前回のあらすじ!
まもりって……まもるって……
以上!
「ホイーガ![ハードローラー]!」
「ドレディア![りんしょう]!」
毒々しいその体の刺を立て、車輪のように回転させながら突っ込んで来るホイーガ
ドレディアも自身の声を衝撃波に変えホイーガに打ち出すが……
パァン!
「ホォ……!」
そのような小手先の攻撃が通るはずもなく、ホイーガはさらにスピード上げてドレディアに迫る……!
「っ!ドレディア!右に跳んでください!」
「ディ!アッ!」
ドレディアは慌てて指示通りに右に跳ぶ、急だったために、かなりギリギリではあったが、確かに避けきることができた……しかし、
「ホイーガ![ソーラービーム]!」
「ホォ……オォォォオ!!」
「ドレディア!かわして……!?ドレディア!!?」
言うまでもなく、かわすのは不可能だった
先ほどの攻撃を避けた時すでに、体勢は崩れに崩れていた……少なくとも、遠距離からの突然の攻撃に対して反応できない程度には……
「ディアッ!!?」
なす術もなく、ドレディアは[ソーラービーム]の直撃を受けて吹き飛ばされる……唯一の救いは、タイプ相性のおかげでダメージが少ないこと、なんの慰めにもならないが……
「ディ……!」
すぐさま起き上がって体勢を立て直すドレディア、どうやら本当にたいしたダメージにはなっていないようだ……
「追撃するんだ![ハードローラー]!」
「っ!左に跳んで!」
再び回避しようと慌てて左に跳ぶドレディア、しかし
「[ソーラービーム]!」
「ディアッ!?」
ジリ貧すぎますっ!このままでは消耗するだけです……!でも……
「どうしましょう……この状況……」
まず第一に、ドレディアは虫タイプや毒タイプポケモンにめっぽう弱い、残念なことに、ホイーガはその両方のタイプを持ち合わせている……
第二に、こちらの攻撃が通らない……いや、まぁこれはある程度予想はしていたんですが……ここまで力の差が歴然だといっそ清々しいですよ……
そして……一番の問題が……
「勝ち筋が見えない……」
そう、今までは小さいながらにも、そのわずかな可能性に賭けて戦ってきました……しかし、今回はそのわずかな可能性すら残されていないように感じる……
どうする……?一度ドレディアを引っ込めようか……でもモノズのいない今、ホイーガの攻撃を捌けるポケモンは僕の手持ちにはいない……
「ディア!ディ!」
ドレディアはまだかまだかと僕の指示を待つ……う~ん……よし!
「ドレディア!」
「ディイ!」
「……ハァ…………」ヒリヒリ
僕ことヤナは、現在リバティビアという突堤に一人でいる……一人です、はい……
結局のところ、アーティさんには勝てませんでした……僕はドレディアを一度戻そうとしたのですが……
『ドレディア!一度引いてください!』
『ディア!』
『逃がすなホイーガ![おいうち]!』
と、まぁ以前N君にやられたように、またしても追い打たれたわけですよ……学べよ僕、二の鉄を踏んでる場合じゃないんですよ
結果として、それが決定打となりドレディアは戦闘不能、続くモグリューも、ホイーガのソーラービームが避けきれずに惜敗、さすがはジムリーダーといった感じでした……
僕の仲間は全力で戦ってくれました、僕に至らないところがあったのは認めます……でもですよ?
『アンタ何負けてんの!?やる気無いなら帰りなさいよ!』
トウコさん、いくらなんでもあんまりじゃないですか?おまけにビンタまでプレゼントしてもらう始末……いやほんと、理不尽の極みですよ……慣れてるから別にいいですけど……
負けたのは……まぁ僕のせいです、それは認めます……でもやるきが無いわけではありませんよ?勝負事なんですから、勝ちたいと思うのは当たり前です……
「……ハァ……」
なんていうか、やっぱり嫌われてるんですかね……今日だって無理矢理連れてこられたし……昨日のしおらしいトウコさんは……一瞬の気の迷いだったんでしょうね……
「……ハァ………」
「よくもまぁこの短時間に何度もため息がつけるね~?」
…………ハァ……
「……なんのようですか?レンゲさん?」
「むむっ!なんだか面倒くさいぞっていう雰囲気バリバリなんですけど!?」
面倒くさいんですよ、いやほんと、この人と関わってから危険な目にしかあってないような……
僕の前に現れたのは……あろうことか、レンゲさんだった
「これでも僕はそれなりに落ち込んでいるんですけど?
「うん、見れば分かるよね?だから話しかけたんだけどね?」
暇人はみんな貴女の遊び相手ですか、そうですか……
「……で?本当になんのようですか?」
「ねぇ、そんなに邪険に扱わなくてもいいんじゃない?これでも一応心配して話かけてるんだよ?」
心配……?僕そんなに落ち込んでいるように見えましたかね……
「……ありがとうございます、でも別に何にもないですから……」
「……あっそ、じゃあいいや、この話はおしまい!んでさ!」
と、突然話を変えるレンゲさん……
あれ?なんか話の雲行きおかしくないですか?この話って?んでさって?……いやな予感しかしない……
「今からちょっと私に付き合わない?」
「すいません、非常に忙しいのでお断りさせていただきます」
「今の今までボーッとしてた人間とは思えない発言だね!?」
仕方ないでしょう?今面倒ごとに巻き込まれたらトウコさんに何されるかわかったもんじゃないんですから……しばらくは平和に、のんびりと過ごしたいと思うのも仕方のないことだと思いませんか?
「こんな美人のお姉さんがデートのお誘いしてるんだよ!?もうちょっと食いついてくれないとさ~!私も自信無くすんだけどな~!」
自分で美人って言っちゃうあたりさすがですね、残念ながらそのお顔はフードに隠れているので拝見できませんけどね?
「デートだよ!?こうさ、15歳の男の子だったらなにかしらの反応を示してもいいんじゃないの!?」
デート……ねぇ……あんまりいい思い出ないですね……まぁ、これについてはまた追々話すとしましょう……で!
「僕に危険はないんですよね?」
「う~ん……たぶん?」
「それではレンゲさん、またどこかで会いましょう」
「わぁ!?うそうそ!大丈夫だよ!何かあっても私がいるんだよ!?」
……まぁ確かに、この人に適う人って……ジムリーダーとかしかいないんじゃないでしょうか
「はぁ、ま、別にいいですけど……どこに行くんですか?」
「ふふ~ん、どこだと思う?」ニヨニヨ
顔が見えないのにニヤニヤしているのが手に取るようにわかる……なんですか?そんなに楽しいですか?
「……帰っていいですか?」
「わぁわぁ!?ヤナ君短気だよ!?もうちょっと付き合ってくれてもいいんじゃない!?」
十二分に付き合ったと思うんですけど?気は長い方だと自負してるんですけど?
「……で?どこに行くんですか?」
「それはね?────古代の城だよ!」
……どこですか、それ?
「う~んと、4番道路の西側にあるリゾートデザート、その中心ともいえる場所の地下にあるはずだよ」
4番道路って……砂漠じゃありませんでしたっけ?
「そこでちょっとほしいものがあるかもしれないからさ!もしかしたらヤナ君も興味あるかもしれないよ?」
あるかもしれない?もしかしたら無い可能性もあるってことですか?っていうか……
「僕が行く意味ってあるんですか?
聞く限りでは別段いる必要も無いような……?
「まぁ本当は一人で行けるんだけど……確認したいこともあるしね?」
それに僕は必要なんですか……?ま、行けば分かるか……どうせ暇だし……
「じゃあ早速出発!ヤナ君は飛べるポケモン持ってないよね?」
う~ん……プルリルは飛べるけど……僕を乗せては……うん、ムリですね、まぁどっちにしても、今僕誰も持ってませんから、皆センターに預けてきましたから
「持ってないですね、今センターに皆預けちゃってますから」
「あらま、じゃあ……出てきて!サザンドラ!ウルガモス!」
出てきたのは三つ首の悪竜と炎の蛾、レンゲさんのフェイバリット……
「ウルガモス、ヤナ君を運んでくれる?」
「…………」ジーッ
ウルガモスがこちらをじっと見つめてくる……え、なに?
「え~と、ほら!昨日君のことこんがり肉にしちゃったこと気にしてるんじゃない?」
あぁ……そういえばそうだった、すっかり忘れてました……
「大丈夫ですよ!そ ん な こ と 全然きにしてませんから!」
「っ~~~~~~!!」
わっ!ちょ!?なんで泣きついてくるんですか!?
「えぇと!だ、大丈夫ですから!ね?」
「ガモォ……?」
あ、なんかちょっとかわいい……この労わってくれてる感じがすごくいい
「さて!じゃあ行こうか!ちゃんとついてきてね?」
そうして、ウルガモスは僕の体を持ち上げる……そのままふよふよと浮かび僕たちはリゾートデザートへと向かうのだった
第三十五回終了です!
アーティ戦を楽しみにしていた方々、申し訳ありませんでした……
とは言っても、コレを書き始めたときからアーティは割愛する予定だったので、予定通りといえば予定通りなんですけどね?
やはりというかなんというか、時間がありません、全然ありません……
もしかするとコレが今年度最後の投稿になるかもしれません
それでも、こんな駄文でも見ていただけたなら幸いです!
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!