インフィニット・ストラトス 龍の戦士たちの日常   作:すし好き

5 / 14
本編作成途中で、番外編を書き始めたらあっという間に
できてしまいましたwww


赤に染まる学園――

いつも通りの日……のはずだった――。

いつものように朝がやってきて、いつものように授業を受けて友達と

たわいないおしゃべりをしたり、お昼を食べる……そんなどこにでもある

普通の日常が過ぎていくはずだった……。

 

 

 

「ねぇ……目を開けて……目を開けてよぉっ!!!」

「誰か……誰かぁっ!!!」

「止まらない……止まらないよ!!!」

 

次々と上がる悲痛な叫び……。

今、IS学園は未曾有の危機に直面していた。

倒れ伏す友に必死に呼びかけるも、衣を赤く染めた友は返事を返さず……

友の涙と共に、赤い水が零れ落ちる音がIS学園に静かに木霊していく――。

 

「~~~――」

「~~~♪」

 

日常を赤く染めていく元凶となる二匹の獣は、倒れ伏す者達のことなど気に留める

ことなく廊下を歩いていく。

 

「お姉ちゃんっ!?」

「か、かん……ざ、し……ちゃん。

 ごめん……お姉……ちゃん……ここまで……みた、い……」

「セシリア!」

「そんな顔しないでください……シャルロットさん。

 悔いは……ありませんわ……」

 

妹や友に抱かれながら、最後になるかもしれない言葉を口にする楯無とセシリア

だったが、簪とシャルロットも彼女達と同様に赤く服が染まり、同じ結末を

向かえるのも時間の問題だった――。

 

「「???」」

 

二匹の黒と白の毛に包まれた獣は、自分達が引き起こした惨状を理解できず、

心から不思議そうに首を傾げる。

 

「ぐっ……!

 な、何の……これしき――」

 

床に手とひざをつきながらも、箒は倒れるものかと立ち上がろうとするが、

他の者達のように赤い水を流すその体に力は上手く入らなかった。

 

「っ♪」

「そ、そんな目で私を見るな……がはっ!」

 

そんな箒の努力をあざ笑うかのように、二匹のうち白い獣はある行為を

して触れることなく、箒をたやすく赤い水の海に沈めた……。

 

「ねぇ~ねぇ~。みんな、どうしたのかなぁ?

 お昼寝なの?」

「う~む……。おそらく心配ないだろう。

 

 

 

 

 

 ――兄様の言うように、みな幸せそうな顔なのだから」

 

長い耳に、ふわふわな丸い尻尾の黒ウサギの衣装に身を包んだラウラは、

自分とは色違いの白ウサギの衣装を着た――

 

「そっかぁ♪それじゃあ、早く行こうラウラお姉ちゃん♪」

「っ!!!!!?そうだな!早く行かなければな!

 お姉ちゃんに任せろ――お兄ちゃ、じゃなくて一夏(おとうと)よ!」

 

一夏の面影を残す5歳ぐらいの子供の手を握り、ルンルン気分で

目的地へと向かった。

後ろに倒れ伏す、幸せな笑顔で“鼻血の海”に浮かぶ面々を残して――。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

時は、約1時間程遡る。

 

「さて……どうしたものかね、これ?」

 

カズキは、自室で珍しく目の前の事態に判断しかねていた。

 

「あぃ~あぁ~」

「カズキお兄ちゃん。千冬姉どこ~?」

『現実を見て、何とかしてくれカズキ』

 

カズキの目の前には、体が小さくて制服がダボダボになっている

一夏と、同じく服がダボダボでちょこんと座ってこちらに手を伸ばしてくる

ハニーブロンドの髪の赤ん坊……ユーノが無邪気にカズキへ笑いかけていた。

 

『そもそも、なんでこんなことになったんだっけ?』

「原因は、これだろ?どう考えても」

 

カズキは、小さくなった一夏とユーノの傍に落ちている魔弾キーのような

ものに目を向ける。

 

『ユーノが見つけてきたものだが、これは本当に魔弾キーなのか?』

「いや、多分違うと思うよゲキリュウケン。

 お前やザンリュウジンが、わからなかったことから推測すると

 魔弾キーをモデルにした何かだと思う。

 そして、発動条件は魔弾龍に選ばれた魔弾戦士が触れること……」

『ユーノがお前を尋ねたところにやってきた一夏が、うっかり

 触って光ったと思ったらこうなったんだよな……』

『それで?どうするんだよ、マジで?』

「う~ん……」

 

二体の魔弾龍と共にカズキが頭を捻っていると、部屋のドアノブが回る。

 

「兄様、書類を持ってきたぞ」

「ラウラちゃん、返事を待たないと。

 すいません、碓氷先生。山田先生が目を通してほしい書類があると……」

 

返事を待たずしてラウラは部屋へと入り、一緒に運んできたであろうすずかは

ドアを開けて目に入った光景に、思考が停止してしまう。

 

「あー♪」

「う~ん?」

『あちゃ~』

『どうして、次から次に……』

「やれやれ」

 

呑気に笑いかける一夏とユーノとは逆に、また面倒なことになったと

ゲキリュウケンは頭を抱え、カズキとザンリュウジンは肩をすくませて苦笑した。

 

 

 

「なるほど……つまり、この子はちっちゃくなったお兄ちゃんと」

「そうだよー。僕、一夏♪」

「それで、こっちが……」

「あー♪」

 

目撃された以上、隠すことはできないとカズキはラウラとすずかに大まかな説明を

した。

 

「しかし、何故お兄ちゃんは子供なのにユーノは赤ん坊に?」

「これも推測だけど、個人によって効き目が違うのか、光を浴びた量や距離によって

 効力に差が出るのかもね。

 とにかく、これを詳しく調べないことには元に戻しようがないね。

 でも、今の二人をほったらかしにするわけにもいかないから、

 とりあえず一緒に……」

「だったら、その間ユーノくんは“私”が見ておきますよ♪」

 

カズキが、原因を調べるために二人を連れて行こうとすると

すずかが笑顔で待ったをかける。

 

「子供の世話、ましてや赤ちゃんの面倒を見ながら、解析なんて

 大変ですよね?

 だったら、その間“私”がユーノくんを見てますので、

 碓氷先生は早く元に戻す方法を見つけてください」

「確かに、それも一つの手だけど……すずか?

 俺が元に戻す方法を見つけないでほしいとか……思っていない?」

「そんなまさか♪」

 

すずかの提案を聞いたカズキは、彼女が浮かべる笑みを見て

もしかしてな考えを口にするが、すずかは冷静にそれを流した。

ラウラはすずかのそんな笑みを見て、背筋に冷たいものが走った。

 

「それじゃあ、そういうことで♪」

『って、おい!……行っちまったよ』

『大丈夫なのか、ユーノ?』

「俺達には、もう彼の無事を祈るしかないさ」

 

すずかは、カズキが何か次のことを口にする前に、ユーノが着ていた服で

彼の体を包むと、忍者顔負けの素早さで部屋を後にした。

残されたカズキ達には、ユーノの無事を祈ることしかできなかった。

 

“ちょっと、すずか!何よその赤ん坊は!?”

“なんや、ユーノ君の面影があるような……”

“ま、ままままさか、その子はユーノののの//////!!!!!?”

“ふふふふふ……♪”

“すずかちゃん?ちょっと、OHANASIがあるんだけど?”

“あ~♪”

「まあ、かわいいは正義って言うし、大丈夫さ……多分」

 

学園のどこかで行われているであろう、5人の少女のやりとりを

想像しながら、カズキは残る問題の対処を模索する。

 

「さて、すずかの言うようにすると問題は一夏を誰が見るかだね……」

「?」

 

自分を見るカズキを不思議に思ったのか、一夏は真っ直ぐ見つめ返し、首を

傾げる。

 

「う~ん、誰に任せても……面白くなりそうだから、今度は逆に

 “これ”を調べなくなるし……」

『オイ』

『ハハハ♪だよねー♪誰が面倒を見ても、おもしろい未来しか思い浮かばねわー』

 

カズキにツッコむゲキリュウケンだったが、そんな彼らなどお構いなしに

ラウラはじ~っとちっちゃくなった一夏を見つめる。

 

「じ~~~」

「どうかしたの?」

 

興味津々といった感じで、一夏を見つめるラウラを見てカズキは、

爽やか笑顔を浮かべ、ゲキリュウケンは顔が引きつるのを止められなかった。

 

「ラウラちゃん。俺は、これから原因を調べなくちゃいけないから

 その一夏を千冬ちゃんのところに連れて行ってくれないかな?

 千冬ちゃんなら、上手く面倒を見てくれると思うからね~。

 頼むよ、ラウラお・ね・え・ちゃ・ん♪」

「!!!お、お姉ちゃん//////!?」

「だって、今の一夏はどう見てもラウラちゃんのお兄ちゃんって言うより、

 弟だろ?だったら、ラウラちゃんはお姉ちゃんじゃないか~」

 

カズキが口にした“お姉ちゃん”という言葉に、ラウラは雷を受けたような

衝撃が体に走るのを感じ、自分を見上げてくる一夏に視線を向ける。

 

「?……にぃ~♪」

「$%#>*!!!!!?

 そ、そうかお姉ちゃん……お姉ちゃんか……。

 ふふ……ふふふふふ」

「さて、そうなると一夏に服を着せないとね。

 何かあったかな……?

 ――おお!ちょうどいいのがあったよ♪」

 

自分に笑いかけてきた一夏を見て、ラウラは嬉しそうにお姉ちゃんと言う言葉を

繰り返す。

その様子を楽し気に眺めるカズキは、クローゼットの中を漁ると

黒と白のウサギの衣装を取り出す。

 

「わ~ウサギさん♪」

「兄様、これは?」

「うむ。よく聞くんだ、ラウラちゃん。ちっちゃくなるということは、

 それだけ弱くなり危険も多くなる。

 だが、それはデメリットばかりではない。

 小さくなるということは、かわいくなる……。

 可愛いものが可愛らしい衣装を着れば、可愛らしさは

 二倍ではなく二乗される!」

「ふむふむ。ですが、それが一体……」

「知っているかな?ライオンがいる檻に子猫を入れると、

 食べられることなく、お世話を始めることがあると!!!」

「な、何と!そんなことが!?」

「可愛らしさというのは、小さなモノが生き残るための武器なのさ。

 更に!君が同じ衣装を着て、“お姉ちゃん”とお揃いになることで

 可愛らしさは、計測不能まで上昇することになるんだ!!!!!」

「おおおおお!何と無駄のない計算なのですか!!!?」

『ぎゃははは!』

『はぁ~……』

 

カズキの言葉を微塵も疑わないラウラに、ザンリュウジンは笑い転げ、

ゲキリュウケンは自分にはどうしようもないとため息をこぼす。

カズキが現在浮かべている、誰もが見惚れるさわやかな笑顔で黒い光を

放つこの笑顔を、天使の仮面をかぶった悪魔の笑顔だとラウラが理解

するようになるのは、まだまだ先のことである。

 

「それじゃあ、一夏のことを頼んだよ?

 ラウラ“お姉ちゃん”」

「はい!任せてください、兄様!」

「は~い♪」

 

カズキから渡された黒と白のウサギの衣装を着たラウラと一夏は、

仲良く手を握りながら、手を上げて返事をする。

 

「ああ、それと誰かに出会った時の対処法をメモしておいたから、

 目を通してね?」

「わかりました。それじゃ、行くぞ我が弟よ!」

「うん!ラウラお姉ちゃん!」

「はぅっ////////!」

 

まるで、矢が刺さったかのようなリアクションをするラウラだったが、

すぐに持ち直し、一夏と共に部屋を後にした。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

そして、現在。

部屋を出た二人は、あっさりとクラスメートと遭遇してしまい……

 

「違うぞ。この子は、別にある力でちっちゃくなったお兄ちゃんじゃないぞ!」

 

とラウラがバラし、一夏がカズキからもしも誰かと会ったら笑いかけるように

という言いつけを守ったことで、次々と遭遇した者達はその笑顔にやられて

鼻血の海に沈んでいったのであった。

 

「職員室はもうすぐだぞ、一夏」

「は~~~い♪」

『無邪気というのは、ある意味恐ろしいな』

 

保護者役として、共にいたゲキリュウケンは自分達が引き起こした惨状を

微塵も理解していない二人に、苦笑いを浮かべた。

 

「失礼します!」

「しま~す♪」

「ボーデヴィッヒか、どうし……何だ、その恰好は?」

 

職員室へと入ってきたラウラの姿に、一人だけ職員室にいた千冬は呆れた声を出す。

原因は言わずともわかるが、それでも頭が痛くなるのを止められなかった。

 

「千冬姉~♪」

「な、何だこの子供は?」

「はい!その子は、ちっちゃくなったお兄ちゃんです!」

「何?」

 

自分の元にトテトテとやってきた白ウサギに、戸惑う千冬はラウラの言葉に

怪訝な表情を浮かべる。

 

「はい、不思議な力の影響で子供の姿になってしまったと兄様が」

「カズキが?そんな馬鹿なことが……。

 だが、確かに一夏の子供の頃に似ている気が……」

「?……にぃ~♪」

「…………」

 

人間が小さくなるなどマンガのようなことが起きるわけがないと考える

千冬だったが、抱き着いてくる子供は一夏の小さい頃にそっくりと感じる。

そして、一夏が笑いかけると雷が千冬の背後に落ちたような光景が一瞬見え

固まる。

 

「兄様が、元に戻す方法を探す間、教官に面倒を見てほしいとのことです」

「ああ……そうか。

 こちらの都合も考えず勝手なことを……」

「お仕事の邪魔してごめんなさい、千冬姉……」

 

千冬が、カズキに対して文句を言うとここに来たのは迷惑だったのかと、

一夏はシュンとなって千冬に謝る。

 

ビッシャシャシャ――――ン!!!!!

 

瞬間、千冬とラウラの背後に雷が3連続で落ちる光景が

浮かび上がった。

 

「いや、お前は何も悪くないぞ一夏。

 悪いのは、こっちの都合を聞かなかったカズキだからな。うん。

 もうすぐ、昼だから一緒に昼食を食べよう」

「私も私も!」

『一瞬で信じたか……』

 

千冬は一夏を抱きかかえると、優しい口調で一夏をあやし

ゲキリュウケンは千冬の態度の変わりように、ただ驚くばかりだった。

 

「失礼します。頼まれたプリントを持ってきました」

「あっ!明だ!明~♪」

 

そこへ明が入ってくると、一夏は千冬から降りて明の元へと

駆け寄った。

 

「え?な、何だこの子?」

「その子はちっちゃくなったお兄ちゃんだ、お姉ちゃん」

「え?ラウラ?

 ちっちゃくなったって……一夏?

 この子が???」

「明~♪」

 

ラウラの言葉に明は大混乱するが、一夏は気にすることなく明に

スリスリする。

 

「ええ~っと……と、とりあえず一端離れてだ……な?

 ご、ご飯でも一緒に食べる……か?」

「うん♪」

 

ラウラの言っていることは、事実だと何となく理解した明は、

ニヤケそうになる顔を必死に抑えて、一夏に一緒に昼食をと

提案する。

そんな明の苦悩など、知る由もなく一夏は満面の笑みを浮かべる。

 

「//////!!!じゃ、じゃあラウラも一緒に行くか!」

「おお~!」

「それじゃ、千冬姉。僕、明と一緒にご飯食べに行くから☆」

「え?い、一夏?ご飯は、お姉ちゃんと一緒に……」

「早くいこ、明♪」

「ま、待て//////。そんなに引っ張らなくても///////」

『そう言いながら、まんざらじゃないって顔だな……

 姉より、恋人か……』

「二人とも待って~」

 

一夏が明を引っ張って職員室を後にし、ラウラがそれを追いかけると

一人残された千冬は手を伸ばしたまま固まり、室内のはずなのに

風が寂しく吹いた気がした。

 

数分後、職員室に戻ってきた真耶やエレン、燎子が目撃したのは

机に突っ伏した千冬であった。

千冬の机から滝のように涙が零れ落ちているのは、彼女達の目の錯覚

ということにしてあげてください。

 

 

 

「ふふふ、想像通り……いやそれ以上のものが見れたね~♪」

 

時刻は流れ、太陽の代わりに月が輝く夜の時間。

大浴場の入り口から少し離れた所で、人をおちょくって楽しむ悪魔……

もといカズキが、満面の笑みを浮かべていた。

 

『お前、あの時からここまで予想していたのかよ。

 相変わらず、すげぇな』

「いやいや。面白いことは、まだこれからだと思うよザンリュウジン?」

『何だよ、それ?まさか、風呂場に忍び込むつもりか?

 確かに今面白いことになっているだろうけどさ』

 

カズキの言う面白いことにザンリュウジンは、まさかな声を上げる。

現在、風呂場には明とラウラそして一夏が入浴している。

それを聞いただけで、面白いことが起きるのは明白である。

 

「そんなことするわけないだろ。

 俺が言っているのは、一夏が元に戻った時だよ☆」

『どういうことだよ?』

「ちっちゃくなった一夏は、俺のことをカズキお兄ちゃんって言ったり、

 明のことを呼んでたりしたろ?」

『ああ。だけど、それが何なんだよ?』

「もしも、今回の現象が光を浴びた奴の時が巻き戻って幼児化するんだったら、

 何で今の一夏は俺や他の奴のことがわかるんだ?

 あの歳の一夏が知っている人物なんて、ここには千冬ちゃんぐらいしかいないよ?」

『そう言えば……』

「つまり、今回の現象は時が巻き戻って幼児化するんじゃなくて、

 記憶とかそのままで幼児化するってことさ。

 ということは、元に戻ったら……」

『ちっちゃくなった時の記憶がそのままの可能性が、あるってわけだな?』

「そう言う事♪」

 

カズキはそう言うと、ビデオカメラで録画した映像を再確認する。

そこには、顔を真っ赤にした明の膝の上に座った一夏が明にあ~んしたり、

してもらったりするものや、

一夏達とばったり遭遇した鈴が、激しく動揺している映像が映っていた。

その時、ラウラはカズキから渡された対処法に従って、猫ミミとしっぽを

つけるよう渡した。

当然鈴は反発したが……

 

“鈴お姉ちゃんのネコさん、見たいな♪”

 

と一夏が言うと

 

“しょ、しょうがないわね~//////”

 

照れながらあっさりそれらをつけてポーズを決めた。

傍に、明とラウラがいるのを忘れて。

それに気がつくと、奇声を上げて廊下を爆走して逃走したが、一番見られてはいけない

人物に見られていたことを知るのは、それほど遠くはないだろう。

 

「さてさて♪原因の調査はもうすぐ終わると思うけど、多分……」

 

カズキが何かをワクワクして待っていると、大浴場の方から光が

溢れ出した。

 

“うわっ!?”

“へ?一……夏?”

“おお~元に戻ったな、お兄ちゃん”

“……え~っと――”

“こっちを見るなぁ////////!!!”

 

浴場の外まで聞こえる会話と凄まじい打撃音を聞いて、カズキとザンリュウジンは

しばし無言になる。

 

「時間制限で、元に戻るタイプだったね」

『見なくても、何が起きたか丸わかりだな♪』

 

二人は肩を震わせて笑いを堪えると、その場から撤収した。

 

『はぁ~~~。偶には、ゆっくりと風呂に浸かりたい……』

 

かごの中で、一夏が着ていた衣装の下にいたゲキリュウケンは切実な声で

誰にも届かない望みを呟くのだった。

 

 

 

 

 

「…………これは、どういうこと?」

 

ユーノは、目の前の事態に混乱をせざるを得なかった。

今いるのはIS学園の寮の一室だが、

彼の目の前には、ボロボロな姿のなのは達が気絶していた。

しかかも自分はベッドの上で、服を着ていない状態である。

 

「何が起きたかわからないけど……どうする?どうすれば?

 早く逃げないと、逃げるに逃げられなくなるし、カズキさんにも見られ……

 もう見られてるかもだけど……。

 でも、動いた瞬間捕まってそのまま終わる気もするし、いろんな意味で……」

 

ユーノの頭脳をもっても、この場の最適解を導き出せなかった。

時折、モゾモゾと動いているので彼女達が目覚めるのも時間の問題である。

 

「どうする?どうすれば?どうやって?」

 

ユーノは、誰が教え助けも期待できない状態で最大の危機を

乗り越えなければならなかった。

 

 

 

それからしばらくの間、一夏は羞恥で部屋に引きこもり、ほとんどの

女性陣は出血多量のためIS学園は、休校状態となった。

その後、かわいい白ウサギの写真が出回り、一人の龍が荒れるのは先の話

である。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

TAKE2(ちっちゃくなった一夏が千冬に抱き着くシーン)

 

「千冬姉~♪」

「な、何だこの子供は?」

「はい!その子は…………未来からやってきた、お兄ちゃんとお姉ちゃんの

 子供です!」

「…………は?何を言っt」

「嘘ですよねぇぇぇぇぇっっっっっ!!!!!?????」

「失礼します。頼まれたプリントを持ってきました」

「あっ!ママ~♪」

「は?」

 

ラウラの言葉に呆ける千冬だったが、次の言葉は職員室に走りこんできた

エレンの言葉にかき消された。

同時に、やってきた明は抱き着いてきた一夏の言葉に、呆然となる。

 

 




いかがでしたか?
最初はシリアスと感じていたのに、騙された!となったら
狙い通りですwww
ラウラが着たのは、アンソロで着ていた全身すっぽりタイプで、
一夏のはそれの色違いです。

ユーノが目覚めた時、アリサとすずかは制服でしたがなのははバリヤジャケット、
はやては割烹着、フェイトは下着姿!?でしたwww

ちっちゃくなった原因は、今回だけのアイテムなので
深い意味もないです。

仕事が新しいステップになって、残業続きとなり、
今後の更新はかなり遅くなりそうです。

追記(2017/05/04)
カズキが録画した映像は、ドイツのある部隊にも
送られており、そこの女性隊員達は、ちんまい子にお姉ちゃんを
がんばる自分達の隊長に悶絶死寸前まで悶えましたwww

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。