ハイスクールD×G 【GHOST】   作:レティス

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ロビン魂……黄忠魂や与一魂はないのかと思ってます。



OP[我ら思う、故に我ら在り]



外道な神父、怒りの引力

幽一side

 

 

 

 

 

ドーモ、読者=サン。五十嵐幽一です。はぐれ悪魔討伐から翌日、俺は放課後に部室で都市伝説の雑誌を読んでいた。

 

「幽一、何読んでるんだ?」

「ん?これだよ。」

 

俺はイッセーに都市伝説の雑誌を見せる。ちなみに一番注目されている記事のところをだ。

 

「うわっ!?な、何だよそれ!?」

「都市伝説の雑誌だよ。前に言ったじゃん、俺はオカルトマニアだって。」

「…何かと悪趣味だよな、幽一は。」

「お前よりはマシだ。」

 

俺はイッセーの発言に対してそう言った。変態のイッセーに悪趣味とか言われたくないよ。

 

「幽一、アイコンの集め方はあるのかしら?」

 

リアス部長は英雄の眼魂【ゴーストアイコン】の収集方法を尋ねてきた。そういえば、鬼修行のせいですっかり忘れてたな。

 

「えーと、英雄や偉人の心とシンクロすれば入手できるらしいです。」

「心とシンクロ?」

『前にも言った通り、アイコンは英雄の極意や偉人の想いが結晶化したものだ。』

「うーん、よく分からないわね。」

「……分かりにくいです。」

 

リアス部長や小猫はそう言った。まぁ、アイコンについて分かってないから仕方ないけど。

 

『要するに、英雄や偉人に関連する物から生成されるって考えてくれ。』

「関連する物って、例えばどんなものかな?」

 

ここで木場もユルセンに対して質問した。あれ、俺は空気か?

 

『ムサシなら刀、エジソンなら電球とかだね。』

 

ユルセンは質問にそう答えた。確かに、どちらも関連してる物にあてはまるな。

 

「そういえば幽一君って、歴史が得意って聞きましたけど?」

「あ、はい。」

「そうなると、アイコン収集は必然的に幽一君に限られますね。」

『確かにそうなるな。』

 

姫島先輩の質問の通り、俺は歴史が得意分野だ。ユルセンはアイコン収集が俺にしかできないことを言ってるけど、どういうことだ?

 

『何故なら、英雄に関連する物に霊力で[目の紋章]を描く必要があるからだ。』

「ユルセン、それがアイコンの収集方法なのか?」

『その通りだよ。』

「それは魔力じゃだめなの?」

『不可能だね。アイコンは元々は魂だから、[目の紋章]は霊力じゃないと描けないよ。それに霊力を魔力と言うのは間違いだ。同じものだと感じるけど、2つのエネルギーは発生理由が違うからな。』

 

ユルセンはリアス部長に対してそう答えた。確かに霊力と魔力には僅かに違いがある。魔力は周りの物から生成されるエネルギー、霊力は魂から生成されるエネルギーだから何かと異なっている。

 

「まぁ、活動の間に入手していけばいいことだし、気長にやることですよ。別に焦ってなんかいないですから。」

「それもそうね。」

 

俺はそう言った。そんなこんなで、今日はすぐに帰宅した。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

次の日の夜、俺はバイクでチラシ配りをやっていた。ちなみにイッセーは契約先の家へ行っている。

 

「ふぅ~…さてと、次の一軒へ『幽一!』…どうした?」

『イッセーが襲われてる!ナビを見てみろ!』

 

俺はユルセンに言われて、バイクに搭載されたナビを見てみる。するとそこには、イッセーの現在地が表示されており、[CONTACT(敵と交戦中)]という表示まであった。

 

「もしかして…堕天使か!?」

『とにかく、現場まで急ぐぞ!』

「分かった!」

 

俺はナビに従って現場までバイクを運転する。

 

 

 

 

 

 

 

イッセーside

 

 

 

オッス、俺は兵藤一誠だ………ってそんな場合じゃなかった。俺は契約を結ぶ人の家までやってきたが、いざ家に入ったらそこにはフリードというイカレ神父がいて、そいつがここにいた人を殺しやがったんだ。

 

「テメェの頭を吹き飛ばしてやるぜぇえええ!」

 

フリードは光線剣と銃を取り出すと、俺に向かって斬りかかってきた。俺はそれを避ける。しかし

 

「バキュン!」

「うわっ!?」

 

フリードが放った銃弾が足に命中してしまった。俺は思わずその場で怯んでしまう。

 

「どうだどうだ?悪魔払いの銃弾の味はどうだぁ!?」

「こんのぉおおおおお!」

 

俺は神器を起動させ、フリードに向かって突撃する。

 

「はあっ!」

「甘ぇんだよクソ下級悪魔!」

「うわあああ!?」

 

いともたやすく避けられ、背中を斬られてしまった。くそ…神器を使いこなせねぇ…!

 

 

 

 

「キャアアアアアア!」

 

俺は悲鳴が聞こえた方向へ目を向けると、そこにはアーシアがいた。何でこんなところにいるんだ!?

 

「おやおや?助手君のアーシアじゃあーりませんか~?結界は張り終わったのかな~?なら邪魔しないでね~、今からこの悪魔をブッ殺すところだからね~。」

「え…?」

 

動揺しているアーシアは、俺と目が合った。

 

「イッセー…さん?」

「アーシア…。」

「ん?なになに?もしかして君達知り合い~?すご~~~く見られたらマズい場面に出くわしちゃった訳~?ハハハハハハハハハ!最っ高にウケル~!!」

 

そんな中、フリードは腹を抑えながら笑っていた。

 

「ど…どうして…?」

「…ごめんアーシア、俺………悪魔なんだ。」

「そ、そんな…!」

 

俺が真実を言った瞬間、アーシアはショックを受けてしまった。

 

「残念だけどアーシアちゃん、人間と悪魔は相いれることは全くもってノンノン!それに俺たちは神の加護から見放されたはぐれ者だ。だから堕天使様の加護無しで生きていける訳ナッシングなんですぜ?」

 

堕天使の加護…?まさか、アーシアは堕天使と繋がりがあるのか…!?

 

「さぁ~てそこの下級悪魔、覚悟はOK?なくてもやっちゃうけどね!」

 

フリードはそういうと、光の剣を構えて俺に近づいてきた。その時、突然アーシアが俺を庇うようフリードの前に立った。

 

「あれれ~?アーシアちゃん、何してんだよぉぉ!?」

「フリード神父様…お願いします。どうかこの方を……イッセーさんをお見逃し下さい!」

「はぁああああ!?何いってんだよ低脳シスターが!!これで一旦脳ミソ冷やせ糞野郎がぁ!!」

 

フリードは怒り狂いながら腐りきった暴言を吐き、そして右手に持った光の剣をアーシアに振り下ろそうとした……その時だった。

 

 

 

 

「はあっ!」

「ぐぉわぁ!?」

 

何者かが壁をすり抜けると同時にフリドを吹き飛ばした。

 

「幽一!」

「待たせたな。」

 

幽一がここへ駆けつけてくれたようだ。

 

 

 

 

 

 

幽一side 数分前

 

 

 

 

俺はバイクで移動し、ようやく現場まで到着した。

 

「ここだな。」

 

俺の視界には、魂の反応が三つほどあった。だがイッセーの魂は既に分かっている。問題なのはもう2つ魂の反応があることだ。

 

『幽一、イッセーの他にもう2つ反応があるぞ。一つは堕天使に近い反応。もう一つは…。』

「人間の反応だよな。分かってるさ…行くぞ!」

 

俺は堕天使の反応がある方に向かって走り、ジャンプして壁をすり抜ける。

 

「はあっ!」

「ぐぉわぁ!?」

 

そして俺はそいつを蹴り飛ばした後、地面に着地する。

 

「幽一!」

「待たせたな。」

 

俺はイッセーのいる方向に向かってそう言った……ん?

 

「なぁイッセー、その子は誰?」

「ああ、アーシアって言うんだ。」

「ど、どうも。」

 

その少女はアーシアというらしい。どうやらイッセーが言ってたシスターのことか…。

 

『幽一、ボサッとするな!まだ来るぞ!』

「ああ。」

 

ユルセンに言われた俺は、幽霊の神帯【ゴーストドライバー】を出現させる。

 

「おいおいおいおい!人間が壁すり抜けて俺様を蹴飛ばすなんて人間離れな技しやがってよぉ!」

 

その男は起き上がると、両手に持った光線剣と銃を構えてそう言った。すると俺は、ここに住んでたと思われる男性の遺体に目を向けた。

 

「…おい。」

「あ?」

「お前がその人を殺ったのか?」

「そう!俺っちが殺ったんですよ、はい!悪魔に頼る糞野郎なんかジ・エンド!死んで当然!むしろこの俺様、フリード・セルゼンという至高な神父に殺されたんですからねぇ……感謝感激ぃぃ!!」

 

悪魔に頼る人をそんな簡単に殺すのか…?許さねぇ…!!

 

「人の命をそんな軽く扱うのかよ!」

「黙れよぉ!お前も糞みてぇな人間と同レベルだ!」

「よく分かったよ、お前は神父じゃねぇ…神父の名を語る快楽殺人鬼だ!!」

 

怒りに燃えた俺は、懐からニュートンアイコンを取りだし、ナンバリング状態にする。続いてドライバーのカバーを開いてそこにニュートンアイコンを装填し、カバーを閉じてハンドルを引く。

 

『アーイ! バッチリミナー!バッチリミナー!』

 

すると、ドライバーから青いダウンジャケット状の幽霊・ニュートンゴーストが出現した。

 

「変身!」

 

そして俺はドライバーのハンドルを押し込んだ。

 

『カイガン!ニュートン!リンゴが落下、引き寄せまっか!』

 

俺はゴーストに変身し、ニュートンゴーストを纏い、両手に球体状のグローブを装備すると、複眼がアイコンと同じく落下するリンゴの絵柄になった。

 

「その目ん玉に焼き付けとけ!」

「黙れよ糞人間!成仏させてやるぜぇぇ!!」

 

フリードが俺に向かって突撃し、光線剣を振りかざそうとしてきた。

 

「ふっ!」

「っ!?」

 

俺は拳を突き出すと、フリードが重力によって弾き飛ばされた。体に命中していないにも関わらず。

 

「やったな?この至高の俺を吹き飛ばしやがりましたねぇぇ!?」

「殺人鬼のお前が言うな!」

 

俺はフリードに言い返すと、フリードに向かって突撃する。フリードば銃を撃って迎撃してくるが、俺は重力を操って披弾する直前で銃弾を停止させた。

 

「なぁぁぁにぃぃぃ!?」

「はあっ!」

「ぐぉ!?」

 

フリードが驚いてるのを無視して俺はパンチを連発する。

 

「オラオラオラオラオラオラオラ、オラァァ!!」

「ぶぼぁぁ!?」

 

俺はフリードを殴りまくった。フリードは脳震盪を起こしながらも銃を構えるが、照準が安定していないようだ。

 

「この…クソ野郎が…!」

「いや、クソ野郎はお前の方だ!」

 

俺は右手のグローブを展開すると、ドライバーのハンドルを操作する。

 

『ダイカイガン!ニュートン!オメガドライブ!』

「はぁぁぁぁぁぁ…。」

 

俺は霊力を右手に集中させて、エネルギーを溜める。

 

「喰らえぇぇえ!!」

「ぐわあああああああ!」

 

俺は渾身の右ストレートを繰り出し、フリードを吹き飛ばした。フリードはそのまま壁に激突した。

 

「……はぁ…。」

『オヤスミー』

 

俺が変身を解除すると、アーシアが俺のもとにやってきた。

 

「あ、あの…助けてくれてありがとうごさいます。」

「いいっていいって。ピンチだったようだから助けただけさ。」

「幽一、助かったぜ。もしお前が駆けつけなかったら、今頃やられてたよ。」

「そんなこと言うなって、イッセー。」

 

俺はアーシアとイッセーにそう言い返した。俺が駆けつけたおかげて二人は無事だったようだけど、あの男性は既にフリードによって殺されてしまったのは残念だな。

俺がそんなことを思ってると、魔方陣が展開され、そこからリアス部長、姫島先輩、木場、小猫が転移してきた。

 

「助けに来た…けどもう終わったのかい?」

「ああ、イッセーたちを襲ってたやつはあそこで死んでるさ。」

『あれだけパンチを頭に叩き込んだんだ。脳をやられて息絶えてるさ。』

 

俺は木場の質問に答えた。

 

「…ん?あれは…。」

 

俺はふと目を向けると、その壁に弓矢が飾ってあった……あれは……!

 

「……幽一先輩、弓矢なんかを見てどうしたんですか?」

「あれって…“ロビン・フッド”の弓矢じゃないか?」

 

小猫が尋ねる中、俺はそう呟く。なんでロビン・フッドの弓矢がこんなところに………?

俺はさらに視線をある場所に向けると、そこにはロビン・フッドに関連するアイテムが飾ってあった。

 

「…そうか、この人は契約を結んでロビン・フッドみたいになりたかったんだろうな。」

「ロビン・フッド?」

『イングランドの伝説上の人物で、シャーウッドの森に住む義賊のことだ。幽一の言う通り、この男はロビン・フッドになりたいと思っていたんだろう。』

 

イッセーが謎めく中、ユルセンが説明してくれた。その時、突然弓矢が緑色に発光し始めた。

 

「「「「「「!?」」」」」」

「うわっ、何だ!?」

『キター!幽一、早く[目の紋章]を描け!』

「あ、ああ…。」

 

俺はユルセンに言われて右手に霊力を溜めると、弓矢に向けて目の紋章を描いた。

すると、弓矢から緑色の煙が発生し、煙が上に昇ると、その煙から緑衣状の幽霊・ロビンゴーストが出現した。その際、ロビン・フッドの絵が映った。

 

「あれが、ロビン・フッドの幽霊…。」

 

俺が呟いていると、ドライバーが再び出現した。そこへロビンゴーストがドライバーに取り込まれ、ドライバーから緑色のアイコンが生成された。

 

『ロビン・フッドになりたいと願った男の想いが、ロビンを出現させたようだな。』

 

ユルセンはそう言った。俺は男の亡骸をもう一度見た。誰かは知らないけど…その想い、大切に扱うからな!

 

「っ!…部長、この近くに堕天使のような気配がここに近づいていますわ。」

 

姫島先輩が堕天使の気配を探知したようだ。それを聞いたリアス部長は再び魔方陣を出現させた。

 

「イッセー、話は後で聞くわ。今は部室に帰るわよ!」

「なら、アーシアや幽一も!」

「イッセー、前にも言ったでしょ?この魔方陣は私と眷属しか転移できないのよ。」

「そんな…!」

 

イッセーは魔方陣が悪魔専用であることをすっかり忘れていたらしい。だが、俺に退路がない訳ではない。

 

「イッセー、俺とアーシアはバイクに乗ってここから脱出する!」

「けど!」

「イッセー、今は幽一を信じなさい。」

「…分かりました。幽一、頼む!」

 

俺がイッセーに頼まれると、イッセー達は転移していった。

 

「さて、俺たちもここから脱出しよう。ついてきてくれ!」

「は、はい!」

 

俺とアーシアは外へ出ると、近くに停めておいたバイクに乗る。

 

『幽一、そのバイクにはステルス機能が搭載されている。真ん中のボタンを押せ!』

「真ん中…これか!」

 

俺はすかさず、真ん中のボタンを押すと、ナビに[STEALTH MODE]が表示される。すると、バイクからステルス迷彩が展開された。

 

「…あれ、何も変わんないぞ?」

『周りからは見えないだけだ。けど油断したら探知されるぞ!早く発進しろ!』

「OK。アーシア、しっかりつかまってろよ!」

「は、はい!」

 

俺はアーシアにそう言うと、アクセル全開でその場から離脱した。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

数分後、俺たちは堕天使達に探知されることなく逃げ切ることができた。しかも幸いなことに、俺の自宅まで近かった。

 

「アーシア、ここまで来れば安全だ。今日は…ん?」

「…きゅぅぅぅ…。」

 

俺が後ろへ振り替えると、アーシアが気絶していた。そういえば、結構スピード出して逃げてたからな…あまりのスピードで目が回ったか。

 

『普通なら検挙されてただろうね。』

 

まぁ、ユルセンの言ったことは正論だな。ステルスモードが無かったら、今頃スピード違反で検挙されてただろうな…まぁ、堕天使達にアーシアを誘拐されるよりはマシだけどな。

俺は駐車場にバイクを停めると、アーシアを背負って自宅に入る。そして、アーシアを自分のベッドに寝かせると、俺は床に布団を敷いて簡易ベッドを作り、そこで寝た。

明日のことも考える必要があるが、今は考えるのは止めだ。ゆっくり休むか…。

 




ED[STUDY×STUDY]




先週、USJに行ってました。とても楽しかったです。
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