やってきたのはBW!   作:エレンシア

27 / 52
前回のあらすじ!

黒いアレゲット!

以上!


第二十六回~そうげんぽけもん~

 

「……ベルさん、次はどっちでしょうか」

 

「う~ん、あっちじゃない?」

 

そっちは今来た道ですよ?しかもなんで目を瞑って指差してるんですか?

お察し方も多いかとは思いますが…………迷いました

 

「……ここ、どこでしょうね」

 

「え?ヤグルマの森だよ?」

 

知ってますよ?一度来てますからね?僕は地図の上での場所を聞いたのではなくてですね?その森のどの辺りに位置するのかということを知りたいんですよ

満場一致で察してもらえたとは思いますが…………迷いました

 

「……どうするんですか」

 

「お腹すいたぁ~」

 

聞いてません、僕の話を聞いてなければ、僕はそんな話を聞きたいわけでもありません

さて、そろそろどうしてこうなったのかという経緯について、簡単に説明しておきましょうか

 

 

『ヤナヤナ!今すっごい早いポケモンが向こう通り過ぎてったよ!見に行こうよ!』 fin

 

 

えぇ終わりです、これ以外の理由なんてありませんね、好奇心は猫をも殺すとはよく言ったものです、まぁ今回は猫じゃなくて僕達なんですけどね?

 

「うぅ……どうしよう……」

 

ようやく(空腹感に)危機感を感じ出すベルさん……食いしん坊万歳ですねホント、木の実でもかじっていてください

 

「……ハァ、ドレディア、出てきてください」

 

「ディァ~♪」

 

出てきたとたんに抱きつかないでください、君はオスでしょ?友情?他の表現方法ぷりーず

 

「ドレディア、森の出口の方向わかりますか?」

 

「ディ~?ディア!」

 

元気に答えた後、僕の手を取って歩き出すドレディア……ん?

 

「ベルさん?どうしたんですか?早く行きますよ?」

 

「……ヤナ……そっちの気があるならあるでいいから、たまには私のこと見てね?」

 

さて困った、僕は今森ではなく、心の樹海で迷子状態ですよ、ろすとうぇいですよ

 

「……ベルさん、君はどうしても僕を男好きにしたいらしいですね?」

 

「だいたいヤナのせいだもん!チェレンとは同じベッドで寝たくせに!私がヤナの部屋で寝ようとしたら

『もっと自分を大切にしないとダメです』

の一点張りじゃない!どうせ昨日もチェレンかそのドレディアとお楽しみだったんでしょ!?ヤナのバーカ!男好きぃ!ビッチぃ!ホモぉ!」

 

散々な言われようです、まさか幼馴染にここまで言われるとは……

 

 

『男と話すなんて、夜奈もやっぱりそういうことなの?』

 

『夜奈、私と遊ぶよりそっちの男と遊ぶの?私みたいな女じゃダメなの?』

 

『大丈夫だった!?手出されてない!?』

 

 

あ、前世も大概でしたね……幼馴染なんて、どれも大体同じなんですよ

 

「……僕は男好きでもビッチでもホモでもありません」

 

「ディ……ァ……」ムカッ

 

……で?なんで君は僕の腕に自分の腕を絡めているんですか?なんで僕の肩に頭乗せてるんですか?なんでベルさんを見て勝ち誇ってるんですか?

 

「ドレディア、話がややこしくなるので早急に話して欲しいんだけど?」

 

「ディ……?ディァ……?」

 

あぁ、また上目遣いですか?やめてください勘弁してください、罪悪感が半端ないんですよ、僕は悪くないはずなのに

 

「……もう勝手にしてください」

 

「モノ!!モノモノ!!」

 

「プル~!!」

 

こらこら、勝手に出てきちゃダメでしょ?っていうかコレ、勝手に出てこれるシステムなんですか?それってどうなの?いいの?……特に悪い理由が思いつかないや

 

「モノ!モノォ!」

 

「ァ?ディア!ディァ~!」

 

「プル!プル~!」

 

あぁダメだ、収拾つかない、あ、分かった、勝手に出てこれると収拾がつかなくなるんですね?たぶん気付いたの僕が最初です、そういう状況に陥ったのも、多分僕が最初です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『騒がしいぞ……一体なんだというんだ……』

 

……声?どこから?

 

『ッチ……人間か、腐った遺伝子の塊め……』

 

酷い言われようです、腐った人間すら言われたことないのに……人間であることから全否定ですよ

 

『さっさと出て行け、貴様らがこの森にいるというのだけでも不愉快だ』

 

「ヤ、ヤナ……ちょっと怖いよぉ……」

 

ベルさん、ちょっと半泣き、そりゃいきなり見えないところで罵倒されれば怖くもなりますよね?え?違う?

 

「誰だか知りませんが、姿ぐらい見せたらどうですか?」

 

『貴様らはさっさと森から出て行きさえすればいい』

 

取り付く島もありませんよ……挑発でもしてみますか?

 

「もしかして、人間が苦手だったりします?」

 

『苦手ではない、ただ単純に嫌いなだけだ』

 

嫌い?山篭り見たいなものでしょうか、まぁここは森なんですけど

 

「嫌いになった理由とかはあるんですか?」

 

『……いやに追求してくるな?ただの好奇心か?』

 

好奇心?……そうですね、そうですね!

 

「好奇心です、貴方がいかにして人間を嫌いになったのか、とても興味があります!」

 

まぁきっと、迫害でも受けたんでしょうね……人間社会なら、そういうことも少なくはありませんし

 

『……いいだろう、私の姿を見て、私の話を聞き、それで満足して帰ってくれるのならな?』

 

道さえ教えてくれれば喜んでそうさせていただきます

 

『では、ゆくぞ?』

 

そう言った直後大きな風が吹き、僕達は視界を奪われる……気付いたときには、目の前に、それらしき影が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「人間じゃ、ない……!?」

 

『当たり前だバカモノ』

 

人間の言葉を使ってるのにポケモンて……

僕達の目の前に現れたのは、緑を基調とした四足歩行のポケモンだった……

 

『我が名はビリジオン、何百年も昔、人間に戦いを挑んだ勇敢なポケモンだ』

 

自分で勇敢とか言ってる時点で自分の価値を下げていることに気付かないんですか?

 

「なんだか頭の悪そうなポケモンだね……」

 

ベルさん、オブラートですよ、本音と建前ですよ、コレを言うのは二回目ですよ

 

『頭が悪いのは人間の方だ、己が私欲のために、我々を道具のように扱いおって……』

 

まるで愚痴るようにつぶやくビリジオン、人間とポケモンとの抗争は、随分と根深い物があるようですね

 

『ちょうど戦争の時期だったな……人間同士のくだらない争いに、我々は捕らえられ、使われ、時には慰め物となり、そして殺された』

 

……どこの世界でも、戦争はあるんですね……僕も、本当ににくだらないと思いますよ

 

「それで人間が嫌いに?」

 

『いや、確かにそれも関係するが……それよりも前から嫌いだったな』

 

……?そういったことがある前から人間嫌い?一体何が?

 

『……聞きたいか?後悔するかもしれんぞ?』

 

「いや、ここまで来たんですから教えてくださいよ」

 

『そうか……実はな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我の愛した男が人間の女と駆け落ちしたのだ!』

 

…………は?

 

『酷いではないか!?その男は私に愛していると言ってくれていたのだぞ!?事実愛し合っていたのだぞ!?それなのにぃ!!』

 

あ、すごい後悔するかも……

 

『酷い酷いひ~ど~い~!!わざわざ私の前まで来て、やっぱり人間じゃないと……と言うんだぞ!?あんまりではないか!?私に言ったあの言葉は嘘だったのか!?』

 

あ、すごい後悔してるかも……

 

『わ、私は彼を本気で愛していたのだぞ!?ポケモンでも人間でも関係ないと本気で思っていたのだぞ!?』

 

あ、すごい後悔してる……

 

『なにが悪いのだ!?そんなにあの女がいいのか!?私だって!私だってぇ~!!!』

 

ついには泣きじゃくるビリジオン、キャラ、早くも壊れましたね……

 

「ビリジオン、可哀想……」

 

ベルさん、なんでもらい泣きしてるんですか?泣くようなことありましたか?いやまぁ可哀想ではありますけど……

 

「モノォ~……」

 

「プル~……」

 

「ディ……アァ~……」

 

なんで君たちも泣いてるんですか?僕がおかしいんですか?僕が間違っているんですか?

 

『うぅ……ぐすん、嫌いだぁ、人間なんて大嫌いだぁ……』

 

「えぇと、ビリジオン?その、僕と友達になってみたりしませんか?」

 

とりあえず、話をあわせておく……いやだって、僕だけ仲間はずれみたいじゃないですか、なんか嫌ですよ

 

『友達……?私と……?』

 

「えぇと、はい、その、この何百年できっと、人間も色々な種類の人間が増えたと思うんですよ」

 

『……人間なんて皆同じだ……人間は嫌いだ』

 

そう言って、またそっぽを向く……結構強情なんですかね?

 

「……本当はそうじゃないんじゃないですか?」

 

僕は少しビリジオンに近づく

 

「その男性が、知らない女性にとられて悔しかったんじゃないんですか?その男性が好きだったから……人間の言葉で、そういうのを嫉妬というんですよ」

 

『……違うもん、別に、悔しくなんかないもん……よく分からないけど』

 

だからキャラ、忘れてます?

 

「まぁ、そのよく分からないっていうのを分かるために、人間である僕と友達になってみませんか?」

 

そういって、僕はビリジオンに手を差し出す……

 

『……ふん、まぁ貴様がどうしてもと言うなら……しかたないが?』

 

「どうしてもです、お願いします」

 

『う、ま、まぁいいだろう!と、友達になってやる!』

 

ビリジオンはあくまで上から目線でそういい、また大きな風が吹く……ビリジオンの姿はなかった……

 

『なにかあったらまたここに来るがいい、と、友達の頼みならば、き、聞いてやらんこともないぞ?』

 

それを最後に、ビリジオンの声は聞こえなくなった……なんていうか、嵐のようなポケモンでしたね……

 

「……さて、僕達も行きましょうか」

 

「「「「…………」」」」

 

視線が物理干渉してます、なんだか痛くなってきました、こう……刺さってる?

 

「な、なんですか……その目は……」

 

「……なんでもないよぉだ!」

 

「……モノ」

 

「プルプルプルプルプル……」

 

「ディ……」

 

全員が冷たい言葉を吐く、その視線はやはり、鋭利な刃のように体を貫く……あれ?本当に痛いんだけど?

この視線による攻撃を受けながら、僕達は出口へと向かった……

 




第二十六回終了です!

美尻オン……じゃなかった、ビリジオンは対戦ではあまり見かけないんですが、強いんですかね?テラキオンが異常すぎて全然わかんないです(笑)

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。