IS×鎧武 隻眼の橙武者   作:ふくちか

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ここから本編です


第一の乱:IS学園編
第一話『入学!?IS学園』


 

 

「一夏君、IS学園に入りたまえ」

「…………へ?」

「凌馬、本気か……?」

「勿論だ☆」

 

ユグドラシル・コーポレーション、戦極凌馬の研究室にて、一夏と呉島貴虎は確かめる様に聞き返した。

 

そして、当の戦極凌馬は笑顔で返答した。

 

「でも、何で…………?ISって、女しか動かせないんでしょ?」

「確かにそうだ…………だが君は動かせる。試してごらんよ」

 

凌馬はそう言って、机の引き出しから無機質な錠前を取り出した。

 

「ロックシード……?」

「それは所謂待機状態。私が開発したIS……『群青』だ」

「凌馬、お前ISを作ったのか……」

「私に出来ない事はないさ☆」

 

ウインクする凌馬に辟易したかの様に溜め息を吐く貴虎。

一方の一夏は言われた通りに錠前を解錠した。

 

 

「うおっ……!?」

 

すると光が一夏を包み込み、気付けば視界がグンと上がっていた。

そして自身を巨大な装甲が包んでいた。

 

「!?…………まさか本当に」

「うんうん。私の勘に狂いはなかった」

 

驚愕する貴虎とは対照的に凌馬はやはりと満足げに頷いた。

 

「これ、鎧武に似てますね」

「あぁ、君の戦極ドライバーのデータから作り出したからね。鎧武のアームズ装着なしの状態さ」

「へぇー」

「勿論アームズチェンジも実装済み、ハイパーセンサーも通常のISより強化してるよ。君には隻眼と言うハンデがあるからね」

「…………でも、だからってどうしてIS学園に?」

 

ISを動かせる、それだけの理由で通うのか?と一夏は疑問に思っていた事を口にする。

そしてそれに対し、凌馬は間髪入れずに答えた。

 

「君がもしドジを踏んでISを動かせる!って判明したらそれこそマスコミとかに追われて大変だからね~。それに発覚したら何時までもユグドラシルで匿える訳でもないからね」

「あー、成る程……」

 

意外にしっかりした理由に一夏は思わず納得する。

が、

 

 

「後個人的に実質女子高のIS学園に男の君を放り込んだらどうなるのかも気になるからね☆」

「やっぱ駄目だこの人ぉぉぉぉ!!」

「凌馬ぁぁぁぁぁ!!」

「ブフォッ!?」

 

最後に盛大に本音をぶちまけたプロフェッサー凌馬だった。

 

 

 

 

 

 

そしてこの後、全国に一夏の名前が知れ渡る事に。

 

 

 

 

『史上初!?ISを動かした男性!!』

 

 

 

とーーーー。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

「どう、一夏君?」

「う~……って、湊さん!」

 

凌馬が正式に一夏を男性唯一のIS操縦者として発表して数時間後、一夏は翌日からは正式にIS学園への編入が言い渡された。

そして渡された某タウンページを上回る厚さの参考書に唸ってると、後ろからスーツ姿の女性が現れた。

 

彼女は湊耀子。

戦極凌馬のボディーガード謙秘書の優秀な女性で、現在の世界の情勢を良く思わない一人である。(と言うよりユグドラシルの大半は平等主義者)

 

「苦戦してる様ね」

「覚える事多過ぎて……そう言えば、湊さんもIS学園に?」

「えぇ。教育実習生としてね」

「あー、もしかして本音は俺のボディーガードですか?」

「そうよ。プロフェッサーと呉島主任に頼まれてね」

「じゃあ、その…………ISの事、また教えてくれますか?」

「望む所よ」

 

等と話し合ってると、また一夏達に近付く人影が。

 

 

「よーっす、一夏!」

「おぉ、勉強してんな~」

「弾、数馬!」

 

一夏の親友、五反田弾と御手洗数馬。

嘗ては一夏が死んだと思い意気消沈していたが、最近再会し昨日まではよく遊んでいた。

 

「いらっしゃい、弾君、数馬君」

「ちわっす、湊さん!」

「お邪魔してま~す。…………スゲー厚さだな」

 

数馬は苦笑いで参考書を叩く。

 

「本当厚すぎるよ…………」

「俺、IS動かせなくて良かったかもしれない……」

「そーかもな~」

 

あっけらかんと笑う二人に、恨めしい視線をぶつける一夏。

 

「ホラ一夏君。今は少しでも覚える事!良い?」

「ふぁーい……」

 

取り合えずは耀子のお陰で、必要最低限の知識は得た一夏であった。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

そして翌日ーーーー

 

 

『これは、想像以上にキツい…………っ!』

 

今、一夏を取り巻いているのは、視線、視線、視線の嵐。

そう、IS学園の教室、一年一組に一夏は座っていた。

 

「えーっと、葛葉君?」

「は、はいっ!?」

「あ、えっとゴメンね?次、か行だから葛葉君の番なんだけど、自己紹介、お願い出来る?」

「あ、はい!」

 

ガタッと慌てて立ち上がり、教室を振り替える。

 

「(グッ…………大量のインベスよりキツいかも)えーっと、葛葉一夏です!訳あって左目こんなんですけど、気にしないで接してくれると嬉しいです。趣味は鍛練と昼寝……かな?一年間宜しく!」

 

 

沈黙。そして、

 

 

 

 

 

「「「「「「キャアアアアア!!!」」」」」

 

 

 

 

大きく黄色い声が上がり、一夏は慌てて耳を塞いだ。

が、間に合わず、少しダメージを受けた。

 

 

「男子!それも爽やか系!!」

 

 

「目の傷も凄くカッコいい~!」

 

 

「葛葉君~!こっち向いて~!」

 

あちこちから上がる歓声に、一夏は苦笑い。

 

 

『と、取り合えずは歓迎されてるん、だな……?』

 

 

 

 

 

「待たせたな、山田君」

「あ、織斑先生!」

 

とそこに、扉をガラッと開きスーツの女性が入ってきた。

 

 

織斑千冬ーーーー一夏の実の姉。

 

「………………」

「………………」

 

だが教室に入った途端、千冬は一夏と睨み合う様にして見つめ合う。

その異様な緊張感に、教室も静かに。

 

「…………葛葉、放課後に職員室に来い」

「……はい」

「……フッ」

 

それだけ伝えると、千冬は教壇に立ち、挨拶をする。

 

 

 

だがその時にまた歓迎が上がったのは完全な余談だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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