ハイスクールD×G 【GHOST】   作:レティス

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テストは辛いよ…(泣)

幽一「俺は五十嵐幽一。15歳の時、謎の事件に巻き込まれて命を落とし、ハイスクールD×Dの世界に転生。仮面ライダーゴーストとして、オカ研部員として活動しながら、英雄の眼魂を集めている。ある日、ゼノヴィアとイリナが訪問してきた。その際、二人はアーシアを侮辱した。俺達は手合わせも兼ねて対決している途中、駘悟が乱入。そこで俺は、現在の沙耶ちゃんの状態を知った。
現在所有しているアイコンは…9つだ。」

駘悟「俺は…一体何があろうともアイコンを15個集める! 沙耶を生き返らしてみせる!」


OP[Sympathy]



集結、15のアイコン!

幽一side

 

 

 

 

 

 

 

翌日、休日だが俺達はいつものようにオカ研部室にいる。祐斗はもちろんだが、何故かイッセーと小猫も不在だ。

 

「英雄アイコンを15個集めたら、どんな願いでも叶うのね…。」

「はい。」

 

理恵はリアス部長と会話していた。英雄アイコンを15個集めた者はどんな願いでも叶う…やっぱり、駘悟はそのために…。

 

「…。」

「どうしたの?」

 

俺が考えている中、理恵が話しかけてきた。

 

「駘悟がアイコンを集めているのは、沙耶ちゃんのためだった…やっぱり、アイコンになった沙耶ちゃんを救おうと駘悟も焦っていたんだ…。」

 

俺はそう呟いた。駘悟はアイコンだけじゃなく、俺の首飾りも要求していた。駘悟は今まで俺を幽一と呼ばなかった。でも幽一そのものを嫌ってる訳じゃなく、あくまで俺を幽一と認めていなかっただけ…。父さんの形見を狙ってたのも、そのためか…。

 

「…幽一、貴方まさか…!?」

「俺、決めました………沙耶ちゃんを生き返らせようと思います。」

 

俺は沙耶ちゃんを生き返らせることを主張した。しかし、皆は当然俺の意見を聞いて沈黙した。

 

「「「「…。」」」」

「…?」

「幽一、あのアイコンは駘悟って男ごと消し飛ばす覚悟でいなさい。」

「何故ですか…!?」

「あの男は願いを叶えるためなら町を滅ぼすことも躊躇わないと言ってたのよ?」

「多少駘悟への不信感は抱いてはいます。だけど沙耶ちゃんに罪はありません!」

 

俺は悲しげな表情でリアス部長の言葉に反論した。確かに俺はこの世界に転生してから、駘悟と幾度となく対立してきた。だけど、今になって分かる…駘悟を殺したら沙耶ちゃんが悲しむ…。

 

「でも幽一君、駘悟が幽一君のことを幽一君と認めていない以上、接触するのは危険だよ?」

「分かってる…だけど…。」

「気持ちは分かりますわ…ですが、私達にとって幽一君は大切な存在ですわ。」

 

理恵と朱乃先輩も俺のことを心配してきた。

「もちろん、ある程度は覚悟は出来ています!…だけど…もう一度、駘悟を信じてやりたいんです…!」

 

俺は自分の決意を皆に言った。駘悟が沙耶を復活させることが目的なら、まだ分かり合えるチャンスはあるはずだ…!

 

「あ、あの…私も幽一さんに協力したいと思います!」

 

すると、アーシアが俺の決意に賛成した。

 

「アーシアまで…!?」

「いいのか?」

「はい。幽一さんのことを思ってるなら、まだ分かり合えるかもしれないですから。」

「ありがとう、アーシア。」

「いえ、あの時のお礼がありますから。」

 

俺は協力してくれるアーシアに前もって礼を言う。

 

「…仕方ないわね…分かったわ。許可するわ。」

「!…部長、ありがとうございます!」

 

リアス部長は渋々ながらも許可を出した。俺はアーシアと共に部室を出ると、近くに停車してあるバイクに乗って駘悟を探しに出発する。

 

 

 

 

 

 

 

理恵side

 

 

 

 

 

 

 

 

私達は幽一君とアーシアが出発したのを見届けた。

 

「リアス、本当にいいんですか?」

「幽一もイッセーと同じく毎回無茶するわ。でも幽一なら必ず出来るわ。」

 

リアス部長は朱乃先輩にそう答えた。確かに幽一君は無茶してばっかり…だけど、どんな苦境にも負けない人だ。幽一君なら、絶対に駘悟と和解できると思っている。

 

「私達も出来ることをしましょう!雷堂寺の手がかりを探しに!」

 

私はあの写真に写っている男・雷堂寺の手がかりを探しにいこうとリアス部長と朱乃先輩に提案する。

 

「そうね。その男の謎を掴むわよ!」

「「はい!」」

 

私達も雷堂寺の手がかりを掴みに出発する。

 

 

 

 

 

 

 

 

雷堂寺side

 

 

 

 

 

「15の眼魂は誕生しました。後はこの手に収めるだけです。」

 

私はビルの屋上で呟く。

 

「貴方は神薙駘悟を。彼の“弱点”を突けば、簡単に手に入るはずです。」

「ふんっ!」

 

私は復活させた青龍刀眼魔に命令した。青龍刀眼魔は鼻笑いをすると、そのまま移動していった。私は…五十嵐の息子を狙うとしましょう。

 

 

 

 

 

 

アーシアside

 

 

 

 

 

 

私は幽一さんと別行動で駘悟さんを探すことにしました。私は川沿い辺りの道を歩き、駘悟さんを探していました。

 

「…何処にいるんでしょうか…?」

 

私は正直言って、駘悟さんが何処にいるのかが分かりません…。あの時「二手に別れた方が早いです!」って言いましたけど、やっぱり分かりません…はぅぅぅぅ…思いきって言ってしまった自分が恥ずかしいですぅ…。

私がおろおろと迷っていると、足音が聞こえ始めました。私は足音が聞こえる方向に目を向けると

 

「…。」

「駘悟さん…?」

 

駘悟さんが一歩一歩、私に近づいてきました。駘悟さんは既に幽霊の神帯【ゴーストドライバー】を装着していました。

 

「探してるのは駘悟さんも同じなんですね…。」

「お前が俺を探しているとは意外だな。なら、話は早い。」

 

駘悟さんはそう言って、リチャードアイコンを取り出しました。もう何時でも変身できるように…。

 

「待ってください!私、貴方に話があるんです!」

 

私は駘悟さんに話しかけました。

 

「何…?」

「駘悟さんが過去に何があったかは分かりません。でも、幽一さんと争うのは…もう止めて下さい…!」

「じゃあ、“沙耶は消えてもいい”って言う気か?」

 

駘悟さんは私のお願いを拒否しました。

 

『お兄ちゃん、もういいの…。』

「沙耶は口を出すな。」

 

沙耶さんも駘悟さんを説得しようとしましたが、無理でした。

 

「あんな奴は幽一じゃない!あんなクソ野郎を幽一だと思いたくもない!」

「幽一さんは優しい人です!確かに、貴方が幽一さんを幽一さんだと認めない理由も分かります…私達も過去を知ったので………でも、あの幽一さんは本物だと私達は信じています!」

 

私は幽一さんが本物であることを主張しました。

 

「駘悟さん、幽一さんが貴方のことを探しています。貴方の妹さんを救うために…!」

「貴様…!事情も知らないくせに割り込むな!!」

 

駘悟さんは逆ギレすると、すぐにリチャードアイコンをドライバーに装填しました。

 

『アーイ! バッチリミロー!』

「変身!」

『カイガン!リチャード!騎士道、勇猛、ライオンハート!』

 

 

 

 

 

 

 

 

駘悟side

 

 

 

 

 

 

 

俺はスペクターに変身すると、リチャードゴーストを纏い、ガンガンハンドを装備する。そしてライオンカメラを合体させてメイスにする。

 

「駘悟さん、私も貴方に協力したいんです!」

「ああ、そうか。なら一つ頼むぞ…ここで死ね!」

 

俺はアーシアに暴言を吐くと同時に突撃する。俺はメイスを振り下ろすが、大振りだったためにアーシアに避けられた。

 

「っ!駘悟さん、止めてください!」

「気安く俺の名を、呼ぶな!」

「きゃっ!?」

 

俺はメイスを振り回してアーシアに打撃を叩き込む。アーシアは悶絶しながらも、悲しげな表情でこちらを見ているだけで一切反撃してこない………関係ない、ぶっ潰すまでだ!

 

「おらぁぁぁあああああああ!!」

 

俺は容赦なく、冷酷に、そして残虐にメイスをアーシアに叩きつける。アーシアは吹っ飛ばされると、そのまま壁に叩きつけられた。重い一撃を喰らい続けたためにアーシアは低く呻き声を挙げていた。

「まだ終わりじゃねぇぞ!!」

 

俺はガンガンハンドからライオンカメラを外し、ポンプアクションで銃にすると、パラケルススアイコンを取り出し、ドライバーに装填する。

 

『カイガン!パラケルスス!医学の科学、錬金術!』

 

俺はパラケルススゴーストを纏うと、錬金術でカタールを生成し、それを左手に装備する。

 

「はああっ!」

「きゃあああああああ!!!」

 

俺はそのままアーシアの胴体を斬りつける。着ている制服が破れ、一瞬だけ血が噴き出た。俺はアーシアを蹴り飛ばして転倒させた。

 

「うおおおおおおおおっ!!」

 

俺は左手のカタールを構え、ガンガンハンドでアーシアが動けないように牽制射撃をしながら、アーシアに近づく。

「死ねぇええええええ!!!」

 

そして俺はカタールでアーシアを貫こうとしたその時

 

 

 

 

 

 

 

 

バキュン!

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

突然、カタールに銃弾が当たり、攻撃をキャンセルされた。俺は振り向くと、そこにはゴーストに変身し、ムサシゴーストを纏い、銃を構えているあいつがいた。

 

「止めろ駘悟!アーシアを殺す気か!?」

「そうだ!邪魔をするなら貴様から!!」

 

俺はあいつに向かって突撃し、怒りに任せてガンガンハンドとカタールを叩きつける。あいつはガンガンセイバーを二本の刀に分割すると、防御を始めた。

 

「ぐっ…!はあっ!」

「はっ!おらぁ!」

 

俺はあいつと互いの武器をぶつけ合う。だが前回と違い、あいつは本気を出していない。

 

「駘悟、今回はお前と戦いたい訳じゃない!話があるんだ!」

「黙れ!偽者は黙ってろぉおおおおおお!!!」

 

俺はあいつの言葉に反論するように怒号を挙げると、ガンガンハンドを持った手でハンドルを操作する。

 

『ダイカイガン!パラケルスス!オメガドライブ!』

「でやあああ!!」

「うわぁあああああああ!!」

 

俺は左手のカタールを錬金術でドリル状にすると、そのままあいつに突きつける。ドリルによる攻撃を喰らったあいつは吹っ飛ばされた。俺はドリルを手放すと、ノブナガアイコンをドライバーに装填する。一方あいつはビリー・ザ・キッドアイコンを装填した。

 

『カイガン!ノブナガ!我の生き様、桶狭間!』

『カイガン!ビリー・ザ・キッド!百発百中、ズキューン、バキューン!』

 

俺はノブナガゴーストを纏うと、ガンガンハンドで射撃を行う。あいつもビリー・ザ・キッドゴーストを纏うと、二丁拳銃で連射してきた。あいつは浮遊で俺の背後に回ってきた。俺は素早く振り向き、あいつに銃を向ける。あいつも拳銃を合体させ、ライフルにして俺に照準を向けていた。

 

「「…。」」

 

お互い真剣な目で、かつ沈黙の中、撃つ機会を伺っている。

 

 

 

 

 

 

「…。」

 

すると突然、あいつはライフルを下ろした。

 

「何故銃を下ろす?」

「頼む、話を聞いてくれ。」

 

あいつはそう言って変身を解除した。

 

「俺は沙耶ちゃんを助けたい!だから、俺のアイコンと首飾りをやるよ。俺と駘悟のアイコンを合わせれば、ちょうど15個だ。これで沙耶ちゃんは生き返る!」

 

あいつはそう言ってきた。何を言うと思ったら…!

 

「相変わらず、そんな覚悟か。甘い奴だ!」

 

俺はあいつに向けて射撃するが、その直前に銃身を傾けられ、外れた。

 

「俺は沙耶を生き返らせるために全てを捧げてきた。何も選べないお前が、偽者のお前が首を突っ込むな!」

 

俺はそう言いながらあいつの襟を掴み、そして突き離した。どうせあいつなら本物の幽一になるとお願いするだろうからな…。

 

「放っておける訳ないだろ!…俺にはどっちの命が大事かを選べるはずがない…。でもな、目の前で命が消えようとしてるなら、見過ごす訳にはいかない!」

「何だと…!?」

「駘悟、俺を幽一だと認めなくてもいい!だけど、沙耶ちゃんを生き返らせる手伝いだけはさせてくれ!俺は、沙耶ちゃんの命を繋げたい!」

 

あいつは自分の決意を言った。あいつ…認めなくても構わないって……そういえば…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

~5年前~

 

 

「駘悟、“英雄の心を学び、心の目を開くんだ”。」

 

俺は竜彦さんにそう教えられた。

 

「竜彦さんは英雄になりたいんですか?」

「私は英雄になりたい訳じゃない。ただ、私は自分の出来る事をやるだけだ。そして未来へ命を繋ぎたい。」

 

竜彦さんは自分の決意を言った。自分に…出来ること…。

 

「だから、駘悟にもそうなってほしい。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…竜彦さん…。」

 

俺は竜彦さんのことを小さく呟いた…“自分に出来ることをする”…そして未来へ命を繋ぐ……か………。

 

「だから、駘悟を信じてこれを渡すよ。受け取ってくれ。」

 

あいつはそう言ってアイコンが入った袋を取りだし、その中に首飾りを入れると、俺に差し出そうとした。

 

「ああ、もらっていくぜ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前の命ごとな!!」

 

俺は暴言を吐きながらガンガンハンドを投げ捨てると、ハンドルを4回操作する。

 

『ダイカイガン!ノブナガ!オオメダマ!』

「うおおおおっ!はああああああ!!!」

 

俺は高く飛び上がると、莫大なエネルギーを纏いながら飛び蹴りを繰り出す。

 

「幽一さん!」

「!?…アーシア!?」

 

するとこれを見ていたのか、アーシアがあいつの前に立った。これに反応したあいつは袋を仕舞うと、すぐにアーシアの前に回り込み、庇う態勢を取った。関係ない、二人まとめて殺してやる!俺は自分ができることをする…だから、そのために幽一の偽者を葬ってやる!

飛び蹴りが二人に命中しようとする…その時、二人の前に黄金の粒子が出現。それは人の形になって現れた……あれは、まさか…!?

 

『お兄ちゃん、止めて!』

「沙耶!?」

 

なんと、沙耶まで制止してきた。くそ、曲がれっ…!!

俺はすぐに右に傾けた。俺の飛び蹴りが二人の横の足下に命中すると、砂煙が巻き起こった。

 

 

 

 

 

 

 

幽一side

 

 

 

 

 

 

俺とアーシアは吹き飛ばされるも、飛び蹴りは命中せずに済んだ。俺はその場で座り込む。

 

「…何故だよ、駘悟…。」

 

俺は小さく嘆いた。俺は幽一と認められなくてもいい覚悟で、駘悟を信じてアイコンと首飾りを渡そうとしたのに……何でだよ…? 俺は辛さのあまり静かに涙を流す。

 

「…幽一さん…。」

 

アーシアは俺のことを心配してきた。

 

「…とりあえず、アーシアの傷の治療と服の修繕をするか。」

 

俺は霊癒波でアーシアの傷を治した後、シャネル魂の力で破れた制服を修復した。

 

 

 

 

 

 

駘悟side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうして邪魔をした!?」

 

俺は別の場所に移動すると、そこで沙耶を取りだし、制止にかかった理由を問い詰める。

 

『お兄ちゃん、私…もう生き返りたくない!』

「沙耶、自分が何を言ってるのか分かってるのか!?」

『お兄ちゃん、戦いたいの!?あんなに仲良しだった幽一君と…!』

「幽一は死んだんだ!」

 

俺は沙耶に現実を言い放ってしまった。沙耶はその怒号を聞いて沈黙してしまった。

 

「…俺だって信じたくないさ…幽一が死んだなんて……けど、幽一が死んだのは事実なんだよ…!」

『今のお兄ちゃんは私が知ってるお兄ちゃんじゃない!』

「俺はお前のためを思って…!」

『私はお兄ちゃんにも幸せになってほしいの!』

 

沙耶はそう言った。幸せか……けど、沙耶を生き返らせない限り、幸せなんてある訳がない…。

その時だった

 

『きゃっ!?』

「!?」

 

突然、龍の頭部を模した口が沙耶を拘束した。俺は振り向くと、そこには沙耶を掴んだ青龍刀眼魔がいた。

 

「ふっふっふっ…!」

「貴様…!」

「こいつがお前の“大切なもの”だという事は知っているぞ。」

「沙耶を返せ。」

 

俺はそう言いながらスペクターアイコンを取り出す。

 

「こいつがどうなっても知らんぞ?」

 

すると青龍刀眼魔は沙耶を強く握り始めた。その証拠にアイコンから電流が走る。

 

『お兄ちゃん…!』

「止めろ!!」

「英雄アイコンを全て渡せば返してやる。」

「分かった…。」

 

俺は青龍刀眼魔の要求を飲み、現在所持している全ての英雄アイコンを取り出し、青龍刀眼魔の方に向かって投げた。今は英雄アイコンよりも沙耶の方が大事だ…!

 

「早く沙耶を返せ!」

「いいだろう。 ほれ。」

 

青龍刀眼魔は英雄アイコンを全て回収すると、沙耶を俺に投げ渡した。

 

「大丈夫か、沙耶?」

『うん…。』

 

どうやら無事のようだ。俺は再び振り向くと、そこにはもう青龍刀眼魔の姿はなかった。逃げたか…!

 

「一体誰の差し金だ!?あいつか…アッシュか!」

『…お兄ちゃん…。』

「…必ず取り返してやるからな。」

 

俺は心配する沙耶を励ました。絶対に沙耶を生き返らせる………俺はもう、誰も信じない!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ジュドーside

 

 

 

 

 

 

 

 

「スペクターは極めて個人的な理由でアイコンを集めているようです。これは重大な反逆行為にあたります。すぐに報告を。」

 

私はスペクターの戦闘を観察した後、野球場で目の紋章を展開しているアッシュ様のところへ行き、スペクターの行為を報告した。

 

「その件は私が預かる。スペクターが変わってしまったのは、五十嵐幽一のせいだ。奴は目障りだ。」

 

アッシュは五十嵐幽一が原因だと仰った。

 

「かしこまりました。私が排除いたします。」

 

私は排除依頼を承ると、アッシュ様はその場所から移動した。アッシュ様、アイコンの秘密をお伝えしないことをお許し下さい。全ては、アッシュ様のお兄様のご命令なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

朱乃side

 

 

 

 

 

 

 

 

私達は雷堂寺の手がかりを掴むために、町中を探索して聞き込みをしていました。

 

「どうだったの?」

「あっちで目撃情報が出たって話ですわ。」

「行ってみましょう!」

 

私達は一旦合流すると、情報を交換しました。リアスと理恵ちゃんは先に向かい、私はメモを取っていました。すると、後ろから肩を軽く叩かれた。私は振り返ると、そこには雷堂寺の姿が。

 

「私をお探しですか?」

 

雷堂寺はそう言うと、手に持った眼魔アイコンを私に近づけ……

 

 

 

 

 

 

 

 

理恵side

 

 

 

 

 

 

私達は向かう途中、朱乃先輩がついて来てないことに気付き、先程合流した場所に引き返してきた。そこには朱乃先輩がいた。

 

「あ、いました。」

「朱乃、どうしたのよ?」

「…あ、いえ…何でもありませんわ。」

 

どうやら朱乃先輩は問題ないらしい。

 

「ほう、急ぐわよ!」

「あ、待って下さい!」

 

私達はリアス部長の言葉を聞いて再び出発した………今、何か気配を感じたような…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幽一side

 

 

 

 

 

 

 

「結局、何も情報を手に入れることはできなかったわね…。」

 

俺達は部室に戻ってきた。どうやらリアス部長達の方も成果は無かったらしい。もちろん、俺達の方もだけど…。

 

「幽一君達の方は?」

「「…。」」

 

理恵は成果を尋ねてきたが、俺とアーシアは沈黙したまま首を横に振った。

 

「…幽一君…。」

「…やっぱり、駘悟は倒さないといけないらしいわね…。」

 

リアス部長は辛い現実を言い放った。やっぱり、駘悟とはもう分かり合えないのか…!

俺は心を痛めた状態で、テーブルに並べられたアイコンを見つめる。

「私、ちょっと調べ物をしてくる。」

「え?」

「デズモンドさんが残した手帳に書いてあることを調べれば、5年前の事について何か分かると思うの。今からニコライ先輩のところへ行ってくるね。」

「ああ…頼むぜ。」

 

理恵はデズモンドさんの手帳を手に取ると、TF141の部室へ向かった。

 

「俺も…何か出来ることをしないとな…。」

 

俺が呟いたその時

 

 

 

 

 

バタッ!

 

 

 

 

 

「「!?」」

 

突然、リアス部長が無言で机に突っ伏した。俺とアーシアはリアス部長を起こそうとすると

 

「はぅっ…!」

「ちょっ…アーシア!?」

 

なんと、アーシアまで机に突っ伏した。おいおい、どうなってるんだ!?

 

「幽一君、今すぐ治療を!」

「あ、はい!」

 

朱乃先輩に言われて、俺は二人をソファに体を横にさせる。

 

「五十嵐流霊術・霊癒波!」

 

俺は霊術で二人の治療を行う。これでよしっ………と。俺は朱乃先輩がいる方へ振り向くと、そこに朱乃先輩はいなかった。

 

「あれ、朱乃先輩…?」

 

朱乃先輩がいない証拠に、何故か部室のドアが開いていた。何処か行ったのかな………………!?

 

「アイコンが無い!?」

 

俺はテーブルに並べられた全ての英雄アイコンが無くなっていることに気づく。もしや、朱乃先輩が持ってったのか!?……………まさか、眼魔の仕業か!?

 

「リアス部長!アーシア!」

「「はっ…!」」

 

俺が呼び掛けると、二人は同時に起き上がった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

俺達は部室から出ると、そこにはアイコンを持った朱乃先輩と倒したはずの青龍刀眼魔がいた。やっぱり、眼魔が朱乃先輩に憑依していたのか!

 

「いた!皆、頼むぞ!」

 

俺はピナやゴーストガジェット達を呼び出すと、青龍刀眼魔に一斉攻撃させる。その間に俺達は朱乃先輩に近づく。

 

「朱乃先輩!」

「っ!…あああっ!」

 

すると、朱乃先輩は俺達に攻撃を仕掛けてきた。リアス部長とアーシアが朱乃先輩を押さえる。

 

「邪魔者め…。」

 

青龍刀眼魔がそう呟いて青龍刀を構えた。

 

「朱乃は私達が押さえるわ!幽一は眼魔を!」

「分かりました!」

 

朱乃先輩のことをリアス部長とアーシアに任せると、俺はドライバーを出現させ、オレアイコンをドライバーに装填する。

 

『アーイ! バッチリミナー!』

「変身!」

『カイガン!オレ!レッツゴー、覚悟、ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!』

 

俺はゴーストに変身すると、オレゴーストを纏う。

 

「デズモンドさんを利用して、今度は朱乃先輩まで……許さねぇ!」

 

俺は青龍刀眼魔に突撃し、殴りかかる。

 

「はあああっ!」

「でやぁっ!」

 

俺は避けながら的確に青龍刀眼魔を殴りつけるが、やっぱい硬い!ベンケイじゃないとまともに攻撃が通らないな…!

 

「でやああっ!」

「うわっ!?」

 

俺は青龍刀による攻撃を受け、転倒する。くそ…今はアイコンがないから霊術でカバーするしかないか…。

 

「さっきまでの威勢はどうした!?」

「すぐに出してやるさ! 五十嵐流霊術・幻霊滑刀!」

 

俺は両手に幻霊滑刀を生成すると、青龍刀眼魔を斬りつける。だが、青龍刀眼魔は青龍刀でパリングしてきた。パワーが足りないから弾かれる…!

 

 

 

 

 

 

 

 

アーシアside

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はリアス部長と共に朱乃を押さえていました。その頃、幽一は青龍刀眼魔に苦戦してました。

 

「ん…?あれは…!」

 

リアス部長が何かを見つけたようです。私もその方向を向くと、そこにベンケイアイコンが落ちていました。

 

「アーシア、ここは私に任せてアイコンを!」

「は、はい!」

 

私は朱乃先輩のことをリアス部長に任せてベンケイアイコンを拾う。

 

「幽一さ~ん!!」

 

そして私は青龍刀眼魔と戦っている幽一さんへ目がけてベンケイアイコンを投げ渡しました。

 

 

 

 

 

幽一side

 

 

 

 

 

 

 

俺は青龍刀眼魔との戦闘中、アーシアが俺にベンケイアイコンを投げ渡してきた………ってあらぬ方向飛んでってる!?

 

「うおっ!?危ねぇっ!!」

 

俺は青龍刀眼魔の攻撃を避けると同時にベンケイアイコンをキャッチする。

 

「何処投げてんだよ全く…!」

 

俺は多少愚痴を漏らしながらも、ベンケイアイコンをドライバーに装填した。

 

『アーイ! バッチリミナー!』

 

俺はハンドルを操作する。

 

『カイガン!ベンケイ!アニキ、ムキムキ、仁王立ち!』

 

俺はベンケイゴーストを纏うと、ガンガンセイバーを薙刀モードの状態で装備する。そして薙刀の刃にクモランタンが吐き出した蜘蛛の糸が巻き付き、その糸を利用してクモランタンがガンガンセイバーと合体した。

 

「姿を変えても同じだ!」

「それはどうかな?」

 

俺は青龍刀眼魔の攻撃を受け止めると、すぐさまハンマーで殴り付ける。

 

「でやっ!」

「はっ!」

 

俺と青龍刀眼魔はそれぞれハンマーと青龍刀での鍔迫り合いをしたまま駒王学園の木々があるエリアまで移動する。

 

「でああっ!」

「ふっ!はあっ!」

「ぐおっ!?」

 

俺は青龍刀眼魔の攻撃を弾くと、ハンマーを振り回して重い一撃を繰り出す。

 

「はあああっ!」

「ぐおおおおっ!」

 

俺はそのままハンマーで青龍刀眼魔をふっ飛ばす。

 

「おのれぇぇぇぇぇえ!!」

 

青龍刀眼魔は怒ると、口から炎を吐き出してきた。俺はハンマーをドライバーにかざす。

 

『ダイカイガン! ガンガンミナー!』

 

俺はハンマーを振り回しながらエネルギーを溜めていく。その際、俺は青龍刀眼魔に向かって炎をはね返した。俺は左手でハンマーを振り回しながら浮遊すると、さらにハンドルを操作する。

 

『ダイカイガン!ベンケイ!オメガドライブ!』

「はあああああああっ!!」

「まさか…この私がっ…!?」

 

俺は急降下すると同時にエネルギーの鉄槌で青龍刀眼魔を叩き潰した。地面に眼魔アイコンと青龍刀が落ち、眼魔アイコンは砕け散った。

 

「よし!」

『おい幽一、先輩を助けなくていいのか?』

 

俺はユルセンに言われて振り向くと、リアス部長が朱乃先輩を押さえているのを確認する。

 

「忘れてた…行ってくる。」

『お前も難儀だな…頑張れよ~。』

 

俺はオレ魂にチェンジすると、リアス部長と朱乃先輩のもとへ向かう。その際、後ろからユルセンの叫び声が聞こえたが、無視する。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

俺は到着すると、朱乃先輩に目の紋章を放つ。そして朱乃先輩から出てきた眼魔アイコンをガンガンセイバーで砕いた。

 

「…あらら?私は何を…?」

「はぁ…心配かけないで頂戴。貴女は眼魔に憑依されていたのよ。」

 

元に戻った朱乃先輩に、リアス部長が説明した。ふぅ…良かった。そういえば、アーシアは…?

 

「幽一さん!アイコンを拾ってきました!」

「ああ、サンキュー!」

 

アーシアが全ての英雄アイコンを拾ってきてくれた。俺はアーシアからアイコンを受け取る。

 

『おーい、こっちもー!さっきの眼魔が落としてったぞ!オイラを褒めていいんだぞ?』

 

すると、ユルセンも英雄アイコンを抱えてやって来た。さっきの叫び声はそれか………ん?ノブナガにツタンカーメン…?

 

「これって、駘悟の…!?」

 

俺はユルセンが持っている英雄アイコンが全て駘悟が所有していたものに気づく。あの眼魔、駘悟から奪ったのか…?

俺はふと振り向くと、そこにはドライバーを装着した駘悟の姿が。

 

「決着を付ける時だ。」

「駘悟…!」

「変身。」

『カイガン!スペクター!レディゴー、覚悟、ド・キ・ド・キ・ゴースト!』

 

駘悟はスペクターに変身すると、そのまま俺に殴りかかってきた。俺はそれをガードしたその時

 

「うわっ!?」

「っ!?」

「「「!?」」」

 

突然、俺と駘悟に光弾が降り注いだ。俺と駘悟は光弾が飛んできた方向を向くと、そこには黒い軍服を身に纏った男がいた。

 

「貴様は…!」

 

どうやら駘悟はあの男を知っているらしい。

 

「二人共いるとは丁度良い。お前達二人をまとめて殺し、アイコンも頂くとしよう。」

「何!?」

 

男はそう言うと、眼魔アイコンを取り出してスイッチを押すと、そのままアイコンを手離す。すると眼魔アイコンが男に吸収され、男は眼魔スペリオルに変身した。通常の眼魔とは違い、緑色をベースとした体に、銀色の頭部に緑色の角、そしてパルプアイが特徴だ。

 

「誰なんだお前!?」

「死に行く者が、知る必要はない。」

『気を付けろ、いつもの眼魔とは違う!』

 

ユルセンの言う通り、あの男からすごい力を感じ取れた。

 

「さぁ、始めよう。」

 

男は俺達にゆっくりと近づくと、俺達を殴り飛ばした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そのまま俺達はグラウンドまで吹き飛ばされた。

 

「はあああっ!」

「ふっ!」

「ぐふっ…!」

 

俺は男に殴りかかるが、すぐに受け流されて反撃を喰らう。

 

「だああっ!」

「はああっ!」

「ぐわっ!」

 

駘悟も攻撃するが、すぐに受け止められ蹴り飛ばされた。くそ、なんて強さだ…!

 

「何故貴様がアイコンを狙う!?」

「お前が知らなくてもいいことだ。」

 

駘悟がアイコンを狙う理由を問うが、男は答えなかった。

 

「五十嵐流霊術・剛龍波弾!」

 

俺は両手から光線を放つが、男はそれを素手で受け止めた。霊術も効かないのか!?

 

「はああああっ! ほっ!たあっ!」

「うわっ!?」

「ぐっ…!」

 

俺と駘悟は押し飛ばされ、男はさらにダッシュで急接近し、俺と駘悟をそれぞれ左右に蹴り飛ばした。

 

「軟弱な…。子供が戦場に出たらどうなるか……教えてやる。」

 

男はそう言うと、両手にエネルギーを溜める。

 

「はあああああっ!!」

「うわあああああああああ!」

「ぐわあああああああああ!」

 

そしてそのエネルギーを地面に叩きつけた瞬間、俺と駘悟の足元で大爆発が起こった。俺と駘は避けきれず、吹き飛ばされた。その際俺はムサシ、ロビン、ニュートン、ビリー・ザ・キッド、ベートーベン、ベンケイのアイコンを落としてしまった。

 

『何やってるんだ!アイコンが…!』

「うっ…くっ…。」

「うぐっ……!」

「終わりだ。」

 

俺は落ちたアイコンを回収しようとするが、身体中が痙攣して動かない。それは駘悟も同じだ。そこへ男が一歩一歩俺に近づいてくる。

 

 

 

 

 

 

 

雷堂寺side

 

 

 

 

 

 

私は校舎の屋上からその光景を見ていた。

 

「少し計画が狂ってしまいましたが、ツキは私にあるようです。」

 

私はそう呟くと、アタッシュケースを開く。

 

「ご協力、ありがとうございます。」

 

私が呟いた瞬間、アタッシュケースが光り出した。すると、10個のアイコンが私のもとへ飛んできて、アタッシュケースに収まった。

 

「これで“15の眼魂”が私のものに!」

 

私は15個のアイコンが収まったアタッシュケースを閉じる。私はスペクターが近づいてくるのを確認すると、結界発生装置を取り出すと、装置を起動させて結界を張る。さぁ、後は儀式を行うだけです。

 

 

 

 

 

 

幽一side ~同時刻~

 

 

 

 

 

 

 

「あっ!?」

『あ、待って!置いてかないで~!!』

 

突然、俺が落とした6つのアイコンとユルセンが回収した内、リチャードとパラケルスス以外の4つのアイコンが新校舎の屋上に向かって飛んでいった。俺達は振り向くと、そこには雷堂寺の姿があった。

 

「雷堂寺!?」

『幽一!!アイコンが、15個揃ってるぞ!!』

 

雷堂寺が持っているアタッシュケースには、俺と駘悟が所持していたアイコンの他、黄緑、群青、桃、深緑、薄灰色のアイコンが収まっていた。

 

「そいつを、渡せぇぇぇぇえ!!」

 

駘悟は雷堂寺からアイコンを奪おうと走っていく。その時だった。

 

「っ!?…うわあっ!」

「っ!?」

「『うわああああああ!!』」

 

雷堂寺が結界を張り、その場にいた俺達は弾き飛ばされてしまった。俺と駘悟、そして男は変身を解除された。雷堂寺はアタッシュケースを持ってその場を去っていった。

「うっ…!」

『アイコン…アイコン…!』

「…!」

「貴様ぁあああああああああ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

理恵side

 

 

 

 

 

 

私とニコライ先輩は学園に結界が張られたことに反応して外に出る。

 

「何が起きてるんだ…?」

「誰が張ったんだろう…?」

 

私とニコライ先輩は探索する。

 

「ん?…あれは…!」

 

私はふと見ると、雷堂寺が旧校舎近くにところにやってきて、そこから蓋を退かして階段を降りていくのを見た。

 

「雷堂寺…!」

「隠し通路があるのか…!?」

「行ってみましょう!」

「ああ。」

 

私達は雷堂寺の後を追って隠し通路を降りていく。

 

 

 

 

 

 

 

雷堂寺side

 

 

 

 

 

 

私は隠し通路を通り、その先にある石板・モノリスに近づく。

 

「ついにこの時が来ました。儀式を始めましょう。」

 




ED[傷だらけのツバサ]


ユルセン『次回、ハイスクールD×G【GHOST】!』


雷堂寺「どうぞ私に、全てのものを支配する力を!!」

アイコンを15個集めた雷堂寺は、自分の願いを叶えようとする。しかし…

ジュドー「アイコンを奪え!」
幽一「お前に渡すか!」
理恵「何が起こってるの…!?」

幽一達はジュドーとアイコンの争奪をする。

次回[尊厳、神秘たる眼【グレートアイ】!]


?『望みを述べよ。』


カウント・ザ・アイコン!


幽一:【EX.01】アイルトン【EX.03】シャネル【EX.04】シモ・ヘイヘ

駘悟:【EX.02】リチャード【EX.05】パラケルスス

雷堂寺:【01】ムサシ【02】エジソン【03】ロビン【04】ニュートン【05】ビリー・ザ・キッド【06】ベートーベン【07】ベンケイ【?】?【?】?【?】?【11】ツタンカーメン【12】ノブナガ【?】?【?】?【?】?
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