ビリジオンと友達に!
以上!
「ヒウンシティに…………」
「「ついたぁぁぁぁあ!!」」
と、いうわけで、僕達はようやくあのヤグルマの森を抜けて、スカイアローブリッジという橋を渡り、やっとこさヒウンシティに到着したのだった
「とりあえず疲れました……日が落ちる前について本当によかったですよ……」
現在夕方の五時前……暗くなると夜行性の凶暴なポケモンとかが出てきそうで怖いんですよね……実際には見たことないので知りませんが
「私も疲れちゃったよぉ……街探検はまた明日にしよう……」
僕達は目の前にあるポケモンセンターへと入る
「お疲れ様です、ポケモンの回復ですか?それとも宿泊ですか?」
「えぇと、部屋は一つでダブルベッドのある部屋!」
「というその幻想をぶち殺して二部屋お願いします」
ジョーイさん思わず苦笑い、それもこれもベルさんが悪い
「ごめんなさいね?ここにはダブルベッドのお部屋はないの」
ここが……僕のホーム!?
「それに、今日は宿泊者が多くてね?お部屋も一つしか用意できないの……」
ではなかったようです、いやまぁ、コレに関しては仕方のないことなので良しとしましょう
「……仕方ないですね、ベルさん」
「そ、そうだよね!部屋が一つしかないんだもん!一緒に使うしかな───」
「───僕は今夜野宿しますから、明日また合流しましょう」
ドンガラガッシャーン!!
こけた、ベルさんだけではなく、ジョーイさんや、周りの人全員が一斉にこけた
「……あの、みなさん、大丈夫ですか?」
「「「「「おまえの頭が一番心配だよ!!」」」」」
はて?心配してあげたのに酷い言われようですね……ベルさんなんか肩まで震わせて、何なんでしょう……
「……ヤナ、外はすっごく寒いんだよ……?」
まぁ確かに、春になったとはいえまだまだ夜は寒いでしょうね……でもまぁ……
「一週間くらいなら日常茶飯事でしたので、まぁ大丈夫ですよ?」
「も、もしかしたらすっごく怖い人がいるかも……」
怖い人……そうですね、真琴さんやトウコさんより怖い人なら、逆に会ってみたい気もしますが……
「モノズたちもいますから、大丈夫だと思いますよ?」
「わ、私はヤナと一緒がいいなぁ……」
ベルさん、だからもうちょっと自分を大切にしましょうよ
「間違いがあってからでは遅いんですよ?分かってるんですか?」
「わ、私は大丈夫だもん!」
「……あのですね、仮にも僕は男ですよ?」
まぁないとは思いますが……欲望のままルパンダイブありえますよ?
「そ、それって、ヤナが私を襲うかもってこと……?」
「まぁ、そういうことですね」
いや、実際はそんなことないとは思いますけど
「そ、そっかぁ……えへへ……」
なんで笑っているのかは分かりませんが、分かってもらえたんでしょうか……
「というわけで、僕はもう行きますね?」
「えへへ……ヤナが、私を……」
あ、聞いてませんね……まぁいっか!
僕は放心状態のベルさんを置いて、夜街へと出た……
(((((マジで行きやがった……)))))
と、その場にいた全員が唖然としていたことを、ヤナは知らない……
「いや~!こういう風に外で飲むのもいいもんだよね~!」
「ミックスオレなのに何言ってるんですか……」
怖い人に会いました……
僕がヒオウシティの中央部にある広場のような場所で一夜を過ごそうと決心してから約30分後……僕の座っていたベンチの横には、あろうことか、あの黒マントが座っていた
「そもそも、この町でなにしてるんですか……」
「う~ん、それは組織の秘密なので言えないな~」
そう言って、残りのミックスオレを一気に飲み干す黒マント……あ、もう帰るのかな?
「あ……なくなっちゃった……もう一本買ってこよっと♪」
あ、まだ帰らないんですね……
「あの、黒マントさん?」
「黒マントぉ~!?それって私のこと!?」
あ、ついつい心の中で呼んでいた仮名で呼んでしまいました……
「ご、ごめんなさい……名前を聞いてなかったもので……」
「あ!そういえばまだ名乗ってなかったね!コホン!」
わざとらしく咳き込みをして、よく分からないポーズをとりながら……
「私の名はレンゲ!プラズマ団の切り込み隊長のレンゲだよ!」
黒マント改めレンゲさんは、そのような自己紹介をした……
「れ、レンゲさん、それで質問なんですが……」
「ん?『なんでプラズマ団の人間がこんな所で遊んでるんだ』ってところ?」
……この人、やっぱり怖いな……
「ん~、私って結構偉い立ち位置にいるんだよね~、んでさ、周りの奴らは私に気を使うし、そうじゃない奴らは言動がいちいち癇に障るから一緒にいたくないし!」
「……結構自分勝手やってるんですね……」
「まぁね!なんだったらヤナ君もプラズマ団入る?」
絶対にお断りですね、ポケモン泥棒と一緒になるなんてゴメンですよ……
「やっぱり主人公をこっちに引き込むのは無理かな……?ま、それならそれで楽しそうだからいっか……」ボソボソ
??声が小さくてよく聞こえませんでしたが……まぁいっか……
「もう一つ質問いいですか?」
「『レンゲさんのスリーサイズはいくつ?』って話?」
「あ、それはどうでもいいです」
あ、やめてください、グーは不味いですって
「もう!レディに対して失礼だぞ!」
「……それで質問なんですが、プラズマ団は結局なにがしたいんですか?」
「表向きはポケモン解放だよ?知ってるでしょ?」
そう、『表向き』は……でも、今までのプラズマ団の行動は、どう見てもただの悪党……
「……ゲーチスさんは、ポケモンの解放こそが、ポケモンと人間が対等になる手段だと言っていました……でも……」
「あ~、あのゲーゲスの話は真に受けない方がいいよ」
レンゲさんはさっきまでとは違い、真剣な目で僕に言い聞かせる……ていうかゲスって……
「あいつはどうにも好きになれなくてね……綺麗な言葉を並べている奴は、大体は身の汚さを隠してるんだよ」
身の汚さ……それがプラズマ団の裏の目的……?
「ま、あいつは気をつけたほうがいいよ?人の弱みに付け込むの大好きだから」
そういって、再びミックスオレを飲み干す
「あ、またなくなっちゃった……もう一本!」
「まだ飲むんですか……?」
僕の話も聞かず、レンゲさんは自販機へと走る
「……あ!当たった!やったね!もう一本♪」
なんていうか、幸せな人ですね……
「はい!ヤナ君!サイコソーダだよ!」
「あ、ありがとうございます……」
ただ、できれば暖かい飲み物がよかったです……
「さて、そろそろ私からも質問しようかな」
先ほど同様、真剣な眼差し……でも、僕には思い当たる節はなかった……
「質問、ですか?まぁ答えられることなら……」
「……ヤナ君は、トウヤって言う人、知ってる?」
トウヤ……?知りませんね……どんな人なんでしょうか……
「トウヤという人には会ったことないですね……」
「そう……まぁそうよね……」
残念そうなレンゲさん、しかし、その顔にはなぜか笑みがあった……子供がおもちゃを見つけたときと同じ笑みだ……
「じゃあさ、ヤナ君、ありえないとは思うんだけど…………死んだことある?」
僕は息が止まりそうになった……なぜなら、そのありえない経験をしたことがあるからだ
「……ちょっと何言ってるかわかんないです」
「……そりゃそっか!ごめんね?急に変な話して、もう行くね?」
そうして、レンゲさんは歩き出す……と思ったら、急にこちらを向いた
「最後に一つ、明日はベルちゃんにちゃんとついてあげた方がいいよ?この街に私たちがいること、忘れちゃダメだからね?」
バイバーイ!と、言い残して、レンゲさんは立ち去った……
僕はそうして、そのままそのベンチで眠ってしまった……
第二十七回終了です!
ポケモンバトル、全然やってないなぁ……そろそろバトル描写書いていきたいな!
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!