ハイスクールD×G 【GHOST】   作:レティス

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次回予告とは結構異なる内容になってしまった……やっぱり次回予告はない方がいいや…と思いました。
今回は、幽一がある能力に目覚めます。




OP[我ら思う、故に我ら在り]



迷いなき種子【S.E.E.D】

 

 

 

 

俺はあの後、アーシアが連れていかれた場所を探していた。バイクに搭載されたステルス機能、探知機能をフルに活用しながら、レイナーレ達の拠点となっている場所がないか探索している。

 

「どこだ……アーシアが連れていかれた場所はどこだ?」

 

俺は辺りを見渡しながら呟く。そういえばレイナーレのやつ、何らかの計画をしていたな…。最悪な事態になる前に早く見つけ出さないと…。これは俺だけじゃない、イッセーのためでもあるんだ…!

すると、バイクに多数の堕天使の反応があった。俺は反応がある方向に目を向けると、そこには廃墟となった教会があった。

 

「ここだ!」

 

ようやく見つけた。ここにアーシアが捕まっているんだな…。よし、イッセーのもとまで戻るか。

 

『幽一、イッセーは今部室にいるらしい。』

 

ユルセンがそう言った。イッセーは俺が探索している間に部室に転移されたらしい。恐らくイッセーは今頃、リアス部長に説教されてるだろうな。

俺は堕天使達がいる教会を見つけると、イッセーを連れていくために部室へ向かう。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

俺は部室前まで到着すると、バイクから降りて階段を登り、部室の扉を開けて中へ入った。そこには案の定、イッセーを含んで全員いた。

 

「幽一!」

 

イッセーは俺がやってきたのを見て叫んだ。

 

「幽一、貴方今まで何処へ行ってたの!?」

「ちょっと情報収集してました。」

 

リアス部長が俺に対して質問してきた。俺は適当に返答すると、イッセーに近づく。

 

「イッセー、場所を突き止めたぞ。」

「本当なのか、幽一!?」

「ああ、けど時間がない。早くしないとアーシアの命が危ない!」

「分かってるさ、行くぞ!」

 

俺はイッセーにそう言うと、イッセーと共に現場へ向かおうとする。

 

「待ちなさい!」

 

しかし、リアス部長に止められてしまった。

 

「何ですか部長、事態は一刻も争うんですよ!?」

「幽一、何故貴方もあのシスターのことを優先するの?イッセーにも言ったけど、これは貴方たちだけの問題じゃないわ。下手をしたら私や他の部員に被害が及ぶ可能性があるのよ!?」

「俺は部員であって貴女の眷属じゃない。だからある程度は自由に行動させてもらいますよ。それに、アーシアは大切な友達なんです。たとえそれが敵同士だとしても!」

 

行かせてくれないリアス部長に俺はそう論した。

 

「幽一の言うと通りですよ部長。アーシアはかけがけのない友達なんです。一刻も早く助けに行かないと!」

「ダメよ、許可できないわ!イッセー、幽一、諦めなさい。貴方たちはあのシスターよりも大切な存在なのよ!」

「それは大間違いだ!!!」

 

頑固に俺たちを行かせてくれないリアス部長に、俺はリアス部長に対して怒号を浴びせた。その際、リアス部長を含めて他の皆が一瞬怯んだ。

 

「俺はイッセーが一度死ぬ光景だけじゃない…それ以前にも、他の人達が死ぬ光景を見てきたんだ。もう見たくないんだ…あんな悲惨な光景は…大切な人が死ぬ光景は……だから頼みます部長。行かせて下さい!」

 

俺は悲しみの表情で自身の体験してきた事を言った。それはもちろん、俺が一度死んだ時の事も含めている。だが、リアス部長はそれでも首を縦に振らない。

 

「……それでも許可しないなら、俺はオカ研を抜ける。イッセーも同じようなことを考えてるはずです。」

「幽一、お前…。」

「!?…貴方まで何を「部長。」…何かしら?朱乃。」

 

姫島先輩はリアス部長に耳元で何やら話している。何だろうか…?

 

「…分かったわ……。イッセー、幽一、私は朱乃と一緒に用事が出来たから出掛けるわ。」

「部長!」

 

リアス部長は俺とイッセーにそう言うと、朱乃と共に何処かへ行こうとする。イッセーが呼び止めようとすると、リアス部長はイッセーの方に振り向く。

 

「イッセー、貴方は兵士が弱い駒って思ってるわよね?」

「はい…。」

「兵士には【プロモーション】という能力があって、敵陣に入ると王以外の全ての駒の能力が使えるのよ。例えば“教会”とか…ね。」

 

リアス部長はイッセーに【プロモーション】の詳細を説明すると、姫島先輩と共に部室から出ていった。俺はリアス部長が言った言葉を理解した。そう、部長は今その瞬間、俺たちが向かう教会を敵陣と認めたのだ。

 

「…イッセー、行くぞ。」

「え?でも部長が…。」

「このままだとアーシアの命が危ない。」

「…分かった!」

 

俺たちもアーシアを助けるために部室から出ようとする。

 

「イッセー君、幽一君。」

「悪いけど木場、止めても無駄だぜ。」

 

イッセーは木場の制止を振りきろうとした。すると

 

「いや、止めるつもりはない。僕も行くよ。」

「……本当か?」

「君達の言うアーシアさんを知らないけど、君達は僕らの仲間だからね。それに、個人的に教会とかが好きじゃないんだ…“憎いほど”にね。」

 

木場が協力してくれるらしい。教会が憎いって…何らか理由があるのか…?

 

「…私も行きます。3人だけじゃ心配です。」

「…小猫。」

 

小猫も協力してくれるようだ。

 

「よし、行くぞ!」

 

俺はそう言うと、皆と部室から出た。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『アーイ! バッチリミナー!』

「変身!」

『カイガン!オレ!レッツゴー、覚悟、ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!』

 

俺は出発する前にあらかじめゴーストに変身する。すると、停車してあったバイクが姿を変えた。その形状はまるで黒い一角獣のようだった。

 

「え、幽一のバイクが変わってる!?」

「あれ、俺のバイクが…?」

『マシンゴーストライカー。それがこのバイクの本来の姿さ。』

 

ということは今までのは擬態した姿ってことか…。

 

「とりあえず、急ごう。」

「ああ。」

 

そして俺たちは出発した。

 

「アーシア、絶対に助けてやるからな!」

 

後ろでイッセーが呟いていた。確かにそうだな…絶対にアーシアを助け出すんだ!

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

俺たちは教会からもうすぐの地点まで近づいていた。と、その時

 

「!?…危ねぇ!?」

 

突然、上空から光の槍が降り注いだ。俺はそれぞれ光の槍を避けた。俺とイッセーはすかさずバイクから降りる。

 

 

 

「来たか、悪魔共が。」

 

俺たちが見上げると、そこにはドーナシークがいた。

 

「あいつ…!」

 

イッセーが龍の手を展開すると、ドーナシークを睨み付けた。

 

「レイナーレ様の邪魔はさせん。ここで消えろ!」

 

ドーナシークはそう言うと、俺たちに襲いかかってきた。

 

「ふっ!」

「…!?」

 

俺はガンガンセイバーを装備すると、ドーナシークの一撃をガードする。

 

「イッセー、木場、小猫、先に行け!」

「幽一!?でも「イッセー君、ここは幽一君に任せよう。」木場、だけど…。」

「イッセー、俺はこいつを倒した後に行く。だから、行け!そして必ず…アーシアを救い出せ!」

 

俺はイッセーにそう言った。

 

「……先輩、行きましょう。」

「…すまない、幽一!」

 

イッセー達はそのまま教会へと向かっていった。

 

「行ったか…。」

「ふん、貴様のことはレイナーレ様から聞いている。幽霊モドキということをな。」

「何を言われようと、俺は一歩も退かない!」

「ならばここで死ぬがいい!」

 

ドーナシークは再び攻撃を再開してきた。俺は浮遊すると、ガンガンセイバーをガンモードに変形させて銃撃する。

 

「答えろ、レイナーレはアーシアを利用して何をする気なんだ!?」

「所詮貴様はここで死ぬんだ。教えてやろう、レイナーレ様はあのシスターから神器を摘出する儀式を行っているのだ。」

『神器を摘出!?』

 

アーシアから神器を摘出…!?どういうことだ?

 

『幽一、神器を摘出された者がどうなるか分かるか?』

「どうなるんだ?」

『簡単だ、神器を摘出された者は…………死ぬ!』

「!」

 

ユルセンはそう説明してくれた。神器を摘出された者が死ぬ……つまり、急がないとアーシアは死ぬことになる!

 

「レイナーレ様はあのシスターの持つ神器を求めているのだ。あのシスターはレイナーレ様の目的のための道具に過ぎん。それに、あの悪魔共が向かったところでレイナーレ様に敵うはずがない。」

「……ふざけんなよ?」

「ん?」

「命はそんなに軽くないんだよ!」

 

そんな目的のために、アーシアの命を奪われてたまるか!俺は早くこいつを仕留めようとロビンアイコンを取り出した。

 

「ふんっ!」

「うわっ!?」

 

しかし、ドーナシークの放った槍がロビンアイコンを弾いてしまった。

 

『ロビンのアイコンが…!』

「ほぅ…これが貴様の持つアイコンというものか…。レイナーレ様の目的のためだ。これは使わせてもらう!」

 

ドーナシークはそう言うと、ロビンアイコンのボタンを押した。すると、ドーナシークの身体が緑色の光に包まれた。

 

「しまった!?」

 

光がおさまると、そこには黒と緑色の翼を生やし、両手に弓矢を模した槍を装備したドーナシークの姿があった。

 

「これがアイコンの力か………ふんっ!」

「うわああああ!」

 

俺はドーナシークの放った緑色のレーザーを受けて吹き飛ばされてしまう。

 

『嘘だろ…堕天使がアイコンの力を使うなんて…!』

「この力は素晴らしい…!全てはレイナーレ様の目的のためだ、貴様を殺してアイコンを全て頂く!」

 

ドーナシークはそう言うと、槍を構えて突撃してきた。アーシアを殺して神器を奪う?俺からアイコンを奪う…?

 

「安心しろ、今頃あの悪魔共は地獄に墜ちてるはずだ……貴様の力で地獄に墜ちるがいい!」

 

俺の思考が複雑になっている間に、ドーナシークが槍を突きつけてきた。

 

『幽一!!』

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「いいか幽一…英雄の心を学び、心の目を開くんだ…!」

 

 

 

「もう俺たちは今日一日楽しんだ!それだけで友達だ!」

 

 

 

「……こんな私と友達になってくれて、ありがとうございます……。」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

カキンッ!

 

 

 

「何!?」

 

俺はドーナシークの攻撃を弾いた。

 

「はあっ!」

「っ!?」

 

そして蹴りつけてドーナシークを遠ざける。あいつらにアーシアを殺されてたまるか…!あいつらにアイコンを渡されてたまるか…!あいつらに仲間を……友達を殺されてたまるか!

俺が…俺が皆の命を守るんだ!!

 

 

 

 

 

バシューン!

 

 

 

 

俺が決意を固めたその時、俺の瞳の中で何かの種が弾けた。それは何の迷いもない思いが詰まった種子。それが今、俺の中で弾けて広がった。命を守ることに、迷いなんて……ない!!

 

「……。」

『…幽一?』

「ふん、所詮一撃が防がれただけだ。これで串刺しになるがいい!」

 

ドーナシークが再び槍で突き刺してきた。しかし、その槍は俺の肉体を貫くことはなかった。何故なら、俺の身体を“すり抜けた”からだ。

 

「…何だと!?」

「……ふっ!」

「ぐわっ!?」

 

俺は霊力の波動でドーナシークを吹き飛ばす。俺はその間にムサシアイコンを取り出すと、ドライバーに装填してカバーを閉じ、ハンドルを操作した。

 

『カイガン!ムサシ!決闘、ズバット、超剣豪!』

 

俺はムサシゴーストを纏うと、ガンガンセイバーを二刀流モードにする。

 

「くっ…幽霊モドキが…!」

「…。」

 

俺は無言のままドーナシークの前に瞬間移動する。

 

「なっ…!」

「…。」

 

ドーナシークが突然の出来事に驚く中、俺はドーナシークに向けて刀を振るう。ドーナシークは槍で防御した…が、刀は槍をすり抜けてドーナシークの肉体を切り裂いた。

 

「うわあああっ!?」

「……。」

 

俺はドーナシークに対して何回も斬撃を繰り出していく。

 

「貴様、何故先程から何も喋らない!?」

「…黙れ。」

「!?…うぐっ!」

 

俺はドーナシークに怒りのこもった言葉を吐くと、そのまま地面へ蹴り落とした。俺は右手に持った刀をドライバーにかざす。

 

『ダイカイガン! ガンガンミナー!ガンガンミナー!』

 

俺は地面に叩きつけられたドーナシークのもとに着地する。そして二本の刀にエネルギーを溜める。

 

「その力…貴様、本当に人間か…?」

「違う……俺は、半人半霊だ!」

『オメガスラッシュ!』

「はああああああ!」

「うわあああああああ!!」

 

俺はドーナシークにそういうと、二本の刀でドーナシークの肉体をクロス状に切断した。直後にドーナシークの身体は爆発し、ロビンアイコンも俺の手元に戻った。

 

『幽一、その力…。』

「………は、こんな事してる場合じゃない!急がないと!」

『ああ、急ぐんだ!』

 

俺はすぐにマシンゴーストライカーに乗ると、教会へと急ぐ。頼む………どうか、間に合ってくれ!

 




ED[STUDY×STUDY]
挿入曲[INVOKE-インヴォーク-]




そういえば、修学旅行がもうすぐだな…。
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