大乱闘!(4対1)
以上!
「……どうして僕はここにいるんだろう……」
「~~~♪」
みんなにお説教された次の日のお昼……僕は何故かジムの前にいた……何故かって、理由はもう明白なんですけどね?
「……トウコさん、一応僕は怪我人なんですよ?」
「部屋でポケモンと大暴れしている人間を怪我人とはいいませんよ?」
……なんですかその口調は……
「ヤナのマネだけど?」
「全ッ然似てませんね!」
これぽっちも似てません!えぇそれはもう!僕はそんな嫌味な性格じゃないですよ!
「似てる似てないはどうでもいいのよ!要はアンタはもう動けるってこと!」
んな無茶な……大体、大暴れって、ほとんど一方的にボコスカやられてただけですよ?
「そもそも、どうしていつもいつも僕を連れ出すんですか?」
「いいじゃない別に、どうせ来る予定だったんでしょ?」
ないですよ?来る予定ないですよ?
「僕は元よりジム戦に興味がないんですけど……」
「アンタねぇ……ジムバッジを集めないとポケモンリーグに出場できないのよ?」
知ってますよ?え、なに?僕もリーグ出場するんですか?
「あの、トウコさん?僕はリーグに出場したいとは思ってませんよ?」
「何言ってんのよ、ポケモントレーナーなら一度は挑戦する目標でしょ?」
あぁ……いつかのジョーイさんにも言われた気がするけど……
「モノズは臆病ですし……僕自身、そういうのにあまり興味がないというか……」
「……なんで私、こんなのに勝てないんだろう……」ボソボソ
へ?なんて?
「とにかく!アンタもちゃんとバッジ集めておきなさいよ!リーグ出場には最低でも6個のバッジがあればいいんだから」
6個って……ポケモンバトルのエキスパートに、後4回も勝つ必要があるんですか?
「無理です」
「いいから行くわよ!」
あぁ……いい加減に一人旅がしたい……
「……トウコさん、先に行ってください」
「い、嫌よ!ヤナが先に行ってよ!」
僕達がジムの扉を開けたその先には……透明感のある粘っこい液体の壁が道を塞いでいた……横の看板に【怖くないから突っ込んで】と書いてある……
「「いや怖いから!!?」」
僕とトウコさんのツッコミが重なる、それくらい怖い、だっておかしいですよ!?指で突っつくと凄まじい弾力で押し返されるんですよ!?なのに手にはあの粘っこい黄色い液体が……一体何でできているんですか!?
「トウコさん言いだしっぺでしょ!?責任とってくださいよ!」
「あ、アンタ紳士設定でしょ!?ここは率先して動きなさいよ!」
紳士は時として残酷なんですよ!?
「いいから行きなさい!」ドン
「のわっ!!?」ガシッ
トウコさんが僕の背中を思いっきり押す……僕は急のことでバランスが取れずそのまま液体の壁へと突っ込む……驚いて振り向いて……
「なんで私の腕掴んでるのよぉぉぉぉぉお!!?」
トウコさんの腕を掴んでしまったらしい……僕達はそのまま壁の向こうへと飲み込まれていった……
「んうん?君たちは確かヤグルマの森の……」
「「…………」」
僕達を迎えてくれたのは、ヤグルマの森で知り合った芸術家、アーティさんだった……
「……アーティさん……ここの責任者はどこに居るんですか……?」
「んん?それを聞いてどうするんだい?」
「全力で殴ります」
アーティさん、思わず苦笑い……しょうがないでしょう?僕達は全身蜂蜜だらけになるという意味不明な罰ゲームを強いられたんですよ?一発ぐらいいいじゃないですか
「い、いやぁ、ごめんね?一応ここの責任者は僕なんだけど……」
「歯を食いしばってくださいね?」
僕はそう宣言して、握りこぶしを作る……トウコさんは無言で拳を固める……
「ま、待ってて!ほら!僕は芸術家の仕事をしているだろう!?あれも一つの芸術なのさ!つやのある蜂蜜の壁、蜂の巣をイメージした正六角形の模様、なんだか美しいと思わないかい!?いや悪いとは思ってるんだよ!ちゃんとシャワーも用意してあるから!だからその拳を収め───」
───容赦はなかったとだけ言っておきましょう……
「いてて……酷いなぁ……」
「こっちのセリフですよ……」
僕とトウコさんはシャワーを借りて、服もアーティさんがわざわざ同じ物を買ってきてくれた……できれば初めからちゃんとしてほしかったんですけど……
「んで?君たちは今からジム戦かい?」
先ほどの討論で、責任者がアーティさんなのが分かりましたが……つまりそういうことですよね?
「アーティさんが……ここのジムリーダーですね?」
「そうだね~、ボクがヒウンシティ・ジムリーダー、アーティだよ?」
……なんか、今までの人より覇気がないなこの人……
「どっちが最初にやるんだい?さすがのボクも二人いっぺんには無理だからね~」
「……やっぱり僕ですか?」
「……嫌ならいいわよ……」プイ
……じゃあなんで怒ってるんですか……まったく……
「しょうがないですね、僕からいきますよ?」
「……ありがと……」ボソッ
どういたしまして……さて、
「ヤナ君からかい?じゃあさっそく始めようか?」
そういって、僕とアーティさんはフィールドにつく……奥のほうから若い男性が、審判としてやってきた……
「これより!ジムリーダー・アーティ対、チャレンジャー、カノコタウンのヤナの試合を始めます!」
毎回思うんですけど……僕の名前と出身地はどうやって知ったんでしょうか?
「使用ポケモンは3体!先に三体とも戦闘不能になった方の負けとなります!但し、交代はチャレンジャーのみです!」
さ、三体ですか……だれをだそうかな……
「じゃあジムリーダーとして、ボクから手の内をみせよう!一体目は……出て来い、イシズマイ!」
「イッシ……」
ヤドカリのようなポケモン、しかし、背負っているのは貝ではなく石……動きは遅そうですが…………よし!
「お願いします!モノズ!」
「……モノ!」
「!?い、いきなりモノズ出すの!?」
トウコさんが驚愕していますが、はて?
「モノズ、今日の調子はどうですか?」
「……モノ……」ガクガク
……うん、いつも通りですね……
「大丈夫ですよ、モノズは強いから!ね?」
「……モノ!」ガクガク
返事はいいんですけどね……ま、いっか
「それでは……バトル開始!」
「モノズ![かみつく]!」
「モノ……!」
「イシズマイ避けろ!」
モノズの[かみつく]がイシズマイに迫る……が、イシズマイの速さは僕の想像を超えていた……
「は、速い……!?」
「イシズマイ[シザークロス]!」
「バックステップで距離をとって!」
「モッノ!」
イシズマイが両手を交差させてモノズに切りかかってくる……モノズはすんでのところで回避するが……
「追撃しろイシズマイ![がんせきほう]!」
「モノズ避けて───」
「モノー!!?」
僕の指示は届かず、モノズは巨大な岩に吹き飛ばされてしまった……
「モノズ!?大丈夫ですか!?」
「モ、モノ!」
モノズはまだ余裕があるのだろうか、しっかりと返事をしてくれた……先ほどの技の反動なのか、イシズマイは硬直している……!
「モノズ![りゅうのいかり]!」
「モ……ノ……!」
モノズの十八番、エネルギーを球体にして撃ちだす[りゅうのいかり]それは真っ直ぐにイシズマイへと向かった……イシズマイに動く様子はない……そして……
ドガァァアン!!!
確かに命中した……今まで幾多の敵を倒してきた、モノズの最高の攻撃……それが……
「……イッシ」
どうして無傷で居られるんでしょう……、
第三十三回終了です!
じ、時間が全然ない……内容が薄い、文章量が少ない……しかも、これが今年度最後の更新になるかも……
シイゼエボオイ・エンドゼエガアル……スピンアトップ・スピンスピン……フエーヤ?フェーヤ……チョッ!もうやだ……
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!