ハイスクールD×G 【GHOST】   作:レティス

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ムサシ魂はカッコイイ


開眼、俺!

幽一side

 

 

 

ドーモ、読者=サン。五十嵐幽一です。俺は今日もごく普通に学園へ登校している。ちなみにユルセンはドライバーの中に宿っている。幽霊なんだから別に出てきてもいいじゃないかと俺は思ったけど、ユルセンは「普通に周りの人達から目視されるから。」と言ったらしい。まぁ、それなら仕方ないけどな。俺は御成さんから渡された秘伝書を読みながら校舎に向かっている。

まったく霊術を学ばなかったからな、これで覚えないといけないけど…なんか不安だな。

 

『出たよ、いつもの弱音。』

『うっせぇ。』

 

ユルセンは相変わらずの毒舌である。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「ふぃ~、やっぱり屋上は落ち着く。」

 

俺は昼休み、また屋上で昼寝をしていた。やっぱり空を見ると、何となく落ち着くんだよな。

 

「幽一!」

「ん?ああ、イッセーか…。」

 

すると、俺のもとに例のおっぱいイェーガー・イッセーがやってきた。今日は何かとハイテンションだな。俺は起き上がって後ろに振り返る………………え?

 

 

 

 

「…イッセー、その子は誰?」

 

俺が振り返ると、そこにはイッセーがいた……が、その隣には黒髪の少女がいた。え?マジで誰?

 

「初めまして、天野夕麻と申します。」

 

夕麻と名乗った少女は、礼儀正しく挨拶した。かなりの美人だな…けどなんか制服が違うな。他校なのに昼にこんなところ来ていいのか?

 

「俺の彼女なんだぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なん…だと…?あの変態中の変態と言われているイッセーに彼女だと…?夕麻ちゃん、よくこんな変態のことを好きになったな。

 

「あ、ああ…俺は五十嵐幽一。昨日この学園に引っ越してきたばかりだけど、よろしく。」

 

とりあえず俺も夕麻ちゃんに挨拶した。

 

「ところでイッセー、あの二人(松田と元浜)はどうした?」

「ああ、夕麻ちゃんのことを紹介したら、すごく凹んだぜ。」

 

そりゃそうだな、あいつらも同じく変態だからイッセーに彼女ができたことを聞いたら凹むわな。

 

「俺たちは教室に戻るけど、幽一はどうする?」

「まだ五限目まで時間あるし、俺はもう少ししたら教室に戻る。」

「おう、分かった。」

 

俺がそう言うと、イッセーは夕麻ちゃんと一緒に屋上から下へ降りていった。

にしても、あいつに彼女か………なんか羨ましいな…。

 

『おい幽一!』

『なんだよユルセン…。』

『あの夕麻というやつの魂、何か変な反応だったぞ。』

『魂の反応?気のせいじゃないの?』

『それはお前がまだ霊術を使えない状態だからだよ!オイラには見えたんだよ、魂の反応が。』

魂の反応…?そういえば、秘伝書にもそんな霊術が書かれていたな。けど、そんなに変な気はないと思うけどな…。

とりあえず俺は教室に戻ることにした。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

『うーむ、どっちかというと微妙だな。』

「失礼だなオイ。」

 

夜、俺たちは夕食を済ませたが、ユルセンは俺の作った料理に厳しい判定をした。本当にイライラが溜まりそうだ…。

 

『とりあえず、明日は霊術の修行をするからな。』

「へいへーい。」

 

ユルセンはそう言った。まぁ、俺も早く霊術の基本を身に付けないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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次の日

 

 

 

 

『喝!』

「イデッ!?」

 

俺は自宅で座禅をさせられ、ユルセンから警策で肩を叩かれている。あの警策どこから持ってきたのだろうか…。

 

「ユルセン…ちょっと叩く力強すぎない?」

『これぐらい普通だ!…ったく、さっさと座禅しろってんだ。』

 

ユルセンは愚痴を言いながらもう一度座禅しろと言った。こいつ………いつかシバく…!

 

 

 

 

 

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『はぁ……お前のせいで肩砕けるかと思ったよ。』

『幽一が集中しないからだろう。』

 

夜、俺はユルセンと会話しながらコンビニに向かってる。あの鬼修行からか、肩が崩壊寸前だ。けど、そのおかげで霊力が増したような気がした。

 

 

「ん?…あれって…。」

 

俺は左の方を振り向くと、その先にある公園にイッセーと夕麻ちゃんがいた。デート終わりだから、もしかして例のアレをするのか………………!?

 

『なあ、ユルセン。夕麻ちゃんの魂…何か妙だったような…。』

『ようやくお前も霊術の基本を心得たか。霊術には、魂の識別ができる技があるんだ。』

 

そうだったのか……やっぱり俺には特別な素質があったという訳なのか。けど…そんなはずは、まさかそんなはずは…………何だろう…ものすごい嫌な予感が

 

 

 

 

 

 

グサッ!

 

 

 

 

「!」

 

その嫌な予感は当たってしまった。夕麻ちゃんが光の槍を形成してイッセーの体を貫いたのだ。

 

「くっ………!」

『お、おい幽一!?』

 

俺はその一部始終を見ると、ユルセンを置いてそのまま公園まで走り出す。

 

 

 

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レイナーレside

 

 

 

 

「少しは楽しめたわよ。ちょっとしたおままごとみたで、うふふ…しかし災難だったわね~。まあ、ここまでのは私、堕天使レイナーレの悪いとでも思ってくれていいわ。でも遊びは終わり、だって今から貴方はここで死ぬんだもの。」

 

私は重傷のイッセーに本来の名を明かすと、黒いボンテージ姿になり、背中から黒い翼を生やす。そしてイッセーにとどめを刺そうと光の槍を形成する。

 

「さようなら、哀れなイッセーk「おい。」…ん?」

 

私はイッセーに光の槍を突き刺そうとした時、横から別の男の声がした。

 

 

 

 

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幽一side

 

 

 

「おい。」

 

俺はイッセーにとどめを刺そうとする夕麻…いや、レイナーレに静かな怒りをこめた声を出す。

 

「あら?人払いの結界を張ったはずなのに…こんなところに人間が…。」

「それは普通の人間ならの話だろ?」

 

俺はレイナーレに正論を返した。

 

「何故イッセーに手をかけた?お前はイッセーの彼女じゃなかったのかよ…!?」

「ええそうよ。ホントに面白かったわ、何の捻りもない王道のデートに付き合うのは…。それに私が彼を殺した目的は、彼が神器【セイクリッド・ギア】を宿しているからよ。」

レイナーレはそう言うと、クスクスと笑う。あいつが神器を宿していたから殺した…?捻りもない……?

俺はだんだんと頭に怒りが募るに募ってきた。

 

「それだけか…?」

「?」

 

 

 

「それだけの理由でイッセーを殺したのか!?」

 

とうとう俺は怒りが有頂天に達し、レイナーレに向けて激昂した。

 

「人の命を容易く扱いやがって……許さねぇぞ…!」

「許さなくて結構。それに……貴方も殺すけどね。」

 

レイナーレは俺たちを見下したような言い方をすると、俺に向けて光の槍を構えた。

 

「貴方もここで死になさい。」

 

そして光の槍を俺に向けて放った。

 

『幽一!』

 

ユルセンが公園に到着した。それは槍が俺に刺さる直前だった。このままだとイッセーの二の舞だ……一か八か!

 

 

 

 

「はっ!」

「!?」

 

俺は咄嗟にジャンプすると、突然体が浮遊した。それと同時にレイナーレが放った光の槍を避けた。

 

「なっ!?…人間が、浮遊した!?」

『幽一、浮遊術を使えるようになったのか。』

 

レイナーレやユルセンが驚いているが、正直俺も驚いている。だがこれで分かった、俺の中に特別な素質が潜在していることをな!

俺は再び地面を着地すると、懐からオレアイコンを取り出す。

 

「何よそれ?」

「イッセーの仇を取ってやる!」

 

レイナーレがアイコンを見て首をかしげる中、俺はアイコンのボタンを押してナンバリング状態にする。その時、俺の腰に幽霊の神帯【ゴーストドライバー】が出現し、装着された。俺はドライバーの上部を押してカバーを展開すると、そこにオレアイコンを装填してから再びカバーを閉じると、ハンドルを引いてドライバーの目蓋を閉じる。

 

『アーイ! バッチリミナー! バッチリミナー!』

 

すると、ドライバーから黒いをベースにオレンジ色のラインがかかったパーカー状の幽霊・オレゴーストが出現した。御成さんに操作方法を教えてもらってよかったな…さあ、命燃やして行くぜ!

 

「変身!」

 

そして俺はハンドルを押し込んでドライバーの目蓋を展開した。

 

 

 

 

 

『カイガン!オレ!レッツゴー、覚悟、ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!』

 

すると、俺の体に頭部はのっぺらぼうになっている黒いスーツが装着された。俺はオレゴーストを纏うと、複眼がオレアイコンの絵柄と同じようになり、額に一本の角が生えた。黒をベースにした体には骸骨を模したラインがかかっており、胸には青く発光する目のマーク、そしてアイコンと同じくオレンジ色の顔面に黒いパーカー…そう、俺は仮面ライダーゴーストへと変身した。

 

「何なの…その神器【セイクリッド・ギア】は?……あんたは何者なの?」

「俺は、仮面ライダーゴースト。」

 

俺は仮面ライダーとしての名称を言うと、被っていたフードを脱ぐ。

 

「その目ん玉に、焼き付けとけ!」

 

俺はそう言うと、レイナーレに向かって突撃する。

 

「はあっ!おりゃ!」

「ぐっ!?」

 

俺はレイナーレに向けて二発パンチを喰らわせる。

 

「これも喰らえ!」

 

俺はドライバーからメカニックなデザインの剣・ガンガンセイバーを召喚すると、大きく振るった。

 

「きゃああああ!?」

 

レイナーレはこれを受けてそのまま数メートル退いた。

 

「すげぇ…これがゴーストの力か…!」

「くっ…たかが人間ごときに…!私は堕天使!薄汚い人間なんかとは格が違うのよ!」

 

いつまで見下した目をしてるんだよ!?すると、レイナーレは先程よりも圧倒的に多い光の槍を形成した。

 

『幽一!ムサシのアイコンを使うんだよ!』

「ムサシ?…これか!」

 

俺はユルセンに言われ、懐から赤いムサシアイコンを取り出してナンバリング状態にする。俺はドライバーのカバーを開いてオレアイコンを外すと、今度はムサシアイコンをセットしてカバーを閉じる。その際、俺が纏っていたオレゴーストが消え、再びのっぺらぼうのトランジェント状態になった。

 

「死になさい!」

そうしている内に、レイナーレが光の槍を放ってきた。その時、ドライバーから武蔵を模した赤い陣羽織の幽霊・ムサシゴーストが現れ、光の槍を全て斬り落とした。俺はそれを確認すると、ドライバーのハンドルを操作した。

 

 

『カイガン!ムサシ!決闘、ズバット、超剣豪!』

 

俺がムサシゴーストを纏うと、複眼がアイコンと同じく二本の刀をクロスさせた絵柄になった。

 

『ガンガンセイバーを二本に分割しろ!』

「二本…なるほどな!」

 

俺はユルセンからガンガンセイバーを二本に分割しろと聞くと、俺はガンガンセイバーの上部の刃を外すと、グリップ部を90度回転させて一本の刀に変形させた。

 

「二刀流か…100+100=200って言うしな。」

『どこのおバカだよ、子供ねぇ~。』

 

さりげなくそれ中の人ネタだからな?気分の問題だよ。

 

「この二天一流に、斬れぬものなど、あんまりない!」

「くっ……人間ごときが!調子に乗るんじゃないわよ!」

 

…正直言ってさっきの台詞は確かに調子に乗ってた…。さて、気を取り直していくぜ!俺は二本の刀を構えて突撃しようとしたその時、突然地面に魔方陣が出現した。

 

『幽一、魔方陣だ!』

「え?」

「あの紋章…グレモリー家の者か。」

 

グレモリー?…確か、ソロモンの悪魔のだったよな…?

 

「なぁ、ユルセン。魔方陣ってなんだ?」

『悪魔が召喚されるとき、転移するときに現れるものだ。』

 

じゃあ、あそこから悪魔が転移してくるのか。すると、魔方陣が光輝き、そこから悪魔が転移してきた……………え!?

 

「あれ、リアス先輩!?」

『あの女は悪魔だったんだな。』

 

ユルセン、なんか知ってそうだな。

 

「ごきげんよう、堕ちた天使さん。」

「リアス・グレモリー…上級悪魔が何の用だ?」

「あら、私達悪魔の領地に土足で足を踏み入れたのは何処の誰かしら?」

「くっ…今日は大人しく引いといてあげるわ。そこのお前!」

「何だよ?」

「お前は必ず私が殺してやる!」

 

レイナーレは捨て台詞を吐くと、そのまま飛び去っていった。そういや、結局ムサシ魂の出る幕なかったな。俺はそう思うと、ガンカンセイバーを二刀流モードから再びブレードモードに戻し、ドライバーのカバーを開いてムサシアイコンを外し、カバーを閉じた。すると変身が解除され、ムサシゴーストがムサシアイコンに取り込まれた。

 

『オヤスミー』

 

俺が変身を解除すると、リアス先輩がイッセーの遺体に何かをし始めた。

 

「リアス先輩…。」

「あら、貴方は確か…五十嵐幽一君だったわね。」

「はい…。リアス先輩、俺が駆けつけたんですけど、イッセーは……もう手遅れでした。」

 

俺は悲しげな表情で、リアス先輩にイッセーが死んだことを伝える。

 

「大丈夫よ、彼には悪魔の駒【イーヴィルピース】を使用したわ。」

「悪魔の駒【イーヴィルピース】?」

『それを使用すると、その者を悪魔として転生させる効果があるんだよ。』

「そこの幽霊、詳しいのね。」

『粗方知ってるさ。』

 

ユルセンは悪魔の駒の詳細を簡素に説明した。

 

「!…ってことはイッセーは?」

「生きているわ。」

「よかった…!」

 

俺はイッセーが生き返ったことを言われると、ほっと一安心した。

 

「リアス先輩……あれ、幽一君?」

「え、木場?」

 

すると、魔方陣からさらに青年が転移してきた。その正体は何故か木場祐斗だった。

 

「どうしてここに?」

「いや、虫の知らせみたいなのを感じたから、ここにいるんだ。」

 

俺は木場にここにいる理由を言った。

 

「ちなみに、この後どうするんですか?」

「彼を自宅まで送るわ。それと五十嵐幽一君、それから…そこのてるてる坊主君。」

『だ、誰がてるてる坊主だ!』

 

リアス先輩、こいつはユルセンって名前なんですけど…。

 

「明後日に祐斗を使いに送るから、一誠君と一緒に旧校舎の[オカルト研究部]に来て頂戴。」

 

オカルト研究部だって!?俺はリアス先輩の言葉に大きく反応した。

 

「分かりました。」

 

俺が了承すると、リアス先輩と木場はイッセーを抱えて魔方陣で消えた。

 

「さて…明後日から忙しくなるな。」

『ま、せいぜい頑張るんだね。』

「うるさいな!」

 

俺たちはコンビニに向かう予定だったが、諦めて自宅に戻ることにした。この先、どうなるんだろうな。

 




ユルセンの声がどう考えても妖夢の声に聞こえる。
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