ハイスクールD×G 【GHOST】   作:レティス

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テストが近いのが萎えて仕方がない。というのも、僕も受験生なので仕方ないのですが…。


幽一「俺は五十嵐幽一。15歳の時、謎の事件に巻き込まれて命を落とし、ハイスクールD×Dの世界に転生。仮面ライダーゴーストとしてオカ部員として活動しながら、英雄の眼魂を集めている。俺はかつての恋人・理恵を救った。そして理恵と同居することになった。
現在所有しているアイコンは…9つだ。」


OP[我ら思う、故に我ら在り](氣志團より)



決別、哀しみの大鎌!

幽一side

 

 

 

 

 

 

 

「初めまして。私は日下部理恵と言います。」

 

ドーモ、読者=サン。五十嵐幽一です。眼魔から理恵を救ってから翌日、理恵がこの駒王学園に転入してきた。理恵から聞いたところ、どうやらリアス部長との話し合いでこの学園に転入することが決まったとのことらしい。

当然、男子達は大盛り上がり。中には

 

「ヒャッホォォォォオ!最高だぜぇぇぇえ!!」

 

と発言した者もいたらしい…あれ、それどっかで聞いた覚えが…?

ちなみに理恵の席は俺の隣らしい。その際、元浜と松田の視線が俺に集中したのは気にしないでおこう………。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一限目が終わり、俺は机からオカルト関連の雑誌を読んでいる。

 

「幽一君ってオカルト雑誌好きなんだね。」

「まぁな。」

 

そこへ理恵が後ろから雑誌を覗き込む。そういや、最近この雑誌読んでなかったな…。

ちなみにイッセーはというと、いつもの如く元浜と松田にボッコボコにされていた。あれ…こっちに視線を向けた…?

 

「あ、幽一てめぇ!!」

「何で理恵ちゃんと一緒に雑誌読んでるんだぁぁぁ!!」

 

やっぱりか…。元浜と松田はその場にイッセーを捨てると、こっちにやってきた。

 

「え?駄目なの?」

「ダメに決まってんだろうが!!」

「くそぉ…!何故オカルト&歴史マニアの幽一が…!!」

 

元浜と松田はそう言いながら悔しがっていた。ものすげぇ私怨に満ちてるけどな…。

 

「幽一君、これは…?」

「俺やイッセーにとってはほぼ普通だから気にするな。」

 

俺は理恵にそう言った。すると元浜と松田は理恵に近づく。

 

「なぁ理恵ちゃん、実は幽一には皆が大爆笑する程の恥ずかしい姿を晒す事があるんだよ。」

「その姿って?」

「もの凄いねg…」

 

 

 

 

 

ガシッ!

 

 

「「うぐっ!?」」

 

俺は元浜と松田の首を強く掴む。

 

「よし、お前ら…ちょっと廊下逝こうか?」

「「うわー!暴力反対ー!!」」

 

元浜と松田は抵抗するが、俺は気にせずに廊下に引きずり込み

 

 

 

「ひでぶっ!」

「あべしっ!」

 

 

ピチューン!×2

 

 

 

 

そして二人のツボを突いてノックアウトさせた。全くこいつらは…。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

放課後、俺達はオカ研の部室にやってきた。もちろん理恵も部室に来ている。理恵はリアス部長と向き合うようにソファに座っている。真剣故にその場の空気は重い。

 

「さて、貴女には色々聞きたいことがあるのよ。まず、貴女は何処から来たのかしら?」

「私は“精霊界”っていう、こことは違う世界から来たんです。」

 

理恵は自分が何処から来たのかを言った。これを聞いた皆は疑問を抱いた。ちなみに俺はそんなに疑問は抱かなかった。“精霊界”…理恵との別れの際に俺に言った世界だ。どんな世界かは分からないが、理恵の使い魔であるカーバンクルもあっちの世界の住民ということは分かっている。

 

「えっと、その“精霊界”ってどんな世界なんですか?」

「精霊や妖精、そして幻獣が住んでいる自然豊かな世界だよ。」

 

アーシアの質問に理恵が答えてくれた。なるほど…確かに精霊や幻獣と聞くと、自然のイメージが強いな。

「ねぇ、そこって理恵ちゃん以外にも可愛い精霊とk…イデデデデデデッ!?」

「…言うのは分かってました。」

 

小猫は呆れた表情をしながらイッセーの足を思いっきり踏みつけた。はぁ…イッセーは毎回それしか頭にないのかよ…。

 

「全く、お前も懲りないなぁ…。」

「だって理恵ちゃんがあんなにスタイル良いなら、その精霊界にも可愛い子がいる可能性が高いかもしれないじゃん!?」

『イッセー、それは理恵の“胸”を見て言っただろ?』

「ギクッ…!?」

 

ユルセンにあっさり考えを見抜かれたイッセーは額に汗を浮かべた。当然の如く、アーシアは頬を膨らませて拗ねていた。

 

「気を取り直して…もう一つ聞くわ。貴女が持つ魔剣・フラガラッハは何処で手に入れたのかしら?」

 

リアス部長が質問すると、理恵はフラガラッハを取り出した。

 

「これですか?私が散歩していた時に、道端に偶然落ちていたんです。」

「その魔剣が落ちていたのかい?」

「うん。いつ精霊界に落ちてきたかは分からないですけど…。」

 

理恵はフラガラッハの入手経緯を答えた。偶然落ちてた…?

 

「まぁとにかく、オカ研部員としてこれからよろしく頼むわ。」

「はい!」

 

リアス部長の一言に理恵は返事をした。そして理恵は俺に向けてにこやかなスマイルを送った。

 

「なっ!?羨ましいぞ幽一ぃぃぃぃぃぃい!!」

 

イッセーはまた俺に向けて嫉妬の感情を露にした。まぁ、これもいつもだから気にしない気にしない。何げに最近ドス黒いオーラを出してる朱乃先輩を除いてはな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

雷堂寺side

 

 

 

 

 

 

アッシュ様は右手で目の紋章を描き、そこから大量の眼魔アイコンをばら撒いた。

 

「雷堂寺、最近上手くいってないようだが?」

「少ししくじっただけですよ。」

「そうか…まあいい…。」

 

アッシュ様はそう言うと、そのまま何処かへ去っていった。私も英雄アイコンを集めるために歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駘悟side

 

 

 

 

 

 

 

俺は正直言ってイライラが募っていた。あいつが幽一に似たことを言っているんだからな。許せない…一つ残らず奪ってやる…アイコンと首飾りを…!

俺は不機嫌な状態のまま歩き出す。すると、階段を降りてくる一人の男が見えた。

 

「またお前か。」

 

その男はこの前会った雷堂寺という男だった。

 

『お兄ちゃん。やっぱり、この人信用できない!』

 

沙耶も当然警戒を強めていた。

 

「まぁ、話を聞いて下さい。スペクターさん。」

 

雷堂寺は階段を降りながら言う。

 

「5年前、我々は眼魔世界へ行くための術符を研究してましてね…。あの頃、リーダーであった五十嵐竜彦は人間が眼魔世界へ行けるかどうか人体実験をしたがっていました。」

「竜彦さんが?」

「はい。でも、人体実験など許されるはずがありません。私達が反対したので、諦めたはずだと思ったんですがね…。」

 

竜彦さんが人体実験を…?そんな事はないはずだ…!

 

「あれは事故じゃないというのか?」

「それは分かりません。でも、術符を発動しない限りゲートは起動しないはずなんですがね…。」

 

雷堂寺はそう言った。そんな…竜彦さんが…。

 

「もしかして、五十嵐竜彦を尊敬してましたか?」

「…もう過ぎたことだ。」

 

俺はそう言って口だけは否定した。そしてその場から去ろうとする。

 

「アイコン集めは順調ですか?」

「貴様には関係ないことだ。」

「“妹さん”を生き返らせるんでしょう?」

 

頭に血が昇った俺は付いてきた雷堂寺を掴む。

 

「前に言った事を忘れたのか?今度妹のことを言ったら“お前を消す”と!!」

「五十嵐幽一は英雄アイコンを既に8つも所持していますよ。このままだと彼の方に願いを叶える権利が来てしまいますよ?」

「そんな事は絶対にさせない!」

 

俺は雷堂寺を突き放すと、そう怒鳴った。あいつが願いを叶えるだと…?幽一の偽者なんかに願いを叶えさせてたまるか!!

 

「もしかして、竜彦の息子だから手心を加えてるんじゃありませんよね?」

「何だと…!?」

「貴方も甘いですね。」

「俺が甘いだと…?幽一はあの事件で死んだんだ。あんな偽者に手心なんて加える訳ないだろ?俺は、俺の成すべき事をする!たとえこの町を滅ぼしてもな…!」

 

俺はそう言うと、その場から去る。俺は沙耶を蘇らせるために戦う…!

 

 

 

 

 

 

 

 

雷堂寺side

 

 

 

 

スペクターは残虐非道な事を言って去っていった。願いを叶えるためには、15個の英雄アイコンが必要…ですが、番外の眼魂【エクストラアイコン】に願いを叶える力などありません。ゴーストとスペクターのもつアイコンの一部は不要です。そうすると…。

 

「スペクターが4つ。ゴーストが5つ。そして…。」

 

私は呟きながら持っていたアタッシュケースを開ける。そこには黄緑、群青、桃、深緑、薄灰色の英雄アイコンが入っている。

 

「私が5個。ついにあと1つで15個が出揃いますよ

 

 

 

 

五十嵐竜彦。」

 

私は天国にいる竜彦に向けて言った。

 

 

 

 

 

 

幽一side

 

 

 

 

俺達は自宅に帰宅し、夕食を取った。ちなみに理恵が料理を作ってくれた。彼女の料理はすごくうまかった。3年以来だな…理恵の手料理を食べたのは。

理恵は何しているかというと、タンスの上に並べられたアイコンを見つめていた。そういえば…理恵はアイコンについて何か知ってるかな?

 

「なぁ、理恵。」

「どうしたの幽一君?」

「アイコンについて、何か知ってる事はあるかな?」

「知ってる事…?」

 

俺が尋ねると、理恵はうーんと呟きながら考え始めた。

 

「…確か、英雄の魂が入ったアイコンを15個集めると、“何でも願いが叶う”って聞いたことがあるよ。」

 

理恵はアイコンについての情報を俺に言った。15個の英雄アイコン…ってことは、駘悟は自分の願いを叶えるためにアイコンを集めているのか。でも、駘悟の願いって何なんだろう…?

 

「でも、どうしていきなり…?」

「知りたかったんだ。駘悟が何のためにアイコンを集めているのかを。」

「そうだったんだ…。」

 

理恵は悲しげな表情で呟いた。

 

「俺はいつか駘悟と和解してみせる。」

 

俺は笑顔になりながらそう言う。すると、理恵も微笑みを見せてくれた。

 

「あの、幽一君…。」

「ん?どうしたんだ?」

「今度の休み、久しぶりにデートに行かない?」

 

理恵は俺に提案してきた。デートか…確かに久しぶりに行きたかったな。

 

「いいぜ。」

「ありがとう幽一君。」

 

理恵は笑顔でお礼を言った。そういや、服装はどうしよう…?とりあえず、明日ぐらいに買いにいくか。

そんなこんなで、俺はデートプランを考えてながらも駘悟と和解する方法も考える。

だが、この時の俺はまだ知らなかった。駘悟と“敵対する日”がもうそこまで近づいている事を…。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そしてデート当日。俺と理恵は自宅を出ると、駐車場へ向かう。俺の服装はオレンジ色のシャツの上に黒色のパーカー、紺色のジーンズという組み合わせだ。そして首には父さんの形見である龍の首飾りを着けている。一方、理恵の方はピンクのTシャツに白いミニスカートという組み合わせだ。

「ようやく来たね、デートの日が。」

「そうだな。」

「今日は、存分に甘えてもいいかな?」

「いいよ。久しぶりのテートだし、存分に楽しみに行こうぜ。」

「うん♪」

 

久しぶりのデートなのか、理恵の視線がいつになく色っぽかった。まぁ、いいか!

駐車場に着き、俺と理恵はヘルメットを被ってからバイクに乗る。理恵はバイクから落ちないように両手で俺の体に掴まる。

俺はバイクを発進させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーside

 

 

 

 

 

 

「…まだ来ないわね。」

 

俺達は現在、町の駐車場付近の電柱で幽一達が来るのを待っていた。どうやら部長が幽一と理恵ちゃんのデートを偵察するという提案をしたらしい。だけどよ…。

 

「部長、なんでこの衣装をチョイスしたんですか?」

 

そう、俺達は何故か○○松さんみたいな格好をしていたのだ。ちなみにこれ、部長が通販サイト[NAMAZUN]で発注したものらしい…。俺と部長はもちろん、姫島先輩、アーシア、木場、そして小猫ちゃんもそんな格好をしていた。部長は赤、姫島先輩は黄、木場はピンク、アーシアは緑、小猫ちゃんは紫、そして俺は青色の服を着ている。そして全員カツラを被っている。もちろん○○松さん仕様の。

「私達が偵察していると悟られないためよ。」

「無理あり過ぎですよ!?」

 

こんな怪しい格好したら幽一達にすぐバレますって!しかも何げに姫島先輩からもの凄い殺気が出てるし!?

 

「…姫島先輩、その殺気を押さえて下さい…。」

「あらあら、うふふ…。小猫ちゃん、私は至って普通ですわよ。」ゴゴゴゴゴゴ…

 

小猫ちゃんも額に汗を浮かべながら言うが、姫島先輩は普通だと言った。怖ぇぇぇぇぇぇぇぇ!?全然普通じゃないですよ姫島先輩!めっちゃオーラがゴゴゴゴって言ってるし…。

 

「こ、これは不安になってきました…。」

「…!幽一君達が来ました。」

 

アーシアが不安になっている中、木場がそう言った。すると幽一と理恵ちゃんがバイクに乗って現れ、そのまま駐車場でバイクを停めた。そして幽一と理恵ちゃんはお互いの手を繋いで歩いていった。

 

「行くわよ!二人のデートを偵察するわよ!」

 

俺達は部長の一言で行動を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

幽一side

 

 

 

 

 

 

 

 

俺と理恵はファッション店が多く並ぶ通りを歩いている……リアス部長…そっちの存在もうバレバレですからね。だってカツラからちょこっと紅髪はみ出てますし、第一その抜群なスタイルに○○松さんの服は絶対合わないですよ…。まぁ、それはリアス部長に限ったことじゃなく、アーシアも金髪はみ出ちゃってるよ。そして一番目立つ点は…。

「ふふふふ……!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

朱乃先輩、貴女ですよ…(汗)。今日の日に限ってもの凄いドス黒いオーラ出してるし…。通りでイッセーの嫉妬が影に潜めている訳だよ…もういいや、無視しよう。

 

「ん?どうしたの?」

「いや、何でもないよ。」

 

理恵は気になったのか声をかけてきたが、俺は問題ないと返した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「どう?似合うかな?」

「うん、似合ってるよ。」

 

俺と理恵は今、ファッション店をまわっている。そこで理恵がワンピースを試着していた。結構似合ってるな。

そして次は和風の衣装が売っている店。俺はそこで黒い和服を試着する。

 

「どうかな?」

「うん!すごく似合ってる!」

 

理恵は俺の和服姿を見て絶賛した。まぁ、寺生まれだからという理由もあるけど、俺って和風系男子で確定なんだな。

それから俺達はある程度ファッション店をまわり、イタリアンのレストランに寄って昼食を取った。その後、ゲームセンターでシューティングゲームやUFOキャッチャーをプレイしたり、プリクラで写真を撮ったりした。うん、二人でプリクラを撮るのも本当に久しぶりだ。

 

 

 

 

 

 

 

イッセーside

 

 

 

 

 

 

俺達は幽一と理恵ちゃんの二人を尾行し、現在ゲーセンにいる。それにしても、やっぱりこの格好(○○松さんコス)は周りの視線が痛い…。

 

「もう幽一さん達にも感づかれていると思います…。」

 

アーシアはそう言った。まぁ、この格好から既に気づいてるけども…。

 

「あれ?リアス達じゃないか。」

「!?…ソ、ソープ!?」

 

すると、何故かソープ先輩と佳菜先輩が俺達のもとへやって来た。ちょっ…これは幽一達に気づかれる…!

 

「あ、朱乃?どうしたの…?」

「何でもないですわ。」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

「…リアス、今日の朱乃は何時になく病んでるな。(汗)」

「ええ…。(汗)」

 

姫島先輩が病んでる事を指摘するソープ先輩、それに答える部長も汗を流していた。まぁ、そうなるよね…。

 

「ところで、お前らは何してんだ?そんな何処かの6つ子みたいな格好して…。」

「幽一達のデートを偵察してるのよ。」

「え?…あ、本当だ。幽一と…前に転入してきた理恵ってやつか?」

「ええ。」

 

部長はソープ先輩の質問に答えた。すると、幽一達が移動を始めた。

 

「移動し始めたわ…追うわよ。」

 

俺達も部長の指示に合わせて移動する。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

幽一side

 

 

 

ゲーセンで一通り遊んだ後、俺と理恵は再びバイクに乗り、河川沿いの公園までやってきた。そして【駒だこ】の屋台の前で停車した。屋台ではおばあさんがたこ焼きを焼いていた。ちなみにこのおばあさんの名前は“駒井文香”さん。駒王町の人々からは“フミ婆”と呼ばれて親しまれているらしい。

 

「おお、幽一君じゃないか。後ろにいるのは、彼女かい?」

「はい。」

「理恵っていいます。」

「へえ~、理恵ちゃんと言うのかい。幽一君、いつの間に彼女をつくったんだい?」

「だいぶ前に。色々あったんですけどね。」

 

俺達はフミ婆との会話を楽しむ。フミ婆は楽しそうな表情でたこ焼きを箱に入れていく。

 

「はい、たこ焼き二人分だよ。」

 

俺と理恵はフミ婆からたこ焼きを受け取ると、たこ焼きを一つ頬張る。

 

「美味しい~!」

「喜んでくれて何よりだよ。」

 

理恵もフミ婆が焼いてくれたたこ焼きを絶賛した。やっぱりたこ焼きはうまいな。そういえば、小さい頃に俺も駘悟と沙耶ちゃんと一緒に近所のたこ焼き屋行ってたな…。もし駘悟と和解できたら、沙耶ちゃんと一緒に【駒だこ】へ行けるかな?

俺はそんな事を考えながら、たこ焼きを食べた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「楽しかったね。」

「ああ。」

 

【駒だこ】でたこ焼きを食べた後、俺と理恵は夕日が差し掛かる高台にいた。俺と理恵はそこにある一台のベンチに座って夕日を眺めていた。

 

「ねぇ、幽一君。」

「何だ?」

「あの日のとき、私達まだ…“キス”をしてなかったよね?」

 

理恵はそう言った。あの日…俺と理恵が一時別れた時の話か…にしても、いきなりストレートに来たな。まぁ、周りに人はいないからいいけど…。

 

「た、確かにしてなかったけど…。」

「じゃあ…今しちゃお…?//」

 

理恵は頬を赤らめながら言ってきた。俺は正直言って動揺していた。もしこのキスしているところをリアス部長達に見られたらやばいと思っているからだ。特に朱乃先輩に見られたら…それはそれは恐ろしい事になるだろうな…(汗)。けど、リアス部長達はまだ来ていない。そして理恵の目は…その瞳は俺を純粋に愛している目だ。しかもデートでこの場面は、キスしないといけない場面だ。だったら………キスするなら…………今しかないだろ。

 

「…リアス部長達が来る前に済ませちゃおうぜ///」

「…うん///」

 

俺と理恵はお互い目を閉じ、ゆっくりと顔を近づけていく。少しずつ、少しずつ……お互いの唇の間隔が縮まっていく…。そして、俺と理恵の唇が重なー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブォォオオオオオオン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

…らなかった。何故なら、バイクに乗った一人の青年が騒音を響かせながらこちらにやってきたからだ。俺と理恵はその騒音に反応し、すぐさま警戒する。そのバイク・マシンフーディーの持ち主と言ったら、もうあいつしかいない。

 

「…駘悟。」

 

そう、駘悟だった。駘悟はマシンフーディーから降りると、ヘルメットを外した。

 

「そんな所にいたのか。」

「なぁ駘悟、話を聞いてくれ。」

「お前に話すことはない。お前から全てのアイコンと幽一の首飾りを奪うだけだ。」

 

駘悟はそう言ってリチャードアイコンを取り出した。

 

「待ってくれ、駘悟!お前は何か問題を抱えているんじゃないのか?何か急いで成さなければならない深刻な事が…。」

「そんなもの、知ってどうするんだ?」

「俺も何か協力したいんだ。親友として!」

「幽一君…。」

 

俺は駘悟に協力を申し込んだ。理恵は俺が駘悟に説得する姿を後ろから見ていた。

 

「黙れ!お前を友と認めた事はない!お前からアイコンと首飾りを殺してでも奪い取ってやる!残る思いはそれだけだ!」

 

駘悟は容赦なく切り捨てると、ドライバーにリチャードアイコンを装填した。

 

『アーイ! バッチリミロー!』

「変身!」

『カイガン!リチャード!騎士道、勇猛、ライオンハート!』

 

駘悟はスペクターに変身すると、リチャードゴーストを纏う。そしてガンガンハンドを装備すると、それにライオンカメラを合体させた。くっ…やるしかないのか!?

 

「理恵、下がってて!」

「うん…。」

 

俺は理恵に下がるよう言うと、すぐにドライバーを出現させる。そしてニュートンアイコンを取りだし、ドライバーに装填する。

 

『アーイ! バッチリミナー!』

「変身!」

『カイガン!ニュートン!リンゴが落下、引き寄せまっか!』

 

俺はゴーストに変身すると、ニュートンゴーストを纏う。

 

「はあああっ!」

「ふっ!はっ!てやっ!」

 

駘悟は接近してくると、力任せにメイスを振りかざしてきた。俺は両手のグローブで一撃を受け止めると、そのままジャブを繰り出す。

 

「はっ! オラァ!」

「ぐっ…!?」

 

しかしこれを避けられ、駘悟に蹴りを入れられて怯んでしまった後、再びメイスによる攻撃を受けて吹き飛ばされる。駘悟はこちらに向かってくる。

 

「はあっ!」

「っ!」

 

俺は斥力で駘悟を弾き飛ばす。斥力で弾かれた駘悟はすぐに立ち上がると、ノブナガアイコンを装填した。

 

『カイガン!ノブナガ!我の生き様、桶狭間!』

 

駘悟はノブナガゴーストを纏うと、ガンガンハンドからライオンカメラを外し、ポンプアクションで銃へ変形させた。

 

「シモ・ヘイヘ!」

『カイガン!シモ・ヘイヘ!極寒の狙撃、俺の距離!』

 

俺もシモ・ヘイヘゴーストを纏うと、ガンガンセイバーを装備し、ウルフスコープを合体させて狙撃銃にする。

俺は駘悟との銃を撃ち合う。連射速度で言えば、こっちが不利だ。だけど威力ならこっちが上だ。駘悟が放つ銃弾を避けつつ、俺は精密にかつ素早くボルトアクションをして狙い撃つ。だが駘悟はその銃弾を容易く避けていた。それに対し

 

「ぐっ!…うわぁ!」

 

俺は駘悟の放つ弾幕を避けきれず、いくつか被弾してしまう。

すると駘悟は理恵がいる方向を向いた。

 

「…!」

「…次は貴様だ!」

 

駘悟は次に理恵に向けて照準を合わせた。

 

「まずい!」

 

俺はすぐに浮遊能力を利用して駘悟と理恵の間に割り込む。次の瞬間、駘悟が放った銃弾が全て俺に命中した。

 

「うわあああっ!!」

 

俺はその場で怯んでしまう。

 

「!?…幽一君、大丈夫!?」

「ああ…何とか…。」

 

理恵に怪我の心配をされながらも、俺は立ち上がる。

 

「駘悟、理恵を巻き込むな!」

「周りの奴は全て俺の敵だ。もちろんそいつもな!」

 

駘悟…いつの間に冷酷で残虐な性格にになったんだよ!?

 

「幽一君、私も戦う。」

「ダメだ。理恵は隠れるんだ。」

「フラガラッハを使えば、あの人を止められるわ!」

「確かに止めれそうだけど、フラガラッハは駘悟を殺しかねない!」

 

理恵はフラガラッハの使用を提案したが、俺はそれを止めた。フラガラッハの凄まじい力は、駘悟を止めるどころか本当に殺してしまう可能性があるからだ。

 

「でやぁあああ!!」

 

こうしている間にも駘悟は接近してきた。

 

「っ! 理恵、早く隠れろ!」

「はあっ!」

「ぐふっ…!」

 

俺は理恵に隠れるように言うが、駘悟に攻撃されて吹き飛ばされてしまう。その際、強制的にオレ魂になってしまう。俺は立ち上がろうとするが、駘悟に踏みつけられて動きを封じられてしまう。そして駘悟は引っ張ってきたマシンフーディーの後輪を俺の体に当て、そのままアクセルを捻った。

 

「くたばれ!」

「うわああああああああああっ!!」

 

マシンフーディーの後輪が高速回転し、俺の体を攻撃した。まるで電動ノコギリで削り取るかの如く。

 

「幽一君!!」

「がっ…ぐはっ…!」

 

俺は大ダメージの影響や、マシンフーディーが邪魔で動けなかった。理恵は隠れていた木から飛び出し、俺のもとへ行こうとした。

 

 

 

バキュン!

 

 

 

「きゃっ!?」

「…。」

 

それを駘悟は容赦なく銃弾を放った。幸いにも放たれた銃弾は後ろの木に当たった。駘悟は無言でガンガンハンドの照準を向ける。理恵に傷を負わせる訳にはいかない…理恵は俺が守る…!

 

「駘悟…理恵に手を出すんじゃない…!」

「何故お前はこんな奴を守ろうとする?」

「決まってるだろ…理恵は、堕落した俺を救ってくれたからだ…!」

 

俺は駘悟にそう言った。それでも駘悟は理恵に照準を向け続ける。

 

「駘悟…アイコンと首飾りはやるよ。だから……理恵に…手を出すな!」

 

俺は最終手段としてアイコンと首飾りをあげる条件に理恵に手を出さないよう駘悟に交渉する。すると駘悟はガンガンハンドを下ろし、こちらに視線を向けた。

 

「お前はアイコンと首飾りのために戦ってるんじゃないのか?」

「違う。理恵は俺の大切な人だ。それはアイコンや首飾りよりも大切な…かけがえのない宝物なんだ!」

「幽一君…。」

 

俺は駘悟にそう言った。理恵は俺の大切な恋人だからな…。

 

「…そうか。」

 

駘悟はそう呟くと、ノブナガアイコンを取り出した。そして

 

 

 

 

 

 

 

「だったら俺が砕いてやる!」

 

そう言ってパラケルススアイコンを取り出し、ドライバーに装填してハンドルを操作した。

 

『カイガン!パラケルスス!医学の科学、錬金術!』

 

駘悟はパラケルススゴーストを纏うと、再びガンガンハンドをロッドにした。

 

「でやっ!」

「うっ…!」

 

そして駘悟は理恵に攻撃を仕掛ける。

 

「何故だ…何故だよ駘悟!?」

「俺は成すべき事をする。そのためにお前とお前の“宝物”をぶっ殺す!」

「そこまでして欲しいのか?理恵を巻き込んでまでアイコンと首飾りが欲しいのか!?」

「言ったはずだ!俺はこの町を滅ぼしてでも願いを叶えるとな!」

 

駘悟は理恵を攻撃しながら外道かつ残虐な事を言った。駘悟…この下衆野郎…!!

 

「はっ!」

「きゃっ!?」

 

駘悟はガンガンハンドの手先から理恵に電流を流した。

 

「か、体が…動かない…!?」

「理恵!?…やめろ駘悟!」

 

どうやら駘悟は理恵に麻痺毒を流したらしい。俺は駘悟を呼び止めるが、駘悟は耳を貸さずにガンガンハンドをドライバーにかざした。

 

『ダイカイガン! ガンガンミロー!』

 

駘悟はガンガンハンドにエネルギーを溜める。

 

『オメガスマッシュ!』

「はあっ!」

「キャアアアアアア!!」

 

駘悟の容赦ない一撃は理恵を吹き飛ばした。理恵はそのまま近くの木に衝突して気絶した。

 

「ぐっ…ううっ…!理恵は…俺が守る…!」

 

こんなところで死んでたまるか…!理恵を死なせてたまるか…!俺は力を振り絞ってマシンフーディーをどかそうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

駘悟side

 

 

 

 

 

 

俺は理恵というやつを吹き飛ばした後、マシンフーディーの下敷きになっているあいつに向かって歩く。あんなやつを守るだと…?はっ、幽一の偽者の分際で…。

俺は錬金術でガンガンハンドの手先に猛毒を錬成する。そしてあいつの頭部にガンガンハンドの手先を置き、トリガーを引いて毒を流し込む。

 

「ぐっ!?うわああああああああああああ!?」

「これは致死量の毒だが即効性じゃない。ゆっくりと地獄を味わって死ね。」

 

俺は毒に苦しむあいつにそう言うと、理恵にとどめを刺そうを理恵のもとへ歩く。その時だった。

 

 

 

 

 

 

ガンッ!

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

突然、変な音が聞こえた。俺は振り向くと、そこには

 

 

 

 

 

 

 

「……。」

 

既に立ち上がっていたあいつの姿があった。その証拠にマシンフーディーが倒れていた。あいつの黒い複眼には紫色の禍々しい目が光っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

幽一side

 

 

 

 

 

 

 

俺は駘悟から受けた毒の影響でフラッシュバックした。そう、周りの者達から苛められ、虐げられ、果てには食物に毒を混ぜられた記憶を…。

そして今思い知った…もう、駘悟は親友じゃない事を…!

 

「…そうかそうか、つまりお前は“そういう奴”だったのか…!」

 

俺の頭の中は怒りと憎悪で一杯だ。そして駘悟に対する思いは…殺意と哀しみだけだ。

 

「駘悟ぉぉぉおおおおお!!」

 

 

 

 

 

バシューン!

 

 

 

俺は叫ぶと、SEEDを発現させる。そして駘悟のもとへ瞬間移動し、強力なジャブを繰り出す。

 

「ぐっ!?」

 

駘悟はこれを受けて数メートル退くが、俺はさらに追撃する。

 

「うおあああああああああ!!」

「ぐっ!うわっ!?」

 

俺は怒りの連撃をお見舞いして駘悟を吹き飛ばした。その際、駘悟は強制的にスペクター魂になる。

 

「くっ…調子に乗るな!」

 

逆ギレする駘悟はツタンカーメンアイコンを取り出してアイコンをナンバリング状態にしようとした。

 

「なっ…!?」

 

しかし、ツタンカーメンアイコンは意思を持ったかのように駘悟の手元から離れ、俺のもとへやってきた。俺は構わずツタンカーメンアイコンをドライバーに装填する。

 

『アーイ! バッチリミナー!』

 

ドライバーからツタンカーメンゴーストが現れた。駘悟のとは違い、一本角になっていた。俺はドライバーを操作した。

 

『カイガン!ツタンカーメン!ピラミッドは三角、王家の資格!』

 

俺はツタンカーメンゴーストを纏うと、ガンガンセイバーを装備して薙刀モードにする。そして駘悟からコブラケータイが勝手に飛び出し、ガンガンセイバーと合体。鎌の形状になった。

「貴様!」

「調子に乗ってるのは…お前だ!」

 

俺は駘悟にそう言うと、鎌で執拗に斬りつける。

 

「でやぁああああああ!!」

「ぐあっ!?」

 

俺は鎌をドライバーにかざす。

 

『ダイカイガン! ガンガンミナー!』

「うおおおおおお!!!」

 

俺は鎌にエネルギーを溜めて構える。

 

『オメガクラッシュ!』

「はああああああっ!」

「うっ! ぐわっ!?」

 

俺は鎌から衝撃波を飛ばして駘悟を打ち上げる。そして鎌を投げ捨てると、ドライバーのハンドルを4回操作した。

 

『ダイカイガン!ツタンカーメン!オオメダマ!』

「はああああああああ!」

 

俺は高くジャンプして駘悟に飛び蹴りを放った。

 

「ぐわああああああああ!」

 

駘悟はこれを受けて落下し、変身が解除された。俺も着地して変身を解除した。

 

『オヤスミー』

 

すると、コブラケータイが俺のもとにやってきた。俺はツタンカーメンアイコンを背中に乗せると、コブラケータイはそのまま駘悟のもとへ戻った。

 

「くっ…!」

「駘悟…お前に何があったかは分からない。けどな、一つだけ言いたいことがある。」

 

俺はその荒い口調のまま言う。

 

「もうお前は“親友”じゃない!れっきとした“敵”だ!」

 

俺は駘悟との決別を言い放った。すると、駘悟は立ち上がると、マシンフーディーを起こした。

 

「ふん、元々お前を親友と思ったことはない。」

 

そう言うと、駘悟はヘルメットを被り、そのままマシンフーディーに乗って去っていった。俺は理恵のもとへ近づく。

 

「…幽一君。」

「理恵、大丈夫か…?」

「…ごめんなさい、また私のせいで…。」

「…。」

 

俺は理恵の悲しげな口調に心を痛めてしまう。

 

「幽一!」

「おーい、幽一!」

 

すると、リアス部長達がやってきた。そして何故かソープ先輩と佳菜先輩までいた。

 

「どうしたんですか、その傷は!?」

 

アーシアは俺達の傷を見て、すぐさま神器で治療を行う。

 

「…また駘悟の強襲だ。」

「スペクター!?」

「またあいつか!」

 

リアス部長とイッセーは駘悟に対する怒りを露にしていた。正直言って俺もだ。

 

「…大丈夫だって!とことん向き合えば「いや、もういいです。」…!?」

「あいつは…もう親友じゃない。

 

 

 

 

 

“敵”だ…!」

 

俺はそう呟く。もう、駘悟に対して手心なんて加えない…!あいつなんかに、アイコンと首飾りを渡すものか…!

 

 

 

かつて、あんなに良かった俺と駘悟の関係は…もう無い。

 




ED[0 GAME](SPYAIRより)


ユルセン『ハイスクールD×G【GHOST】、新章突入!』


木場「これは…聖剣だよ…!」

オカ研メンバー全員はイッセーの家へ。その際、木場はある写真を見て…。

案山士「狙いは外すなよ…?」

幽一はソープ達と共にはぐれ悪魔討伐へ。

次回 act3
[憎悪、伝説の聖剣!]

その眼に、焼き付けろ!



カウント・ザ・アイコン

幽一:【G】オレ【01】ムサシ【03】ロビン【04】ニュートン【05】ビリー・ザ・キッド【06】ベートーベン【EX.01】アイルトン【EX.03】シャネル【EX.04】シモ・ヘイヘ

駘悟:【S】スペクター【02】エジソン【11】ツタンカーメン【12】ノブナガ【?】?【EX.02】リチャード【EX.05】パラケルスス

雷堂寺:【?】?【?】?【?】?【?】?【?】?
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