ハイスクールD×G 【GHOST】   作:レティス

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また投稿がおくれてしまいましたorz



*今回はあらすじはお休みです。

OP『Symphaty』



禁手、燃え盛る闘魂!

イッセーside

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達は目に映った光景を見て唖然としていた。何故なら、コカビエルがバルパーを背後から光の槍で貫いたからだ。

 

「バルパー、貴様は実に優秀だった。貴様がその真理に辿り着いたのは、貴様が優秀だったからだろう………だが貴様がいなくとも、俺一人で十分だったのだ。クククク……ハハハハハハ!!」

 

コカビエルに刺されたバルパーはそのまま光となって消滅した。あいつ……仲間を平気な顔で殺しやがった…!!コカビエルは高笑いしながら地面に降りてきた。

 

「兵士【ポーン】の小僧、赤龍帝の力を限界まで上げて誰かに譲渡しろ。」

 

コカビエルは不気味な笑みを浮かべながら言った。あいつはかなり余裕な表情だ……。

 

「私達にチャンスを与えるっていうの!?ふざけないで!!」

「ふざけるなと…?それはこっちの台詞だ!!貴様らごときに堕天使の幹部である俺を倒せるとでも思っているのか!?」

 

部長はそれを聞いて思わず激怒したが、コカビエルは逆ギレした。なんだあの殺気とプレッシャーは…!?

俺達はその殺気とプレッシャーに汗を浮かべる。

 

「イッセー、私に譲渡して!」

「……はい!」

 

部長に言われた俺は再び倍化を始める。そして宝玉が点滅した。

「赤龍帝からの贈り物【ブーステッド・ギア・ギフト】!」

『Transfer!』

 

俺は限界まで溜めた魔力を部長に譲渡した。その瞬間、部長から再び絶大な魔力が漂う。部長は右手に魔力を集中させ、巨大な滅びの魔力を生成する。さらにそこにベートーベンの旋律が加わり、破壊力はさらに増幅した。

 

「コカビエル!!消し飛べぇぇぇぇぇ!!」

 

部長はそのまま滅びの魔力をコカビエルに放った。その凄まじい魔力が凝縮された一撃は、コカビエルに向かっていく。しかし、コカビエルは両手を突き出すと、その一撃を受け止めた。

 

「流石はグレモリー家の娘…確かに魔王級の一撃だ。だがまだだ!」

コカビエルは余裕の表情で言った。嘘だろ……部長のあの一撃を受けて無傷……………いや、無傷じゃない。よく見ると掌から血が流れている。

 

「雷よ!」

 

ここで朱乃先輩が空を飛ぶと、コカビエルに向かって雷を放った。コカビエルは自分の翼でこれを弾いた。

 

「俺の邪魔をするな!“バラキエルの娘”が!!」

「っ!!…私の前で、あの男の名前を呼ぶなぁあああああ!!!」

 

コカビエルが“バラキエル”という名前を出した瞬間、朱乃先輩は激昂した。あそこまで怒った朱乃先輩は見たことがない…。朱乃先輩は怒りに任せて雷を連発する。エジソンの力で電撃を強化しているとはいえ、それはあまりにも危険だ!

当然コカビエルには全て翼で弾かれてしまう。

 

「そんなもの……効かぬ!!」

「キャッ!」

 

そのまま朱乃先輩はコカビエルの翼で叩き落とされた。

 

「!…朱乃先輩!」

 

俺は急いで落下する所まで走り、ギリギリのところで朱乃先輩をキャッチした。その際、リンクが解除されてエジソンアイコンが地面に落ちた。

 

「大丈夫ですか!?」

「ええ…。」

 

俺は朱乃先輩を下ろす。朱乃先輩はエジソンアイコンを拾った。

 

 

 

 

 

 

 

 

駘悟side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コカビエルって奴はかなりの強敵だ…。リアスのあの一撃を受け止めたんだ…どうすれば……?

 

「はああああっ!」

「せやぁああああ!!」

 

ここで、ゼノヴィアと理恵がコカビエルに向かって突撃する。デュランダルとフラガラッハという2つの伝説の剣が揃っているとはいえ、油断はできない。

コカビエルは光の剣を出すと、2つの剣を防いだ。

 

「ふんっ、そんな未熟な腕でデュランダルとフラガラッハを振るうなど、ただの愚か者だ!」

「ぐぁっ!?」

「っ…!」

 

コカビエルは二人に鋭い蹴りを放った。ゼノヴィアが吹き飛ばされ、理恵は吹き飛ばされはしなかったものの、フラガラッハが手元から離れてしまった。

「はぁぁぁぁぁぁ! てやっ!!」

 

理恵は右手で火球を作ると、風の魔力を溜めた左手を突き出し、その風を推進力にして火球を放った。

 

「そんな速いだけの火球で………!?」

 

コカビエルが火球を受け止めようとした時、理恵の手元から離れたはずのフラガラッハが自力でコカビエルに向かって突撃してきた。さらに理恵が放った火球と重なり、炎を纏った。

 

「ぐっ…!?」

 

炎を纏ったフラガラッハの一撃は、コカビエルの肩と翼の一部を斬り裂いた。フラガラッハはそのまま理恵の手元に戻った。

 

「ほう……あのデュランダルの使い手よりも扱いに慣れてるという訳か…。くくく、これは面白くなってきた…!」

コカビエルはダメージを受けたにも関わらず、逆にそれを楽しむかのように言った。かなりの戦闘狂のようだ…。

 

「コカビエル!僕の聖魔剣で貴方を滅ぼす!」

 

ここで、木場が聖魔剣を構えてコカビエルに向かって突撃する。コカビエルは再び光の剣でこれをガードする。

 

「はあああああ!!」

 

理恵はフラガラッハを前に構えると、魔力で氷を生成し、その氷をドリル状に構築させてからコカビエルに突撃した。だがこれもコカビエルの光の剣に阻まれてしまう。

 

「よし、行くぜビリー!力を貸してくれ!」

『Put on!』

 

ここでイッセーがビリー・ザ・キッドゴーストを纏うと、小猫と共に両手の塞がったコカビエルに攻撃を仕掛ける。その時

 

 

 

 

バキュン!バキュン!

 

 

 

 

 

「うわっ!?」

「…っ!?」

 

突然、イッセーと小猫が光弾で叩き落とされた。だがそれはコカビエルから放たれたものではなかった。俺は光弾が放たれた方を見る。

 

「…。」

 

そこには幽一と戦っていたはずのジュドーがいた。ジュドーは俺達の方へゆっくりと歩み寄る。まさか……幽一がジュドーにやられたのか!?

 

「あいつは俺がやる!」

『カイガン!ツタンカーメン!ピラミッドは三角、王家の資格!』

 

俺はツタンカーメンゴーストを纏うと、ガンガンハンドにコブラケータイを合体させて鎌にする。

「はああああああっ!」

「ふっ!」

 

俺はジュドーに接近して鎌を振りかざす。ジュドーはこれを片手で受け止めた。

 

「貴様、幽一をどうした!!」

「私はあいつを先に消そうとしたが、油断して吹き飛ばされた。」

 

ジュドーはそう言った。どうやら幽一はジュドーに勝ったらしい………よりによって吹き飛ばす場所がまずかったが…。

 

「だから、貴様らから消してやる。」

「させるか!」

 

俺は鎌を振り、ジュドーを攻撃していく。だがあの時もそうだったが、全て見切られてしまう。

 

「はあっ!」

「ぐっ…!?」

 

ここでジュドーから蹴りを喰らって吹き飛ばされてしまう……くっ、やはり強いな……それにこのままだとこの町が吹き飛んでしまう…!

 

「うわっ!」

「きゃっ!」

 

俺は横へ視界を向けると、木場と理恵がコカビエルに吹き飛ばされているのが見えた。それと同時に木場が纏っているムサシゴーストがアイコン状態に戻った。

 

「何処を見ている!?」

「ぐっ…がはっ…!」

 

よそ見していたためか、俺もジュドーに殴られて怯んでしまう。すると、コカビエルはジュドーの方に目を向けた。

 

「ほぅ…近頃噂されている眼魔の一体か…貴様の腕前もなかなかだな。」

「ふん、私は自らの汚点を消すだけだ。それ以外何の目的もない。」

 

コカビエルが不気味な笑みで言ったが、ジュドーはその厳格な態度を崩さない。ジュドーも好戦的だが、あの態度からコカビエルとの手合わせよりも俺達の殲滅を優先している。コカビエルを倒さなければこの町が吹き飛ぶ魔方陣が配置されている。そこに俺達を殲滅しようとするジュドー……かなりまずい状況だ…!

 

「くっ……敵が一人増えようと関係ない…!貴様らを神の名の下に断罪する!」

 

ここで、態勢を立て直したゼノヴィアがデュランダルを構えて言った。

 

「“神の名の下に”………か。“主を亡くして”までお前達はよく戦うな。」

 

突然、コカビエルはそう呟いた。俺達は疑問に思った。“主を亡くして”まで……?どういうことだ…?

 

「どういうことかしら?」

 

俺リアスがコカビエルに問う。すると次の瞬間、コカビエルは衝撃の事実を言い放った。

 

「フハハハハハハハ!!そうか、お前達は知らなかったな。なら教えてやろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの大戦で神や魔王は既に死んだのだよ!」

 

神や魔王が死んでいる…!?コカビエルの言葉を聞いて俺達は目を見開いたが、アーシア、ゼノヴィアの二人が絶望した表情になった。そうか、二人は神に関して深く関わっていたな…。

 

「嘘だ………神が、死んだなどと…!」

「主がいない…?もう死んでいる…?では、私に与えられる愛は……。」

「!?…アーシア、しっかりしろ!!」

 

ゼノヴィアは未だこの事実を否定していた。アーシアはこれを聞いたショックで倒れてしまう。それをイッセーが受け止めた。

 

「ハハハハハハッ!さぁ、戦争を始めるぞ!我ら堕天使こそが最強の種族であることを思い知らせるためにな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふざけるなっ!!!」

 

俺はコカビエルの言葉を聞いて怒号を発した。

 

「神が居ようが居まいが、そんなもの関係無い!それだったら、俺達が未来を築き上げていけばいいだけだ!!」

 

俺はコカビエルにそう反論した。

 

「ふんっ!」

「ぐはっ…!」

「ふん、貴様も自分の私欲のためだけに戦っていただろう。」

 

そうしている内にまたジュドーに殴られ、おまけにコカビエルに正論を言われた。

 

「ぐっ……!確かに、俺は今まで沙耶を生き返らせるためだけに戦ってきた…。だが今は違う!俺は、皆のために…この世界のために……そして、想いを未来へ繋げるために戦う!!」

 

俺は立ち上がりながら言った。今の俺には沙耶がいる。幽一がいる。そして皆がいるんだ!

俺はドライバーを操作する。

 

『ダイカイガン!ツタンカーメン!オメガドライブ!』

「はああああああああっ!!」

 

俺は鎌にエネルギーを溜め、それをジュドーとコカビエルに向けて放った。

 

「ふんっ!」

「はっ!」

「何…!?」

 

しかし、二人はいとも容易くこれを受け止めてしまった。

 

「こんな攻撃でよく大口を叩けたな!今度はこちらからだ…!」

 

コカビエルはそう言いながら光の槍を生成する。くそ、俺じゃ無理なのか…!?コカビエルが槍を放とうとした時

 

 

 

 

 

 

「五十嵐流霊術・霊追牙!」

「っ!?」

 

コカビエルに向かって追尾弾が放たれ、コカビエルの持っていた光の槍をかき消した。俺達は弾が飛んできた方へ振り向く。そこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ………待たせたな…!」

 

息を切らし、そして左手で何故か櫂を引きずっている幽一の姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幽一side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は秘められたアイコンの副作用で体力と霊力が限界の中、ようやく学園に到着した。その道中、俺は道端に落ちていた櫂を引きずってきた。俺が到着すると、そこには疲労困憊の皆、倒したはずのジュドー、謎の堕天使がいた。俺は駘悟のピンチを見て力を振り絞って霊追牙を放って堕天使が持っていた光の槍をかき消す。

「「「「「「「幽一!(君)(先輩)」」」」」」」

「はぁ………待たせたな…!」

 

俺は櫂を引きずりながら皆のもとへ歩く。くそ…さっきの戦闘のせいで意識が朦朧としてやがる…それに体が安定しない…。

 

「幽一君、大丈夫!?」

「……ちょっと、きつい…。」

 

俺は櫂を杖代わりにしながら答える。俺は皆の方を見ると、戦いの中でボロボロになっているのが伺える。そしてイッセーの手には気絶したアーシアが抱えられていた。

 

「この状況、どうなってるんだ?」

 

俺はこの状況について尋ねる。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

状況は俺が予想した通り最悪だった。グラウンドに設置されている魔方陣はあと数分で駒王町を消し飛ばすもので、あそこにいるコカビエルという堕天使を倒さないと解除できない。また、コカビエルは神や魔王が死んだことを告げたらしく、それでアーシアやゼノヴィアがショックを受けてしまったとのこと。やっぱり、おっちゃんが言った通りだ…。それにしても

 

「ようやく来たか。」

 

何でジュドーがここにいるんだ…!?さっき吹き飛ばしたはずなのに…!?

 

「あいつは私の獲物だ。一切手を出すな。」

「いいだろう。」

 

ジュドーはコカビエルにそう言うと、俺達の方に向かって歩いていく。

 

「やらせるか「お前の相手は俺だ!」くっ…!」

 

駘悟はジュドーを追いかけようとするが、コカビエルに妨害されてしまう。くっ、身体中がきついけど…俺がやらなくちゃ…!

 

「先程はしくじったが、今度は確実に仕留める。」

「それはこっちの台詞だ…!」

 

俺はドライバーを展開すると、オレアイコンをナンバリング状態にする。

 

「くっ…!」

 

しかし、あまりの疲労にその場で膝をついてしまう。

 

「幽一、その体じゃ無理よ!」

「くっ…だけど…!」

 

俺は力を振り絞って立ち上がる。

 

「ここは僕達が…!」

「ああ、そうだ!俺達もまだ戦えるんだ!幽一には指一本触れさせるか!」

「そうです!俺もまだ…!」

「私もよ!」

「俺もまだやれるぜ…。」

「…私も。」

 

祐斗、ソープ先輩、硬哉、佳菜先輩、案山士、小猫が言った。体力と霊力を消費して疲労している俺の代わりに戦ってくれるそうだ。

 

「ここは私達に任せなさい。」

「リアス部長…。」

 

リアス部長はそう言うと、俺の前に立つ。

 

「貴様らが束になろうとも、無駄だ。」

「私の大切な部員を傷つけたことは絶対に許さないわ!」

 

リアス部長は右手に破壊の魔力を溜める。ソープ先輩達もジュドーに向けて戦闘態勢を取った。

 

「いいだろう、まとめて葬ってやる。」

 

ジュドーはそう言うと、両手にエネルギーを収束する。俺は嫌な予感を感じ取ったが、もう遅かった。

 

「うおおおおお、はあああああっ!!」

「うわあっ!!」

「ぐわあああああ!!」

「うわあああああああああ!!」

「ぐっ…!」

「っ…!」

「「キャアアアア!!」」

 

ジュドーの放った光線はリアス部長達を吹き飛ばした。リアス部長達は吹き飛ばされて地面に倒れた。

 

「皆!!」

「部長!皆!!」

「…そんなっ…!」

「!」

「なんてことを…!」

「!…貴様ぁああああああ!!」

 

俺達は呆然とした。眼魔の力が強大であることを…。駘悟はジュドーに対しての怒号を言い放った。

 

「ぐっ…ごほっ、ごほっ!」

「なんて…強さなんだ…!」

「…。」

 

吹き飛ばされたリアス部長達はかなりのダメージを負っていた。

 

「…!」

 

 

 

 

 

バシューン!

 

 

 

 

 

 

 

俺はその怒りでSEEDを発現させる。身体が何だ……!あいつは絶対に倒す!

俺は再び櫂を引きずりながらジュドーの方へ歩いていく。

 

「変身…!」

 

俺はドライバーにオレアイコンを装填すると、ハンドルを操作する。

 

『アーイ! カイガン!オレ!レッツゴー、覚悟、ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!』

 

俺はゴーストに変身すると、オレゴーストを纏う。

 

「…またか。」

 

今度は両手だけでなく、胴体までも幻覚で禍々しく変化していたが、すぐに元にもどった。俺は櫂を両手に持つ。

 

「次は貴様だ。」

「……。」

 

俺は無言のままジュドーに歩み寄る。

 

「……!」

「ぐっ…!?」

 

そして両手で持った櫂をジュドーに叩きつける。木製とはいえ、ジュドーを怯ませるには十分だ。俺は何回もジュドーに櫂を叩きつけていく。

 

「ふっ! でやっ!」

「…!」

 

ここでジュドーが櫂を受け止めると、俺が持っていた櫂を奪って投げ捨てた。俺は構わずガンガンセイバーを装備してジュドーを攻撃する。

 

「先程よりはマシになったか。だがお前に私は倒せない。」

「黙れ。」

「…っ!?」

 

俺はジュドーの言葉に威圧感のこもった言葉を浴びせると、ガンガンセイバーによる一撃をジュドーに与える。よし、このままいけばジュドーを倒せる…!と思っていたその時だった。

 

「幽一、危ない!!」

「!?」

 

突然、駘悟の叫び声が聞こえた。俺が振り向いた次の瞬間

 

「うわあああああ!!」

 

突然、俺に向かって光の槍が飛んできた。反応が遅れたために俺は喰らって吹き飛ばされてしまい、SEEDも解除されてしまった。

 

「貴様、何のつもりだ…?」

「ククク、ちょっとした手助けのようなものだ。」

 

険しい表情になるジュドーにコカビエルが答えた。そこへ

 

「はああああああああああ!!!」

 

理恵が怒りの表情でコカビエルに突撃した。理恵はフラガラッハをコカビエルに振るう。

 

「くっ…!」

「……まぁいい。これで手間が省けた。はあっ!」

「ぐっ…!うわあっ…!ああ…!」

 

ジュドーは俺に向けて光弾を連射してきた。既に満身創痍の俺に避けれるはずもなく、俺は光弾を喰らって倒れてしまう。

 

「!?…理恵、ここは頼む!」

「ええ…!」

「うおおおおおおっ!」

 

ここで駘悟がジュドーに向かって接近し、鎌を振り回す。ジュドーはこれを避けた。

 

「スペクターか。貴様も消し去るのみ。」

 

ジュドーは駘悟と交戦を始めた。やっぱり駘悟が苦戦している…!

 

「幽一!お前はここでくたばるような男じゃないだろ!?」

「ああ…もちろんだ…!」

 

俺は駘悟からの激励を受けて立ち上がろうとする。その際、身体から粒子が散らばっていく。

そうだ……俺は皆を守るんだ…!駘悟や理恵、そして皆のために…こんなところでくたばってたまるか…!!!

 

「はぁ…はぁ……五十嵐流…霊術…!」

 

俺は満身創痍の中、剛龍波弾を放つために霊力を振り絞る。

 

「剛龍…波……………っ!?」

 

突然、俺の体で何かが途絶えた感覚がた。それと同時に変身が解除された。俺はこの感覚で絶望を感じた。

 

「霊力が…尽きた…!?」

 

そう、霊力が尽きてしまったのだ。そして俺は急な脱力感に見舞われる。

 

「幽一!! ぐっ…!」

「ふっ…おもしろい…。」

 

ジュドーは駘悟を怯ませると、満身創痍の俺に向かって歩き出す。

 

「させるか!」

 

駘悟が鎌を突き出してジュドーを足止める。くそ、体が…動かない…!皆がピンチなのに、これじゃあ…!

 

「幽一君に手出しはさせない!」

「ほざけ!」

「きゃああああああ!!」

 

理恵がコカビエルの翼で叩かれて地面に落下した。それと同時に衣装が元の制服に戻った。理恵がやられた…!

 

「ぐっ…俺が皆を守る…!想いを、未来へ繋いでみせる!」

「笑わせるな。 はあっ!」

「ぐわああああああ!!」

 

駘悟もジュドーの光弾を受けて吹き飛ばされ、変身を解除された。駘悟まで…!くそ、動け…俺の体…!!

 

「汚点は全て消す。まずは…お前からだ。」

「くっ…!」

 

ジュドーはそう言うと、俺に向かって歩み寄り、右手にエネルギーを溜める。

 

「「「「「「「「「「「幽一(君)(先輩)!!」」」」」」」」」」」

「逃げて、幽一君!」

「やめろぉおおおおおおお!!」

 

皆が叫ぶ中、ジュドーがエネルギーを溜め終えた。くそ…!このままじゃ……………!!頼む………俺に、立ち向かえるだけの力を…!俺にもう一度、この消えかかっている魂の火に……闘志の炎を!!

 

 

 

 

 

「ん?…ぐあっ!?」

「何だ…? ぐっ!?」

 

俺が願ったその時、謎の赤い粒子の塊がコカビエルとジュドーを弾き飛ばした。そしてその粒子は俺に近づくと、人の形になった…………あれは…

 

「…父さん?」

 

それは間違いなく父さんだった。あの時、俺をピンチから救ってくれた父さんが再び現れたのだ。俺は立ち上がる。

 

「竜彦さん…!?」

「あれが幽一君のお父さん…?」

「嘘だろ?確か死んだはずじゃ…?」

 

駘悟達にも父さんの姿ははっきり見えている。それはもちろん、コカビエルやジュドーにも。

 

「…本当に、巻き込んですまなかったな…。」

「ううん…。」

 

俺は自然と涙が溢れてきた。父さんは俺の両肩に手を置いた。

 

「幽一、お前が15人の英雄の心を繋ぐんだ。そして未来へと導くんだ。」

「え…?」

 

父さんは俺に意味深な言葉を告げた。英雄達の心を繋ぐ…?

 

「命を、想いを未来へと繋げ。母さん達やバハムート様も、そして私もお前のことを見守っている。頼んだぞ。」

 

父さんはそう言い残すと、俺の身体を厚く介抱した。すると父さんが赤い粒子となり、俺の身体に取り込まれた。そして次の瞬間、俺の身体から魂の炎が太陽のプロミネンスの如く噴き出した。

 

「分かったよ、父さん……………俺は、絶対に想いを未来へと繋ぐ!」

 

俺は固いを決意をすると、コカビエルとジュドーの方を向く。

 

「バハムートだと…?大戦で死んだはずのあの龍神だと?ならばここでお前を殺す!」

 

コカビエルはバハムートの怒りを買って戦争を引き起こそうとする考えらしい。そしてジュドーも俺を殺そうと構える。

 

 

 

 

 

 

仙人side

 

 

 

 

 

 

 

儂は竜彦が幽一に力を与えるのを見た。あの力、幽一を“至らせた”のか!

 

「息子も息子ならば、親も親じゃ!竜彦のやつ、勝手な真似をしおって…!」

『ちょっ!? ギブギブギブギブ!』

 

儂はユルセンの首根っこを掴む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幽一side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戦争を起こさせてたまるか!」

 

父さんに力を貰った俺は再びドライバーを展開する。想いが繋がるなら、神器もそれに応えてくれる。そう、父さんは俺を至らせてくれた。

 

「禁手【バランス・ブレイカー】!」

 

俺は叫ぶと、俺の右手に炎が集まり、それらがアイコン状に結晶化した。それはあの時のトウサンアイコン……いや、闘志の炎が詰まった想いのアイコン………闘魂ブーストアイコンだ!

俺は闘魂ブーストアイコンのボタンを押すと、再び俺の身体から炎が噴き出した。そして俺の隣に父さんの幻影が現れた。

 

「いくぜ、父さん…!」

 

俺はドライバーに闘魂ブーストアイコンを装填してカバーを閉じる。

 

『一発闘魂! アーイ! バッチリミナー!』

 

ドライバーから闘魂ブーストゴーストが現れた。そのパーカー部には炎の装飾が施されていた。

「変身!」

 

俺はドライバーのハンドルを操作した。

 

『闘魂カイガン!ブースト!』

 

俺の身体に眼の紋章と骸骨のラインが浮かび上がると同時に父さんの幻影が俺と重なった。俺は炎と共にゴーストに変身した。トランジェント状態の体は炎の如く紅かった。

 

『俺がブースト!ゴー!奮い立つゴースト!ファイ!ゴー!ファイ!ゴー!ファイ!ゴー!ファイ!』

 

俺が闘魂ブーストゴーストを纏うと、アイコンの絵柄と同じの複眼が展開された。俺は被っているフードを脱ぐ。これが俺と父さんの…親子の絆の力………闘魂ブースト魂!!

 

 

(BGM:AMAZING BREAK)

 

「その姿は!」

 

俺の新たな姿を見て、まずジュドーが殴りかかってきた。

 

「ふっ! はあっ!」

「うっ…!?」

 

俺はすぐに回避すると、拳に炎を纏わせてジュドーを殴り付ける。ジュドーはこれを受けて怯む。

 

「姿を変えたところで何も変わらん!このまま死ね!」

 

続いてコカビエルが俺に向かって光の槍を放ってきた。俺はドライバーからガンガンセイバーに続く第二の武器・サングラスラッシャーを取り出す。

 

「はあっ!」

「何っ…!?」

 

そして俺は飛んできた光の槍をサングラスラッシャーで叩き落とす。今度はこっちだ!

 

「五十嵐流霊術【紅蓮ノ型】・爆炎戟!」

「ぐあっ!?」

 

俺は霊術を唱え、コカビエルが浮遊している地点に灼熱の火柱を立てる。コカビエルはこれを喰らって翼が一枚焼失した。

 

「はっ! はっ!」

 

ジュドーが光弾を連射してきた。俺は一発ずつ光弾を左右に弾きながらジュドーに近づく。

 

「はあっ! せいやっ!」

「ぐわあっ!」

 

俺はサングラスラッシャーによる斬撃を繰り出してジュドーを吹き飛ばす。ジュドーはすぐさま態勢を立て直すと、俺に向かって接近する。

 

「命、燃やすぜ!」

 

俺は一旦サングラスラッシャーを地面に突き刺すと、霊術の構えを取る。そして右手でドライバーを操作する。

 

『闘魂ダイカイガン!ブースト!オメガドライブ!』

 

俺の背後に現れた目の紋章のエネルギーが俺の右足に集まった。それはさながら紅蓮の炎だ。

 

「はあああああああっ! はあっ!!」

「ぐっ…!うっ………!ぐわあああああああ!!」

 

俺もジュドーに向かって走ると、飛び蹴りを繰り出す。ジュドーはパンチを放つことも出来ずにこれを喰らい、爆散した。

 

「隙ありだ!死ねぇええええええ!!」

「…!」

 

ジュドーを倒した直後、コカビエルが俺の背後から奇襲を仕掛けてきた。

俺はすぐさま浮遊してコカビエルの攻撃回避する。俺は地面に刺したサングラスラッシャーのところまで行き、すぐさま引き抜く。

「はあっ!」

「何…!? ぐはっ…!」

 

そしてコカビエルの追撃をパリングし、続けて強力な一撃をコカビエルに繰り出した。

 

「ぐっ…なめるなよ、ただの人間がぁ!!」

 

コカビエルは逆上すると、再び突撃してきた。

 

「違うな……俺は半人半霊だ!!」

 

俺はそう言い返しながらコカビエルの攻撃をサングラスラッシャーで受け止める。光の刃と炎の刃が交差し、そこから火花が散る。俺は左手に霊力を溜めて炎を纏わせる。

 

「五十嵐流霊術【紅蓮の型】・爆焔掌!」

「ぐはっ…!?」

 

俺は紅蓮の炎を纏わせた左手をコカビエルの腹部に突き出す。瞬間、コカビエルは数メートル吹き飛ばされ、吐血した。

 

「くっ…貴様ごときに俺は負けん…!俺はお前を殺す…!当然お前の仲間達も殺す…!そして、戦争を引き起こすのだ!!」

 

コカビエルは傷だらけの黒い翼を広げて空へ飛び立つと、高らかに宣言した。

 

 

 

 

 

バシューン!

 

 

 

 

 

 

「ああ、そうか…。」

 

俺は再びSEEDを発現させると、サングラスラッシャーを地面に突き刺す。

 

「はぁぁぁぁぁぁ………!!」

 

俺は霊術の構えを取ると、自身の霊力を放出する。その霊力は目の紋章を構築すると、やがて曼荼羅へと変化した。

 

『ギャオオオオオオオオオン!!』

「!?…あれは、まさか…!?」

「【五十嵐の龍】…!」

「あの時のドラゴン!?」

「バハムート…。」

 

曼荼羅から再びバハムート様の幻影が出現した。皆もそうだが、特にコカビエルはこれを見て驚愕の表情を隠せない。

 

「バハムート…馬鹿な…!?…滅びたはず…!?」

 

コカビエルがそう言っている間に俺はサングラスラッシャーを手に取ると、ドライバーのハンドルを四回操作する。

 

『闘魂ダイカイガン!ブースト!オオメダマ!』

 

ドライバーから巨大なアイコン型のエネルギーが出てきた。

 

「そんなに戦争がしたいなら、地獄でやってろ!」

 

俺はサングラスラッシャーの刀身を左手で柄のところから剣先へとかざす。すると刀身に炎が纏われた。

 

「闘魂が、燃え盛るぜ!!」

 

俺はそのままアイコン型のエネルギーめがけてサングラスラッシャーをかざす。するとアイコン型のエネルギーは紅蓮の炎となり、巨大な炎の刃を形成した。俺はサングラスラッシャーを構える。俺の動きに連動してバハムート様の幻影も右手を動かす。

 

「五十嵐流霊術【紅蓮の型】奥義・天焦爆焔爪!」

『ギャオオオオオン!!』

 

俺はバハムート様の動きと連動して巨大な炎の刃をコカビエル目がけて振り下ろす。

 

「ぐっ……ううう…!ぐわああああああああ!!!」

 

コカビエルは受け止めるも、防ぎ切れずにこれを喰らい、炎の刃に飲み込まれた。そして翼を全て焼失し、そのまま地面に墜落した。

 

「はぁ…はぁ…。」

 

俺も疲労でサングラスラッシャーを杖代わりにする。体力と霊力の消耗が激しい…けど、勝てた……町の崩壊を阻止できたんだ…。ありがとう、父さん。

 

「幽一君~!」

「おーい、幽一!」

 

理恵達が俺のもとへ駆けつけた。アーシアも気絶から目を覚ましたらしく、リアス部長達の傷がある程度癒えていた。

 

「あのコカビエルに勝てたのね。」

「はい。父さんが、力を貸してくれたんです。」

「幽一、いつの間にか俺を超えたな。」

「…そうかもな。」

 

駘悟の言葉に俺はそう返事した。俺だけじゃなく、父さんの力もあってこそ勝てたんだけどな…。

俺がそうしていると

 

「うおっ!?」

「よかった…無事で…!」

 

理恵が俺に抱きついてきた。理恵の目には涙が溢れていた。ああ、そうか……ジュドーとの戦いで負けたと思わせちゃったか…。

 

「お前を置いて死ねるかよ。」

 

俺は理恵に優しく言葉を発した。何がともあれ、これで一見落着……

 

 

 

 

 

 

「ぐうっ…うう…!」

 

……する訳もなく、後ろで呻き声が聞こえた。俺達は振り向くと、そこには全身に火傷を負ったコカビエルがいた。

 

「嘘だろ…!?あれでまだ生きてるのか…!?」

「まだだ…!まだ終わってない…!!」

 

コカビエルは満身創痍の状態ながらもまだ立ち上がっていた。これが幹部の火事場力か…!?

コカビエルは右手に光の槍を生成しようとした。その時

 

 

 

 

 

 

 

「見つけたぞ、コカビエル。」

 

突然、その言葉と共に結界の一部が破壊された。そこから現れたのは、ドラゴンの鎧を纏った男だった。それはイッセーの赤とは違い、白だった。それはまさしく、イッセーが宿す赤い龍【ウェルシュ・ドラゴン】と対を成す存在、白い龍【バニシング・ドラゴン】だった。

 




ED『方程式は答えない』
BGM『仮面ライダーゴースト 戦闘BGD各種』
『パシフィック・リム テーマ曲』
『AMAZING BREAK』


ユルセン『次回、ハイスクールD×G【GHOST】!』


ヴァーリ「お前の目論みは全て筒抜けだ。」

ヴァーリはコカビエルを連れ戻すためにやってきた。

ドライグ『無視か、白いの。』

ドライグとアルビオン、二天龍同士の会話が展開。


次回[解決、事件の終わりに…]


その目に、焼き付けろ!


カウント・ザ・アイコン


幽一:【G】オレ【01】ムサシ【02】エジソン【03】ロビン【04】ニュートン【05】ビリー・ザ・キッド【06】ベートーベン【07】ベンケイ【EX.01】アイルトン【EX.03】シャネル【EX.04】シモ・ヘイヘ

駘悟:【S】スペクター【11】ツタンカーメン【12】ノブナガ【?】?【EX.02】リチャード【EX.05】パラケルスス

アッシュ:【14】グリム【15】サンゾウ

ゼノヴィア:【08】ゴエモン

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