使い道があって良かったじゃないですか」
「黒い!!ここ最近でも特に黒い!!っていうか私要らなくない!?アンタ一人で十分じゃない!?」
まぁさすがにそれは冗談ですが……あと、トウコさんがいなかったら誰がソレ運ぶんですか?
トウコさんの魂のツッコミを受けながら、僕達は先に進んだ……
さすがに……これは予想外でした……
「はぁ……はぁ……ドレディアたん……はぁ……はぁ……」
「……ディ……ィァ……」フルフル
例によってプラズマ団がいたのですが……なぜか野生のドレディアに欲情していた……
「……ヤナ、さすがにあれは……」
トウコさんの気持ちも分かりますが……このままだと無関係のドレディアが……
「と、いうわけで!モノズ![りゅうのいかり]!」
「モ……ノ!」
「ぶひぃ!?」
モノズの[りゅうのいかり]を受けたプラズマ団員は、君の悪い声を上げながら吹き飛ばされた
「な、なにをするんだ!?ボ、ボクはこれからドレディアたんと気持ちいいことをするんだから邪魔しないでよ!」
…………思った以上に重傷だったようです……
「……ドレディアが可哀想なので、これ以上近づかないであげてください」
「なにぃ!?そんなことはなぁい!ドレディアたんはボクと一緒に……!!」
「ディァ……!ディア……!!」フルフル
……どう見ても全力で拒否してますよね?だって泣いちゃってるんですよ?
「……とりあえず、気絶させて運びますか……」
「な、なにをする!?離せ!!ボクに手を出すとアイツラが黙ってないぞ!?ぷげらっ!!?」
とりあえず、トウコさんの制裁(物理)で気絶させる……僕、いつもあれに殴られてるんですよね……よく生きてられますね、ほんと……
「ねぇ、このデブ運ぶのはさすがに嫌なんだけど?」
「う~ん……あ!じゃあプラズマ団員をたたき起こして運ばせましょう!」
「いい考えね!さっそくたたき起こしてくるわ!」
意気揚々とトウコさんは捕らえたプラズマ団の元へ歩き出した……トウコさんは暴力を振るっているときが一番輝いている気がします
「……ディァ……?」
「あ、もう大丈夫ですよ?怖かったですよね?」
「ディ……!?……ディァ♪」ギュ
「モノ……!?!?」
あの、ドレディア?どうして抱きつくんですか?君なりの感謝の仕方ですか?結構ダイナミックですね、アメリカンです、でモノズ?なんでそんなに敵意剥き出しなの?
「えと……そろそろ離して……」
「ディァ……?」ウルウル
う!?な、なんでそんな目で見るんですか?どうすりゃいいんですか?
「ディア~♪」ツンツン
ん?なんですか……ってモンスターボール?
「……一緒に来たいと?」
「ディア!ディア~♪」
う~ん……ま、いっか!
僕がボールをコツンとドレディアに当てる……ボールは数回揺れ、すぐに大人しくなった……
「ドレディア、ゲットです!」
「……モノォ~……」
なんでそんな悲しそうな声を出すんですか……仲間が増えたんですから喜んでくださいよ
「あいつらたたき起こしてきたわよ!ッ……って、さっきのドレディアは?」
「……なぜだか知りませんが仲間になりました……」
はい、そんな目で見ないでください、仕方ないじゃないですか、成り行きですよ、成り行き……
「あ、図鑑で確認しておきましょう……」
例によって、ポケモン図鑑で手持ちのステータスを確認する
3 ドレディア ♂ くさ
技:フラフラダンス
ちょうのまい
はなびらのまい
つるぎのまい
りんしょう
くさぶえ
……えぇと、ダンスしたり舞ったり舞ったり舞ったり歌ったり草笛吹いたり……
「……アイドルですかこのポケモンは!?」
「ねぇヤナ、他にツッコムべきところがあると思うんだけど」
……?なんでしょうか……?特に他におかしいところは……
「……ないですよね?」
「……そう、じゃあいいわ……」
トウコさんの苦悩は続く……
『か、かっこいい……!?これが……恋なんだね♪』
『ちがいます!お願いだからこれ以上変なの増えないで!』
モノズが報われる日はくるのだろうか……
「お!来た来た!待ってたよヤナ君、それにトウコちゃん」
ヤグルマの森の最深部にて、黒マントの女は残りの団員を引き連れて待ち構えていた……
「……ドラゴンの骨を返してもらいに来ました」
「うん♪知ってるよ?でもそう安々と返すわけにもいかないなぁ」
どこか余裕のある返事、言動……先の展開も読めてるってことでしょうか……
「……ここにいるプラズマ団員と交換です、骨を返してくれれば、この人たちの命も保障します」
「…………ップ!アハハハハハハハ!!うん!面白い!」
僕の出した条件に、否定も肯定もせず、ただ笑い続ける黒マント……分からない、なにもかもがさっぱりです……
「アハハハ……あぁ、うん、まいった!交換だったね?いいよ別に、あぁ~おかしいぃ~!」
そう言って、ドラゴンの骨を放り投げる黒マント……それはしっかりトウコさんの腕の中へ収まった……
「……トウコさん、そいつらを放してあげてください」
「え、えぇ……なんか嫌に簡単だったわね……」
「う~ん、だってそれ、正直どうでもいいやつだからね、まぁそのうち報告が来るでしょ♪」
どうでもいい……?ならなんでわざわざ……
「まぁそれまでの暇つぶしに!ちょっとした『楽しい催し物』を見せてあげるよ!」
楽しい催し物?
僕が疑問を持つ中で、黒マントは先ほどまで僕達に捕まっていた団員を横一列に並ばせた
「さて君たち!君たちを助けるために、ドラゴンの骨が取り返されちゃったよ!どうしよう!!」
「「「「す、すいませんでした!!」」」」
深く頭を下げる団員……っていうか、あのデブの人もちゃんとしゃべれるんですね……
「ダメ!これはとても一大事だよ!だからそれぞれに罰を与えます!はい右の人から!前に出る!」
そういって、一番最初に捕らえた団員を前に出す……なにがはじまるのでしょうか……
「今から全員に質問をしたり、私の言うとおりのことをしてもらいます!できたら許してあげるね♪」
なんだ、思ったよりも簡単な罰ですね……
「では君!私と同じ言葉を言えたら許してあげるよ!」
「ほ、ホントですか!?」
「うん♪いくよ?」
あれかな?恥ずかしいことでも言わせようとしてるのかな?確かにそういうのは面白そうですね……見てる側としては
「どうか」
「ど、どうか……」
「私を」
「わ、私を!」
「……殺して」
「ころ───え?」
それは、衝撃的過ぎる一言でした……この場にいる黒マントを覗く全員が固まった……
「ほぉら!早く言わないと時間切れだよ?」
「こ、ころ、ころ、ころし……うわぁぁぁぁぁぁあ!!?!?」
耐えられなくなったその男は、無謀にも逃げ出してしまった……!?
「トウコさん目を閉じて!早く!あと耳も!!」
「え?うん……??」
疑問を持ちつつもちゃんと聞いてくれたトウコさん……そして、ことは起きる
「あ!言えなかったね!じゃあ罰ゲームだよ!!出ておいで!サザンドラ!!」
「──ォ─!!」
黒と青を基調とした凶暴そうな竜、聞き取れないほどの絶叫……鼓膜が……破れる……!
「サザンドラ!![りゅうせいぐん]!!!」
「ォォォォォォオォォォォオ───!!!!!」
刹那、ヤグルマの森にクレーターが出現した……[りゅうのいかり]の比ではない威力のエネルギーの塊が、何十発とその男に叩き込まれた……男は右足だけを残してこの世から姿を消した……
「……はい、ご苦労様サザンドラ!」
そういって、サザンドラをボールに戻す……誰も、何もいえなかった……
「よし!じゃあ次!現在右端の君!」
「ひっ!?あぁ……!?」
何事もなかったように進める黒マント……
「さっきと同じだよ?ちゃんと言ってよ?……あぁめんどくさいからいっぺんにいうね?」
「は、はひ!!」
「どうか私を殺してください、はい!どうぞ!」
「ど、どうか私をころ、ころして、殺してください!!」
「はいはーい♪もう一回お願い!サザンドラ!![りゅうせいぐん]!!!」
……今度は何も残らなかった……
何だコレは……コレが、楽しい催し物……?
「はい、次だよ!おぉ!今度は女の子かぁ!よぉし!気合入っちゃうなぁ♪」
「ひ!?た、助けて……!?」
「大丈夫大丈夫!ちゃんと言えたら助けてあげるって!んじゃあ質問行くよ!」
そう言って、何か考える素振りをする……
「ダイエットごっこをしよう!」
「だ、ダイエット……?」
……?どういう意味ですか……?
「んじゃあ質問しまーす!
腕一本分と
足一本分
どっちがいい?」
またもや凍りつく僕達……その質問の意図は……
「い、いや……!どっちもいやぁ……!」
「えぇ!?むぅ困ったなぁ……よし!わかった!出ておいでキリキザン!」
「キザァ……」
まるで処刑人のような風貌……キリキザンと呼ばれたそのポケモンは、自身の刃を光らせる……
「[きりさく]!!」
「キ……!ザァ!!」
一刀両断、一瞬にして切り込み、次の瞬間には元の立ち位置に戻っていた……
くるくる回る、斬られた物が跳ぶ、空を舞う…………斬られた首が跳ぶ……
「っう!?」
胃のおくから何かが込み上げてくる……僕は吐き出しそうな衝動を必死に抑える……
「面倒だったからから首一個分のダイエットにしようか!……あ、独り言になっちゃったね♪」
そういいながら、キリキザンをボールに戻す……
「ほい、んじゃあ最後!ってうわぁ!随分なポッチャリボディ!」
「…………う、あ……」ガクガク
最後の人は、ドレディアに言い寄っていた重傷者だった……が、凄まじい恐怖が全身を支配し、身動きが取れない……
「う~ん!あ、じゃあじゃあ!質問ね?レア、ミディアム、ウェルダン!お好みは?」
「……ス、ステーキかな?どれも好きだけど……こんがり焼いた方……ってそれってもしかして……?」
「ウルガモス!![オーバーヒート]!!」
「ガァ……モォォォオ!!」
黒マントから現れた蛾のようなポケモン、ウルガモス……ソレの吐き出す超高温の炎が、全てを飲み込む……
肉の焼ける臭いが鼻につく……僕はついに堪えられなくなった……
「……あ、ごめん!こんがりどころか消し炭にしちゃったみたい!私ってばお茶目さん♪」
そうして、僕達が捕らえた団員は、一人残らずこの世を去った……
「……さて!どうだった?面白かった?」
「…………狂ってますね……あんなに、簡単に人を殺すなんて……」
「ん?あぁだって……君もこうするかもしれなかったんでしょ?」
フード向こうで笑みがこぼれる……そう錯覚させるほどの狂気が、僕に刃を向ける……
「命の保障はできないって?つまり私が条件を飲まなかったらこういう風になってたんでしょ?」
……違う、僕にここまでのことは……できなかった、生き物を殺すなんて……それも人間を……
「……うん、出来なかっただろうね、君には……出来ないくせにさ、あんまり大それたこと言うもんじゃないよ?おねぇさんからのアドバイス!」
そうして振り向き、残りの団員の顔を見渡す……そして……
「さ!帰ろう!お腹すいちゃった♪」
「「「「「は、はい!!!」」」」」
まるでロビスピエールの恐怖政治……彼女が群集に倒される日は来るのだろうか……
プラズマ団が去るのを、僕は呆然と立ち尽くしたまま見送った……
第二十四回終了です!
簡単に殺すとか死にたいとか言っちゃダメですよね?その言葉に責任がもてない以上は、絶対に口にしちゃダメですよ?
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
~キャラ説~
ドレディア ♂ (今後はレベルの表示をしません)
ヤナの四匹めの仲間、単草タイプのポケモン
多くの人がお気づきだとは思いますが、雄です、男の娘です
ちなみにヤナに対して抱いた感情は……ふっふっふ
歌と踊りが大好き
─使える技─
フラフラダンス
はなびらのまい
ちょうのまい
つるぎのまい
りんしょう
くさぶえ