数学(のテスト)氏んだ
OP[我ら思う、故に我ら在り]
幽一side
オカ研に入部してから3日経った。オカ研の主な活動は、悪魔としての契約を取ることだったらしい。イッセーはチラシ配りを経て契約を取っているが、俺は人間のままだから雑用や前述のチラシ配りなどをやっていた。
正直言って、ただのバイトと変わりないよこれは…。
それはさておき、俺は今何してるかというと………
『渇っ!!』
「痛ったぁ!?」
またユルセンによる鬼畜修行を受けていた。しかも警策の角で肩を叩いてくるから余計肩が外れそうだ…。
『ほら、もっと精神集中させろ!』
「無理があるわボケ!」
俺とユルセンは揉め合いとなり、そんなこんなで今日の修行は結局肩を痛めただけで終わった。
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「二度と教会には近づいちゃダメよ!!」
「すみません…。」
俺たちが鬼畜修行を終えて部室に戻ってきたら、何故かイッセーがリアス部長に怒られていた。
「なぁ、木場。」
「なんだい?」
「俺たちが修行してる間に何があった?」
「イッセー君が教会へシスターを送り届けたらしくてね、それで注意されているらしいよ。」
どうやらイッセーは自分が悪魔であるとも知らずにシスターを教会まで送ったらしい。
「幽一君は悪魔にとって危険なものって何か覚えてる?」
「ああ、確か…光や聖水、それから銀とかだったっけ?」
「まぁ、そうだね。教会は天使側の勢力だから、悪魔が近づいただけで滅される事があるんだ。」
「まあ、そうだよな。」
『あいつは相当のバカだし、仕方ないね。』
そう言ってやるなユルセン。
「ごめんなさい…熱くなり過ぎたみたいね…。」
「はい…。」
俺と木場が会話している間に説教が終わったようだ。イッセーは見た通り凹んでいた。
「あらあら、説教は終わりですか?」
すると、知らぬ間に姫島先輩が来ていた。いつの間にやってきたんだ?
「朱乃、どうかしたの?」
「大公より、“はぐれ悪魔”の討伐依頼が来ました。」
姫島先輩がリアス部長にそう伝えた。はぐれ悪魔討伐って何だ?
「あの、すみません…はぐれ悪魔って何ですか?」
「はぐれ悪魔と言うのは、主のもとを離れた、または主が死んで野良化した悪魔のことよ。殆どのはぐれ悪魔は自我を失い、欲望のためだけに動いては人に危害を加えるのよ。まぁ、自我を保った者もいるけどね。」
リアス部長ははぐれ悪魔の詳細を説明してくれた。なるほど、自我を失って暴走した悪魔のことなのか。そりゃ確かに厄介だな。
「うーん、イッセーと幽一は魔方陣で転移出来ないのよね…幽一はともかく、イッセーは悪魔なのだから悪魔の戦いに慣れる必要があるのだけれど…。」
リアス部長はそう呟きながら考えている。前に聞いたが、魔方陣は悪魔専用らしいから俺は転移ができない。まぁ、今の俺には霊術すらあまり習得してないから仕方ないか。けどイッセーは悪魔なのに転移できないのは不憫だな………ん?
「あれ、ユルセンは?」
そういや、説明受けてる際にいなかったな。あいつ何処へ
ブォンブォン!
「「「「「「?」」」」」」
すると、外からバイクの音が聞こえた。そしてユルセンが壁をすり抜けてきた。
『お待たせ。』
「お前、どこ行ってたんだよ?」
『何って、転移できないお前のためにバイクを持ってきてやったんだ。』
どうやらユルセンは転移できないことを聞いて移動用のバイクを調達してきたらしい。転生の際に財布確認したらバイクの免許あったのは知ってるけど…。
「ってか、そのバイクはどこに?」
『ああ、校舎の裏側に停めたのさ。』
俺はユルセンに言われて部室を出てみると、フェンス越しのところに一台のオレンジ色のバイクが停めてあるのが見えた。
「ナビとかは大丈夫なのか?」
『大丈夫さ、そのバイクには探知機能があるからナビはバッチリさ!』
「なら、イッセーと幽一はそのバイクで現場に来て頂戴。私たちは先に現場に行ってるわ。」
「「分かりました、部長。」」
俺とイッセーはフェンスを飛び越える。俺たちはヘルメットを被ると、俺はバイクの前方に乗ってハンドルを握り、イッセーは後部に乗った。
「よし、行くぞ!」
俺はバイクを発進させ、ナビに従って目的地まで向かう。
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数分後、俺たちは目的地まで到着した。目的地は廃屋らしい…どちらかというと廃工場って言った方が伝わりやすいか。俺たちはバイクから降りると、ヘルメットを外す。俺たちが廃屋に入ると、そこにはリアス部長、姫島先輩、木場、小猫が既に到着していた。これで全員集合ってか。
「あら、意外に早かったわね。」
「それはどうも。」
「さてイッセー、貴方には悪魔の戦いをしてもらうわ。」
「えぇ!?俺全く戦力になりませんよ!?」
リアスの発言にイッセーはオーバーリアクションじみた驚きをした。いやいや、そりゃ悪魔になったばかりのイッセーには戦うことすらままならないからな。リアス部長の言いたいことはそっちじゃないと俺は思うぞ。
「でも、悪魔の戦いを見ることは出来るわ。今日イッセーには悪魔の駒【イーヴィルピース】の特性について知ってもらうわ。」
「駒の特性?」
「そう、チェスと同じように悪魔の駒にも役割と特性があるのよ。」
リアス部長はそう言った。確かにチェスを模してるなら分かりやすいな。
『おい、何か来るぞ、』
ユルセンが何かの気配を感じ取ったらしい。俺達は一斉にその方向を向くと、そこには上半身は女、下半身は化物のような四足のでかい悪魔がいた。
『醜い姿だな。』
ユルセンはそう呟いた。俺のみならず、皆そう思ってるだろうな。
「己の欲望のために主を殺したはぐれ悪魔、“バイザー”…悪魔の風上にも置けない貴女を消し飛ばしてあげる!」
リアス部長はバイザーに対してそう言った。
「グオオオアアアアアアア!!」
バイザーは獣のような雄叫びをあげると、俺達に向かって突撃してきた。
すると、木場が剣を右手にもの凄いスピードでバイザーに接近し、バイザーの片腕を切断した。
「祐斗の駒は騎士【ナイト】。あのように騎士となった悪魔は速度が増すわ。そして彼の武器は剣。その神速を利用して素早い斬撃を行うのよ。」
リアス部長が説明する通り、木場のスピードは普通の人だと目視できないくらいのものだった。
「グオアアアアアア!」
するとバイザーは標的を替え、小猫に向かって体当たりしてきた。こんなのを普通に喰らえばひとたまりもないだろう。“普通の人”ならばの話だが。
「……えい。」
「グワアアッ!?」
しかし小猫はバイザーの体当たりをそのまま受け止めると、その巨体をパンチ一発で吹き飛ばした。おいおい、小猫ってそんな怪力だったっけ?
「小猫の駒は戦車【ルーク】。その特性はとてつもない怪力と防御力。並の攻撃じゃ小猫は怯まないわ。」
戦車【ルーク】か…小柄な体型には似合わない程の怪力だな。けど、その力はかなり凄いものだ。
バイザーは片腕を切断され、地面に叩きつけられながらも立ち上がった。
「雷よ!」
「グワアアアアアア!?」
そこへ、姫島先輩がバイザーに向けて雷を落とした。
「朱乃の駒は女王【クイーン】。王【キング】以外の全ての特性を持つ、最強の駒にして最強の副部長よ。」
王以外の全ての特性を合わせ持つか。これはもう万能としか言い様が……ん?
「グオオッ……グオオオオ…。」
「あらあら、うふふふふ…まだ元気みたいですね。どこまで耐えられるかしら?」
ちょっと待って、姫島先輩の様子がおかしい。もしかして興奮してるのか?なんか…姫島先輩の意外な一面を見て背筋凍ってきた。
「そして何より、彼女は究極のSよ。」
見れば分かる。バイザー以上に壊れてるのは明らかに姫島先輩の方だよ。もうドSを遥かに越えてるって…。姫島先輩は興奮しながらさらに雷撃をバイザーに放ち続けている。
「ふふふふ…まだで「朱乃、もういいわ。」あらあら、残念ですわ。」
姫島先輩はリアス部長に止められると、残念そうに言った。顔が少々赤くなってるし、表情が全く残念そうに思えない。戦闘になった途端、敵に容赦なく雷を落とす…完全に羅殺の塊じゃないか。
『これは下手に刺激したらこっちにも被害が…。』
ユルセンの言う通りだ。この人を敵に回したら俺達が消し炭になってしまう…。
「さあ、幽一、あとは貴方が止めを刺しなさい。」
「あ、はい。」
リアス部長に言われた俺は、ドライバーを出現させてカバーを開くと、懐から取り出したオレアイコンをナンバリング状態にしてドライバーに装填すると、カバーを閉じてハンドルを引く。
『アーイ! バッチリミナー!バッチリミナー!』
すると、待機音声と共にドライバーからオレゴーストが出現した。
「変身!」
俺はドライバーのハンドルを押し込んだ。
『カイガン!オレ!レッツゴー、覚悟、ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!』
俺はゴーストに変身すると、オレゴーストを纏ってフードを脱いだ。
「おお、その姿はあれだ!」
ん?イッセーが何かを言いたいようだ。何だ?
「変○仮面だ!」
「お前後で覚えとけよ?(怒)」
くそ…イッセーからの第一印象がこれだよ…。そんなことはさておき、俺はガンガンセイバーを装備してバイザーに突っ込む。
「はあっ!」
「グワッ!?」
俺はガンガンセイバーでバイザーを斬っていく。
「グオァ!」
「よっと!」
バイザーは俺に向かってパンチを繰り出してきたが、俺は体を浮遊させて避ける。
「おらぁ!」
俺は浮遊能力を利用して斬撃を繰り出す。俺はある程度斬撃をした後、バイザーの後ろ側に着地する。
『もう一度ハンドル操作でオメガドライブ!』
「よし…!」
俺はユルセンのアドバイスを聞き、ドライバーのハンドルを引く。そして俺はセイバーを地面に突き刺すと、霊術のような構えをとる。すると、俺の背後に霊力で形成された眼が出現した。
「あの眼はなんだ?」
「私にも分からないわ。」
「あの眼からかなりの魔力が感じられるね。」
「……強い魔力。」
「あらあら、うふふ。」
皆がそう言ってる中、俺はハンドルを押し込む。
『ダイカイガン!オレ!オメガドライブ!』
すると、俺の右足に霊力が溜まる。バイザーは俺に向かって突進してきた。
「はあああああ!」
「グワアアアア!?」
俺はジャンプしてバイザーにキックを叩き込む。バイザーはこれを受けてふっ飛んだ。
『幽一、エジソンの力を使え!』
「分かった!」
俺は懐からエジソンアイコンを取り出すと、ドライバーのカバーを展開してオレアイコンを外し、そこにエジソンアイコンを装填してカバーを閉じる。
『アーイ! バッチリミナー!バッチリミナー!』
オレゴーストが消えると同時にドライバーから黄色と銀色がベースの白衣型の幽霊・エジソンゴーストが出現した。俺はハンドルを操作する。
『カイガン!エジソン!エレキ、閃き、発明王!』
俺がエジソンゴーストを纏うと、複眼がアイコンと同じく電球の絵柄になった。
「姿が変わった!?」
「あの時の赤い姿とは違うようね。」
俺はガンガンセイバーを持つと、グリップを倒し、上部の刃を反対向きにしてから挿し込んでガンモードに変形させる。俺はバイザーに向けて銃を構えると、銃の上部にダットサイトが展開された。
「グオァァ!」
するとバイザーは溶解液を放ってきた。俺は溶解液に向けて電撃を纏った弾丸を発射し、溶解液を電気分解させた。
「はぁっ!」
「グワワアアアア!?」
俺はさらに雷撃弾を撃ってバイザーにダメージを与えていく。
「さて、そろそろ決めるぜ!」
『銃をドライバーにかざしてアイコンタクト!』
俺はユルセンに言われて銃のグリップ部のマークをドライバーにかざす。すると、そのマークからビームのようなものがドライバーの目の部分に向けて照射された。
『ダイカイガン! ガンガンミナー!ガンガンミナー!』
すると、キックの時と同じく俺の背後に霊力で形成された眼が出現した。霊力が電気エネルギーに変換されて銃口に収束された。そして俺はバイザーに向けて照準を合わせ、トリガーを引いた。
『オメガシュート!』
すると、銃から電気の塊が発射され、バイザーに命中した。
「グオオオアアアア!?」
バイザーはこれを喰らい、電気で痙攣した後に横に倒れて爆発した。
「終わりっと。」
俺はドライバーのカバーを閉じると、エジソンアイコンを外し、カバーを閉じて変身を解除した。
『オヤスミー』
俺が変身を解除すると、リアス部長が近づいてきた。
「それが貴方の力なのね。」
「はい。」
「眷属にできないのが残念ね。」
「仕方ないですよ、俺も前に変身したばかりですし。」
リアス部長は俺を悪魔に出来ないからか、残念そうな表情をしていた。それにしても、チェスと同じ領域とは考えたものだな。女王の姫島先輩、騎士の木場、戦車の小猫………ん、なんか忘れてるような…その後に兵士があるのは知ってるけど…あ!
「あの、リアス部長。」
「何かしら?」
「僧侶【ビショップ】はいないんですか?」
「うーん、確かに僧侶は一人いたけど…。」
「いたけど?」
「その件はまたの機会で話すわ。」
「は、はい…。」
どうやら僧侶は一人いるようだが、訳あって実質いないことになっているらしい。一体誰だろうな……?
「いやー、さすが幽一だ…。」
ガシッ!
「イデデデデデデデ!」
「この野郎、さっきはよくも変○仮面って言ってくれたな?」
俺は近づいてきたイッセーの頭を掴む。
「ところで部長、俺の駒は結局何ですか?」
イッセーは俺に頭を掴まれたまま、リアス部長に質問した。
「イッセー、貴方の駒は兵士【ポーン】よ。」
「一番下っ端じゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!!?」
イッセーの叫びが廃工場に響き渡った。まぁ、そりゃそうだな。だってチェス自体、兵士の駒が多い訳だしな。
ED[STUDY×STUDY]
そういえば、仮面ライダーゴースト第二話で例のイグアナ出るんですよね。こっちはどこのタイミングで出そうかなと思ってます。