俺達、ツインテールになります。〜赤い勇気と白い絆〜   作:スターダストライダー

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お待たせしました。
「仮面ライダーゴースト」もだいぶ面白い展開になり始めた今日この頃。
今回は、前回述べたようにトゥアールから新たなる真実が明らかにされます。
では、どうぞ。


Tail19:語られる真実(後編) 〜4人でツインテイルズ!〜

突如、崖の上に姿を現した、仮面をつけた巨乳の女性。その女性はドラグギルディの言葉を受けて、こう叫んだ。

 

「私の名は、世界を渡る復讐者、仮面ツインテール!」

 

それを聞いて、ツインテイルズの3人はズッコケた。今目の前にいる女性は、単にゴツいヘルメットをつけたトゥアールである事は、特徴的な露出度の高い服や、ブルーをイラつかせるに相応しい乳のデカさから容易に判断出来た。

 

「むぅ、仮面ツインテールだと⁉︎」

 

一方、その事を知らないドラグギルディは、わざわざオーバーリアクションで返した。おそらく本人はいたって大真面目なのだろうが……。

 

「だが、貴様からは際立った属性力が感じられぬ……。そんなお主が何故ツインテイルズの加勢を?」

「加勢? 何をバカな。私はそうする気などさらさらありませんよ」

「だったら何で出てきたんだよ⁉︎」

 

レッドのツッコミに、トゥアール……もとい仮面ツインテールはこう答えた。

 

「これだけは、この場でどうしても伝えなければならないと思って、あえてこのタイミングで登場したのです。……もっとも、伝えたい事のほとんどは、テイルホワイトの推理に持っていかれてしまいましたがね……」

 

……だったらレッドとホワイトが喋り終えた後で来いや、という視線が集まる中、トゥアールは静かに語り始めた。

 

「ホワイトやドラグギルディの言う通り、私とフィーリアは彼らの侵略の最中、テイルギアを開発して、自ら装着していました。私はテイルブルー、フィーリアはテイルホワイトとして……。そもそも、テイルギアの原型ともなるエレメーラ変換のテクノロジーは、アルティメギルが意図的に流出させた物なのです」

「なっ⁉︎ 意図的に……⁉︎」

 

これにはさすがのホワイトも想像出来ずに驚きを隠せなかった。いや、ホワイトだけでなく、レッドとホワイトのブルーも同じ表情をしていた。

 

「レッドとホワイトが初めて戦ったあの日、究極のツインテールを探していたのは、属性を奪取するのではなく、テイルギアの原型であるエレメーラ変換の技術を与え、自分達の敵として仕立て上げる為だったのです」

「前の世界で、我らがそうしたようにな」

 

ドラグギルディは否定する事無く呟いた。

 

「前の世界で……⁉︎ それじゃあ……!」

「そうです。ホワイトはともかく、レッドの場合はあの日私と出会わなくとも、いずれあなたはアルティメギルの手で、テイルレッドに代わる戦士になっていたはずです」

「そんな……!」

 

不意に、ドラグギルディが何かを察して叫んだ。

 

「! そうか! 貴様はかつて我らと死闘を繰り広げた、最強のツインテールを持つ、テイルブルーだった者か! だが何故だ。今の貴様からは弾けんばかりに輝いていたツインテール属性がまるで感じられぬ! あの時、我らは終ぞ奪えず仕舞いだったはず……!」

 

ドラグギルディの疑問に、仮面ツインテールはレッドの方を見て、自嘲気味に笑みを浮かべてこう呟いた。

 

「……それは、託したからです」

「何⁉︎」

「託したって、何で……⁉︎」

「ドラグギルディ。私達はあの頃、途中で気づいていたんです。何故こんなにも敵が弱いのか。世界がツインテール一色に染まっていく中、今のレッドやホワイトと同じ疑問を抱くようになっていました」

 

おそらく、頭のいい彼女の事だから、敵の狙いなどすぐに察したのだろう。2人はたった今ドラグギルディと剣や拳を交えた事で理解したが、トゥアールやフィーリアはすぐに気づけたはずだ。

だが、すぐにある疑問が浮かんだ。

 

「だったら何で? その事に気づいてたんだったら、止める方法はあったんじゃないの⁉︎」

 

ブルーが代表して仮面ツインテールにそう問いかけた。

 

「……その通りです。私達が、世界の人々のツインテールへの興味を失うように振る舞えば、それで良かった」

 

その時、レッドとホワイトは気付いた。仮面の奥で、トゥアールが唇を噛み締めながら、今にも泣きそうな顔になりながら、その想いを吐露しようとしているのを……。

 

「……でも、出来なかった! 世界に芽吹いたツインテール属性が消えていくのを……! 私に憧れ、ツインテールにした可愛い幼女達が、また元の髪型に戻っていくのが、とても怖かった……!」

 

何気にマズいワードが耳に入って来たような気がした3人だったが、場の暗い雰囲気に押されて、何も言えなかった。

 

「時が経つにつれて、フィーリアの病状は悪化。これ以上戦うのは危険だと感じた私は、彼女を戦線から外し、1人で戦う事にしました。しかし、戦力や最愛の友を失い、心の隙を突かれた私はドラグギルディに敗北。基地にこもって策を練っている間に侵略は進められ、結果的に、世界からツインテール属性は消えて、二度とツインテールに出来ない、灰色の世界に塗り潰されてしまった……」

「誰1人ツインテールに出来ない世界なんて、そんなの地獄だ!」

 

レッドが身悶えるように叫んだ。

ホワイトも、トゥアールの話を聞いて、胸の奥が痛くなった。ツインテールはいざ知らず、確かに心の拠り所にしていた何かが奪われ、二度とその姿を見る事が出来ないのは、誰だって辛いものだ。ましてやそれが、自分の人生の中で大切にしていたものなら、それは自分にとっての「死」を意味する。そんな世界にずっと居続ける自信は、ホワイトには無かった。

 

「そして復讐を決意した私はテイルギアと戦いのデータを元に、徹底的に与えられたテクノロジーを分析し、世界間渡航の技術や認識撹乱装置を完成させました。幼女のちっぱいを後ろから揉んでもリアクションすらされない悔しさを糧に……」

「酷い、酷すぎる!」

 

あまりの衝撃発言に、ブルーは頭を抱えて叫んだ。

 

「(確かに酷いな……。アルティメギルもそうだけど、トゥアールも……)」

 

ホワイトは心の中でそう呟いた。

が、当の本人は全く気にせず語り続けた。

 

「そして、けじめとして私の持つツインテール属性を核に、もう一つのテイルギアを完成させました。それが、テイルレッドが今つけているテイルギアなのです」

「俺の、テイルギアが……⁉︎ じゃあ、トゥアールは自分からツインテール属性を手放したのか……⁉︎」

「そうです。そして、これは私の推測ですが、フィーリアもまた、私と同じように自らのツインテール属性をテイルホワイトのテイルギアに移したのでしょう」

「姉ちゃんが……⁉︎」

 

さらなる新事実に、ホワイトは驚愕した。

 

「元々フィーリアのツインテール属性は私と比べるとそれほど強力ではありませんでした。この世界に降り立った後、適格者を見つけた彼女は、自分の死期が近づいたのを感じて行動に移した。そして改良されたテイルギアは、今のテイルホワイトに渡った。ホワイトの強さの秘訣は、並々ならぬ彼女の決意が身を結んだ結果なのでしょう」

「姉ちゃん……(そういえば、あの時姉ちゃんはツインテールを解いていた。それは、ツインテール属性を移した後で、もうツインテールにする事が出来なかったからだったのか……!)」

 

ホワイトは、テイルギアの入った巾着袋を渡された時の事を思い出しながら、自身が身につけているテイルギアを見て、そう呟いた。トゥアールもそうだが、彼女達がどれだけ辛い想いで、大切にしていたツインテール属性を手放したのか、容易に想像出来なかった。

 

「後は、ツインテール属性を失い、装着出来なくなったテイルギアを、今のテイルブルーに託した。……これが、私が語る真実の全てです。疑われるような物言いをしてすみませんでした」

「へー……。これ、トゥアールのお下がりなんだ……。どうりで胸の所が……。へー……」

 

そう呟くブルーの瞳に、光は宿っていなかった。確かに、変態痴女のお下がりなんぞを着ていると知って、決して良い気分にはなれないだろう。

そんな中、黙って聞いていたドラグギルディが、トゥアールの方を向いて言い放った。

 

「執念か……。仮面ツインテール、もとい先代テイルブルーよ! どうやらしてやられたのは我らの方だったようだな。今は亡き先代のテイルホワイトと共に、お主らのツインテールへの深き愛を侮った!」

 

確かにそうかもしれない。

世界を養殖業のようにツインテールに浸食させようとする事に考えが回ってしまった彼らは、いつしか人の心の強さを侮ってしまっていたのだ。その結果、部下達を数多く失う事に繋がってしまった。これは、部隊長でもあるドラグギルディには大きな痛手だったはずだ。

そんな中、ブルーがトゥアールに謝った。

 

「……疑って悪かったわよ。あんたも悪気があってやって無かった事だけは認めてあげる。テイルレッドを幼女にしたのも、、ツインテール属性だけが世界に拡散しないようにする為だったのね」

「いえ。それはあくまで私の趣味です。幼女可愛いですよね?」

「……後で覚えときなさいよ」

 

やはりと言えばやはり出た変態発言に、ブルーは青筋を額に浮かべ、拳を握り締めながらボソリと呟いた。彼女がわざわざ崖の上に現れたのも、ブルーからの反撃を受けないようにする為だったのかもしれない。

やれやれと言わんばかりの顔をしていたホワイトに、背後からドラグギルディが声をかけた。

 

「……テイルホワイトよ。良き仲間を持ったな」

「……そうだな。一癖も二癖もあるけど、かけがえの無い、俺の大事な仲間だ」

 

背中を向けたまま、ホワイトもニヤリと笑いながらそう返事をした。

普段は色々と自分を困らせたり悩ませて、どうしようも無い彼らであるが、ここまで自分の周りにいてくれて、支えてくれた者である事には変わらない。当たり前のようで、実はこの世で最も必要であり、決して失ってはならない属性力(エレメーラ)。普段の学校生活からは学ぶ事は出来ないような事を教えてくれる存在。

 

 

 

 

それが、仲間であり、親友。

 

 

 

今この瞬間、ホワイトは世界中の誰よりも仲間がいてくれる事のありがたさを感じている事だろう。そして、そしてそのきっかけを作ってくれた、テイルギアを託したフィーリアに精一杯感謝した。

 

「(今なら分かる。俺の戦い方がレッドやブルーと違って、拳一筋なのは、その手が誰かと手を繋ぐためのものなんだ。仲間として繋がっている事を示す、確かな証であり続ける為の……)」

 

そして、ホワイトは振り向いてドラグギルディに向き合った。

 

「(だから、俺は姉ちゃんの意志を継いで、この拳で戦い続ける! 見ててくれよ、姉ちゃん! 俺、絶対に仲間やツインテールを姉ちゃんの分まで、守ってやるからな!)」

 

ホワイトから強い意志を感じたドラグギルディは、改めて気合いを入れて言った。

 

「仮面ツインテールよ。そこまで弁を尽くさずとも、我には分かっておる。どれだけ絶望に打ちのめされても、こ奴らのツインテールからはいささかも輝きを失っておらぬ。それこそが人間の心の強さである事は百も承知! だが、いかなる輝きを持ってしても、覆らぬ闇もあるのだぞ!」

 

ドラグギルディが大剣を構えてそう叫ぶのと同時に、後方に、これでもかと言わんばかりに大量のアルティロイドが「モケェ〜!」という声とともに姿を現した。その様子は、まさに全世界を呑み込もうとする黒い波。

 

「これまでと同じよ! 2人が3人になったところで、所詮何も変わらぬ! むしろツインテールが世界を支配するまでの時間が短くなるだけの事よ!」

「3人……? それは違うぜ、ドラグギルディ!」

「レッド……」

 

レッドは声高らかに叫んだ。

 

「俺達は、4人でツインテイルズなんだ!」

 

その言葉に、各々が様々な反応を示した。

ドラグギルディはほぅ……、と呟き、ホワイトは微笑んで頷いて、ブルーは若干呆れながらも仕方ないと言わんばかりに了承して、トゥアールは自分がツインテイルズの一員である事に喜んで、仮面の下から涙かよだれか分からない何かを流していた。

 

 

 

 

 

 

そして始まる。

 

 

全世界の存続、そして世界に拡散しつつあるツインテールの命運をかけた、決戦の火蓋が切って落とされようとしていた。




今回はキリがいいのでこの辺で。
友達や仲間がいるのは、本当に良い事ですよね。私も何度か友達に助けられた事があるので、そのありがたさは十分身に染みて感じます。皆さんには、大切な仲間がいますか? 限りあるこの人生で友達を作る事は決して無駄な事では無いはずです。皆さんも友達は大事にしましょうね。
次回はいよいよドラグギルディとの戦いに決着がつきます。

それでは、次回「ツインテールvsツインテール」に、テイル・オン!
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