現在、『ソードアート・オンライン』のSS
「ソードアート・オンライン Anotherstory」と並行して書いていきたいと思います。
(※おそらく、交互に投稿していくと思います。)
思い付きではじめてますので、最後のオチなどは考えていませんが、良い作品となるよう、全力を尽くしたいと思います。
ご愛読よろしくお願い致します。
───────本物が欲しい。
雪ノ下と由比ヶ浜にそう告げてから数日が経ち、以前と少し違う空気が漂う部活動を終えた俺は、いつものように素早く帰宅をしようと駐輪場へ向かっていた。
靴を履き替え、昇降口を出た俺の目には見覚えのある人物が映る。
「げっ………、一色っ」
目に映ったそいつとは、ハッキリ言うと関わりたくない。だから俺はできるだけ顔を下に向け、気付かれないように細心の注意を払う。
一色の周りを見てみると、髪にワックスをつけ、ちょっとオサレ(笑)をした男共が3人程群がっていた。
おっ?これならバレずにいけるんじゃね?
自転車に乗ったら全力疾走すれば完璧。
八幡勝利の巻。フヒッ。
勝利を確信したその時だった。
────パァン パァン パァン
一色のいる方から乾いた音が響き渡った。
俺は思わず顔をあげ、一色を見る。
俺はその時見た状況を直ぐに理解できなかった。
─涙をポロポロと流し、俯いている一色。
─頬を紅葉型に赤く染め、呆然としている男達。
その光景を見始めてから数秒、少し時間はかかったが俺は理解した。
───一色いろはが男達にビンタをした。
周りの連中は驚いて声が出ないのか、始めは静かだった。
しかし慣れてきたのか、次第に騒がしくなり、その声に引き寄せられ冷やかしが少しずつ増える。
そいつらの声で聞こえなかったが、一色の口が確かに動いていた。
その動きを見て、何となくで言葉を予想してみる。
───あなた達に比企谷先輩の何が分かるんですか?
刹那、俺の身体が一気に熱くなるのが分かった。
その後に何が起こるのかは分からない。
けど、これはわかる。
─────一色は俺の"本物"だ。
一色の口の動きを見たからか、冷やかし共の声が聞こえなくなる。
聞こえてくるのは、遠くで話している奴らの声と、吹奏楽の音色、活気のある部活動の声。
そして…、一色いろはの叫び声だった。
「───何でそんな酷い事を言うんですか!?
あなた達に比企谷先輩の何が分かるんですか!?
そうやって比企谷先輩の表面だけを見て、勝手に評価して、悪く言って………。
困っている人を放っておけない先輩の優しさを知って下さい!
人と関わる事に対して真剣に考えている純粋な先輩を知って下さい!
頼みごとをすると、どんなに無茶な事でも最後まで見捨てず、成功に導いてくれる頼りになる先輩を知って下さい!
辛い時には傍で優しく慰めてくれる先輩を知って下さい!
どんなに変な人でも、大変な性格をしている人でも、受け入れてくれる先輩を知って下さい!
先輩はとてもいい人なんです……………。
優しくて、純粋で、捻デレで、頼りになって、辛い時や困っている時は必ず助けてくれて、私の全てを受け入れてくれて………。
そんな先輩を悪く言える程、あなた達はいい人なんですか!?私はそうは思えません!!
私の"本物"を悪く言わないで下さい!!
人を表面だけでしか見る事が出来ないあなた達なんて───────」
大粒の涙で顔を濡らした顔をあげ、きつく男達を睨む一色。
ここは重要だとでもいいたいのか、長い間を置いて一色は言葉を放つ。
「───最っっっっっ低です!!!!!!!!!!!!!!!!!」
言葉を放った一色は涙を地面に落としながら、その場を去った。
ポツポツと話し出す冷やかし共の声が騒がしくなる頃、先程まで一色に叫ばれていた男達が逃げていった。
俺はというと、熱くなる胸が抑えられず、思わず一色がかけていった方向へ走り出していた。
〜お知らせ〜
みなさんにお知らせしておく事があります。
作品の続きの投下を楽しみにしていて下さっている皆様には申し訳ありませんが、しばらくの間SSを投下する事が出来ません。
と言うのも、私は現在学生で、テスト期間に入ってしまったと言う理由と、就職試験の一次試験に落ちてしまい、二つ目の就職試験に向け、行動に移さなければならないという理由です。
私事で恐縮ですが、ご理解下さい。