弱いから誰かを守ってはいけないんですか? 『完結』   作:ちゃるもん

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投稿です!!

今回、次回は後日談となります。
まあ、ぶっちゃけると説明回です。

では、どうぞ!!


静かな宴

「で、何があったのか説明してくれるんでしょう?ここに来たってことは」

 

私はお猪口に入っている酒を少しだけ飲み、隣で夜空を見上げる紫を見た。

 

「魔理沙の分まで聞かせてもらうわよ」

 

私達がルーミアを封印しているとき、魔理沙はあの吸血鬼と戦っていた。

最初は藍が行っていると聞いたから安心していたが……どうして魔理沙は私の予想を越えるのかしら……

 

藍から聞いた話によると、魔力を薬で強制的に解放し、ブッパなした。とのこと。

そして、吸血鬼は体の一部を安全圏まで持っていきそこから再生したそうだ。

その後は藍が適当にあしらっておいたらしい。

 

まあ、その結果魔理沙は気を失い、私の家で寝息を立てながら寝ている。三日間。

 

ほんっと……いい加減にしてほしいものだ。

 

「そうね……まず今回の異変は私が起こすように頼んだものよ」

「そのくらい検討が付いてるわ。あの吸血鬼が本気を出せば私は今この場所にいないでしょうから。私が聞きたいのはその先のことよ」

 

私はお猪口に酒を注ぎながら紫に再度問う。

 

「…………欲しかったのよ」

「欲しかった?恋とか言う年でもないでしょうに」

「むしろあんな格好いい男の子に恋をしない方がおかしいのではないかしら?」

「……そうかもね」

 

もし仮に、あの男の子が私を命を懸けて守ってくれたら……まあ、格好いいと思うし、恋、もするのでしょうね。

 

「で?欲しかったってどう言うことなの?」

「あら、恋バナはもうおしまい?」

「いいからさっさと話せ」

 

茶化す紫に一言入れ、彼女の空いているお猪口の中に酒を注ぐ。

 

「ありがとう。私が彼を欲しかった理由……それは彼の能力よ」

 

能力……あの無気味な世界の事だろうか?

 

「霊夢は多分感じたのでしょうけど…………私には無理でしたわ。多分、それが認識出来なかった」

「…………ちょっと待ちなさい……え?アンタですら動けなかったの?」

「そもそも、何が起きたのか認識出来ませんでしたわね」

 

じゃあ……なにか?あの少年は吸血鬼どころか、あの八雲紫ですら行動を止めていたと言うのか?

いや、行動だけではない。多分、思考から何から何まで…………だめだ、底が見えない……

 

「まあ、そうでしょうね……私もそうなりましたから。まさかマヨヒガまで影響が出るとは思っても見ませんでしたわ」

「結局……どう言う事なの?」

「まず、あの男の子は『止める程度の能力』を持っています。そして、何らかの原因で……まあ、ルーミアから女の子を守るためでしょう……能力が暴走……そして気が付けば隙間から覗いていた霊夢の姿がなく即刻に藍を魔理沙の救援に向かわせましたわ。その間私は霊夢を探して、その途中にあの惨状を見付けた。

 そして、私が彼を欲しかった理由は、止める程度の能力を上手く扱う事が出来れば……文明、歴史の進化『だけ』を止める事が出来るからですわ。

 これが出来れば……人は死に、子供も生まれる。妖怪は死に、感情から生まれる。でも決して滅びることがない。そんな世界を作ることが出来るでしょう。それに加え、外の世界との結び付きをより淡く強固に出来るでしょう。

 

 それに…………久しぶりに感じた……この感情でしたもの……

 

 これが、今回の顛末と私が一人の人間に固執した理由ですわ」

 

 

 

語る紫の横顔は―――

 

 

 

「……まさか、たった一人の人間にそこまでの可能性があったとはね……色んな意味で凄いわ」

 

 

 

――― 一人の恋する乙女の顔だった。

 




お読みいただき有難うございます!!

まず一言……紫様口調わかりにくいよ……
それと、紫様設定は純情な方が好きです。
こう、大人な女性を赤面させたい。

誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。

次回も今回と似たような感じになります。

柊→『保護』
カスミ草→『切なる願い』『清い心』『切なる喜び』『親切』『ありがとう』『感謝』

樫→『勇気』『力』『絆』

他にも幾つか意味はあるのですが、キャラクター達に求めた物を引き抜いて書いています。
そして、朝香くんの意味は……次回!!

では、また次回~
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