幽一「俺は五十嵐幽一。15歳の時、謎の事件に巻き込まれて命を落とし、ハイスクールD×Dの世界に転生。仮面ライダーゴーストとして、オカ研部員として活動しながら英雄の眼魂を集めている。俺はデズモンドさんが父さんと関わっていることを知った。話は聞けなかったけど、ベンケイアイコンを入手できた。
現在所有しているアイコンは…9つだ。」
OP[Sympathy]
アッシュside
私はビルの屋上で町を見下ろしていた。そういえば最近、スペクターは相手に対して外道な方法で攻めているな。スペクターがあんなに感情的になるとは…。
私が考えていると、私の近くで紋章が展開され、そこから一つの眼魔アイコンが出てきた。そのアイコンはやがて黒い煙と共に人の形になった。その男は眼魔世界の黒い軍服を纏っていた。
「ついに、私もこちらの世界に来ることが出来ました。ここが、我々が求める世界…ということですか。」
「わざわざ何をしに来た?ジュドー。」
私はジュドーにここへやってきた理由を問う。
「大帝陛下は計画が進まない事に不満を感じてらっしゃいます。可及的速やかに計画を実行せよとのこと。」
「父上が…?」
ジュドーは父上が計画が進んでいないことに不満を抱いていることを私に伝えた。
「父上に伝えておいてくれ。全ては順調であると。」
「大帝陛下より、“アッシュ様の補佐をせよ”との命を受けております。」
どうやらジュドーはお目付け役としてここへ来たらしい。
「お目付け役か…好きにしろ。」
私はそう言うと、スペクターがいる場所へと向かおうとする。
「どちらへ?」
「そろそろ、彼(スペクター)にも本気になってもらう。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
私はスペクターがよくいる高台へやってきた。そこにはちょうどよく、スペクターがいた。
「スペクター、私の仕事を手伝ってくれないか?少し急がないといけなくなった。」
私はスペクターに仕事の手伝いを頼んだ。その目つきはいつもよりも険しく、禍々しかった。
「そんなことに構ってる程、俺は暇じゃない!」
スペクターはそう言って私の頼みを断った。そこへ
「貴様……それがアッシュ様に対する口の利き方か?」
ジュドーが怒りながらスペクターに近づく。
「“教育”してやる。 ふっ!」
「っ!」
そしてジュドーはスペクターに殴りかかった。スペクターはこれを受けて怯むも、すぐさま反撃する。そしてスペクターがジュドーの蹴りをガードしたところで
「そこまでだ。」
私は“教育”にストップの合図をかけた。
「…もういい。君は変わった。 行くぞジュドー。」
「はっ!」
私はスペクターが変わってしまったことに不満を感じながらも、ジュドーとともにその場を後にした。
幽一side
あれから翌日、俺を庇って眼魔の攻撃を受けたデズモンドさんは無事だったらしい。けどしばらくは病院で安静にした方がいいらしい。5年前のことはお預けだな。
時刻は夜、俺達は現在オカ研部室にいた。何でも、教会から二人の使者が訪問してきたらしい。ちなみに祐斗も来ていた。いつになく憎悪に満ちているが…。
「それで、今まで悪魔を敬遠してきた教会側が一体、私達に何の用かしら?」
リアス部長は、向かい側に座っている二人の女性に向かって問う。ちなみに、青髪に緑色のメッシュをした方はゼノヴィア、ツインテールをした方は紫藤イリナという名前らしい。そうそう、実はイリナのことなんだけど…なんとイッセーの幼馴染みだったらしい。
『“あの写真”じゃ、どう見てもわんぱく少年にしか見えなかったぞ…。』
「うーむ…。」
ユルセンが呟いた。確かに、あの写真でのイリナは少年にしか見えなかった。これが時の流れってやつか。
「先日、カトリック教会本部、及びプロテスタント側、正教会側に保管、管理されていた聖剣・エクスカリバーが奪われました。」
イリナがエクスカリバーが奪われたことを俺達に言った。確か、エクスカリバーは一本のはずだろ?どうにも複数あるみたいな言い方だな…。イッセーも頭に?マークを浮かべているし…。
「イッセー君、エクスカリバーは昔、大戦中に折られたの。」
「今ではこのような姿さ。」
イッセーの疑問にイリナが答えた。そしてゼノヴィアが布に包まれたものを取り出した。それは紛れもなく、聖剣・エクスカリバーだった。祐斗はさらに憎しみの表情を険しくさせた…いや、祐斗だけじゃない。リアス部長、朱乃先輩、小猫、アーシア、理恵、ユルセン、もちろん俺もその聖剣を警戒していた。ただ一人、聖剣の知識をあまり知らないイッセーは特に警戒していなかった。
「大昔の大戦で折られ、砕けた破片となったエクスカリバーは錬金術によって新たな姿となり、7本になった。これはその内の1本…破壊の聖剣【エクスカリバー・デストラクション】だ。」
ゼノヴィアはエクスカリバーが現在の姿になった経緯を説明すると、自身が持っているエクスカリバーの名称を言った。続いて、イリナが一本の紐を取り出す。するとその紐は形状を変え、日本刀になった。
「私の方は擬態の聖剣【エクスカリバー・ミミック】。このように形状をあらゆるものに変形させることが出来るの。」
イリナは自身が持っている聖剣の能力を説明した。なるほど…【破壊】は名前からして破壊力を増幅させる、【擬態】はあらゆる形状に変形させる…か。そういや、あの時フリードが持っていた聖剣は高速移動を可能にする能力があったな…。
「イリナ、わざわざ能力まで言う必要はないだろう。」
「あらゼノヴィア、いくら悪魔と言っても信頼関係を築かなければならないこの場では仕方無いでしょう?それに、能力が知られたからといって悪魔の方々に遅れを取る事はないわ。」
イリナはゼノヴィアとそういった会話をした。おい、俺と理恵とユルセンは悪魔じゃねぇぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
大分話は進み、聖剣を盗んだのは堕天使・コカビエルというらしい。何でもそいつは神の子見張る者【グレゴリ】の幹部らしい。そのコカビエルって奴が計3本のエクスカリバーを盗んで、ここに逃亡してきたらしい。
幹部クラスの強敵だからか、俺達に協力を申し出たのか…というのは違った。ゼノヴィア達はこの件に関して首を突っ込むなと言った。堕天使と組んでる可能性があるからというらしい。なんて勝手な判断だ。リアス部長がそんな事するはずがない。
「正教会からの派遣は?」
「奴らは今回の話を保留にした。」
「…まさかたった二人で…無謀ね。死ぬつもり?」
「そうよ。」
「私もイリナと同意見だが、できるだけ死にたくはないな。」
お前ら…自分の命を何だと思ってるんだ…?俺は左手拳を握りしめる。
「…っ。死ぬ覚悟でいるっていうの?貴女達の信仰は常軌を逸しているわね…。」
「私達の信仰心を馬鹿にしないで頂戴、リアス・グレモリー。ね、ゼノヴィア。」
「まあね。それに教会は、エクスカリバーを堕天使に利用されるくらいなら破壊しても構わないと決定した。私達の役目は最低でも堕天使の手からエクスカリバーを無くす事だ。エクスカリバーの悪用を未然に防ぐためなら死んだって構わないのさ。エクスカリバーに対抗できるのは、エクスカリバーだけだ。」
ゼノヴィアはそう言った。確かに堕天使がエクスカリバーを悪用する事を阻止するのは大事だな…でも、だからと言ってそのために命投げ捨てるのは納得がいかない…!
「それでは、そろそろおいとまさせてもらう。」
「あら、お茶は飲んでいかないのかしら?お茶菓子ぐらいなら振る舞わせてもらうわ。」
「いや、結構だ。行くぞイリナ。」
「分かったわ。 じゃあね、イッセー君。」
ゼノヴィアはリアス部長の誘いを断ると、イリナと共に部室から出ようとする。しかし、アーシアの姿を見るや否や、足を止めた。
「…おや、もしやと思ったのだが【魔女】アーシア・アルジェントか?まさかこんな地で再び会う事になるとはな。」
「あ、あの…私は…。」
ゼノヴィアはアーシアを魔女呼ばわりした。あの二人とは面識があるアーシアは震えていた。
「しかし悪魔か…【聖女】として祀られていた者が【魔女】に成り下がるとは…堕ちるところまで堕ちたものだな。まだ我らの神を信じているのか?」
「ゼノヴィア、魔女になった彼女が神を信仰する訳がないでしょう?」
「いや、彼女から信仰心が感じ取れる。私はこういうのには敏感なんでね。」
ゼノヴィアはアーシアから信仰心を感じ取った。どうやらアーシアが悪魔となった今でも神を信じているのを見抜いているようだ。俺もイッセーもそれに関しては理解している。
「…捨てきれないだけです…。今までずっと、神様を信じてきたのですから…。」
アーシアは悲しげな声で答えた。そうだろうな…俺達に出会うまで、信じれる者は神しかいなかったからだ。
アーシアの言葉を聞いた二人。次の瞬間
「っ!?」
なんと、ゼノヴィアは再び破壊の聖剣を取り出し、アーシアに刃先を向けた。
「そうか、なら今すぐ私達に斬られるといい。我らの主なら、たとえ罪深き君にも救いの手を差しのべてくれるはずだ。神の名の下に君を断罪しよう。」
『まずい! 幽一!』
「分かってるって!」
俺はすぐにドライバーを展開し、ガンガンセイバーを装備すると、ゼノヴィアの持っている破壊の聖剣を払い除ける。そしてイッセーもアーシアを庇うように立った。
「…何のつもりだ?」
「そのままそっくり返してやる。何で聖剣をアーシアに向けた…!?話が聞けたなら別にそれでいいじゃないか!」
「彼女は主に仕える【聖女】でありながら、敵である悪魔の傷を癒やして【魔女】に成り下がったのだ。見逃すよりもここで断罪した方が彼女のためにもなる。」
「ふざけるなこの野郎ッ!アーシアは救いを求めていたのに誰一人助けなかったんだろ!?アーシアの優しさを、慈愛の心を理解出来ない連中なんかただの馬鹿野郎だ!アーシアはただ、友達を求めていただけだ!」
ゼノヴィアの行動に俺は怒り心頭だった。それは当然イッセーも同じだ。アーシアは孤独に苦しめられていたんだよ…!
「【聖女】は神から愛されていた。友人など必要ない。大切なのは分け隔てない慈悲と慈愛だ。他人に友情と愛情を求めていたアーシア・アルジェントは最初から【聖女】の資格などなかったのだろう。」
「よく言うよ…勝手に【聖女】としてアーシアを祀り上げ、挙げ句の果てには【魔女】として切り捨てたくせに…!」
「神は愛してくれていた。彼女に救いがなかったのは、彼女の信仰が不足していたか、もしくは偽りだったからだ。」
「偽りじゃない!!」
俺はゼノヴィアの言葉に思わず怒号を挙げた。その瞬間、周りの皆が沈黙した。
「こう言うさ。“大きな力には、大きな代償を伴う”ってな…だけど、その力がいつ誰に宿るか分からないんだぞ!?…お前ら聖職者なら尚更分かることだろ…?」
「…。」
「それに…アーシアは【聖女】と呼ばれていた頃も、自身が持つ神器を危険視されて周りから白い目で見られていたんだぞ!?」
「それは悪魔をも癒やしてしまう力を持っているからだ。だからある程度は警戒していたさ。まぁ、その結果が“こうなって”いるんだがな。」
「それは神器を造った神様が設定したことだ!神様はアーシアに、“どんな種族でも関係無く傷を癒やしてほしい”という思いを込めて神器を与えたんじゃないのか!?アーシアは神様の思いを信じて神器を使い、皆を癒やしてきた!それこそ、“真の聖女”じゃないのか!?」
「【聖女】が悪魔の傷を癒やすだと…?馬鹿馬鹿しい。」
ゼノヴィアは俺の言葉を切り捨てた。こいつ…何にも分かってないな…!
「アーシアはずっと孤独に苦しめられながらも、神様から与えられた神器で皆を癒やしてきた!お前らに分かるか…?アーシアがどんな気持ちで苦しんできたかお前らに分かるか!?」
「…幽一さん…。」
俺は再び怒号を挙げた。アーシアはただ、純粋に友人が欲しかったんだ。そのために神器を使ったんだ…。これであの二人も大体は…
「【魔女】の気持ちなど理解したくもないな。彼女にとっては当然の報いだろう。」
ブチッ!
ゼノヴィアの無情な発言についに俺の中で切れてはいけないものが切れた。そう、俺のドス黒い部分を解き放ってしまった。
「…!」
「うぐっ!?」
俺はゼノヴィアを殴り飛ばして壁に叩きつけると、そのままガンガンセイバーを首元に突きつける。
「…おい、表へ出ろ…!アーシアを侮辱しては、命を投げ捨てようとしては……もう我慢できるか…!」
「君はアーシアの何なんだ…?」
「親友だ…!……おいイッセー、お前も答えろよ。」
「ああ…。アーシアは俺の家族だ!そして親友だ!アーシアに手を出すなら、お前ら全員敵に回してでも戦うぜ!」
俺とイッセーはそう答えた。
「イリナ、お前の幼馴染みは可笑しな事を言う男だな。」
「うーん…まぁ、そうだけど…。」
こいつら、とうとうイッセーまで侮辱したな…!
「このクソ野郎共…!歯ぁ食いしばれ…!そんな聖職者はぶっ飛ばしてやる!」
「幽一!イッセー!止め「いや、幽一君の言う通りだ。」…祐斗!?」
リアス部長が静止させようとしたとき、リアス部長の声を遮って祐斗が言った。それと同時に部室の周りに大量の魔剣が生成された。
「教会は間違いしか犯さない。だから一度滅ぶべきだ。この機会だし、ちょうどいい。僕が相手になろう。」
「誰だ君は?」
「君達の先輩だよ。失敗作だったようだけどね。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺達は場所を移し、球技大会の練習をしていた場所へやって来た。ゼノヴィア曰く、“手合わせ”とのことらしい。そこで祐斗はゼノヴィア、イッセーはイリナと戦っていた。本来なら俺がイリナと戦うところなのだが、イッセーが強くお願いしてきたため、まずはイッセーがイリナと戦う事にした。俺は当然、二人の苦戦を悟ったため、祐斗にムサシアイコン、イッセーにビリー・ザ・キッドアイコンを渡しておいた。ちなみに、朱乃先輩が結界を張っているため、周りに気づかれることはない。
「…。」
「幽一君?」
「…ああ、大丈夫だ…。」
俺はその怒りを押さえることが出来ず、それを理恵に心配された。
「はあああああああ!」
祐斗はゼノヴィアの周りに魔剣を出現させると、それらを一斉に突撃させる。だが、ゼノヴィアが破壊の聖剣を振るった瞬間、魔剣は全て破壊された。なんて力だ…“破壊”の名は伊達じゃないな…。
ちなみに俺は現在、祐斗とゼノヴィアの手合わせ“だけ”を見ていた。理由は簡単だ。
「ぐへへへ。」
「な、なんてイヤらしい顔かしら…!?」
イッセーはビリーゴーストを纏い、そのスケベ根性でイリナに突撃していたからだ………さっきのあれは飾りだったのか……?
『何してんだか、あのバカは…。』
ユルセンが愚痴を漏らした。俺は引き続き祐斗の戦いを見る。祐斗はゼノヴィアの一撃をジャンプで避ける。すると、先程祐斗がいた場所にクレーターが出来た。地面に着地すると、祐斗は再びゼノヴィアと鍔迫り合いをする。あれ、そういえば祐斗…
ビリビリビリッ!!
「『!?』」
刹那、俺とユルセンの横で妙な炸裂音がした。まさか……!?
「はぅ~!//」
「…イッセー先輩、最低です…。(怒)」
「ゆ、幽一君…み、見ないで…。///」
振り向くとアーシア、小猫、理恵の三人が裸になっていた。どうやらイッセーは洋服破壊【ドレスブレイク】を間違えて三人に向けて放ったらしい。
「うっひょおおおおおお!!」
やらかした本人(イッセー)は反省の色を見せず、三人の胸に夢中になっていた。しかもイッセーは理恵の胸を特に見ていた。
「…イッセー?」ペキペキッ…
「ギクッ…!?」
俺は指を鳴らしながらイッセーに近づく。それを聞いたイッセーは硬直した。
「お前、どうなるか分かってるよな?」
「ゆ、幽一…これは…その…。」
イッセーは冷や汗をかきながら怯えていた。横でユルセンとイリナが「ああ、これは終わったな。」と悟っていた。
「よし、くたばれ。」
「ちょっ…まっt」
グキィ!グキィ!ベキャッ!! ピチューン!
俺は気が済むまでイッセーにプロレス技を繰り出した。イッセーは激痛のあまり、完全に放心状態になった。俺は落ちているビリーアイコンを回収した。
「ふぅ…。」
『パイルドライバーだの、バックブリーカーだの、チョークスリーパーだの…エグいな。(汗)』
「大丈夫だ。脱臼や骨折をさせない程度で済ませたから。」
「これ…治るの?」
「お湯に浸して3分待てば…。」
「カップ麺!?」
イリナは俺の発言に突っ込んだ。まぁ冗談だ。ちゃんとアーシアに治療させるさ。それよりも、三人の破れた服どうにかしないと…。
「…はあ、戦う前にメンタル削るのはよろしくないけど…仕方ない。」
俺はドライバーを出現させると、シャネルアイコンを装填してハンドル操作をした。
『カイガン!シャネル!流行、エレガント、革命のファッション!』
俺はゴーストに変身すると、シャネルゴーストを纏う。そしてすぐにハンドル操作をする。
『ダイカイガン!シャネル!オメガドライブ!』
俺は両手の光を三人に向けて放ち、破壊された洋服を瞬時に修復した。
『オヤスミー』
「……。」
俺は変身を解除した。そしてどんよりとなった。
「ゆ、幽一君…?どうしたの?」
『ああ、シャネルの力使って、心がどんよりしてるんだよ。』
ユルセンは理恵に俺の状態を説明した。全くイッセーは…。
「くっ…!」
「どうした、木場祐斗。“先輩”としての力はそんなものか?」
「まだだ…僕にはまだ…ムサシの力が残っている!」
『Put on!』
その頃、苦戦している祐斗はムサシアイコンを起動すると、出現したムサシゴーストを纏う。そして身の丈程の巨大な魔剣を生成すると、再び剣を振るった。
俺は現在どんよりとしている中でも気がついた。そう、祐斗は騎士【ナイト】の長所であるスピードを完全に殺している。ムサシの力でハンドパワーを上昇させているとはいえ、あんな戦法は無理がある!
「英雄の力を借りるときたか…だが、今の君ではこの破壊の聖剣を食い止めることはできない。」
「黙れぇえええええええ!!!」
祐斗は復讐に囚われたままに巨大な魔剣を振るった。その魔剣は。ゼノヴィアの持つ破壊の聖剣と衝突した。そして
バキンッ!
「なっ…!?」
祐斗の魔剣が真っ二つに折れた。
「残念だよ、木場祐斗…。」
「ガハッ…!」
ゼノヴィアはそう言って聖剣の柄で祐斗の腹部を殴り、気絶させた。祐斗が倒れた事でリンクが解除されたのか、ムサシゴーストが再びアイコンになった。俺は祐斗に近づくと、忘れずにムサシアイコンを回収する。
「大丈夫か?」
「うぐっ…僕はまだ…戦え…うっ…!」
祐斗はそう言って再び立ち上がろうとするも、身体が痙攣して上手く立ち上がれない。
「無理するなよ。それにまだ動けたとしても、さっきのような力任せの戦法じゃ絶対に勝てない。」
「だけど…僕は…。」
祐斗は無念の表情をしながら悔しがる。俺はふと前を向くと、ゼノヴィアが俺に向けて聖剣を向けていた。そしてゼノヴィアの隣にはイリナもいた。
「次は貴様だ。」
「…ああ…理恵、祐斗を頼む。」
「うん…。」
俺は祐斗のことを理恵に任せると、立ち上がる。
「そういえば、まだ君の名前を聞いてなかったな。」
「…五十嵐幽一だ。」
「そうか…五十嵐幽一、貴様も神の名の元に断罪してやる。」
「二対一で悪いけど、覚悟してね?」
ゼノヴィアとイリナは聖剣を構える。俺は再びドライバーを展開すると、オレアイコンを取り出す。
「もう、考えるのはやめた!親友を侮辱したことを後悔させてやる!」
俺はそう言ってドライバーにオレアイコンを装填した。
『アーイ! バッチリミナー!』
「変身!」
『カイガン!オレ!レッツゴー、覚悟、ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!』
俺はゴーストに変身し、オレゴーストを纏うと、ガンガンセイバーを装備する………っ!?
「な、何だこれ…?」
俺は自分の右腕をよく見ると、右腕が禍々しく変化しているのに気づく。俺は瞬きしてもう一度見ると、通常の状態に戻っていた。くそ、幻覚か…!
「余所見している場合か!」
ゼノヴィアが俺に向かって突撃し、破壊の聖剣を振り下ろしてきた。
「っ!」
俺はすぐさま浮遊してその一撃を避け、ゼノヴィアの背後で着地する。
「はああああ!」
「…。」
イリナは聖剣を鞭に変形させて俺に攻撃してきた。鞭はガンガンセイバーの刀身に巻き付いた。俺はゼノヴィアの攻撃が悟ると、そのままイリナに向かって急接近する。
「えっ!?」
「五十嵐流霊術・霊波掌!」
「キャッ!?」
俺はイリナに向かって霊波掌を放って吹き飛ばした。それと同時にガンガンセイバーに巻き付いていた鞭が解けた。すると後ろからゼノヴィアが斬りかかってきた。確かにあの一撃は重いけど、隙はでかい。避けるのはある程度容易だ…けど、ここは
「ふんっ!」
「何!?」
俺はゼノヴィアの攻撃を避けると同時に受け流した。
「寺生まれ…舐めんなよ?」
「調子に乗るな!」
ゼノヴィアは怒ると、力任せに聖剣を振るって俺のガンガンセイバーを手元から弾き飛ばした。
「隙ありだ!」
「お前がな。」
「っ!? うぐっ…!」
俺は幻霊滑刀でゼノヴィアの攻撃を弾くと、そのまま腹部に蹴りを入れる。
俺はその間に落ちたガンガンセイバーを拾う。
俺はゼノヴィアとイリナの攻撃を巧みに受け流し、打撃を叩き込んでいく。
理恵side
私は幽一君が戦っているのを見ている。幽一君は素早い反応速度で二人の攻撃を受け流していく。でも幽一君は決して満足していない。何故なら、アーシアを侮辱されたために戦っているからだ。
そんな手合わせという名の決闘の最中、乱入者は現れた。
「……。」
「!?…あれは…!」
そう、駘悟だった。駘悟は結界を破って現れた。
幽一side
俺はゼノヴィアとイリナとの鍔迫り合いをしていた。すると
「ん?…あれは誰だ…?」
「?」
ゼノヴィアがある人物を見て呟いた。俺も後ろに顔を向ける。そこには、駘悟がいた。
「首飾りと全てのアイコンを寄越せ!」
「…駘悟…!」
「変身!」
『カイガン!スペクター!レディゴー、覚悟、ド・キ・ド・キ・ゴースト!』
駘悟は走りながらスペクターに変身した。
「はあっ!」
「っ!」
駘悟は俺に掴みかかると、そのまま殴りかかってきた。俺はガンガンセイバーでこれをガードするも、数メートルノックバックされた。
「ちょっ…ちょっと!貴方何者なのよ!?」
「これは私達の手合わせだぞ!?」
ゼノヴィアとイリナは乱入してきた駘悟に対して反発した。駘悟はガンガンハンドを装備すると、二人に向けて銃口を向けた。
「俺の邪魔はさせない。」
「っ!…やめろ!」
俺はすぐに駘悟に向かって突撃し、ガンガンセイバーを振るう。ガードされるも、皆を巻き込まないように鍔迫り合いをしたまま移動する。十分離れたところで駘悟を押し退ける。
「五十嵐流霊術・剛龍波弾!」
俺はガンガンセイバーを逆手に持つと、霊力を両手に集中させて光線を放つ。駘悟はガンガンハンドでガードしながら近づいてきた。
「はあっ!オラァ!」
「っ!?」
俺は駘悟の強撃でガンガンセイバーを手放してしまう。俺は一旦浮遊してその場から離れる。
「逃がすかっ!」
「うわっ!?」
しかし、駘悟が追撃と言わんばかり射撃してきた。俺は見事に撃ち落とされて地面に落ちる。
「くっ…!」
「はあああっ!」
俺はすぐに立ち上がると、駘悟の追撃をローリングで回避する。そしてベンケイアイコンを取り出すと、ドライバーに装填する。
『アーイ! バッチリミナー!』
ドライバーからベンケイアイコンが現れ、駘悟の執拗な追撃を食い止めた。俺はその間にハンドルを操作した。
『カイガン!ベンケイ!アニキ、ムキムキ、仁王立ち!』
俺はベンケイゴーストを纏うと、クモランタンが拾ってきてくれたガンガンセイバーを再び装備して薙刀にし、さらにクモランタンを合体させてハンマーにした。
「はあっ!」
「ふんっ! でやっ!」
「ぐっ…!」
俺は駘悟からの攻撃を受け止めると、そのままハンマーでの一撃を繰り出して駘悟を吹き飛ばす。
「くっ…殺してやる…!そして全て奪ってやる…!」
駘悟は立ち上がると、紺色のアイコンを取り、ナンバリングにしようとする。
「っ!?…くそっ!」
しかし、そのアイコンは一切反応しなかった。まるで駘悟の意思に反するように…。
「だったら…!」
駘悟は仕方なく紺色のアイコンを仕舞うと、ツタンカーメンアイコンを取り出した。
『カイガン!ツタンカーメン!ピラミッドは三角、王家の資格!』
駘悟はツタンカーメンゴーストを纏うと、偶然駘悟の足下に落ちていたガンガンハンドを拾った。そしてコブラケータイを取り出し、ガンガンハンドと合体させて鎌にした。
「はあああああああ!」
「うおおおおおおお!」
俺と駘悟は武器による殴り合いを繰り広げる。俺は駘悟の攻撃をガードしながらハンマーによる一撃を与えていく。多少は攻撃を喰らうも、ベンケイのおかげでダメージは少ない。
「くっ…偽者のくせに…!」
「俺は偽者なんかじゃない…俺は俺だ!俺自身なんだ!」
「違う!お前はただのクソッタレだ!」
駘悟は俺を幽一と認めず、過激な暴言を吐いた。
「俺は自分が成すべきことを成す!幽一の偽者が口出しするな!偽者が、俺に楯突くな!」
「俺はあの時、お前を信じてアイコンと首飾りをあげようとしたんだ!素直に持っていけば済む話だったろ!?理恵を傷付け、かつ俺に猛毒を放ったのはお前だ!」
俺は駘悟の攻撃をガードすると、駘悟の言葉に反論しながら鎌を払い除ける。
「オラァッ!」
「うっ!?」
直後、駘悟の蹴りを受けて転倒する。
「昔のお前はもっと正々堂々だった!」
「黙れ…!」
「うぐっ…!」
俺は歩み寄ってきた駘悟に掴み上げられる。
「俺はこの町で新しい仲間、親友達と出会った…。仲間達がいる限り、俺は絶対に負けない!俺は…俺を信じて、フルスロットルで突っ走る!」
「黙れ!お前が、沙耶や進也と同じ事を言うな!」
「っ!」
俺はそのまま鎌による一撃を喰らった。そしてさらに駘悟から執拗に踏みつけられる。
「俺はこの町が“嫌い”だ…所詮お前は偽者だ…そんな根性…そんな命…そしてお前の大切なもの…
全部まとめて滅んでしまえ!」
バシューン!
俺は駘悟の過激な発言でSEEDを発現させた。俺はよろよろと立ち上がると、右手に禍々しい量の霊力を溜める。
「このクソ野郎がぁああああああ!!」
「ぐわっ!?」
そしてその拳を駘悟に叩きつけて吹き飛ばす。俺は怒りが有頂天に達した影響で、全身から禍々しい黒い霊力が溢れ出ていた。
「この町を滅ぼすだって…?お前、何を言ったか分かってるのか…!?」
「当然だ。成すべき事を成すためだったらこの町を滅ぼすことも躊躇わない!」
「!…許さねぇぞ、駘悟ぉおおおおおおおおおお!!!」
俺は激昂すると、ハンマーをドライバーにかざす。
『ダイカイガン! ガンガンミナー!』
俺はハンマーにエネルギーを溜めると同時に、薙鎌、大鋸、鉄の熊手、刺又、突棒、袖搦を召喚する。
「それはこっちの台詞だぁああ!!」
『ダイカイガン! ガンガンミロー!』
駘悟も逆ギレすると、鎌をドライバーにかざし、エネルギーを溜める。そしてそのまま俺に向かって突撃してきた。
『オメガファング!』
「はあああああ!」
駘悟はその鎌を俺に振り下ろしてきた。だが、既にその対策はしてある。
「何っ…!?」
俺は召喚した6つの武器をシールド代わりにして駘悟の攻撃をガードする。攻撃を弾かれた駘悟の身体が大きくよろめいた。
「ハラワタをぶちまけやがれ! ハアアアアアッ!」
『オメガボンバー!』
「ぐっ!?…うわあああああああああ!」
俺はハンマーによる一撃を叩き込んで駘悟を吹き飛ばす。そして6つの武器が一本ずつ、直線状に駘悟に突撃した。
「ぐっ…うっ…!」
ハンマーによる一撃に加え、6つの武器による攻撃をまともに受けた駘悟は変身を解除された。その際、一つの眼魔アイコンが駘悟のポケットからこぼれ落ちた。あいつ…眼魔と手を組んでたのか…?まぁいいか…。
俺はとどめを刺そうと駘悟に近づこうとする。駘悟に対する憎悪をたぎらせながら………その時だった
『お兄ちゃん!』
「!?…沙耶!」
突如、その眼魔アイコンが喋り出した。
『オヤスミー』
俺は突然の出来事に、つい変身を解除してしまう。俺は眼魔アイコンの方に目を向ける。
「今、何か声が…?」
理恵達もこの声に反応して落ちている眼魔アイコンの方に目を向けた。
『お兄ちゃん、大丈夫!?』
「ぐっ…ごほっ、ごほっ…!」
駘悟は大ダメージを受けた影響で咳き込んでいた。その状態で回収しようと眼魔アイコンに手を伸ばしていた。
「アイコンが…喋った?」
『おもしろいな。あのアイコン、女の子の魂が入っているぞ…かわいいかな?』
ユルセン、お前は何を言ってるんだ…?そういや、あのアイコン…駘悟のことを“お兄ちゃん”って……それに、駘悟もあのアイコンに“沙耶”って…!?
「…じゃあ、あのアイコンの中に沙耶ちゃんの魂が…!?」
俺はあのアイコンが沙耶ちゃんだと理解すると、俺は沙耶ちゃんを回収…
「触るなぁ!!」
…する前に駘悟が力を振り絞って立ち上がり、先に沙耶ちゃんを拾った。
「なぁ駘悟、それって…!?」
「…俺は、一体何があろうとも英雄アイコンを15個集める!必ず、沙耶を生き返らしてみせる!」
駘悟はそう言うと、よろめきながらもそのまま去っていった。駘悟がアイコンが集める理由…そういうことだったのか…。
俺は駘悟の目的を理解した途端、その憎悪が薄れていく感覚がした。
「イリナ、私達も行くぞ。」
「う、うん…。」
俺と駘悟の戦いを見ていたゼノヴィアとイリナは、これを目切りに立ち去ろうとする。その前に気絶している一誠のもとへやってきた。
「…そうだ。赤龍帝……白い龍【バニシングドラゴン】は目覚めているぞ。」
ゼノヴィアはそう伝言を残すと、イリナと共に去っていった。白い龍【バニシングドラゴン】…?
『“アルビオン”のことだな…。』
ユルセンが呟いた。俺的にはグウィバーしか思いつかなかったけど…ってか、アルビオンとか何処のナ○トメアフレームだよ?
「待ちなさい、祐斗!」
俺は声のする方向へ振り向くと、そこには同じく去ろうとする祐斗を呼び止めるリアス部長の姿があった。
「私のもとを離れるなんてことは許さないわ!貴方はグレモリー眷属の騎士【ナイト】なのよ!“はぐれ悪魔”になんかには絶対にさせないわ!」
「僕は犠牲になった同士達のおかげであそこから逃げれたんです…だから、散っていった同士達の無念を魔剣に込めて…あのエクスカリバーに復讐しないといけないんです…!」
祐斗はリアス部長の言葉に反論した。そのためか、リアス部長の目からはボロボロと涙がこぼれていた……祐斗、やっぱり復讐の方が大事なのか…?
俺は祐斗のもとへ歩み寄る。
「……。」
「幽一君も僕を止め「止める気はないさ。」…!?」
「復讐果たしたいなら、果たせばいい…。でもな、それで命を落とすことだけは絶対に許さない!」
「!?」
俺は真剣な目で祐斗を見ながら言った。
「お前が死んだら、悲しむのは俺達だけじゃない…お前を救うために散っていったその同士達も嘆き悲しむさ…。祐斗、お前は決して“独り”じゃない…何時だって“皆がいる”さ。それだけは忘れるな。」
俺はそう言うと、祐斗はそのまま無言で去っていった…。
理恵が俺のもとへ近づく。
「幽一君…これからどうするの…?」
「どうだろう…一つ言えるなら、やる事が一つ増えたな…。」
アッシュside
夜、私はビルの屋上で、線路辺りに目の紋章を展開する。
「こうして見ると、壮観でございますな。」
「さっさと次へ行くぞ。」
私はジュドーにそう言うと、次の場所へ移動する。もうすぐ、異界の門は開かれる…!
雷堂寺side
「 “15の眼魂”の内、最後のアイコンが出揃いました。全ては私の計画通りです。ハハハハハハハハハ!」
私はその場で高笑いをした。
仙人side
儂はとある場所…駒王学園の旧校舎の地下室にあるモノリスを見つめていた。もうすぐ…始まるな……。
御成side
私は旧校舎から、透明化した状態で幽一の姿を見つめていた。それにしても、幽一を転生させるには難航しました………“あの龍”がいなかったら、幽一はそのまま永眠していたでしょう…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
2年前…
「転生できない…!?」
「はい…彼を転生させるには、膨大な力が必要になります…ですが、我々だけの力では、彼を転生させることは不可能です…。」
転生師はそう言った。なんてことだ…選ばれた死者を転生させるのが我々の仕事なのに…転生できないとは…。
その時だった。我々のもとへ一人の老人が現れた。その老人は漆黒のローブに身を包んでいた。
「ん?…そなたは…?」
「…これを使うのじゃ…。」
老人…いや、この龍は一つのアイコンを取り出した。その凄まじい力を持ったアイコンは全体的に濡羽色をしているが、瞳は煌めく虹色だった。
ED[Survival]
ユルセン『次回、ハイスクールD×G【GHOST】!』
アーシア「私は貴方に協力したいんです…!」
幽一「命を選べるはずがない。」
沙耶の状態を知った幽一は、反対されながらも沙耶を生き返らせようと、意見に賛成したアーシアと共に駘悟とコンタクトを取ろうとする。
駘悟「偽者は黙ってろぉおお!!」
しかし、駘悟は幽一達の交渉を完全否定する。
ジュドー「お前達をまとめて殺し、アイコンを頂くとしよう。」
ジュドーが眼魔スペリオルに変身。幽一と駘悟に襲いかかる!
雷堂寺「ついに、“15の眼魂”が私のものに!」
そこへ、雷堂寺が隙を突き、ついに15個のアイコンが雷堂寺のもとに…
次回[集結、15のアイコン!]
その眼に、焼き付けろ!
カウント・ザ・アイコン!
幽一:【G】オレ【01】ムサシ【03】ロビン【04】ニュートン【05】ビリー・ザ・キッド【06】ベートーベン【07】ベンケイ【EX.01】アイルトン【EX.03】シャネル【EX.04】シモ・ヘイヘ
駘悟:【S】スペクター【02】エジソン【11】ツタンカーメン【12】ノブナガ【?】?【EX.02】リチャード【EX.05】パラケルスス
雷堂寺:【?】?【?】?【?】?【】?【?】?