やってきたのはBW!   作:エレンシア

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前回のあらすじ!

はじめのいーっぽ!→プルリルGET!

以上!


第八回~ぷらずまだんのげーちす~

「みんな捕まえてきた?」

 

「……まぁ、なんとかね」

 

「私も、なんとか一匹だけ……」

 

「僕も一匹捕まえましたよ!」

 

「「「……え!?」」」

 

心外です、とてつもなく、心外です!こんなにボロボロになってまで捕まえたのに!

 

「……出てきてください!プルリル!」

 

「……プル~」

 

僕の投げたボールから、プルリルが飛び出し、そのままくっ付いてきた

 

「プルリルは甘えん坊さんなのかな?」

 

「プル~♪」

 

もう一つのボール、モノズの入っているボールが、なぜかカタカタ動いている……なんでしょうか……ま、いっか!

 

(モノー!?)

 

「そのポケモン……さっき水辺にいたプルリル?」

 

「さすがトウコさんです、そのプルリルです!」

 

あ!そういえば、まだプルリルのステータスの確認をしてませんでした!

 

 

 

2 プルリル ♀ LV7 みず/ゴースト

 

技:あわ

  みずでっぽう

  すいとる

 

 

 

[あわ]?あわってつまり泡ってことでしょうか?[みずでっぽう]は恐らく鉄砲という単語から、遠距離系の攻撃でしょうか……[すいとる]?なにをなにで吸い取るんでしょうか……

 

「どうしましょうか、これ……」

 

「プル~?」

 

プルリルが心配して僕の顔を覗き込む……

 

「心配しなくても大丈夫ですよ、戻ってください」

 

プルリルをボールにもどして、皆さんに向き直る……

 

「どうですか!?僕だってポケモンゲットできるんですよ!」

 

「……そんなにボロボロになって、やっと?」

 

チェレンくんが痛いところをついてきます、しかもゲットしたとは言っても、なぜか話し合いの結果で仲間になったという……あれ?僕、何してるんだろ……

 

「そうですよね……僕なんて……僕なんて……」

 

「あぁ違うよぉ!?ヤナはがんばったよ!ね!?」

 

ベルさん……!あぁ、あなたが天使に見えます……!

 

「……まぁ、私も一匹しか捕まえれてないしね」

 

「……そうだね、ヤナ、ごめん、元気出して」

 

みんなに励まされながら、僕達はカラクサタウンに向かうのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カラクサタウンに…………」

 

「「ついたぁぁぁぁあ!!」」

 

「は、はずかしくないの?あんたたち……」

 

「まったくだよ……」

 

僕とベルさんがノリノリで喜んでいたら、トウコさんとチェレンくんになぜか冷たい目で見られてしまいました……なにか変なことしたでしょうか?

 

「……さて、ここからは皆、それぞれ思うように行動しようか」

 

唐突にチェレンくんが切り出す……あぁそっか、これは「旅」なんだ……

皆でわいわい騒ぎながらの「旅行」も、とても楽しいでしょう……でも、僕たちがしたいのは……

 

「……そうですね、それが、いいと思います……」

 

「……そうね、そうしましょ」

 

「……そうだね!ちょっと寂しいけど……」

 

寂しい……それはベルさんだけじゃない、僕も、トウコさんも、チェレンくんも、皆が多かれ少なかれ持っている気持ち……それでも!

 

「また、すぐ会えますよ!」

 

「……うん!そうだよね!」

 

「……そうね!目指す方向は同じなんだから!」

 

「……まぁ、旅先でもトウコやベル、特にヤナには負けないけどね」

 

僕たちはこのカラクサタウンで、この旅の「目標」を掲げる……

 

「私はいろいろな世界を見るために!」

 

「……僕はチャンピオンになるために!」

 

「わ、私は自分のやりたいこと探しするんだから!」

 

「僕はドキドキやワクワクを仲間と楽しむために!」

 

───僕たちの本当の旅が、ここから始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……やっと一息つけますね……」

 

「モノ……」

 

「プル~……」

 

日はすっかり沈み、空は暗くなって行く……

僕は現在、ポケモンセンターで宿をとったので、今日はここで一日を過ごすことにしました

あの後、トウコさんはさっさと次の街に向かってしまいました……なんでも次の街にはポケモンジムがあるようです

チェレンくんはしばらくこの辺りでポケモンを鍛えるらしいです……次のジム戦で確実に勝つため、だそうです……

そしてベルさん、なんと一度カノコタウウンに戻ると言い出したのです……お父さんがどうとか言ってましたが一体何の話でしょうか……

 

「プル~♪」

 

「わっ、プルリル!どうしたんですか?」

 

突然プルリルが僕にくっ付いてきた……このプルリルは本当に甘えん坊のようです

 

「モノ!?モノ!」

 

「プ~ル!」

 

すると突然、モノズとプルリルが言い争い(?)を始めてしまいました……

 

「モノズ?急にどうしたんですか?お腹すきましたか?」

 

「~~~~~~~っ!?モノ!!」ガブ!

 

「いったぁぁぁぁぁあ!!?」

 

心配したらまたまた突然、僕は足を噛まれた……もう訳がわかりません……

 

「ハァ……ポケモンの言葉が分かればなぁ……」

 

無いもの強請り……分かってはいてもついつい口を零してしまう……人間とは侘しい生き物です……

 

「ってモノズ!?いつまで噛んでるんですか!?」

 

「モノモノ!モノ~!!」

 

僕のパートナーは、なんだか気難しい性格のようです……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……クルッポー、クルッポー

 

「う……ん……?」

 

朝───僕の旅が始まって、初めての朝……なぜかモノズとプルリルが僕と同じベッドで寝ている、昨日は確かに別のベッドで寝ていたはずなのに……

え?モンスターボールに入れておかなかったのかって?いや、僕はモンスターボールに入ったことがないので分からないんですけど、なんだか窮屈なんじゃないかな?と思ったわけです、だから、まぁ周りの人に迷惑をかけないような場面であれば、よっぽどは外にだしてあげようかなと……

 

「……モ、ノ……zzz」

 

「プル~……zzz」

 

二匹とも、まだ眠っているようですね……僕もまだ眠いですし、もう一眠り……───

 

 

 

 

 

 

 

「───プ~ル~!」ブー!

 

「……あぶっ!?ゲホッ!?ゲホッ!?」

 

朝───今日二度目の朝、しかし一度目とは違い、なぜか死線を越えそうになりましたが……

 

「プ、プルリル、モノズ、お、おはようございます」

 

「……モノ」

 

「プル~♪」

 

二匹とも、しっかり挨拶を返してくれましたが、モノズはなぜか不機嫌……

時計を見ると…………あぁ、

 

「十時三十分ですか……寝坊ですね」

 

「……モノ」

 

朝ごはんを……って、モノズもプルリルも、僕のカバンを勝手に漁ってすっかり済ませてしまったようです、僕の仲間はとてもかしこいです……

 

「ごめんなさい、モノズ、僕が朝ごはんを食べたらさっそく次の街に向かいましょう」

 

「モノ……」

 

「プル~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジョーイさん、ありがとうございました!」

 

「フフ、ゆっくり休めたみたいね、ポケモンが傷ついたら、またいつでも来てくださいね?」

 

僕は宿代を払い、ポケモンセンターを出た、すると……

 

「ヤナ、ちょっとこっち来なよ」

 

チェレンくんが広場の中で僕を呼んだ、チェレンくん以外にも、たくさんの人が広場の一角を囲んでいるようです

 

「チェレンくん?なにが始まるんですか?」

 

「なにかの演説らしいね、ちょっと興味があったからね」

 

そんなことを話し合っていたら、どうやら演説が始まったらしい……

 

 

 

 

「私の名前はゲーチス、プラズマ団のゲーチスです……

今日皆さんにお話しするのは……ポケモン解放についてです」

 

ポケモン……解放?

ゲーチスと名乗った男性はゆっくりと移動しながら、僕たちに語りかけてくる……

 

「我々人間はポケモンと共に暮らしてきました、お互いを求め合い、必要としあうパートナー、そう思っておられる方が多いでしょうが……本当にそうなのでしょうか?

我々人間がそう思い込んでいるだけ……そんな風に考えたことはありませんか?」

 

人とポケモンは助け合っているんじゃ……無いんですか?

僕が勝手に思い込んでいるだけ……?

僕が疑問を感じている中ゲーチスさんは続ける

 

「トレーナーはポケモンに好き勝手命令している、仕事のパートナーとしてもこき使っている……

そんなことはないと、誰がはっきりと言い切れるでしょうか」

 

それは……僕は自分のモンスターボールを見る、モノズもプルリルも、僕がこき使っているだけ?

 

「いいですか皆さん、ポケモンは人間とは異なり、未知の可能性を秘めた生き物なのです!

我々が学ぶべきところを数多く持つ存在なのです!

そんなポケモンに対し、私達人間がすべきことは何でしょうか?」

 

「それが……解放?」

 

僕は無意識に声を漏らしていた……

 

「そうです!ポケモンを解放することです!!そうしてこそ、人間とポケモンは初めて対等になれるのです!

みなさん、ポケモンと正しく付き合うためにどうすべきか、よく考えてください───」

 

「───モノ!モノ!!」

 

「モ、モノズ!?どうしたんですか!?」

 

突然、ボールから飛び出したモノズ……その姿は、ゲーチスさんを威嚇しているようだった

 

「おぉ!このモノズ、ずいぶんと貴方との絆を信じているようですね、それを私に貶されたと思ったようですね……是非、貴方の名前をお聞かせください」

 

「え、あ、ヤナです、カノコタウンのヤナです」

 

「ヤナ……その名前、覚えておきましょう」

 

そういって、ゲーチスさんとその取り巻き達は立ち去っていった……

一体なんだったのでしょうか……ただ、モノズが僕のことを信じてくれている、それが分かっただけでも、とてもうれしいことだった───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───キミのポケモン、今話してたよね……」

 

───僕と、この早口の少年と、ゲーチスさんと……僕の物語は、確かに動き始めていた

 




第八回終了です!

ちょっと長くなってしまいましたね……それもこれもゲーチスが悪い!

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!

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