ハイスクールD×G 【GHOST】   作:レティス

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コラボ中編です。テストで頭がパンクしています。こんなに長く書いたのは初めてです…。orz


中編 ~仲間~

幽一side

 

 

 

 

 

俺は一真達と一緒にアパートまでの歩いている。一真達を俺の自宅へ泊まらせるためだ。ちなみに俺はバイクを引きながら歩いている。あそこに置いておくと没収される可能性があるし、だからと言って一人で乗ってく訳にはいかないからだ。

 

「それにしても、俺と共に戦うライダーが増えて助かるよ。インベスとなると、さっきのように大量に出てくるんだろ?一人じゃ何かと厳しい戦いを強いられるんだよな…。」

 

俺はのんきにそう呟く。一人と言ってるが、これは嘘だ。夜間の場合はイッセーやリアス部長達と共に戦っている。だがイッセー達は悪魔だから一真達にバラす訳にはいかない。

 

「……。」

「一真…?」

 

 

 

「また…関係ない人がライダーに…!」

 

一真は悲痛な言葉で小さく呟いていた。そういえば、他にもライダーがいることについて会話してた時もこんな顔だったな…。なんだろう…みほ達もいるのにこのまま不穏な空気にするのは不味いな……。そういえば、もうすぐ昼だな…よし!

 

「…ねぇ皆、俺が知ってるたこ焼き屋の中で一番おすすめなところを知ってるんだ!俺の自宅行く前に寄って行こうよ!」

「え、いいんですか?」

「ああ、俺が全員分おごるからさ!」」

「おお、感謝します五十嵐殿!」

「そういえばもうすぐお昼でしたね。」

「ちょうどお腹空く頃だったからね~。」

「うん。」

「なぁ一真、お前もいいよな?」

「あ、あぁ…。」

「よし、行こう!」

 

俺がそう提案すると、みほ達は賛成してくれた。いつまでも暗いムードを続けると心を痛めるから、一旦気持ちを切り替える事は大切だ。そう、何としても明るいムードへ持っていきたいからな。

という事で俺達は一旦たこ焼き屋へ寄り道することにした。

 

 

 

 

一真side

 

 

 

 

 

俺は部室を後にしてからずっと自分を責めていた。また俺のせいで…幽一がライダーに…。

鈴仙や早苗、蓮子さんにメリーさんまでもライダーになってしまっているのに…もうこれ以上ライダーを増やしたくないのに……またライダーが一人増えてしまった…くそ!

俺の表情を見た幽一がムードを変えようとたこ焼き屋へ行こうと提案してきた。

俺は未だに自戒しながらも了承し、俺達はたこ焼き屋へ向けて歩き出す。

 

「…ん?」

 

その時、俺は立ち止まってある方向を向いた。そこには青と黒をベースとした服を着た青年が俺の方を見ていた。

あいつ…誰なんだ…?

 

「おーい、一真!」

「あ、悪い…!」

 

俺は幽一の声で気付き、皆のもとへ駆け出す。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

幽一に案内されて着いた場所は、河川沿いの公園にある【駒だこ】というたこ焼きの屋台だった。

「ここか?」

「ああ。俺も最近ここに寄ったばかりだけど、ここのたこ焼きはかなり旨いんだ。」

 

幽一はそう語りながら近くにバイクを停めた。幽一もここに寄るのは最近なのか…。

 

「いらっしゃい…おお、幽一君じゃないか。今日も来たのかい?」

「うん。今日はそこにいる人達と一緒に。」

 

幽一は屋台でたこ焼きを焼いているおばあさんと会話していた。

 

「おお、君達は他の高校の子達かい?」

「あ、はい。」

 

おばあさんの質問にみほが答えた。

 

「まぁ、皆若いことだねぇ。さて、たこ焼きは7人分かな。」

「はい。」

おばあさんは焼き上がった俺達の分のたこ焼きを箱に入れてくれた。

 

「はい、お待ちどう。出来立てだよ。」

 

俺達はおばあさんからたこ焼きを受け取る。そして俺達はたこ焼きを一つ口に入れた。

 

「うまい…!」

「「「おいしい!」」」

「なかなかいい味ですね。」

「…すごくおいしい。」

「だろ?寄った甲斐があったぜ。」

 

たこ焼きはかなりうまかった。この味は何処か懐かしく感じた。昔ながらの味ってやつか。

 

「それにしても、皆が仲良くしている所を見ると、とても心が和むねぇ。」

「え?」

「私は長い間たこ焼きを焼き続けているけども、やっぱり皆が楽しんでいる風景を見るのが一番の一時だと思うんだよ。」

 

おばあさんはにこやかな笑顔でそう言った。皆が楽しんでいるところか…。確かにいいもんだな。俺は皆のために戦ってるんだからな…!

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

たこ焼きを食べ終えた俺達は、おばあさんにお礼を言ってからその場を後にし、再び幽一の自宅に向かう。みほ達は先程のたこ焼きの話題を話していた。さっきよりも空気が良くなってきたな。

 

「なぁ、幽一。」

「何だ?」

「お前は普段こんな感じなのか?」

「ああ。普段の日常はオカ研の皆と楽しく過ごしたり、辛い時はさっきのたこ焼き屋とかへ行って気持ちを切り替えてるのさ。中学の頃は荒れてたけど、ある事をきっかけに再び再起して、この町に来てから友達も増やすことが出来た。ライダーとして戦う事も背負わされてるけど、こうして心身を休めるのも、悪くはないと思うんだ。」

 

幽一は笑顔でそう答えた。あいつもライダーとして戦う役目を背負わされてる中、心身を休める術を見つけるってか……俺には、到底無理だな…。俺だけは…皆を守るために犠牲にならなければならない…たとえ皆に論されようとも…。

俺は表面上は微笑みを見せながらも、心では自責していた。

 

 

 

 

 

「一真!」

 

すると突然、前方から4人の少女達が走ってきた。幽一は誰なのかと首をかしげていたが、俺達はその4人が誰なのかがすぐに分かった。

 

「天子!衣玖!幽香!夜罪!」

「よかった…。一真達がいつまでも戻ってこないから探してたんだ。」

「比那名居さん達もあのクラックに?」

「ああ、クラックに吸い寄せられるなんて初めてだ。」

 

天子と夜罪はそう言った。天子達もあのクラックに吸い寄せられたんだ…。

 

「えーと…その四人は一真達の知り合いか?」

「そうだよ。あの四人も一真君と同じくライダーなんだよ。」

「え、そうなの?」

 

幽一の質問に沙織が答えた。

 

「お前は誰だ?」

「俺は五十嵐幽一だ。よろしくな。」

「この町に現れたインベスと戦おうとした時に偶然会って、一緒に戦ってくれたんだ。」

「一真と一緒に…?」

 

天子は俺の言葉を聞くと、今度は幽一の方を向いた。

 

「すまない、幽一。一真は単独で戦う事が多くてな…。」

「ああ、気にしなくていいよ。ところで名前は…。」

「あたしは比那名居天子だ。」

「私は永江衣玖よ。」

「風見幽香よ。」

「俺は五翠夜罪だ。」

 

天子達は幽一に名前を名乗った。

 

「なぁ、もしよかったら俺の自宅に来ないか?一真達と同じなら、泊まる所を確保した方がいいからさ。」

「いいんですか?」

 

幽一の発言に衣玖が尋ねた。

 

「もちろんだよ。念のために布団とかをストックしてあるんだ。」

「色々とすまないな、幽一。」

 

夜罪が礼を言った。本当に幽一は優しいんだな。

 

「よし、行こう!」

 

俺達は再び幽一の自宅まで歩き出した。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

幽一side

 

 

 

俺は一真達を連れてアパートに到着し、俺の自宅の前までやってきた。ちなみにバイクはちゃんと駐車場に停めてきた。

 

「ここなんですか?」

「うん。」

 

優花里の質問に俺は簡素に答えた。俺は鍵を開け、ドアを開いて自室の中に入る。するとそこには

 

 

 

 

 

 

「ん?帰ってきたか。」

「何でまたおっちゃんがここにいるんだよ!!?…ってかユルセンまで何してんだよ!?」

『おろ?』

「“おろ?”じゃねぇよ!」

 

そこには何故かピンク色の変な全身タイツを着た仙人が踊っていた。しかも何げにユルセンまで…。“おろ?”ってどこの流浪人だよオイ。

 

「「「「「「「「「「お邪魔しm…………!?」」」」」」」」」」

 

後からやってきた一真達も仙人とユルセンの格好を見てドン引きしていた。しかも麻子に至っては涙目で震えていた。まぁ、ユルセンも幽霊だからな…。家の中に突然変な格好した人が入ってたらドン引きだろうな。

 

「幽霊は無理…!」

「ああ、麻子!落ち着いて…!」

「とりあえず、警察に通報した方が…。」

「五十鈴殿の言う通りです。今すぐ110番通報を…!」

沙織は逃げようとする麻子を止めたり、優花里と華は110番通報をしようとしていた。

 

「ちょっ!?…落ち着いてお嬢さん方!」

「その格好…もしかしてあんこう踊り用の衣装ですか?」

「お、知ってるのかい?そうなんだよ。今日これを買いに行ってね…。」

 

みほは仙人とユルセンが着ている衣装が“あんこう踊り”用のものだと発言した。なるほど、確かにタイツの一部にあんこうを模した装飾があるもんな。

 

「ちなみに“あんこう踊り”ってどんな内容?」

「あの全身タイツを着て踊るんですよ。」

 

優花里が俺の疑問に答えた。うわっ…もはや罰ゲームじゃんそんなの…。

 

「うわぁ……イッセーに続く変態が現れたな…。」

「な、何を言うんだ!?これが似合わないと言うのか!?」

「「「「「「「「「「『似合わない(似合いません)(似合わねぇよ)』」」」」」」」」」」

「…。」

 

満場一致で似合わないと言われた仙人はその場でorzの態勢になった。しかもユルセンはあのタイツを着といて仙人を裏切った。

 

「ところで仙人、何の用で俺の家に?」

「うん。その事なんじゃが、この町に別のライダーが現れるんじゃよ。」

 

仙人は立ち上がると、俺達にそう告げた。

 

「え…?それって一真達のこと?それならもうここに「いや、そこにいる者とは違う奴だ。」…え?」

「そいつはかつて、プロレーサーという夢を抱き、自分の夢に向かって頑張っていた。だがある日、一つの事件をきっかけに恋人を失い、精神的に打ちのめされてその道を閉ざした。そしてある日、異世界に吸い込まれて目覚めた場所は、一台の改造車。彼はその異世界でミニカーとブレス、喋るベルトを用いて変身した。戦いの中でそいつはこう言った。“脳細胞がトップギアだぜ”と。」

 

仙人は一真達とは違う別のライダーの話を語った。あいつは異世界に吸い込まれて、そこでライダーになったのか……ん、待てよ?そいつは“かつてプロレーサー”を目指していた”…?そして“ある事件で恋人を失った”……………?

まさか………仙人が言っているライダーっていうのは、“炎斗群進也”のことなのか…?

 

「…いや…そんなまさかな…。」

 

俺は仙人の言葉に頭の中で色々と考えていたが、そこから結論を絞り出した。いくら何でも、進也が本当にライダーになったとは限らないからな…。けど、進也の恋人の恋人って誰だったんだろろう?………もしや、“あの事件”の時に俺の隣で手を振っていた少女のことか…?もしそうだとしたら、あいつは……。

 

「なぁ、おっちゃん………あれ?」

 

俺達が気づくと、いつの間にか仙人はいなくなっていた。また勝手に消えたよ……全く。

 

「結局、あのおじさんは何だったんですか?」

「俺にも分からない。ただ、すごくユニークなのが理解できた。」

『まぁ、仙人は元々ユニークだけどな。』

 

仙人の分身であるユルセンが言っても説得力がなぁ……。

 

「…っ!」

「一真君…。」

「…。」

 

一真はこの話を聞いてまた苦悩の表情を浮かべていた。ライダーが増えるのに疑問を抱いているんだろうな。

 

「…お茶を組むよ。どこかに座っててくれ。」

 

俺はそう言ってお茶を沸かし始める。

 

「えーっと…五十嵐君、この写真は?」

 

沙織が俺の家族写真を見て言った。あそこに置いたらやっぱり気になるか。

 

「それは俺の家族写真だよ。」

「大家族だったんだね。」

「いや、俺と両親、祖父母以外の皆は弟子さん達だよ。」

 

俺はみほにそう答えながら沸かしたお茶を湯呑みに淹れていく。

 

「俺は元々寺生まれの人間で、霊能者の一族でもあったんだよ。だけどある日、俺の家族と弟子さん達は何者かに殺されてしまったんだ。家族写真と、そこにある秘伝書と首飾りは家族の形見なんだよ。」

 

俺は悲しげに語った。本当は違うけどな、本来なら家族写真も秘伝書もとっくに焼失してるけどな…。一真達も悲しげな表情になってしまった。そうしている内に、俺は全員分のお茶を淹れ終え、お盆に乗せてテーブルに全員分のお茶を置いた。

 

「だけど、俺は家族から受け継いだ思いを胸に、“仮面ライダーゴースト”としてこの町を守ると決めたんだ。」

 

そんなどんよりとした空気の中、俺は再び明るい表情で自分の決意を皆に言った。

 

「幽一、お前の決意は固いんだな。」

「…うん。」

 

夜罪は感心した表情で言った。

 

「本当に良い奴なんだな…。」

 

麻子も多少は震えながらも、微笑んだ。他の皆も俺の決意を聞いて明るい表情を取り戻していたが、一真だけはその苦悩の表情を解けずにいた。俺はその様子を見て、一真の側に歩み寄る。

 

「一真、俺達は今日初めて出会ったからまだ理解できないかもしれない。けど、皆のために戦う…その気持ちはお前と一緒だ。」

 

俺は一真の事を考慮して、そう説得しようとした。しかし

 

「何でだよ…。」

「…え?」

「何でお前までそこまでして戦おうとするんだよ!?」

 

一真は否定するかのように俺に怒鳴りつけてきた。

 

「俺はこれ以上ライダーを増やしたくないんだ…。なのに…どうして…!?」

「ライダーになりたくてなったんじゃない。だけど俺は…。」

「だったら、もうそのドライバーやアイコンっていうものを捨てて、ライダーを止めるんだ。これ以上「止めれるなら、とっくに止めてるさ。」…!?」

「けど、これに限らず神器【セイクリッド・ギア】は捨てることができない。もし出来たとすれば…俺は…。」

 

一真はライダーを止めるように言ったが、俺は神器を外すことなどできないと反論した。神器を捨てる…俺はそう考えるとアーシアが一度死んだ記憶を思い出してしまう。

 

 

 

ピロロロロロッ!

 

 

その時、俺の携帯が鳴った。俺はすかさず俺はスマホを取り出す。相手はニコライ先輩からだ。

 

「もしもし。」

『幽一、大変だ!例のインベスが町に現れた!』

「何だって!?」

 

どうやら町にインベスが現れたらしい。すると一真の携帯からアラームが鳴り出した。恐らく、インベスを探知するシステムか何かか…。

 

「それで、インベスの数はどれくらいなんですか?」

『今はまだ少ないが、徐々に増えてきてる。今ソープ達が迎撃しに出動した。クラックがいつ閉まるか分からない。そうなると数が足りない!』

「分かりました。俺も今から向かいます!」

『頼むぞ!俺は今からリアスに連絡する。』

「はい!」

 

俺は電話を切ると、すぐに出発の準備にかかる。

 

「あたし達も行くわ。」

 

天子は立ち上がってそう言った。衣玖、幽香、夜罪も立ち上がった。一真は少々悩んでいたが、少しして立ち上がった。

 

「皆、ありがとう。」

 

俺は5人にお礼を言う。俺達はみほ達を家に待機させるように言うと、インベスを倒しに向かう。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

俺達はバイクに乗って現場まで向かっている。ちなみに一真、幽香、夜罪は桜を模したバイク・サクラハリケーン。天子、衣玖は薔薇を模したバイク・ローズアタッカーに乗っていた。

そして数分走らせ、現場に到着した。

そこには大量のインベスと、それを迎撃しているソープ先輩、彩里先輩、硬哉、案山士の4人がいた。インベスは大半が初級インベスだが、その半分は青いゴリラや赤いフクロウ、緑色のコマイヌを模したインベスがいた。

 

「なんだあのインベス!?」

「あんなインベスもいるのか?」

「いや、一部はあたし達でも見たことない。」

「まじかよ…。」

 

どうやらゴリラインベス、フクロウインベス、コマイヌインベスは一真達でも見たことないらしい。俺達はソープ先輩達のもとに行く。

 

「ソープ先輩!」

「来たか、幽一!…ってその5人は誰だ?」

「話は後で!今はインベスを…!」

 

俺はソープ先輩にそう言いながらドライバーを出現させ、オレアイコンを取り出す。一真達は戦極ドライバーを装着し、それぞれのロックシードを取り出した。

 

『オレンジ!』

『バナナ!』

『ブドウ!』

『メロン!』

『ブラッドオレンジ!』

 

『『『『『ロックオン!』』』』』

『アーイ! バッチリミナー!』

「「「「「「変身!」」」」」」

 

『ソイヤッ!オレンジアームズ!花道 オンステージ!』

『カモンッ!バナナアームズ!ナイト・オブ・スピアー!』

『ハイーッ!ブドウアームズ!龍・砲 ハッハッハッ!』

『ソイヤッ!メロンアームズ!天・下・御・免!』

『ブラッドオレンジアームズ!邪ノ道 オンステージ!』

『カイガン!オレ!レッツゴー、覚悟、ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!』

 

俺はゴースト、一真は鎧武、天子はバロン、衣玖は龍玄、幽香は斬月、夜罪は武神鎧武に変身した。

 

「「「「「「はぁああああああ!!」」」」」」

 

俺達はそれぞれの武器を手に突撃し、インベスの群れに攻撃を仕掛けた。

俺はガンガンセイバーを振るい、初級インベスを倒していく。

 

『グギャア!』

「っ!?」

 

周りを見ていなかったせいか、俺は初級インベスの飛びかかりを受けて身動きが取れない状態になった。初級インベスが一方的に攻撃しようとした時

 

 

ババババババッ!

 

 

 

『グギャ!?』

 

初級インベスが無数の銃弾を受けてノックバックした。ソープ先輩が助けてくれたのだ。

 

「おい、油断は禁物だぞ。」

「すみません。」

 

俺は立ち上がると、ロビンアイコンを取り出し、ドライバーに装填してハンドルを操作する。

 

『カイガン!ロビンフッド!ハロー、アロー、森で会おう!』

 

俺はロビンゴーストを纏うと、飛来したコンドルデンワーとガンガンセイバーを合体させてアローモードにして、光矢を放つ。

その時、紅い魔方陣と共にリアス部長達が転移してきた。ようやく来たか!

 

「幽一、ニコルから連絡を受けたわ。」

「待たせたな!」

「…イッセー先輩、作品が違います。」

 

イッセーのボケに小猫が突っ込んだ。それス○ークだよ。

 

「あれ、何でオカ研の皆がここに…!?」

 

一真がリアス部長達の方を向いて驚きの表情を浮かべていた……話せば長くなりそうだけど、仕方ないか…。

 

「あれがインベスなのか…。」

「あらあら、気味が悪いですわ。」

 

木場は召喚した魔剣を構えてインベスの様子を伺っていた。そして朱乃先輩はもうドSモードに入っている。その証拠に軽く毒舌である。

 

「一真、あの人達を知ってるの?」

「ああ、リアスさん達はさっき会ったんだ。何でこんなところに…。」

 

幽香が一真にリアス部長達のことを訪ねていた。

 

「あの、幽一さん。一真さん以外のライダーは誰なんですか?バナナや「バロンだっ!」…はうぁっ!?…す、すみません!」

「…。」

 

天子が怒鳴ったためか、アーシアはすぐに謝罪した。とりあえず、インベスを倒すのが先だな。

 

「イッセー、小猫、木場、これを受け取れ!」

 

俺はイッセーにビリーザキッド、小猫にニュートン、木場にムサシアイコンを投げ渡した。

 

「サンキュー、幽一!」

「…有り難く貸してもらいます。」

「行くよ!」

『『『Put on!』』』

 

イッセー、小猫、木場がそれぞれ英雄ゴーストを纏った。

 

「よぉし、行くぜ! 赤龍帝の籠手【ブーステッド・ギア】!」

『Boost!』

 

イッセーが神器を展開すると、倍加して初級インベスに殴りかかった。

 

「喰らえっ!」

『グギャアア!?』

 

初級インベスはこれを喰らって爆散した。

 

「嘘だろ…?インベスを生身で…!?」

「初めて会ったにも関わらず、なんて奴だ…。」

 

一真達はイッセーがインベスを倒したことに驚いていた。まぁ、イッセーの神器が元々すごい代物だからということもあるけどな…。

 

「はああっ!」

「えいっ。」

 

木場はそのスピードを生かしてインベス達を一刀両断していく。小猫は斥力と引力を巧みに使い、インベスを吹き飛ばしていた。

 

『ウホッ!ウホッ!』

「っ!うわっ!?」

 

ソープ先輩がゴリラインベスに捕まった。

 

「ぐ、くそ…離せ…!」

 

ソープ先輩は両手に持ったアサルトライフルを連射して抵抗するが、ゴリラインベスは怯まない。

 

『ウホッ!!』

「うおあっ!?」

 

ソープ先輩はゴリラインベスのバックブリーカーを受けた。インベスってプロレスできんのか…?

 

「ソープ!」

「くっ…俺が行きます!」

 

ここで硬哉がソープ先輩を助けに向かう。

 

「鋼鉄の甲冑【フルメタル・ジャケット】!」

 

硬哉は鋼鉄で出来た鎧を纏い、手に持ったライトマシンガンを撃ちながらゴリラインベスに接近する。

 

「おらぁああ!!」

『ウホッ!?』

 

そして硬哉はパンチ一発でゴリラインベスを退けた。

 

「隊長、大丈夫ですか!?」

「ああ、すまないなローチ…。」

 

ソープ先輩は立ち上がりながら硬哉に礼を言った。

俺達は着実にインベスの数を減らしているが、それでもクラックから次々とインベスが出てきている。

 

「この数はキリがない…。一気に減らさないと…!」

 

一真は新たなロックシードを取り出すと、ドライバーに装填してカッティングした。

 

『ソイヤッ!パインアームズ!粉砕 デストロイ!』

 

一真は新たなアームズを装着すると、フレイル状の武器・パインアイアンを装備した。

 

「確かにこの数はやばいな…だったら!」

 

俺は弓矢をドライバーにかざす。そしてさらにドライバーのハンドルを操作する。

 

『ダイカイガン! ガンガンミナー!』

『ダイカイガン!ロビンフッド!オメガドライブ!』

 

俺は5人に分身した。

 

「えーと…そこのバナナ「だからバロンだ!」…受け取れ!赤龍帝からの贈り物【ブーステッド・ギア・ギフト】だぁ!!」

『Transfer!』

 

イッセーは怒鳴られながらも天子に倍加の力を譲渡した。

 

「何だこれ…?力がみなぎる…!」

「…頼みます、“完○王さん”。」

「だからバロンだって…(怒)。」

「バナナだけどね。」

 

小猫までボケてきた。そして衣玖にまで裏切られる天子…哀れ。○熟王、懐かしいな…。

 

『カモンッ!バナナ・スカッシュ!』

『ソイヤッ!パイン・スカッシュ!』

『『『『『オメガストライク!』』』』』

 

「「「はあっ!!」」」

「雷よ!!」

「魔剣創造【ソード・バース】!!」

 

俺は一斉に光矢を放ち、一真は巨大化したパインアイアンを蹴り飛ばし、天子と木場はそれぞれ地面からバナナ型エネルギーと魔剣を出現させ、朱乃先輩は雷を放った。

 

『『『『『グギャアアアアア!』』』』』

 

俺達の攻撃でインベス達は殆どが消し飛んだ。

 

『ホロッロー!』

「っ!?」

「くっ…!?」

 

フクロウインベスが目から光線を放ってきた。これを受けた衣玖と夜罪が怯んだ。

 

「大丈夫ですか!?」

「っ…あのレーザー、かなり威力が高いですね…。」

「ああ…次喰らったらまずい…。」

「あ、待って下さい!」

 

アーシアは二人を呼び止めると、自らの神器・聖母の微笑【トワイライト・ヒーリング】で二人を回復させた。

 

「傷が…治った?」

「これは?」

「私は幽一さん達のような戦う力はありませんけど、こうやって自分にできることで皆さんを助けたいんです。」

「なるほどな…。」

「ありがとうね。」

 

衣玖と夜罪はアーシアにお礼を言った。

 

「衣玖、夜罪、アーシア、危ない!」

「「「!?」」」

『ホロッホー!』

 

一真は一体のフクロウインベスが三人を狙っていた。くそ、この距離は間に合わない!

 

「ふっ!」

『ホッ!?』

 

その時、光線の射線上にメロンディフェンダーを構えた幽香が割り込んできた。幽香はその光線を防いだ。

 

「そこよ!」

「もらった…!」

『ホロォォオ!?』

 

その隙に彩里先輩と案山士がフクロウインベスを倒した。

数も大分少なくなってきたな。今なら一気に畳みかけれる。

 

「後は私に任せなさい!」

 

リアス部長はそう言うと、消滅の波動を放って、インベス達を一気に消し飛ばした。これで終わり……と思った次の瞬間

 

 

 

『グオオオオオオン!』

「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」

 

クラックから巨大なイノシシインベスが現れた。

 

「で、でかっ!?」

「おい、まじかよ…!?」

 

一真とイッセーはそう言いながら驚いていた。他の皆も驚愕していた。

 

「これはまずいな……。ユルセーン、ユルセーン!!」

『何だよ、声でかいな!』

「ユルセン、ケンウェイを呼んでくれ!」

『あいよ。キャプテンゴースト~!』

 

俺はユルセンに頼むと、ユルセンはケンウェイを召喚した。

 

『カイガン!オレ!』

 

俺は再びオレゴーストになると、ゴーストライカーに乗り、バイクをケンウェイと合体させてイグアナモードにする。

 

「イグアナ!?」

「幽一、お前とんでもない使い魔を手にしたな。」

『ギャアオ!』

「行くぞ、ケンウェイ!」

 

俺はケンウェイと共にイノシシインベスに立ち向かおうとしたその時

 

 

 

ドドドドドドッ!

 

 

 

「うわっ!?」

『ギャアオ!?』

「「「「「!?」」」」」

 

突然、A-10攻撃機に似たマシンが飛来し、俺達に向けて機銃を放ってきた。俺はある方向を向くと、そこには一人の青年が歩いてきた…駘悟だ。

 

「駘悟…!?」

「アイコンを全て奪ってやる。 変身!」

『カイガン!スペクター!レディゴー、覚悟、ド・キ・ド・キ・ゴースト!』

 

駘悟はスペクターに変身すると、呼び出したマシンフーディーに乗り、戦闘機型のマシン・亡霊の戦闘機【エーススペクター】と合体した。

 

『グオアッ!』

「なっ…ムササビ…?」

「蹴散らしてやる。この奇術師の飛膜鼠【ムササビフーディー】で!」

 

ムササビフーディーに乗った駘悟は、俺達に向かって襲いかかる。くそ、このままだとあのインベスが…………そうだ!

 

「一真、これを受け取れ!」

 

俺はそう言って一真に一つのロックシードを投げ渡す。それは、昨日の夜に偶然拾ったスイカのロックシードだった。

 

「お前、これをどうやって…!?」

「いいからあのインベスを、早く!」

「よそ見している場合か!」

 

俺は駘悟からの攻撃を受けながらも立ち向かう。

 

 

 

 

 

 

 

一真side

 

 

 

 

 

 

「すまない、幽一!」

『スイカ!』

『ロックオン! ソイヤッ!スイカアームズ!大玉 ビッグバン!』

 

俺は幽一からもらったスイカロックシードを使い、スイカアームズに換装した。

 

『ヨロイモード!』

 

スイカアームズは大玉から変形し、巨大な人型ロボットに変形した。

 

「す、すげぇ!」

「一真、頼むぞ!」

 

イッセーが歓喜する中、天子がそう叫んだ。ああ、すぐに終わらせる!

 

「はあっ!おりゃ!」

『グオオオッ!?』

 

俺はスイカ双刃刀でイノシシインベスの甲殻を削ぎ落とした。

 

「喰らえ!」

『グオオッ!?』

 

俺はそのままイノシシインベスを打ち上げ、その体をひっくり返した。そして俺はドライバーのブレードを操作する。

 

『ソイヤッ!スイカ・スカッシュ!』

「はああああああああ!おりゃあああ!!」

『グオッ…!』

 

俺はスイカ双刃刀を振り回して斬りつけた後、最後はイノシシインベスを一刀両断した。

俺はスイカアームズから再びオレンジアームズになると、幽一の方を見る。

 

「うわああああああ!」

 

状況は圧倒的に不利だった。幽一とケンウェイは、駘悟とムササビフーディーの猛攻に押されていた。

 

「くっ…駘悟、教えてくれ!何のためにアイコンを集めてるのかを!」

「お前に話すことは無い!」

 

駘悟は無慈悲に、かつ執拗に幽一を攻撃していた。あいつもアイコンを集めているのか?何のために…?駘悟はガンガンハンドを銃モードにすると、銃をドライバーにかざし、さらにドライバーのハンドルを4回操作した。

 

『ダイカイガン! ガンガンミロー!』

『ダイカイガン!スペクター!オオメダマ!』

「くたばれ!」

『オメガスパーク!』

 

駘悟は銃から巨大な光弾を、ムササビフーディーはミサイルを連射した。

 

「うわああああああああ!!」

『ギャアオォォオ…!』

 

幽一はこれを喰らって変身が解除され、ケンウェイも倒れた後、出現した紋章の中に消えた。

 

「幽一!!」

「うっ……ぐっ……!」

 

俺は幽一に近づこうとしたが、駘悟が俺の足下に向けて射撃してきた。

 

「!?」

「俺の邪魔をするな。」

 

駘悟がそう言うと、再び幽一のもとに近づくが、そこへリアスさん達が立ち塞がった。

 

「貴方、駘悟って言ったわね?」

「そいつから聞いたのか…。」

「二度は言わないわ。今すぐここから去りなさい。」

「幽一はな、俺達やリアス達にとっても大切な仲間だ。これ以上攻撃する気なら、容赦はしない。」

「……ちっ…!」

 

リアスさんとソープさんは静かな怒りのこもった言葉で駘悟に警告した。駘悟は舌打ちすると、ムササビフーディーに乗ってその場を飛び去っていった。

 

「……。」

 

俺は無言で変身を解除した。俺の頭の中は苦悩で溢れていた。何故幽一が…リアスさん達が、戦うんだよ…!?

 

 

 

 

 

幽一side

 

 

 

 

 

俺は駘悟との戦いに再び負け、またアイコンを奪われるのかと思ったが、リアス部長達の警告で駘悟を退けてくれた。

 

「駘悟…。」

 

俺はまた駘悟を説得することが出来なかった事に苦悩していた。どうしてなんだ……昔の駘悟はあんな攻撃的じゃなかったはずだ…!

 

「幽一さん…。」

「…。」

 

アーシアは悲しげな表情で俺の傷を治癒している。

 

「…幽一、心配すんな。あの駘悟って奴といつまで対立するか分からないが、いつかは進展するさ。あいつが本当にお前の親友ならな。」

「ソープ先輩…。」

 

俺はソープ先輩の言葉に感銘を受けた。そうだよな、たとえ何度も対立しようとも、いつかは和解できる日が来る。その日まで俺も頑張らないとな…!

 

「幽一、お前の仲間達はいい奴ばかりなんだな。」

 

夜罪は俺のもとに近づくと、そう言った。

 

「うん、イッセーのように癖が強いのもいるけどね。」

「お、おい!それどういうことだよ!?」

「そういうことだって。」

「「「「「「「「ははははは!」」」」」」」」

 

俺とイッセーとのやり取りでツボにはまったのか、皆は笑った。

だがそれは、一人の苦悩な声でそれは止まった。

 

「…どうしてなんだよ…。」

「…え?」

 

 

 

 

 

 

「どうしてリアスさん達が戦いに介入したんだよ!?」

 

そう、一真だった。一真は怒りと悲しみが混ざった表情で怒鳴ったんだ。

 

「あ…ごめん、一真達には教えてなかったな……。実は…。」

「私達は悪魔よ。幽一とユルセンは違うけど。」

 

リアス部長が俺とユルセン以外は悪魔であることを一真達に告げた

 

「悪魔…?」

「私達は元々、表向きの生活以外は干渉しないことになってたんです。だからあの時、一真君達に自分達の正体を言わなかったのはこのためなんですわ。」

 

夜罪が謎めく中、朱乃先輩が説明した。

 

「私達が戦うのも幽一が一人だと危険という理由じゃないわ。この町を守りたいから。そして大切な部員を失いたくないからなのよ。」

「失いたくないなら…最初から戦わなければいいのに…!」

 

リアス部長が説得するも、一真はそれでも認めなかった。

 

「俺は…もう誰も戦わせないために…誰もライダーにさせないために戦ってるのに…!」

「それは多分無理ね。戦う者の中には、それぞれ自分の思想があるのよ。別の世界となると、それは尚更よ。」

 

リアス部長がそう答えた。

 

「けど、だからって…ライダーじゃない者まで戦うなんて…俺には理解できない!」

 

一真はさらに苦悩してしまった。やっぱり戦う思想は違うんだな…。

 

「…決めた。俺がこの町を守る。天子達にも…幽一達にも戦わせない!」

「「「「「「!?」」」」」」

「おい一真、何いってるんだ!?」

 

一真はとんでもないことを発言した。一真がたった一人で駒王町を守ると言い出したのだ。

 

「一真、前に言った事をもう忘れたのか!?」

「そうよ!またみほ達に迷惑をかけるつもりなの!?」

「だけど、この町にもインベスの脅威がある以上、何が起こるか分からない!」

「この町を守るって…どうするつもりなの!?」

「簡単だ。俺だけがこの町に留まる。皆は学園に戻るんだ。」

「聞けない相談だな。お前だけを置いておく訳には行かない。お前も含めて皆で帰るんだ!この町には幽一達がいるんだ。この世界の者達のことを信用しろ!」

 

天子、衣玖、幽香、夜罪は当然反論した。だが一真は頑固に意見を変えない。

 

「いや、俺は何と言われようとこの町も守る!もう誰も戦わせない…戦うのは俺一人だけでいい…犠牲になるのも俺一人だけでいい!“命なんて惜しくない”!」

 

 

 

ベキィッ!

 

 

 

 

「っ!?」

「…。」

 

俺はとうとう一真の頑固な態度に我慢できなくなり、一真を殴り倒した。

 

「“命が惜しくない”?………命は軽くないんだ!!」

「…。」

「幽一、お前…。」

 

俺の行動に皆が唖然としていた。俺は前に一度死んだことをきっかけに、命に関して敏感だ。

 

「お前が守りたいという意思は強く感じたさ。だけどな、お前は周りに耳を傾けていない。」

「…。」

「守り切るって言ってもな、限度があるんだ。それにお前が死んだら守りたいものも守れなくなる…それは分かるだろ?」

「…。」

「…一真、お前にも仲間が、友達がいるんだろ?だったら少しでも頼るべきだ。」

 

俺は無言の一真にそう言った。出会った時から気づいていたが、一真は“仲間が増えるのを恐れている”な…。

 

「…部長、とりあえず今日はもう帰ります。」

「ええ、分かったわ。」

俺はリアス部長にそう言うと、一真達と共に俺の自宅に帰る。

家に帰ってきてからも、その空気は時が止まったかの如くどんよりしていた。

 

 

 

 

一真side

 

 

 

 

深夜、俺は眠れずにベランダで夜空を見上げていた。何故この町ではライダーじゃない者が戦っているのかを…。

 

「一真君…。」

「…みほか…。」

 

そこへ、みほが俺のもとにやってきた。

 

「やっぱり眠れないんだな…。」

「うん…。あの夜、何かあったの?」

「ああ…リアスさん達がインベスと戦ってたんだよ。」

「え…!?」

 

俺がそう言うと、みほは驚きの表情を見せた。俺は話をさらに続けようとした時

 

 

 

「なんだ、二人も寝れないのか。」

 

幽一が缶コーヒーを持ってやってきた。

 

「飲むか?」

「…ああ。」

「ありがとう。」

 

俺とみほは幽一から缶コーヒーをもらう。

 

「いや~、それにしても今日は星空が綺麗だな。」

 

幽一はそう呟きながら星空を見上げていた。俺とみほは夜空を見上げてはいなかった。

 

「…なぁ一真、俺が思うにライダーは三つに分けられると思うんだ。」

「…え?」

「先天的であるもの、自らなったもの、意図せずなってしまったもの…この三つだ。」

 

幽一はライダーに関しての事を語った。

 

「じゃあ、幽一はどれに?」

「俺は…もちろん後者だ。」

 

幽一は三つのうち後者だと言った。

 

「俺は2年前、ある事をきっかけにライダーになるために神器…そしてアイコンを手に入れたんだ…。」

「…なぁ、どうしてもそれを捨てることは出来ないのか?やっぱり、俺にはライダーのみに限らず、戦う者が増えてほしくないんだ…。」

 

俺は悲壮な表情で幽一に神器やアイコンを捨てるように懇願した。

 

「俺やリアス部長達が戦わなくなったら、一体誰が脅威に立ち向かうんだ?」

「それは俺が…。」

「違う、誰もいなくなる。この世界でまともに立ち向かえるのは俺達しかいない。お前らはあくまで別の世界から来た者に過ぎない。この世界を守れるのは、この世界の者達だけだ。」

「……。」

「それと、神器を捨てるということは、命を投げ捨てることと同じだ。」

「…どういうことなんだ?」

「言うなれば、命と神器は単一化されているんだ。もしそんなことをしたら…死ぬ。」

「「……。」」

 

神器が命と単一化…?そんなことがあるのかよ…?

 

「大きな力には大きな代償を伴う。しかも神器はいつ誰に宿るか分からない。だけど俺には神器以外に別の力もある。」

「それって何なの?」

 

みほは質問してきた。

 

「霊術だ。」

「霊…術?」

「ああ…。俺の家系は霊能者って言ったよな。俺は先祖から受け継いだ霊力で、代々伝わる霊術を身に付けている。五十嵐一族は元々戦う事を運命付けられていたんだ。」

「「…。」」

「…だけど、父さんは最期に俺にこう教えてくれた。“英雄の心を学び、心の目を開け”ってな。」

 

幽一からの言葉を聞くと、俺はアイコンが並べられた棚を見た。あの時幽一はアイコンに英雄の魂が入ってるっていってたな…。

 

「イッセーやリアス部長達も、ライダーではないけど、戦う力は持っている。でも、俺は仲間達を信じてる。俺の過去を皆は受け入れてくれたから…。」

「幽一…。」

「幽一さん…。」

「一真、天子達がライダーになったのは、お前を無理させないためだと俺は思ってる。」

「…。」

「俺もお前も、仲間に支えられて生きている。一真、お前の仲間達を信じてみろよ。皆を守るっていうのは一人だけでは到底できない。誰かからの支援を受けて初めて出来るんだ。」

 

俺は幽一からの助言を受けた。みほ達を…そして天子達を信用してなかったのは………俺の方だったか…。

 

「俺は…俺を…仲間達を信じる。そして、父さんの遺志を受け継ぐ。」

 

幽一は自分自身の決意を言うと、缶コーヒーを飲み干した。

 

「幽一さんって、仲間思いなんですね。」

「ああ。だけど、俺にも一つだけ問題を抱えているんだ。」

「それは?」

「駘悟っていう俺の親友のことなんだ…。」

「!」

「一真君、何か知ってるの?」

「そいつは幽一を襲った仮面ライダーだ。」

「え…!?」

 

俺はさっきの戦いで駘悟が仮面ライダーということを知っている。

 

「ああ…あいつは何らかの目的でアイコンを集めているんだ。でも俺は必ず説得して駘悟と和解する。皆がいるから、俺は頑張れる。」

 

幽一の決意の固さに、俺とみほは感銘を受けた。仲間がいるから頑張れる…か…。

 

「必ず説得できると思いますよ。だって幽一さんの親友なんですよね?」

「うん。みほ、それにしてもお前は……やっぱり、“あいつと似てるな”…。」

「え?」

 

すると幽一は突然、みほを見て呟いた。似てる…?何の事なんだ?

 

「…いや、昔付き合っていた恋人の容姿が、みほに似ていたなって思っただけだよ。」

「恋人…?」

「まだ荒れてた頃、俺はあいつのおかげで再起できたんだ。都合で別れることになったけど、いつかまた会おうと約束したのさ。」

 

幽一に恋人がいたんだな…。

 

「…さぁ、もう遅いから寝よう。」

 

幽一に言われたように、俺たちは再び就寝した。

 

 

 

 

 

 

?side

 

 

 

 

 

「この町に【066】が潜伏してるんだな?」

『ああ、シフトカー達がこの町で重加速粒子反応が検出したなら間違いない。』

 

俺は腰に着けたベルト・ミハエルと会話していた。俺達は外の世界に逃げ出したロイミュードを倒すためにやってきた。昨日、魔法の森で妙な遺体が発見されたのが証拠だ。藍が調べた結果、そいつは悪魔だったらしい。

 

『ところで進也、前の異変の時のことだが…もういいのか?』

「ああ、今更気にしちゃいけない気がするからな。さて、行くか。」

『OK!』

 

俺は自分の愛車・トライドロンを再び発進させた。

 




後編に続く…。
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