ポケモンバトル→はじめのい~~~っぽ!
以上!
「ベ、ベルさん!あれ!あのポケモンは何ですか!?」
「え?えぇ~と……ミネズミだったかな?」
「チェレンくん!あのポケモンは!?」
「あれはヨーテリーだね」
「トウコさんトウコさん!あの水辺にいるかわいいポケモンは!?」
「あぁ、あれはプルリルね」
僕は、僕の知らない生き物が、当たり前のように存在することに、驚きが、ドキドキが、ワクワクが、まるで津波のように僕を襲ってくる、そんな気分にさえなった
「モノズモノズ!すごいですね!あれみんなポケモンなんですよ!?」
「モ、モノ……」
モノズが若干呆れているようにも見えますが、そんなことが気にならないほど僕は興奮していた
「あ!ねぇねぇ皆!ちょっといいこと思いついたんだけど!」
「……さ、はやくカラクサタウンに行こう」
ベルさんがなにか思いついたそうですが、また面倒ごとだと判断したチェレンくんは、さっさと話を打ち切って先に向かおうとした
「チ、チェレンくん、少しぐらい聞いてあげましょうよ……」
「まったくよ!もう!なんなの!?」
「それで?なにをするの?」
トウコさんが無理矢理話を進めてくれる、こういうときのトウコさんは本当に頼りになります……
「あ!えっとね?みんなでポケモンを捕まえて競争しようよ!」
「……ベルにしてはまともな案だね、一番多く捕まえた人の勝ちってことで」
「おもしろそうね!受けて立つわ!」
「よーし!がんばりますよ!」
「「「…………」」」
僕が意気込んだところで、三人からなぜか冷たい視線を向けられた……なんなんですか、一体……
「いや、その、ヤナってゲットの仕方分かるのかなって……」
「トウコさん!バカにしないでください!それぐらい僕でも分かります!」
「「「……」」」
そうはいっても、三人の視線の冷たさは変わらなかった……悲しくないです、えぇ、怒ってもいませんよ、えぇ、それはもう!
「……いいですよ!もう!僕をバカにしたことを後悔させてやるぅ!」
そういい残して、僕は奥へと走り去った……
「……どうしてんなんだ」
「モ、モノ~……」
「あ、モ、モノズが悪いわけではないんですよ!?」
唐突に僕が何を言っているのかというと……ポケモンの捕獲についてです
いや、僕だってポケモンについて疎いとはいえ、さすがに捕獲方法は前の世界の知識で分かりますよ
簡単に言ってしまえば、弱らせてボールを投げる、やることはこれだけなんですが……
「今度はもうちょっと手加減しましょうね?」
「モ、モノ!」
そう、僕のパートナーであるこのモノズ、この辺りの野生ポケモンではまったく歯が立たない、それどころか、ほとんどが一撃瀕死……一番道路の一角に、ミネズミとヨーテリーの山が築きあげられている……
「う~ん、なにが悪いんでしょう?」
「モノ……」
僕とモノは一緒に考えます、そして、ふと、博士が言っていた図鑑の機能のことを思い出しました
「そういえば、モノズの技の確認をしないといけませんね」
「モノ?」
僕は図鑑を開き、手持ちのステータスを見る
1 モノズ ♀ Lv12 ドラゴン/あく
技:たいあたり
かみつく
ずつき
りゅうのいかり
[たいあたり]と[かみつく]は大体予想通りですが、[ずつき]?[たいあたり]とはまた違うんでしょうか?[ずつき」ってつまりは頭突きですよね?
……そして、僕が一番気になっているのは……
「なんですか……[りゅうのいかり]って……」
竜の怒り?モノズはドラゴンタイプのようですから……モノズが怒るのかな?
「モノズ……怒ると強いんですか?」
「モ、モノ?」
意味が分からないという顔されてしまい、僕も考えるのをやめる
僕たちはそのまま横になり、僕はふと、先ほどの水辺に目を向ける……先ほどのプルリルが魚のようなポケモンの群れに襲われている…………襲われている!?
「モ、モノズ大変です!さっきのプルリルが襲われてます!」
「……モノ?」
いや、あの、そんな「……で?」見たいな目で見ないでくださいよ
「早く助けないと、あのポケモン達に食べられちゃいますよ!?」
「……ノ?」
いや、あの、そんな「……は?」みたいな目で見ないでくださいよ
「早く行きましょう!助けないと!」
「……モノ」
モノズは動こうとしない、もう興味もないといった感じで、すでに水辺に目も向けない
「……モノズ、本当に何もしないつもりですか?」
「……モノ」
「……モノズのバカ!」
モノズにそういい残して、僕は水辺へと駆け出した
SIDE モノズ
『バカですね……僕は』
えぇまったく、その通りですよ……わざわざ野生のポケモンを助けようなんて
私たちの世界なんて、所詮は弱肉強食、弱ければ死ぬだけなんです……野生なら、なおさら
そんなことも知らないくせに……ほんと、貴方はバカですよ……
『あのかわいいポケモンはなんですか!?』
……なんですか、私にはそんなこと……言ってくれないくせに……
それは確かに、私は臆病で、頼りにならないかもしれないし、女の子らしくはないかな、なんておもってたりもするけど……
私だって……女の子なんですよ?
『モノズのバカ!』
誰が……誰がバカですか……
当の本人はどこから拾ってきたのか、木の枝バスラオを追い払おうとしている
あ……木の枝が折れた……
あ……バスラオがヤナさんの手に噛み付いた…………って!?
「うわぁぁぁぁぁああぁぁぁあ!!!」
な、なにをやってるんですか貴方は!!?
───助けに行かないと……!
分かってる!
───じゃあどうして……!?
……怖い……
───そんなことを言ってる場合ですか!?
……怖い、こわい、コワイコワイコワイコワイコワイ……!
────────────モノズ……ごめんなさい……
っ!?!?!ヤナ!!!
SIDE OUT
僕はプルリルを助けようと、その辺で拾った木の枝で、魚のようなポケモンを追い払おうとしました、しかし、木の枝は噛み砕かれ、その強靭な口が、僕の手に噛み付いた
「うわぁぁぁぁぁああぁぁぁあ!!!」
一匹が噛み付きだすともう止まらなかった、僕の体に、足に、腕に、何匹も何匹も……おかげで体は血だらけ、傷だらけ……ここで死ぬのではないかと思うほどでした……
あぁあ、旅は始まったばかりなのに……もう死んじゃうのかな?野生のポケモンって、すっごく怖いんだな……モノズ……ごめんなさい……
ズドン!
一際大きな音が僕の右手から聞こえる、見るとそこにいたはずの魚のポケモンは、僕の腕から離れ気絶しているようだった
ズドン!ズドン!
次々と僕の体に噛み付いていたポケモンは、僕の体から離れ気絶していく
「……モノ、ズ?」
「……モノ」
モノズはそっぽ向いている、それはきっと照れ隠しではないのでしょう……
震えている自分を見られたくない、臆病な自分を見られたくない……そういった強い気持ちを感じます
「……モノズ、ありがとうございます」
「……モノ、モノ」
僕達がそうしているうちに、魚のポケモンは水中に引き返した
これで終わり……プルリルも助けられ、僕も死なずにすみました……体はボロボロですけど
これで終わり───
「バァァァァァァァァァァアアァア!!!」
───そんなに世の中甘くなかった
先ほどとは比べ物にならない大きさの魚のポケモン……おそらくここら一帯のボスなのでしょう
僕は当然、モノズもかなり消耗している、長期戦は危険……誰でもすぐにたどり着く結論だった
モノズの技……たいあたり、かみつく、ずつき……そして正体不明の技、りゅうのいかり
前半3つの技が、果たしてこのポケモンに通用するでしょうか……だったら!
「モノズ!一か八かです![りゅうのいかり]!」
「……モ……ノ!!」
モノズの口から、火の玉のような、エネルギーの塊が出現する
明らかに今までの技とは違う、圧倒的な力の塊が、水辺のボスに命中する
ドゴン!!
先ほどの音とは明らかに質の違う音が、水辺のボスから発せられる……そして、
「バ……ァア……」
そのまま、沈んでいってしまった……
「す、すごい技ですね……モノズ……」
「……モノ~♪」
エネルギーを球体にして放出する、それが[りゅうのいかり]……あ!
「そういえば!プルリルは!?」
「……プル?」
いつのまにか僕の後ろにプルリル、特に目立った外傷もないようです……
「よかった、大丈夫そうですね」
「プル~♪」
そう鳴いて、僕にピタリとくっついて来る……なんだか照れちゃいますね……
「プルリル、よかったら僕達と一緒に来ませんか?」
「プル?プル……」
なんだか考えるそぶりを見せるプルリル、そしてチラっとモノズを見て
「……プル~♪」
「モ、モノ!?モノ!」
了承(?)するプルリルに、慌てふためくモノズ……一体どんな会話がされたのだろう
プルリルは僕のカバンからモンスターボールを取り出し、自らその中に入っていった
こうして、僕の二匹目のポケモン、プルリルが仲間になった
『……私、この人のこと……好きになっちゃった♪』
『な、なんで!?そんな!』
モノズの苦労は続く……
第七回終了です!
二匹目のポケモンは……プルリルです!
読んでくださった方、ありがとうございました!
~キャラ紹介~
プルリル ♀ Lv7
ヤナの二匹目のポケモン、水&ゴーストの珍しいタイプ
バスラオの群れに襲われていたところをヤナに助けられて、そのまま一目ぼれ
実はちょっとヤンデレ気質、モノズにありえないほどの対抗心を燃やしている
─使える技─
あわ
みずでっぽう
すいとる