合格なんだって!
以上!
「……あいかわらずだったなぁ……」
まぁそこがいいところなんだけどね?でも……
「ヤナ君はもう……夜奈じゃないんだよね……」
もう気付いているとは思うけど……私は転生者、生前の名前は【佐倉 真琴】……この世界ではレンゲと名乗っている謎の黒マント、なんかかっこいいでしょ?
ちなみに……私の死因は自殺、理由は簡単、夜奈がいないから、夜奈のいない世界なんて、なんの価値もない……
「私の好きな夜奈は死んじゃった……でも……大丈夫だよ……」
私が、私がなんとかして見せるから……!
「だから待っててね?夜奈……」
もうすぐだから……
「のわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっぁあぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁああ!!!!!」
あ、コレ僕の叫び声です、そりゃ叫びたくもなりますよ、っていうより叫んでないと気絶しそうです……
僕は今鳥になっています……翼が、なくてもとべるんだっ!あ、無理か……
それもこれも、レンゲさんが悪いんですよ、担がれたと思ったら突然窓に向かってすろーあうぇい、僕ふらいあうぇい……
「あぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?ゲホッ!ゲホッ!ふぅ…………あぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁあ!!!」
いやほんと、息が続かない、まだ下に着かないのかと、まぁ着いたら死ぬんですけど……
「あぁぁぁぁぁぁああぁあああぁぁぁぁぁあ飽きた!もう叫ぶの疲れました!!」
おかしいですね、滞空時間が明らかにおかしいです、走馬灯みたいな物ですか?
「あぁぁあ……どうしよう、とりあえず誰か助けてくれないかなぁ……」
ん?あ、あれトウコさんかな?助けてぇ、とか言ったら助けてくれるかな?なんか下につく前に殺されるかもしれませんが……
ようやく終わりが見えてきました、そろそろ真面目にどうしましょうか……あ、この終わりというのはですね、空の旅と人生を意味しているんですね
「……ま、いっか、トウコさぁぁん!!」
「……は?ヤナ?」
つ、冷たいですね……は?って……ま、まぁいいですけど……
「投げられました!」
「……え、ちょ、は!?大丈夫なの!?」
いや死にます、確定です、地面に僕の全身アートが完成します、その場にいる全員のトラウマになること請け合いです
「無理です助けてください」
「アンタ後で5時間説教だからね!!?出てきてエルフーン!」
「ェル……」
か、かわいい……!じゃなかった、五時間お説教は勘弁してください!
「エルフーン![コットンガード]!」
「ェルゥ!」
「わっぷ!?」
た、助かった……これは……綿?これが衝撃を抑えてくれたわけですか……
「し、死ぬかと思いました……」
「死んでたわよ!!バカじゃないの!?」
あぁ怒らないでください、これは五時間のお説教とはべつなんでしょう?
「どれだけ……!どれだけ心配したと思ってるのよ……!!」ギュ
……やめた、やっぱり怒られておきましょう……
「すみません……トウコさん……」
「……まだ許さないわよ……バカ……」
いつか許してくれるんですよね?信じていいんですよね?
あ……なんだか眠たくなって……
「…………」
「……ヤナ?」
そうして、僕はようやく休めるといった風に、眠りにつくのだった……
「ちょっと!!ちゃんときいてんの!!?」
「……っは!?き、聴いてましたよ!?」
ここはポケモンセンターの宿……僕はわりとすぐに目を覚ましたので、さっそくお説教されることになった……ベルさんはチェレンくんの看病をしている……
「アンタ今寝てたでしょ!?どういう神経してるのよ!!」
「す、すみません……ちょっと長かった物で……」
もう二時間かぁ……あと三時間?無茶言わんといて下さい
「はぁ、もういいわ……ところでアンタ、どうやって黒マントを追っ払ったの?」
「……さぁ?」
おっと?グーが飛んできましたよ?
「フ・ザ・ケ・ル・ナ」
「いやだって……作戦なんて何も考えてなかったので……」
あ……口が滑った……
「ハァ!!?作戦なんてなかった!!?」
「あ、あはは……」ガブガブ
そうなりますよねぇ……腕が痛いなぁ……
「アンタ本当になに考えてるのよ!!?死にたいの!!?」
「い、いえ!でもあの状況ではですね?」ガブガブ
「だったら私が残ったわよ!!それに二対一ならまだわからなかったでしょ!!?」
いや……おそらく二対一でも三対一でも勝てなかったでしょうね……それぐらいの実力差があったのは明らかでしたし……
「トウコさんだけが残るという選択肢はありまばばばば……ありませんよ?」バリバリ
「なんでよ!?」
なんでって……ねぇ?
「意地になって死ぬまで戦いそうだからでぐふっ!」ドフッ
そういうと、トウコさんは苦い顔をする……図星ですか……
「で、でも!アンタだって死にそうになってたじゃない!!」
「僕は皆さんが逃げ終わってから逃げる予定でしたっブ!」グルグルドーン
まぁ、たぶん無理だったでしょうけどね……こう言っておけば何もいえないでしょう……
「~~~~~っ!!で、でも!アンタ死んでたらどうすんのよ!!」
「うっ!?ま、まぁ生きてたんですから……いいじゃないですか!」
「結局考えなしか!!?」
あ、グーはダメですって、一応怪我人ですよ?
「……次はないからね?後……お願いだから無茶はしないで……」
「……すみません……!?」キーン
そうして、トウコさんは部屋を出て行った……さて、と……
「君たちさっきからなんなんですか!!?」
「「「「…………」」」」
無言ですか、無視ですか、僕の仲間は反抗期に突入したようです……
「モノズ、いつまで噛んでるんですか?」
「モノ……」ガブガブ
あっはっはっは!痛すぎてもう痛くも無いや!ふっしぎ~!…………ふっしぎ~じゃないんですよ、限界突破寸前じゃないですか……
「プルリルも、人様に向けて[ナイトヘッド]撃っちゃダメですよあばばば」
「……プル~」バリバリ
やけどに染みる、すっごい痛い……甘んじて受ける僕……あぁ痛い……
「モグリューふべっ、[メタルクロー]でっ平手打ちするのぶっやめてくれませんかばべっ?」
「モグ!!モグモグ!!」バシバシ
もう自分で何言っているのかわかんないんですけど……痛いよ、痛いよぉ……
「……で、ドレディア?君は僕の耳元で[りんしょう]するのやめてくれませんか?」
「ディ~♪アァ~♪」
耳がぁ……鼓膜がぁ……破れるぅ……
あれですよね?怒っているんですよね?いや分かりますけど、なにもここまで……
「僕は皆さんのためを思ってですね?」
「「「「アァ?」」」」
いや、あの、どっから出したんですかその声……僕はわけも分からずガクブルしてますよ
「えっと、あの、ごめんなさい?」
「「「「アァ!?」」」」
「なんでキレるんですか!!?謝ってるじゃないですか!」
ギャーギャーと騒ぎながら、それは次の日の朝まで続くのだった……
第三十二回終了です!
今回はちょっと短めでしたかね……次はもうちょっと頑張ろう……
次回はおそらくジム戦でしょうか……アーティさん、難しいなぁ……
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!