ガブガブ→ポケモンバトル
以上!
「…………かった……?」
「モノ……?」
「そうよ、ヤナ!あなたが勝ったのよ!」
アララギ博士にそう断言されて、僕はようやく勝ったと事実を受け入れていく
「僕たちが、モノズが……勝った!」
「……モノ!」
「…………やったぁぁぁぁぁああぁぁぁあ!!!」
「モノ~♪」
初めてのポケモンバトル、初めての勝利、初めてのモノズとの行動、その他もろもろが一気に僕に押し寄せてくる
「モノズ!やりましたよ!」
「モノ~♪」
僕たちは周りの目も気にしないで、お互いに喜びを分かち合った
「……ミジュマル、お疲れ様、がんばったね!」
そういって、トウコさんは瀕死になったミジュマルをボールの中に戻した
「ヤナ、モノズ、その……ごめんね?モノズのこと悪く言って……」
トウコさんのその言葉に、モノズはゆっくりと首を横に振った
「気にしなくていいみたいですよ?」
「で、でもヤナは……!」
僕……?あぁ、まだ僕が怒ってると思ってるのかな?まぁ確かにあの時は僕も頭にきましたが、今は別に怒ってはないんですよね……
「もう気にしてませんよ、それよりも早くミジュマルとモノズを回復させましょう」
「う、うん!」
そうして、僕たちは再度、研究所に戻るのだった
「ところで……ヤナってポケモンバトルは初めてよね?どうしてあんなに的確に指示ができたのかしら?」
「う~ん……戦い方は僕の経験で、なんとなくです」
「さて、皆!突然ですが、あなたたちにお願いがあります!」
研究所に戻ってモノズとミジュマルを回復させた後、博士が急にそう言った
「……?お願いとは?」
皆を代表してチェレンが質問する
「それは…………これです!!」
そういって、博士は小さく赤い、箱型の機械を誇らしげに僕たちに見せつけた
「「「「…………は?」」」」
見事にシンクロした僕たちの反応に、さすがのアララギ博士も若干涙目になっていた
「こ、これは【ポケモン図鑑】といって、これから出会うポケモンのデータを自動的に記録していく機械よ!」
それは……すごいのかな?僕には正直よく分からないです……
「わぁ~!すごいですね!博士!」
ベルさんには分かるらしいです、他の2人もうんうんと頷いているあたり、やはりすごい機械なのだろうということは容易に想像できた
「あなたたちには、旅をしながらこの図鑑を完成させて欲しいの!」
ポケモン図鑑の完成……つまり、すべてのポケモンと出会うってことですか!?
「さて聞きます!この図鑑を完成させてくれますか!?」
「「「「……はい!」」」」
再び僕たちの声はシンクロする、しかし、アララギ博士は満面の笑みを浮かべている
「ありがと!最高の返事ね!」
そう言って、僕達に図鑑を手渡す
「じゃあまずは、図鑑の機能について説明するわね!」
~説明中~
「……以上よ!」
えぇ~と、つまり要約すると……
・出会ったポケモンのデータが記録される
・手持ちポケモンの技・ステータスが確認できる(僕にとっては超重要!)
・図鑑は持ち主しか使えない(僕がベルさんやトウコさん、チェレンくんの図鑑は使えない)
ぐらいかな?他にも細かいことを言っていた気はしますが、正直どうでもいい内容だ、と勝手に判断したので割愛させてもらいます
「さて、もう他に言うことはないわ!皆、しっかり楽しんできてね!」
「「「「はい!」」」」
ついに僕たちは、夢にまで出た「旅立ち」を迎えるのだった
「ヤナ~、おそいよ!」
「ほんと、まさかヤナが遅刻するとはね……」
「まったくよ!ベルですらちゃんと来たのに!」
「……誰のせいだと思ってるんですか?」
皆一度自分の家に戻り、再度旅の支度をして、皆で一緒に【1番道路】に入ろう、ということになったので道路前で集合という手はずになっていたのだが……僕は誰かさんがびしょびしょにした床を拭いたり、誰かさんが黒焦げにした机を片付けたり、誰かさんが破壊した家具を処分したりで随分と時間を食いましたよ!えぇ、怒ってません、怒ってませんよ!
「さ、早く行こ!」
「そうだね、これ以上お預けなんて勘弁だよ」
「私もよ!早く行くわよ!」
「……あぁもう!いいですよ!分かりましたよ!」
「せーのでいくよ?」
「うん」
「いつでもいいわよ!」
「それでは皆さん!」
「「「「せーのっ!」」」」
───僕たちの第一歩は、そんな掛け声とともに始まった
第六回終了です!
ようやく旅立ち……一体どれだけ時間をかけるきなんだ?
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!