幽一「俺は五十嵐幽一。15歳の時、謎の事件に巻き込まれて命を落とし、ハイスクールD×Dの世界に転生。仮面ライダーゴーストとしてオカ研部員として活動しながら、英雄の眼魂を集めている。ある日、オカ研にメイドのグレイフィアさんとライザーという男が現れた。ライザーとリアス部長が婚約問題で揉め合う中、グレイフィアさんは10日後にレーティングゲームで決めることを言った。
現在所有しているアイコンは…8つだ。」
OP[我ら思う、故に我ら在り]
幽一side
あの日から翌日、俺たちは10日後に行われるレーティングゲームに向けて、リアス部長の提案で合宿することをなった。もちろん、先生に休むことは伝えてある。合宿先はリアス部長の家・グレモリー家が所有している山の別荘らしく、俺たちは別荘がある頂上まで登っている。
「ヒー…ヒー…。」
「おいおい、もう限界なのかよ?」
「仕方ないだろ!?この荷物すげぇ重てぇんだぞ!?」
「今の俺はそれに加えてバイクを引いてるんだが…?」
ここへ来てイッセーはもう息を切らしていた。俺はイッセーと同じ量の荷物に加えてバイクを引きながら山を登っている。正直言ってこっちの方が辛い…にも関わらず、なんで先にイッセーがこうも早くスタミナ切れ起こすんだ?
「さては幽一、アイコンを使って楽してるな!?」
「してない。アイコンは全部ユルセンに預けたよ。」
『英雄は運び屋じゃないんだぞ?』
ユルセンが横からやってきた。よく見ると、ユルセンが自分用の荷物とアイコンの入った袋を背負っていた。
『じゃ、オイラは先に行くからな~。』
「二人供、お先に。」
すると、後ろから追いついてきた木場がユルセンと共に俺たちを抜かして山道をスタスタと歩いていった……山菜を採取しながら。あの山菜、本当に食べれるのかな?
「ちっ、イケメン野郎め。」
イッセー、嫉妬してないで歩けよ…。
「…お先です。」
小猫も俺たちに追いつくと、そのまま抜かして先へ行った。しかも俺たちよりも明らかに倍の量の荷物を背負って……すげぇな。
「負けた…。」
イッセーが無念そうに呟いた。
「幽一、こうなったらバイク乗って…。」
「バイク潰れるから駄目だ!」
「……。」
イッセーは何も答えられなかった。そりゃ、ただでさえ俺の分の荷物で限界だったのに、今の状態で乗ったら確実にバイクが壊れるからな。
ちなみにリアス部長、姫島先輩、アーシアの三人はもう結構上まで登って行っていた。何故なら、手ぶらで登っていたからな…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
数分後…
「ぜぇ、はぁ……。」
「ほら、しっかりしろ…着いたぞ。」
俺たちはようやく別荘の前に到着した。目の前には、本当にかなり大きな建物があった。
「今日から10日間、ここで合宿するのよ!」
「おお、でかい別荘だな…。」
「大きいです~!」
『流石貴族ってこともあるな。』
俺とユルセン、アーシアはリアス部長の別荘を見て驚いていたが、イッセーは疲労でそれどころじゃないらしい……はぁ、仕方ないやつだ。
「リアス部長、バイクはどこに停めればいいですか?」
「あそこでいいわ。」
「分かりました……ほらイッセー、しっかりしろって。」
「はぁ……はぁ……。」
もうイッセーは喋れる状態じゃないらしい。俺はリアズ部長に言われた所にバイクを停めると、イッセーに肩を貸しながら別荘の中に入った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「イッセー、無事か?」
「な、なんとかな…。」
数分後、イッセーは息を調えながら答えた。リアス部長達は先に着替えに行っており、今この場にいるのは、俺、ユルセン、イッセー、木場の4人だった。
「幽一、部長達は?」
『お前が疲れている間に、着替えに行ったよ。』
「じゃあ、僕も着替えてくるね。」
木場はそういうと、着替え用のジャージを持って更衣室に行こうとした。
「覗かないでね。」
「『…は?』」
「マジでぶっ飛ばすぞ、木場ァーーッ!!」
イッセーが木場の発言に対してマジギレした。俺とユルセンも木場のホモ発言に頭が混乱した。
「…ん?」
俺はふと、ピアノがある部屋に視線を向けた。そのピアノに置いてある楽譜は、かなり古そうなものだった。俺は近づいてその楽譜の曲名が何なのか確認してみる……!
「【交響曲第5番 ハ短調 作品67】…これって、ベートーベンの曲じゃ…?」
リアス部長の家系も、やっぱり音楽には興味あるんだな…。
俺が考えていたその時、楽譜が光り出した。俺はドライバーを出現させると、すかさず目の紋章を描いた。すると楽譜から煙が登り、そこからタキシード型のベートーベンゴーストが現れた。ベートーベンゴーストがドライバーに取り込まれると、ドライバーから銀色のベートーベンアイコンが生成された。
『おお、特訓前にアイコンが手に入るなんてな~。悪魔って意外と英雄に関するものを持ってるんだな。』
「それは偶然だと思う。」
俺は簡素に言うと、ユルセンにベートーベンアイコンを預けた。
その後、俺とイッセーもジャージに着替え、しばらくしてようやく全員が揃った。
「皆!ライザーとのレーティングゲームまでに、しっかりと特訓するわよ!」
「「「「「「はい!!」」」」」」
俺たちはリアス部長の一言に返事を返した。さあ、きっちりと強化するか……あのライザーってやつに勝つために!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
特訓その一 ~剣術~
バシッ! バシッ!
「闇雲に振っちゃだめだ。視野を広げて相手の動きをよく見るんだ。」
「だぁぁっ!イケメン野郎のくせに生意気だぁあああ!!」
現在、イッセーと木場は木刀を用いて剣術の稽古をしていた。木場は剣術に慣れていないイッセーにアドバイスを送るが、イッセーは全く話を聞こうとせず、ただ闇雲に木刀を振り回していた。そうしている間に、木場はイッセーの持っている木刀を弾き飛ばした。
「さて、次は幽一君だね。」
「オーケー…いざ、参る!」
俺は木刀を構えると、木場との剣術特訓を始める。
数分後
「なかなかやるね。」
「まぁな…。」
木場の剣術はなかなかのものだったが、イッセーとは違い、今までの戦闘を思い出して何とかしのいだ。俺は木刀の入った箱に近づくと、そこから脇差しサイズの木刀を左手に持った。
「木場、今度は二刀流でいこうぜ。」
「いいのかい?二刀流はかなり難しいよ?」
『ムサシアイコンの力を十分に発揮するためにはちょうどいいんじゃないか?』
ユルセンも二刀流の特訓に賛成した。すると木場も左手に脇差しサイズの木刀を装備した。
「分かった。二刀流の特訓をしようか。準備はいいかい?」
「天下無双、何時でもかかってこい!」
『あんまり調子に乗るなよ~。』
「俺は蚊帳の外かよ…。」
イッセーが何か言っていたが、俺たちは気にせず特訓を再開した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
特訓その二 ~魔力~
現在俺とイッセーとアーシアは、姫島先輩の指導のもと、魔力の扱い方の特訓を行っていた。俺は霊力だけどな。
「出来ました!」
するとアーシアが、バレーボール程の大きさの魔力の塊をつくりだしていた。
「あらあら、アーシアちゃんには魔力の才能があるかもしれませんわ。」
「ありがとうございます!」
『幽一、先越されてるぞ?」
「分かってるよ。」
俺はユルセンに言われると、霊術の構えを取って霊力を両手に集中させる。すると、バランスボール程の大きな人魂が出来上がった。
「あらあら、幽一君も見事ですわ。」
「ありがとうございます。」
姫島先輩に褒められた。さて、残るはイッセーだけだな。イッセーはいくら集中させても未だに魔力が集められないようだ。
「ふぬぬぬぬ!……おお、できた!」
イッセーもようやく出来たようだ……が
『…米粒じゃん(笑)』
「なるほど、それか原因で魔方陣による転移ができないのか。」
「ホワァァァァァァァァア!!」
お前はキーボードを粉々にする少年か。イッセーの手のひらには、ユルセンの言う通り米粒程度の魔力しかなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
特訓その三 ~組み手~
「うおおおおおお!」
続いては組み手の特訓だ。今イッセーと小猫が組み手を行っている。イッセーが小猫に向かって突撃した。だが、剣術でも魔力でもダメだったイッセーが突撃するということ…そこから出される結果はもちろん
「…えい。」
「タコスッ!!」
小猫から反撃を受けて木に衝突というオチだった。
「…弱っ。」
『これで20回目だぞ、イッセー。』
そう、ユルセンの言う通り、イッセーがぶっ飛ばされた回数はこれで20回。いくら何でも突撃し過ぎだ。
「…次は幽一先輩です。」
「分かった。」
さて、今度は俺が組み手をすることになった。俺は構える。
「よし、行くぜ。」
まずは小猫に接近して右ストレートを繰り出す。当然先制攻撃は受け止められ、小猫の反撃が来た。
「ふっ!はあっ!」
俺は首を右に反らしてパンチを避けると、左足で蹴りを叩き込む。
「…えい。」
またも小猫のパンチを繰り出してきた。だが、それと同時に俺の中で一つあることを思い出した。相手が攻撃するとき、相手に必ず隙が生じる。そう、レイナーレにロビンの弓矢を撃ち込んだときのように、小猫が攻撃してきたら俺も攻撃を繰り出せばいいということだ。
「そこだ!」
「にゃっ!?」
俺は素早く双手突きを繰り出し、小猫の身体を吹き飛ばした。
「うぐっ…!」
だが、相手が攻撃している最中に攻撃したために俺も小猫のパンチを喰らっており、ダメージのあまりその場でうずくまる。
「…攻撃されている状況で攻撃するとは…ある意味流石です。」
「はは…相手によるかな…。」
俺はダメージを受けた部位を押さえながら言った。この後、イッセーがまた小猫に挑んでは木に叩きつけられたのは、言うまでもない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
特訓その四 ~部長と特訓~
俺とイッセーは、大岩を背負いながら坂を登り降りしていた。ちなみに、イッセーの岩の上にはリアス部長、俺には姫島先輩が乗っていた。
「ほらイッセー!気張りなさい!」
「はい!部長!!」
「あらあら…幽一君、大丈夫ですか?」
「一応問題ないです。」
俺とイッセーは互角のスピードで登っていた。ちなみに、ユルセンによる鬼畜修行でもこれをやらされていたため、正直言って慣れている。え?じゃあ何故イッセーと互角なのかって…?それは
「おいユルセン。」
『何?』
「何で俺に重圧かけてるの?」
そう、何故かユルセンがニュートンアイコンを使って俺に斥力をかけていたのだ。
「この斥力、俺だけじゃなくて姫島先輩にも影響を受けてないか?」
「あらあら、私は心配ないですわ。」
問題ないらしい。流石は副部長だ。
『もっとハードにすればさらに強くなるかもしれないじゃん?』
「ユルセン、俺はスーパーサ○ヤ人じゃないんだぜ?」
そんなやり取りをしながら坂を登り降りした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふぅ…。」
休憩時間、俺は木に背もたれしながら休憩していた。
「よぉ、幽一!」
「あれ…ソープ先輩?」
すると、何故かソープ先輩がやってきた。それに硬哉と案山士まで。
「どうしたんですか?ここへやってきて…?」
「お前がレーティングゲームに参加することを聞いてな、俺たちも手伝うことにしたんだ。」
「そうなんですか。」
「五十嵐先輩、そういえばアイコンにロビンのアイコンもありましたよね?」
「ああ、それとビリーザキッドも。」
「ビリーザキッドか…それなら、射撃特訓もした方がいいな。」
硬哉と案山士がそれぞれ言った。確かに、ロビンもビリーも遠距離戦闘に向いていた。
「ソープ先輩、エアガンはどこにあります?」
「やる気になったか!分かった、ついてこい!」
ソープは気合いを入れてそう言った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
特訓その五 ~射撃~
「幽一、いくら攻撃力が強くても、当たらなければ意味がないのは知ってるよな?」
「はい。」
俺はソープ先輩の指導のもと、訓練用ターゲットから離れた所に立ち、ピストル型のエアガンを構えている。
「よし、射撃…始め!」
俺はソープの合図でターゲットに向かってエアガンを撃つ。そしてエアガンのマガジンに入っている弾を撃ち尽くした。俺とソープ先輩はターゲットに近づく。結果はどうだ…?
「うーん、あんまり真ん中に当たってないな…。」
前の時はかなり真ん中に当たっていたが、今回はあまり当たってないようだ。
「よし、俺が直々に射撃能力を鍛えてやるぜ。」
「はい!」
俺は射撃能力を更に向上させるため、ソープ先輩に鍛えてもらうことにした。ビリーザキッドのアイコンを最大限に扱うには必要不可欠だからな。
しばらく特訓し、ソープ先輩達は帰宅していった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
辺りはすっかり暗くなり、俺たちは別荘に戻って夕食を済ませた。そして現在俺たちはリビングにいた。
「まさかソープ達が来ていたなんてね。」
「けど、あの特訓は必ず活かすことができるはずです。」
『そうだな、ビリーザキッドの特徴は射撃能力だから、射撃特訓もいいかもしれない。』
俺はビリーアイコンを見つめながら言った。
「さて、食事と会話も済ませたことだし、お風呂に入りましょうか。」
リアスは座っていたソファから立ち上がると、そう言った。
「イッセー、俺は覗かないからな。」
『オイラもだ。』
「僕も覗かないよ。」
「ば、お前ら!」
俺、ユルセン、木場は一斉にイッセーの考えてることを否定した。だってイッセーが考えてることは言う前か粗方ら把握できるからな。
「あら、イッセー。私達と一緒に入りたいの?」
ちょっ!?リアス部長、そんな変態イェーガーを風呂に入れちゃ駄目でしょ!?
「朱乃はどう?」
「殿方のお背中を流してみたいですわ。」
姫島先輩!?
『マジかよ…アーシアはどうなんだ?』
「わ、私も…イッセーさんとなら…。」
おいおい、アーシアまで…。
「最後に小猫は?」
「イヤです。」
「…」orz
よかった…いい判断だ小猫。イッセーはかなり落ち込んでいた。さぁ、男は男で入るか。俺は木場と落ち込んでいるイッセーを連れて男風呂に入った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
真夜中、皆が寝ている中、俺は別荘の外で流れ星を見ていた。ポケットには全てのアイコンが入っている。懐かしいな……幼い頃、駘悟と沙耶ちゃんと一緒に流れ星を見てたのを思い出すな。けど、あの兄妹はある日、神隠しにあったんだよな…。今頃どうしているか…。
チャリン
すると、俺のポケットから何かが落ちた。それは、五十嵐の龍を模した首飾りだった。俺はそれを拾うと、首飾りを見つめる。その瞬間、俺の過去がフラッシュバックしてきた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
12歳の誕生日を迎えたその日、五十嵐寺は襲撃された。俺が慌てて寺に向かった時には、寺は大火事になっていた。
「父さん!母さん!皆どこにいるんだ!?」
俺は燃え盛る寺の中、家族を探すがなかなか見当たらない。すると
「…幽…一…。」
「!?…父さん!」
俺は父さんを見つけた。父さんは身体中傷だらけであり、大量に出血していた。
「父さん、他の皆は!?」
「すまない幽一…母さんも…皆殺された…。」
俺はそれを聞いて絶望してしまうも、せめて父さんだけでも助けようとは考えていた。
「父さん、ここから逃げよう。せめて、父さんだけは…!」
「無理だ…たとえここから出ても、この傷だ…失血死は免れない…。」
…父さんも駄目なのかよ…!俺は絶望で頭が一杯になってしまった。
「いいか幽一…英雄の心を学び、心の目を開くんだ…!」
父さんはそう言うと、五十嵐の龍の首飾りを俺に渡した。そして父さんは、その瞳をゆっくりと閉じた。
「父さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
これが、父さんとの……俺の家族との死別だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「父さん…。」
そして転生した現在、俺は今は亡き父親・五十嵐竜彦のことを呟いた。けど、俺はいつまでもそんな弱気ではいられない。父さんとの約束を守る…英雄とシンクロして心の目を開く…!
俺は自分の決意を再び固めると、首飾りをポケットにしまい、代わりにエジソンアイコンを取り出した。すると、俺の頭の中でさらにアイデアが閃いた。そう、ドーナシークとの戦いの際、あいつは俺からロビンアイコンを奪い、その力を一時的に使っていたのを思い出した。
「あらあら…幽一、ここにいたんですね。」
そこへ、姫島先輩が俺のもとにやってきた。
「姫島先輩。」
「どうしたんですか?」
「今回のレーティングゲーム、俺たちは数で負けてるんですよね?」
「ええ。」
「俺、必勝方が思いついたんです。」
「あらあら、必勝方とは?」
姫島先輩が質問すると、俺はエジソンアイコンを見せながらこう言った。
「実に簡単です。質を上げればいいんです。」
ED[STUDY×STUDY]
ユルセン「次回、ハイスクールD×G【GHOST】!」
リアス「絶対に勝つわよ!」
レーティングゲーム当日、ついにフェニックス眷属とのレーティングゲームが開始された。
幽一「負けはしない…絶対に!」
幽一も新たなアイコンを使用し、さらに覚えた霊術を活用する。
イッセー「受けとれ木場!」
イッセーも新技を発動する。
幽一「正気なのかよ!?」
そして終盤、衝撃的な結末が…。
次回[勝負、悪魔のプライド]
その目に焼き付けろ!
カウント・ザ・アイコン
幽一:【G】オレ、【01】ムサシ、【02】エジソン、【03】ロビン、【04】ニュートン、【05】ビリーザキッド、【06】ベートーベン、【EX.01】アイルトン、【EX.03】シャネル
駘悟:【S】スペクター、【11】ツタンカーメン、【12】ノブナガ、【EX.02】リチャード