OP[我ら思う、故に我ら在り]
3/20 アイルトン魂の変身音声を変更
幽一side
ピピピピッ!ピピピピッ!
「ん…朝か。」
ドーモ、読者=サン。五十嵐幽一です。俺は目覚まし時計のタイマーの音で目が覚めた。そういや、昨日何があったっけ?えーと、アーシアが俺とイッセーのクラスに編入してきて、石井先輩が率いるTF141に招待されて、遅れてオカ研へ行ったら鬼の形相をしたリアス部長にタイキックをお尻に叩き込まれたんだったな……うっ、思い出しただけでお尻が痛い…!
『自業自得だっての。』
また言われた……。さて、今日も学校だし、ささっと支度するか。とりあえず俺はベッドから起き上がる。そして朝食を作ろうとキッチンへ向かう。するとそこには
「やぁ、五十嵐幽一。」
「え、誰?」
そこには和服に身を包んだおじさんがいた。俺が寝ている間に入ってきたのか…?
「あんた誰だ?」
「誰とは失礼だな。とりあえず“仙人”と呼んでくれ。」
仙人はそう言った。
「なぁユルセン。この人誰なんだ?」
『この人はオイラの分身元さ。」
ユルセンは知ってそうに言っt…………え?
「ユルセン、もう一回言ってくれ。」
「この人はオイラの分身元さ。」
「Pardon?(もう一回言ってくれ。)」
「オイラはこの人の分身さ。」
「ええええええええええええええ!!?」
嘘だろ!?ユルセンの分身元がこのおつちゃんなの!?俺は思わず驚きの表情を浮かべた。
「お前はゴーストの力を使って敵と戦ってるようだが、もう一つの目的も忘れてはないよな?」
「霊術の習得?」
「そうだ。お前の家族は代々渡って霊術を習得してきたが、お前は習得する前に家族を失い、お前自信も命を落とした。だがお前には今までにない素質がある。お前ならば初代以外に成し遂げられなかったことができるかもしれない。」
おっちゃんは俺に2つの目的を思い出させた。初代以外に成し遂げられなかったこと…?
「なぁ、前に堕天使と戦った際、種が割れるような感覚と共に力が沸き上がったことがあったけど、知ってるのか?」
「【五十嵐の龍】が力を貸したんだろうな。」
「【五十嵐の龍】が…?」
俺はおっちゃんにそう言われると、龍の首飾りを見つめる。【五十嵐の龍】…それは五十嵐家が信仰している龍のことだ。俺が父さんから渡された龍の首飾りも、【五十嵐の龍】をもとにつくられたらしい。
「この世に生を受けたこと、それが最大のチャンスじゃないか。」
おっちゃんは何かヒントになることを言った。その言葉は確か…!?
「それって、アイルトン・セナ!?」
俺は思い出したことを言ったが…
「あれ、いない!?」
その時には既におっちゃんの姿はなかった。消えたのか…。
『まあ、分身元はふといなくなるからな…。』
「そうか…。けどおっちゃんがアイルトンの名言言ったなら、アイルトンのゴーストが現れるかもしれないな。」
俺はそう呟くと、早速学園にいく支度を済ませて学園へ向かった。
アーシアside
に、にっこにっこにー。皆さんこんにちは、アーシア・アルジェントです。
私達は授業を終えて、今はオカルト研究部にいます。幽一さんは何やら本を真剣な目で読んでいました。
「あの、幽一さんは何を読んでるんですか?」
「これ?F1関係の本だけど?」
どうやら幽一さんはF1の本を読んでいました。幽一さんってF1に興味なんてありましたっけ?
「ん?…アイルトン・セナ?」
イッセーさんが幽一さんの読んでいる本の題名を呟きました。
「お前ってF1に興味を持ってたんだな。」
「いや違うよイッセー。今日の朝、俺の家に知らないおっちゃんがやってきてな、そのおっちゃんがアイルトンの名言を言ったんだ。それでこの本を読んでるんだ。」
「え…どういうこと?」
「…つまり、アイルトンのゴーストが現れるってことです。」
「察しがいいね、その通りだよ。」
ここで、小猫さんが幽一さんの言いたいことを解釈しました。そういえばあの時、幽一さんが弓矢に目を描いた際、ロビンフッドのゴーストが現れましたね。
「幽一君、そのおじさんは誰だったんだい?」
「うーん、ただ言えることは…あのおっちゃんは仙人で、ユルセンの分身元ってことらしい。」
「「「「「「……え?」」」」」」
幽一さんのカミングアウトで私達は思わず思考が凍ってしまいました。
『……幽一、なんだか心に穴が空いた気がするんだけど…。(涙)』
ユルセンさんも心を痛めてしまったようです。
「とにかく、その英雄のゴーストが現れるってことには変わりないわね。」
リアス部長が気を取り直して言いました。
「あらあら…茶葉が無くなってしまいましたわ。」
「あ、私が買ってきます。」
「あらあら…頼みますわ。」
私は朱乃さんからのおつかいを受けると、紅茶の茶葉を買いに行こうと部室から出た。
「さて……ん?」
すると、私の視線に一人の青年がフェンス越しに立っていました。青と黒をベースとした服装をしたその青年の手には、メカメカしいデザインをした蛇が乗っており、さらに肩には同じく小型のライオンが乗っていました。青年は私と目が合ったためか、すぐに去ってしまいました。あの人は一体誰だったんでしょうか…?
それはさておき、私は紅茶の茶葉を買いに街へ向かいました。
幽一side
夜、俺はアイルトンのゴーストが出現する手がかりを掴むため、一番関連性が強いレーシングカートのサーキットへバイクで向かっていた。俺の中では、F1と聞くと一つ思い出すことがあった………そう、炎斗群進也のことだ。俺が死んだあの事件の日、あいつも現場にいた。あいつは今頃どうしているかな……別の道を歩んでるか、もしくは死んだか……まぁ、無事を祈るか。
そんなことはともあれ、俺はサーキットへ到着した。
ブォォォォォオオン!
すると案の定、一人の少年がレーシングカートに乗ってサーキットを駆け抜けていた。俺はバイクから降りると、サーキットに近づく。ちょうどその際、少年はゴールした。
「ん?…あんた誰だ?」
「あ、いや…ちょっと気になって来てみたんだ。」
「なるほど、僕の練習光景を観に来たんだね。」
少年はカートから降りると、ヘルメットを外して俺に近づいてきた。見た目からして中1か……ん?
「あれ、そのヘルメットって…?」
「ああ、これ?これはアイルトン・セナのヘルメットさ。」
アイルトンのヘルメットだって!?あいつ、すごいのを持ってるんだな…。
「ちなみに、君の名前は?」
「僕は疾風って言うんだ。」
「俺は五十嵐幽一だ。」
俺たちは互いに名前を名乗った。
「君はここで練習してるのか?」
「うん、僕は毎日ここで練習してるんだ。アイルトン・セナみたいなレーサーになれるようにね。」
疾風はアイルトンのようなレーサーを目指しているらしい。ヘルメットを持ってるのも納得できるな。
「僕はなってみせる。たとえその道が四苦八苦だとしても!」
疾風の決意はかなり固いようだ。疾風はあいつに何処となく似ているな…。
「やっぱり、似ているな。」
「…え?」
「いや、俺が知っているやつに似ているなってな。」
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俺たちはとりあえずベンチに座った。
「で、話の続きをしてくれないか?誰かに似ているって話。」
「ああ…。俺が知ってる人の中に、同じくレーサーを目指してるやつがいたんだ。そいつが君に似ていたんだ。」
「へぇ~…その人の腕前はどうだったの?」
「君と同じくすごかったさ。」
俺は疾風に、炎斗群進也のことを話した。俺は小5のころ、父さんと一緒にレーシングカートの大会を観戦しに行ったことがある。その大会には進也も出場していた。進也には【クラウソラス】という二つ名があり、その名の通り相手のレーサーの背後をどこまでも追尾し、最終的には追い抜くというものだった。その姿はまさに【クラウソラス】、アイルランド神話に登場した輝く剣だった。
「それはすごい人だね。」
「ああ。だけどそいつは、2年前に姿を消してしまったんだ。何でもチームとの間でトラブルが発生したらしくてな…。」
「そうなんだ…。」
「だけど、君にはまだチャンスがある。希望に向かってとにかく前へ進むんだ。」
「うん!」
俺がそういうと、疾風は頷いた。俺が言った言葉、それは進也がモットーにしていた言葉だ。
するとその時、疾風の身体とアイルトンのヘルメットが光り輝き始めた。あれは……とうとう来たか!
「疾風、ちょっとヘルメットを借りるぞ。」
「あ、うん…。」
俺は疾風にお願いすると、アイルトンのヘルメットに近づく。そして霊術の構えを取り、目の紋章を描いた。
すると、ヘルメットから煙が発生し、上昇していく煙の中からF1ドライバージャケット型のアイルトンゴーストが出現した。フード部分はアイルトンが被っていたヘルメットのようなデザインをしており、パーカー部分はマクラーレン時代を意識させるかのような赤と白のカラーリングだった。
俺がドライバーを出現させると、アイルトンゴーストはドライバーの中に取り込まれ、ドライバーからブラジルカラーのアイコンが生成された。
「それは?」
「アイルトンの想いが結晶化したものっていっておこうかな。」
『それなんか言葉になってない…。』
疾風の質問に俺はそう答えた。ユルセンのツッコミを無視して。
ピピピピピッ!
俺は着信音を聴くと、スマホを取り出して着信相手を見る。
「ん?……部長から?」
どうやらリアス部長かららしい。俺はすぐに電話を繋ぎ、スマホを耳にあてる。
「もしもし、部長?」
「幽一、はぐれ悪魔が現れたわ。すぐに合流して頂戴!」
「分かりました!」
どうやらリアス部長達ははぐれ悪魔を見つけたようだ。
「すまない。俺、用事ができた。じゃあな!」
「うん、じゃあね。」
俺は疾風に別れを告げると、急いでバイクに乗る。そしてナビをもとに現場まで急いだ。
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俺が現場に到着すると、そこにはイッセー達がはぐれ悪魔と戦っていた。今度の相手は人型の悪魔だったが、上半身が裸でやや赤い皮膚をしており、その上顔に仮面をつけていた。その悪魔は何やら高速で動いており、イッセーたちは苦戦を強いられていた。俺はバイクから降りる。
「あ、幽一さん!」
「来たようね、幽一。」
「部長、あの悪魔は?」
「はぐれ悪魔ジュアヴォ、高速移動を用いて敵を翻弄させる厄介な相手よ。」
どうやらあのはぐれ悪魔はジュアヴォというらしい。高速移動か、通りでイッセー達がジュアヴォになかなか攻撃を当てられないようだ……あれ、ジュアヴォってどっかで聞いた覚えが…。
『とにかく、変身だ!』
「ああ! 変身!」
『カイガン!オレ!レッツゴー、覚悟、ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!』
俺はゴーストに変身すると、オレゴーストを纏ってガンガンセイバーを装備する。
「いくぞ!」
俺はガンガンセイバーを構えてジュアヴォに突撃する。
「ムダダッ!」
「速っ!?…うわっ!」
しかし、ジュアヴォには残像ができるくらいの速さで避けられ、俺は返り討ちにあってしまう。
「くっ、速いな。」
「僕のスピードを軽く越せるくらいだからね…なかなかの強敵だよ。」
「…なかなか当たりません。」
「早くぶっ飛ばすまでだ!」
俺たちはそれぞれそんなことを言った。俺はガンガンセイバーの上部の刃を外すと、グリップの底部に連結させてナギナタモードに変形させる。
「はあっ!」
「フッ、ホアタァ!」
「ぐっ!?」
俺は再び攻撃するが、やはり反撃を喰らってしまった。
『BOOST!』
「くらえええ!」
ここで、イッセーが倍加してジュアヴォに殴りかかる。
「アタァッ!」
「うおわっ!?」
ジュアヴォはカンフーじみた声をしながらイッセーを吹き飛ばした。くっ……これはまずいぞ…!
『おいおい幽一、何のためにさっきアイルトンのアイコンを入手したんだよ!?』
ユルセンがそう言った。そうだ…!さっき手に入れたアイルトンのアイコン…あれならあいつのスピードに追い付ける!
俺は懐からアイルトンアイコンを取り出し、ナンバリング状態にする。
「ムダァ!」
ジュアヴォがこれを阻止しようとしたその時
「グワッ!?」
突然、機械的なデザインをしたカブトムシが飛来し、ジュアヴォを攻撃した。そのカブトムシは、アイルトンゴーストと同じく赤と白のカラーリングだった。
「何だか知らないけど、チャンスだ!」
俺はガンガンセイバー・ナギナタモードを地面に突き刺すと、ドライバーのカバーを開き、そこにアイルトンアイコンを装填してカバーを閉じた。
『アーイ! バッチリミナー!バッチリミナー!』
すると、ドライバーからアイルトンゴーストが出現し、俺の周囲を高速で飛び回る。
「命をエンジンに、走り抜ける!」
そして俺はドライバーのハンドルを操作した。
『カイガン!アイルトン!駆ける天才、ぶっちぎりレーサー!』
俺はアイルトンゴーストを纏うと、複眼がアイコンと同じくF1カーの絵柄になった。さらに、ジュアヴォを攻撃していたカブトムシがこちらにやってくると、変形してガンガンセイバー・ナギナタモードの片方の刃と合体し、もう片方の刃が収納されてグリップになった。これがガンガンセイバー・ランスモードだ。
「グオァッ!」
ジュアヴォは再び高速で襲いかかってきた。だがさっきとは違い、アイルトン魂の力で相手の動きが把握できる。
「そこだ!」
「グオッ!?」
俺はランスを突き出してジュアヴォを攻撃した。ジュアヴォは突然受けた攻撃で怯んだ。なるほど、俊敏な代わりに守りは堅くないんだな。
「ヴヴ……ナメルナガキガァ!!」
「おいおい…それはこっちの台詞だ!」
俺は再びハンドルを操作した。
『ダイカイガン!アイルトン!オメガドライブ!』
「命、燃やすぜ!」
すると、俺の身体に霊力によるダウンフォースがかかった。俺はその勢いのまま超音速で走り出す。そしてすれ違い様にジュアヴォをランスで何回も攻撃していく。
「は、速ぇ!?」
「僕よりも速いスピードで動けるなんて…。」
「…速すぎて見えません。」
「あらあら…これは目で見えるレベルじゃありませんね。」
「は、速すぎます…!」
「幽一、新たにアイコンを手に入れてたのね。」
皆はそれぞれそう言っていた。さて、そろそろ決めるか!俺はランスをドライバーにかざす。
『ダイカイガン! ガンガンミナー!ガンガンミナー!』
ランスにエネルギーを充填させると、ジュアヴォに向けて一直線に急接近する。
『オメガソニック!』
「なんとぉおおおおおおお!!」
「グワアアアアアアア!!」
俺はランスでジュアヴォの身体をすれ違い様に貫いた。ジュアヴォはこれを喰らって爆発した。
「ふぅ……終わった。」
『オヤスミー』
俺は変身を解除した。
?side
俺は携帯電話型のコブラケータイ、デジタルカメラ型のライオンカメラを手と肩に乗せながらその戦闘を見ていた。そして戦闘が終わったのを確認すると、そのまま立ち去る。
五十嵐幽一……何故あいつがまだ生きている?
幽一side
「大丈夫ですか、幽一さん?」
「いててて…まだ痛みが…。」
オカ研に戻った後、俺は全身が筋肉痛になってしまった…で、今はアーシアにある程度痛みを和らげてもらっているが、まだ痛む。原因はアイルトン魂での超音速移動だ。あまりのGに身体が耐えきれなかったようだ。まぁ、俺は進也のようにレーサー目指してた訳じゃないから当然か。
「ぐぬぬぬぬぬ、羨ましいぞ幽一…!」
『まあ、無理もないか。アイルトンの超音速移動能力はとてつもないGがかかるからな。あれで筋肉痛にならなきゃありえない。』
嫉妬しているイッセーにユルセンがそう言った。
「そういや、さっき飛来してきたカブトムシは何なんだ?今はラジオに変形してるけど。」
『これはビートルラジオだ。コンドルデンワーと同じくアイルトンが呼び寄せたんだろうな。』
またそれか…。というより、そのガジェットはどこからやってきたんだろうか…?俺はアイルトン魂を見つめながらそんなことを考えていた………炎斗群進也は、今頃何をしているのだろうか?
ED[STUDY×STUDY]
幽一は炎斗群進也の無事を祈りながら、その過程でアイルトンのアイコンを手に入れた。その頃進也は、“幻想郷”の地で仮面ライダードライブとして生きていた。そして遠くない時期、再び出会うことになるのを、この時幽一はまだ知らなかった…。
ユルセン「次回、ハイスクールD×G【GHOST】!」
蒼那「初めまして。」
鹸斗「よっ、幽一!」
オカ研へ、駒王学園の生徒会とTF141の人達がやってきた。幽一はここで生徒会のメンバーが蒼那ことソーナが率いるシトリー眷属、TF141のメンバーが鹸斗ことソープが率いるマクタビッシュ眷属であることを知った。
イッセー「スポーツ対決…?」
ソーナの用件は互いの新人眷属の紹介と、どちらが使い魔獲得しに行くかというものだった。そこで、眷属三つ巴のスポーツ対決で決めることにした。
次回[3つの眷属、スポーツ対決! ~前編~]
その眼に焼き付けろ!
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