ハイスクールD×G 【GHOST】   作:レティス

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今年最後の投稿になります。正月の特別編を投稿しようとは考えております。皆さん、よいお年を!


幽一「俺は五十嵐幽一。15歳の時、謎の事件に巻き込まれて命を落とし、ハイスクールD×Dの世界に転生。仮面ライダーゴーストとしてオカ研部員として活動しながら、英雄の眼魂を集めている。
俺たちは10日間特訓し、能力を高めた。そして俺はベートーベンのアイコンも入手し、霊術もいくつか学んだ。
現在所有しているアイコンは…9つだ。」


OP[我ら思う、故に我ら在り]



勝負、悪魔のプライド

幽一side

 

 

 

とうとうレーティングゲームの日がやってきた。俺たちはあの10日間、必死に鍛練してきた。その成果を見せる時だ。

俺たちはその日の深夜、オカ研に集合していた。夜の方が悪魔の力が増すからだ。

 

『それにしても、皆もそうだけど幽一の成長も凄まじかったな。』

「そうか?」

 

ユルセンの言う通り、俺は皆との10日間の特訓で身体能力が飛躍的に上昇していた。さらに霊術も幾つか習得していた。皆の服装についてだが、俺は着物風パーカーに黒いジーンズ、アーシアは修道服、他は皆制服を着ている。俺のパーカーは紺色をベースに桜吹雪のペイントが施されている。ちなみにこのパーカーとジーンズはユニ○ロ行ったら売ってた。

ゲーム開始を待つ間、俺はもう一度秘伝書を読み直していた。特訓したとはいえ、ド忘れしたら大変だ。

そうしている内にゲーム開始10分前になり、銀色の魔方陣と共にグレイフィアさんがやってきた。

 

「お嬢様、そろそろ時間です。」

「分かったわ。皆行くわよ!」

 

リアスは俺たちにそう言った。

 

「あ、俺は悪魔じゃないから…。」

「この魔方陣は幽一様も転移が出来る魔方陣なので、ご安心下さい。」

「ありがとうございます。」

 

そうか、なら霊身転移を使わなくても安心だ。俺はグレイフィアさんにお礼を言った。

 

「今回のゲームは両家の皆様と“魔王サーゼクス・ルシファー”様も拝見しています。」

「そう、お兄様が直接見られるのね…。」

 

サーゼクス…つまり今回のゲームを魔王が見てるんだな。というよりリアス部長、さっき魔王のことをお兄様と呼ばなかったのか?

 

「な、何だって…?」

「ぶ、部長…今なんて…?」

 

俺とイッセーは恐る恐る部長に尋ねる。

 

「それに関しては僕が答えるよ。部長のお兄様は“魔王”様なんだよ。」

「「ええええええええ!!?」」

 

木場が代わりに教えてくれた。俺とイッセーは突然のカミングアウトに驚愕してしまった。

それはさておき、そろそろ転移するか。俺たちは魔方陣の上に立った。

 

『幽一、この先はオイラは同行出来ない。けどしっかり観戦してるから、気張れよ!』

「ああ。」

 

ユルセンからの激励を受けた直後、俺たちはレーティングゲームの会場に転移した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「あれ?ここって…さっきの部室じゃ…?」

「いや、空を見ろ。」

「え?……うぉ!?」

 

俺たちが転移した会場、そこは先程の部室…つまり駒王学園だった。だが空には明らかに歪みが生じていた。恐らく、学園を模して形成したんだろう。

 

「開始時刻まで、ここで待機して下さい。」

 

グレイフィアさんは俺たちにそう伝えると、再び転移していった。

 

「皆、耳に通信機をつけなさい。」

 

リアス部長は俺たちに指示した。この浮遊している光の球のことだろう。俺たちは言われた通りに通信機を耳につけた。

そしてリアス部長から作戦の指示を伝えられた。言うなれば短期決戦だ。あちらはフルメンバーに対し、こちらは俺も含めてたったの7人しかいない。長期戦になったら負けてしまう。

 

「あの、幽一さん。」

「ん?どうしたアーシア?」

「副部長さんならまだしも、どうして私にこのアイコンを渡したんですか?」

 

アーシアは俺が渡したロビンアイコンを取り出すと、俺に理由を尋ねてきた。

 

「それは、アーシアには自衛方法がないからだ。」

「自衛方法ですか?」

「ああ。“フェニックスの涙”の使用が限られてるこのゲームだと、俺たちにとってアーシアは重要な回復役だ。だから自衛用としてロビンアイコンを渡したんだ。」

 

俺はアーシアに説明した。ちなみにロビンゴーストを纏うと、神器の効果が向上するほか、光矢を放つことができる。

 

「分かりました。大事に使います!」

「頼むぜ。」

 

俺はアーシアを激励した。さて、そろそろか?

 

『時間となりました。レーティングゲームを始めて下さい。』

 

グレイフィアさんの通信と共に校内のチャイムが鳴り響いた。ついに始まった。

 

「始まったわ…皆、絶対に勝つわよ!!」

「「「「「「はい!!」」」」」」

 

リアス部長がそう言うと、俺たちは返事を返した。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

俺とイッセー、小猫はリアス部長の指示通り、体育館の舞台裏に潜んでいた。俺は既に変身しており、透明化して背景と同化している。

 

「本当にこんな場所に相手が来るのか?」

「部長が言うには体育館は重要な拠点らしい。俺たちが行かなくてもあちらから来るさ。」

「…来ました。」

 

すると、体育館の入り口から4人のライザー眷属がやってきた。一人はチャイナドレスを着ており、一人は前にイッセーを気絶させた奴…名前は確かミラだったな。後の二人はお揃いで体操服を着ていた。双子だろうか?

 

「リアス・グレモリー眷属の皆さん!そこにいるのは分かっているわ!」

 

四人の内、チャイナドレスを着た方が叫んだ。イッセーと小猫はその場から出てきて、俺は透明化を解いた。

 

「戦車の雪蘭よ。」

「兵士のミラです。」

「同じく兵士のイルで~す♪」

「ネルで~す♪」

 

ミラ、戦車の雪蘭、双子兵士のイル&ネル…あのライザーは確実に道を脱線してるな。

 

「小猫は戦車、イッセーはリベンジしてこい。俺は残った双子をやる。」

 

俺は二人に指示すると、ドライバーにムサシアイコンを装填してハンドルを操作した。

 

『カイガン!ムサシ!決闘、ズバット、超剣豪!』

 

俺はムサシゴーストを纏った。

 

「分かった!赤龍帝の籠手【ブーステッド・ギア】!」

『Boost!』

「…分かりました。」

 

小猫は雪蘭、イッセーはミラに向かっていき、俺は双子と対峙した。俺はガンガンセイバーを装備すると、分割して二刀流にした。

 

「天下無双!かかってこい!!」

 

俺は二本の刀を構えて言った。すると

 

「解体しま~す♪」

「バラバラにしま~す♪」

「…え?」

 

なんと二人はチェーンソーを装備した。ドルルルという駆動音が鳴り響く。

あれ?…デジャヴ?

 

「「バラバラバラバラバラ!!」」

「あぶねぇ!?」

 

俺は危なげながらも刀でチェーンソーの一撃をパリングしていく。

 

「「バ~ラバラ!!」」

「うおっ!?」

 

俺は双子の一撃で刀が両手から離れてしまった。なんてこった……そうだ!体育館ならあれだ!俺はステージに立つと、ベートーベンアイコンを取り出す。

 

「行くぞ、ベートーベン!」

 

俺はドライバーのカバーを開くと、ベートーベンアイコンを装填してからカバーを閉じた。

 

『アーイ! バッチリミナー!』

「「ひゃっ!?」」

 

ドライバーからベートーベンゴーストが現れ、イルとネルを吹き飛ばした。そして俺はハンドルを操作した。

『カイガン!ベートーベン!』

 

俺がベートーベンゴーストを纏うと、複眼がアイコンと同じく音符と旋律の絵柄になった。そして次の瞬間

 

『『『『曲名、運命、ジャジャジャジャーン!』』』』

 

体育館のスピーカーと連動して変身音が響いた。ちなみに俺も何げにポーズを取った。

 

「姿が変わっても!」

「バラバラにすることには!」

「「変わりない!」」

 

イルとネルはチェーンソーを構えて再び突撃してきた。

 

「さあ、コンサートの始まりだ!」

 

俺がそう言って指揮を振ると、光の旋律が形成された。そしてさらにパーカーに備えられたピアノの鍵盤を操作して音符を増やす。

 

「ふっ!」

「「っ!?」」

 

俺はその旋律と音符を飛ばしてイルとネルを攻撃する。

 

「フォルテッシモ!」

「「痛い!」」

 

さらに強力な音符を飛ばして追撃する。そしてハンドルを操作した。

 

『ダイカイガン!ベートーベン!オメガドライブ!』

「クレッシェンド!」

 

俺はより強力な旋律を放った。するとイルとネルのチェーンソーが共振現象で機能不全を起こした。

 

「「あー!?」」

「これが最高の音楽だ。Do you understand?(分かるかい?)」

 

俺は指揮をしながら英語でそう言った。その際、いつの間にかイッセーが双子の体に触れたが何する気だ…?と思っていたそのとき

 

 

 

ビリビリッ!!

 

 

 

「うおっ!?」

「「「「キャアアアア!!///」」」」

 

突然、イルとネルを含め、ライザー眷属四人の服が一瞬で破壊された。俺は突然の出来事に驚き、腕で目を隠す。イッセー……まさか!

 

「ダーハッハッハッハ!!どうだ!これが俺が特訓の末に生み出した技!その名も洋服破壊【ドレスブレイク】だ!!」

 

イッセーは何をしてんだよ全く…!こんな大事な戦いの最中に…!!

 

「変態!」

「ケダモノ!」

「「女の敵~!!」」

「…イッセー先輩、最低です。」

 

イッセーはバッシングを受けた。そりゃあんなことしたらバッシング受けて当然だ。小猫もドン引きしてるし。どうすんだよこれ……あ、そうだ!

「これを使ってみるか。」

 

俺はそう呟いてシャネルアイコンを取り出すとナンバリング状態にする。続いてドライバーのカバーを開き、そこにシャネルアイコンを装填してカバーを閉じた。

 

『アーイ! バッチリミナー!バッチリミナー!』

 

ドライバーからシャネルゴーストが現れた。そして俺はハンドルを操作した。

 

『カイガン!シャネル!流行、エレガント、革命のファッション!』

 

俺がシャネルゴーストを纏うと、複眼がアイコンと同じく服の絵柄になった。俺はさらにハンドルを操作した。

 

『ダイカイガン!シャネル!オメガドライブ!』

 

俺は両手から光を形成し、それをライザー眷属四人に向けて放った。すると、イッセーに破壊された服が元に戻った。

「何ぃぃぃぃぃい!?」

 

イッセーが絶叫しているが、俺は気にしない。

 

「す、すまない。」

「あ…ありがとう…。」

「「ありがとう。お兄ちゃん♪」」

 

俺は四人から感謝の言葉を受けた。

 

「…幽一先輩、見直しました。」

 

小猫からも褒め言葉を受けた。ちなみに、今の俺の状態は…

 

「…。」

 

かなりどんよりしていた。

 

「…幽一先輩?」

「…女性のアイコン使うと、かなりメンタルを持ってかれるんだよな…。」

「それでも、幽一先輩は良心を持っています。イッセー先輩と違って。」

「酷い!?」

 

まあ確かに、イッセーの洋服破壊は酷いな……ああ、いつまでもこんなの纏ってられない!

 

『カイガン!ニュートン!リンゴが落下、引き寄せまっか!』

 

俺はすかさずニュートン魂にチェンジした。さて、再開するか…。

 

『幽一、イッセー、小猫、聞こえる?私よ。』

「部長?」

『朱乃の準備が整ったわ!例の作戦通りお願いね!』

「了解…イッセー、小猫、行くぞ!」

「OK!」

「…分かりました。」

 

姫島先輩の準備が完了したらしい。俺たちはリアス部長の通信を聞くと、すぐに体育館の出口に向かって走る。

 

「逃げるの!?ここは重要拠点なのに…!」

 

後ろから何か聞こえたが、そんなことには構わず体育館を出た。

 

 

 

 

朱乃side ~1分前~

 

 

 

 

私は体育館上空を浮遊していた。そこで私は幽一君から渡されたエジソンアイコンを取り出した。ちなみに現在私は巫女服を纏っている。

 

「幽一君、エジソンの力を借りますわ。」

 

そう呟いて私はアイコンのボタンを二回押した。

 

『Put on』

 

するとエジソンゴーストが現れ、私はそれを上半身に纏った。これが発明王・エジソンの力…電気が身体中からほと走りますわ!

「リアス、準備が整いました。」

 

私はリアスに通信を入れた。リアスは今、これを幽一君達に伝えているのでしょう。数秒後、幽一君達が体育館から出てきた。

 

「雷よ!!」

 

私は高威力の雷を落とし、敵がいる体育館を破壊した。

 

「撃破。」

『ライザー様の[戦車]1名、[兵士]3名、リタイア。』

 

ここでグレイフィアさんのアナウンスが響いた。

 

 

 

 

イッセーside

 

 

 

俺たちが外へ出ると同時に体育館に雷が落ちた。俺たちは上空を見ると、そこには巫女服にエジソンゴーストを纏った朱乃先輩がいた。

 

「やったぜ!流石朱乃さん…ってあれ、何でエジソンゴーストを…?」

「俺が渡したんだ。姫島先輩には発電能力をもつエジソンが相性いいと思ってな。」

「おお、流石幽一!太っ腹だな!」

 

俺は幽一にハイタッチしようと近づいたら

 

「渇っ!」

「うおっ!?」

 

斥力で吹っ飛ばされた。

 

「な、何すんだよ幽一!」

「お前、さっきの技は何なんだよ。」

「…イッセー先輩、最低です。」

 

幽一と小猫からまたバッシングを受けてしまった。

 

「いや、あれは男なら誰だっt「それで得するのはお前だけだ。」……。」

 

正論過ぎて何も言い返せなかった。俺が落ち込んでたその時

 

「!?…小猫、危ない!」

「にゃ!?」

 

幽一が何かを感知すると、突然小猫を斥力で吹き飛ばした。次の瞬間

 

 

 

 

 

ドカァァァアアン!!

 

 

 

 

 

「「幽一(先輩)!」」

 

幽一が立っている場所が大爆発した。俺たちは上空を見るとライザーの女王【クイーン】がいた。

 

「てめぇ!よくも幽一を…!降りてきやがれ!!」

「ふふふ…煩い兵士の坊やね…次は貴方を爆破させましょう……!?」

 

ライザーの女王…ユーベルーナが俺たちを爆破しようとしたその時、一筋の稲妻がユーベルーナに向かって放たれた。ユーベルーナはこれを回避した。稲妻を放ったのは、朱乃先輩だった。

 

「イッセー君、小猫ちゃんは祐斗君のもとへ向かいなさい。」

「で、でも…!」

「…イッセー先輩、行きましょう。」

「小猫ちゃん!?」

 

小猫ちゃんはそう言った。俺は一旦冷静になる。

 

「分かりました。朱乃先輩、頼みます!」

「…朱乃先輩、頑張って下さい!」

 

俺たちは朱乃先輩に後を任せて木場のもとに向かった。

 

 

 

 

幽一side

 

 

 

 

「ふぅ……霊体化がなかったら負けてた…。」

 

俺は倒壊した体育館の壁にもたれながら息を調えていた。俺は斥力で小猫を爆発範囲外まで吹き飛ばした後、すぐさま霊体化してギリギリ爆発から逃れたのだ。

 

『ライザー様の[兵士]3名、リタイア。』

 

お、木場がやったようだ。あいつもお手柄だな。

 

 

 

バチィィイ! ドカァァアン!

 

 

 

すると、すぐ近くでスパーク音と爆発音が同時に響いた。恐らく、姫島先輩が戦っているんだろう。俺は戦いの様子を見てみると、そこには上空でライザー眷属の女王・ユーベルーナと戦っている姫島先輩の姿があった。やはり姫島先輩は巫女服の上にエジソンゴーストを纏っていた。だが様子が可笑しい…エジソンゴーストで能力を飛躍的に向上させているにも関わらず、何故苦戦しているんだ?俺は姫島先輩が苦戦している証拠がないか辺りを見渡す……!?

「まさか……フェニックスの涙…!」

 

俺はすぐ近くに、使用済みのフェニックスの涙のビンが捨てられていたのを見つけた。そうだった、フェニックスの涙は2回まで使用できるんだった!いくら能力を強化しても、涙を使われたら苦戦を強いられる訳だ!

 

「…っ!」

「これで終わりよ。貴女を爆破してあげるわ。」

 

そうしている間にも、ユーベルーナは姫島先輩を爆破しようとしていた。どうすれば…どうすれば間に合う…?

 

「…そうだ! アイルトン!」

 

俺はすぐにアイルトンアイコンをドライバーに装填し、ハンドルを操作した。

 

『カイガン!アイルトン!駆ける天才、ぶっちぎりレーサー!』

 

俺はアイルトンゴーストを纏うと、さらにハンドルを操作した。

 

『ダイカイガン!アイルトン!オメガドライブ!』

 

俺は超音速飛行を行い、姫島先輩のもとへ急接近した。くっ、Gがキツいが構わない!頼む、間に合え!

 

「朱乃先輩!!」

「え?…幽一君!?」

 

俺はその速度を維持したまま姫島先輩を抱いて爆発範囲外まで飛んだ。すると、さっきいた場所で爆発が起こった。俺は地面に着地した。

 

「はぁ、間に合った…。」

「幽一君、大丈夫ですの…?」

「はい。あの時、霊体化して爆発から何とか逃れたんです。」

「…幽一君。」

「何ですか?」

 

 

 

 

「そろそろ、降ろしてくれませんか?///」

「あ…。」

 

着地する時、姫島先輩を降ろすの忘れてた…。俺はすぐに姫島先輩を降ろした。ああ…かなり顔が真っ赤だ。

 

「ふん、まだ爆破してなかったのね。ならもう一度爆破するまでよ。」

「いや、俺はそう簡単にはやられない。部長のためにも…皆のためにも…自分自身のためにも…命、燃やして行くぜ!」

 

俺はそう言うと、両手に霊力を収束させる。すると、両手の拳に橙色の光球が生成された。

 

「五十嵐流霊術・剛龍波弾!」

「っ!? きゃあああああ!!」

 

俺は両手を突き出して霊力による光線を放った。ユーベルーナはこれを受けて校舎に叩きつけられた。そしてユーベルーナの身体は光になり、そして消えた。

 

『ライザー様の[女王]、リタイア。』

 

それと同時にアナウンスが響いた。

 

「姫島先輩…かなり傷だらけですね。」

「大丈夫ですわ。フェニックスの涙を使えば「いや、その必要はないです。」…え?」

 

俺は姫島先輩にそう言うと、再び霊術の構えを取る。

 

「五十嵐流霊術・霊癒波。」

 

俺は姫島先輩に向けて霊力によるアロマセラピーをかけた。すると、姫島先輩の傷がみるみるうちに治っていく。

 

「傷が…消えていく…?」

「はぁ…はぁ…流石に自分には使えないけど、涙の節約にはなります…。」

 

俺は息を切らしながら言った。はぁ…流石に霊術の連続使用はキツいか…。

 

「幽一君、これを。」

 

姫島先輩はそう言って、フェニックスの涙を俺に渡した。

 

「有り難く、使わせて頂きます。」

 

俺は姫島先輩に感謝して涙を使用した。すごい、体力と霊力が全快した!

 

「よし…朱乃先輩、俺はイッセー達のもとへ向かいます。」

「分かりましたわ。」

 

俺はそう言ってイッセー達のもとへ向かった。

 

 

 

 

朱乃side

 

 

 

 

私は幽一君がイッセー君たちのもとへ向かうのを見送った。命を燃やして突き進む覚悟……あらやだ、私はもしかして…幽一君に惚れてる?//………は、いけないいけない!とりあえずリアスとアーシアちゃんがいるところに戻りましょう。

私は一旦拠点に戻ろうとした…その時

 

「待て。」

 

突然、横から男の声が聞こえた。私は声のする方向へ振り向いた。

 

「スペクター…!?」

 

その正体は、前に強襲してきた男・仮面ライダースペクターだった。スペクターの手には、新たなフランボワーズ色のアイコンが握られていた。

「アイコンを寄越せ。」

 

スペクターはそう言うと、アイコンをナンバリング状態にする。ナンバーは【EX.05】だ。続いてドライバーのカバーを開き、そこにアイコンを放り込んでからカバーを閉じた。

 

『アーイ! バッチリミロー!バッチリミロー!』

 

ドライバーから、医師用の白衣型のゴーストが現れた。そしてスペクターはハンドルを操作した。

 

『カイガン!パラケルスス!医学の化学、錬金術!』

 

スペクターはパラケルススゴーストを纏うと、ガンガンハンドを装備して突撃してきた。

 

 

 

 

幽一side

 

 

 

 

俺がイッセー達のもとへ辿り着くと、イッセーはライザー眷属の戦車、木場は騎士二人、小猫は兵士2人と戦っていた。だがよく見ると、僧侶が2人残っていた。

 

「幽一、無事だったのか!」

「勝手に殺すなっての。」

 

イッセーにそう言い返すと、ライザーの僧侶の一人が俺に向けて魔法を放ってきた。

 

「ビリーザキッド、頼むぞ!」

 

俺はビリーアイコンを取り出すと、ナンバリング状態にする。続いてドライバーのカバーを開き、ビリーアイコンを装填してからカバーを閉じた。

 

『アーイ! バッチリミナー!バッチリミナー!』

 

ドライバーからビリーザキッドゴーストが現れ、魔法を弾いた。そして俺はハンドルを操作した。

『カイガン!ビリー・ザ・キッド!百発百中、ズキューン、バキューン!』

 

俺がビリーゴーストを纏うと、複眼がアイコンと同じくリボルバーの絵柄になった。すると、どこからともなくバットクロックがガンガンセイバーを掴みながら飛来した。ちなみにガンガンセイバーは既にガンモードになっていた。俺はガンガンセイバー・ガンモードを右手に持つと、同じくガンモードに変形したバットクロックを左手に持った。

 

「二丁拳銃か…いいねぇ。弾幕はパワーだぜ!」

 

俺は二丁拳銃を構え、僧侶の一人に向けて連射した。

 

「…っ!」

 

僧侶はその弾幕に耐えきれず、その場に倒れると同時に光になって消えた。

 

「くらぇぇぇぇえ!!」

「うわあっ!?」

 

イッセーもライザーの戦車を吹き飛ばしていた。

 

『ライザー様の[僧侶]1名、[戦車]1名、リタイア。』

 

グレイフィアさんによるアナウンスが鳴り響いた。

 

「幽一、木場、受け取れ!赤龍帝からの贈り物【ブーステッド・ギア・ギフト】だ!!」

『Transfer!』

 

俺と木場はイッセーから倍加の力を受け取った。

 

「サンキュー、イッセー!」

「いくよ!」

 

俺はガンガンセイバーをドライバーにかざしながらバットクロックの銃身を2回スライドさせ、木場は魔剣を地面に突き刺した。

 

『ダイカイガン! ガンガンミナー!ガンガンミナー!』

「小猫、下がってろ!」

「…分かりました。」

 

俺は小猫に指示すると、小猫は射程圏内から離れた。

 

『オメガシュート!』

「喰らえ!」

「魔剣創造【ソード・バース】!」

 

俺の弾幕に加え、地面からは木場が生成した魔剣が襲いかかり、カーラマインと二人の兵士は倒れた。

 

『ライザー様の[騎士]2名、[兵士]2名、リタイア。』

 

これで後は、そこにいる僧侶一人だけか…。正直言ってリンチにしか見えないが、仕方ないか。

 

「お前も戦うのか?」

 

俺はそいつに近づくと、バットクロックの銃口を突きつける。

 

「あら、私は戦いませんわ。」

「え?」

 

俺は突然のカミングアウトに思わず銃を下ろした。

 

「えーと、名前を聞こうか。俺は今回傭兵【マーシナリー】として参加している五十嵐幽一だ。」

「私はレイヴェル・フェニックスですわ。」

 

……え?フェニックス…?

 

「まさか、ライザーの妹さん?」

「ええ。」

「「えええええええええええええ!!?」」

 

俺とイッセー、本日二度目の絶叫である。

 

「あいつ、マジで変態だったのかよ!?」

「いや、お前もだろ!」

 

俺とイッセーはそんなコントをしていた。

 

「ところで、戦わないなら何故お前は『イッセーさん!聞こえますか!?』…アーシア!?」

 

俺がレイヴェルに話そうとすると、突然アーシアから通信が入った。声からして慌てているようだが…?

 

「アーシア、どうしたんだ!?」

『大変なんです!部長さんが、相手のライザーさんに一騎打ちの申し出をいただきまして、単騎で相手の本陣に向かいました!』

「なんだって!?」

「アーシアちゃん、それは本当かい!?」

『はい…。』

「…部長が…。」

 

なんと、リアス部長がライザーの申し出を受けて単身で敵拠点へ向かってしまったらしい。その証拠に、新校舎の屋上から爆発音が聞こえてくる。

 

「アーシア、今はどこにいるんだ?」

『私は今、部長さんを追いかけて新校舎へ向かっているところです!』

「分かった…イッセー、木場、小猫、先に行くんだ。」

「幽一は!?」

「俺は情報を聞き出してから行く。それと木場、小猫、これを使え!」

 

俺はそう言ってムサシアイコンを木場に、ニュートンアイコンを小猫に渡した。

 

「…ありがとうごさいます。」

「恩に着るよ。」

「幽一、俺は!?」

「ごめん、本当はビリーザキッドを渡したいけど、今は使用中だ…。」

「…分かった。よし皆、行くぞ!」

 

イッセー達は了承すると、リアス部長を援護するべく新校舎の屋上へと向かった。

 

「…さて、話を続けるか。何故お前は戦闘に参加しないんだ?」

「私は見学ですわ。それに、この勝負の結果は見えていますから。」

 

レイヴェルは自信満々な表情で言った。勝負の結果が見えてる?……どういうことだ?

 

「フェニックスの力は絶対ですわ。」

「なるほどな…けど、そっちの女王はさっき倒した。勝ち目がないのはそっちの方じゃ…。」

 

 

 

 

ドガァァァァァアン!!

 

 

 

 

突然、爆発音が響いた。しかしそれは屋上からではなかった。

 

『リアス様の[女王]、リタイア。』

「なっ…!?」

 

アナウンスで、姫島先輩がやられてしまったことを放送した。

 

「嘘だろ?…確かに女王は倒したはず…!?」

「恐らく、ユーベルーナが仕掛けたトラップに引っ掛かったのでしょうね。」

 

ユーベルーナ、いつの間にそんな罠を…!

 

「くそっ!」

 

俺はガンガンセイバーとバットクロックを合体させ、ライフルにすると、新校舎の屋上めがけて浮遊する。

 

『リアス様の[騎士]、[僧侶]、[戦車]、リタイア。』

 

そうしている内に、木場と小猫とアーシアがやられてしまった。俺はライフルをドライバーにかざす。

 

『ダイカイガン! ガンガンミナー!』

 

ライフルの銃口にエネルギーが溜まり、ライフル上部にダットサイトが展開された。屋上についたところでライザーにむけて撃つ!

そして屋上まで上昇したところで、ライザーに照準を合わせてトリガーを引いた。

 

「今だ!」

『オメガインパクト!』

 

ライフルからエネルギー弾を放った。ライザーにエネルギー弾が命中すると、そこで砂煙が巻き起こった。俺はその間に皆に近づく。

 

「大丈夫か?」

「あ、ああ…。」

「…。」

 

二人共ボロボロで、リアス部長に至っては仲間がやられたショックで心壊寸前だった。その証拠にムサシ、ロビン、ニュートンのアイコンが転がっていた。俺は忘れないうちに回収した。その後、リアス部長に近づいた。

 

「…幽一…。」

「まだ三人残ってます。まだ勝ち目はあります。だから「幽一、危ない!」!?…うわっ!」

 

俺が励まそうとしている間に、突然俺に火炎弾が放たれた。俺は避けれずに喰らってしまった。

 

「貴様ぁぁぁぁあ!またしてもライザー様に泥を塗ったなぁぁぁあ!?」

「はぁ…聞き飽きたっての!」

 

俺は立ち上がると、ライフルを構える。

 

「フェニックスの業火を受けてみろ!」

 

ライザーは巨大な火球を投げつけてきた。俺はライフルを連射して相殺しようとするが、できない。

 

「うわああああ!…ぐはっ!」

「「幽一!」」

 

俺はまたしても炎を受け、壁に叩きつけられた。その際、オレ魂に戻ってしまった。

 

「ふん、人間と悪魔じゃ力の差は紙一重だ。リアス、お前に勝ち目はないぞ!降参しろ!」

 

ライザーは勝ち誇りながらリアス部長に宣告した。リアスの顔色はかなり真っ青になっていた。

 

「…ああ、このままだと負けるだろうな…。」

 

俺はボロボロの状態でライザーに言った。

 

「ふん、下等な人間が…そんな状態で何当たり前なことを言っている?」

「……“火事場力”って言葉は知ってるか…?窮地に陥った時にみなぎる力のことだ…。」

 

俺はライザーに説明しながら霊術の構えを取る。あいつに勝つには…あの奥義を使うしかない!

 

「確かに俺は悪魔じゃない…。でも、人というのは…火事場力を引き出したとき…悪魔を越える力を得る…!」

「幽一…お前…!」

 

俺は両手に霊力を集中させる。すると、俺の背後に巨大な目の紋章が出現した。

 

「うっ!……ガハッ…!」

「幽一、無茶だ!」

「止めなさい…幽一!」

「貴様…自己犠牲を問わないのか…!?」

 

俺は身体のダメージの影響で嘔血してしまうが、それでも霊術の発動を止めない。イッセーやリアス部長はおろか、ライザーまでも驚愕の表情を隠せなかった。

 

「けど、これが俺だから…。」

「幽一…。」

「……。」

「イッセー、部長、俺を信じてくれ。俺は……俺を信じる!」

 

身体が痛む中、俺は自分自身を信じると言い聞かせた。すると、霊力の収束が完了し、俺の背後にあった目の紋章は曼荼羅に変化した。ライザーは驚きを隠せずにいるも、奥義に耐えようと構えた。これで放てる…これで逆転できる!

 

「命、燃や「もういいわ、幽一!!」…!?」

 

しかし、奥義の発動はリアス部長の言葉で制止させられた。俺は突然の出来事に霊術をキャンセルしてしまった。そして次の瞬間、リアス部長の口から衝撃の言葉が発せられた。

 

「…“降参[リザイン]”するわ。」

「部長!?」

「正気なのかよ!?」

 

なんと、リアス部長は自ら降参を発言してしまった。

 

『リアス様の降参[リザイン]を確認。今回のゲームはライザー様の勝利です。』

 

グレイフィアさんのアナウンスが無慈悲に響いた。俺はショックでその場で膝をついた。

 




ED[ガラスのくつ]


ユルセン「次回、ハイスクールD×G【GHOST】!」


グレイフィア「お嬢様は、約束通りにライザー様との結婚です。」

勝負に負けて2日経った翌日、グレイフィアから今日の夜にリアスがライザーと結婚することを告げられた。

幽一「イッセーに渡してくれ。“逆転のチャンス”に繋がるはずだ。」

幽一はグレイフィアにビリーザキッドのアイコンをイッセーに渡すように言った。これが後に最良の結果をもたらす。

駘悟「無様だな。」
幽一「お前、もしかして…!」

幽一は傷心中に散歩していると、そこでかつての親友・神薙駘悟と再開する。

幽一「俺だよ、幽一だ!」
駘悟「俺は認めない。幽一が生きてるなんてな!」
『我の生き様、桶狭間!』

幽一はそこで、駘悟がスペクターであったことを知ることになった。

次回[再開、亡霊【スペクター】の正体]

その眼に焼き付けろ!


カウント・ザ・アイコン

幽一:【G】オレ【01】ムサシ【03】ロビン【04】ニュートン【05】ビリーザキッド【06】ベートーベン【EX.01】アイルトン【EX.03】シャネル

駘悟:【S】スペクター【02】エジソン【11】ツタンカーメン【12】ノブナガ【EX.02】リチャード【EX.05】パラケルスス

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