弱いから誰かを守ってはいけないんですか? 『完結』 作:ちゃるもん
今回の心理については作者の考えです。
鵜呑みにはしないように!!
では、どうぞ!!
紅さんが出ていった。
窓からは外が見えるが、外は紅い霧で覆われており遠くまで視認することは出来ない。
そして、限界はやって来た。
「あっ」
膝からガクンと力が抜ける。
「朝香くん!?」
香住さんが珍しく大きな声を上げながら走ってきた。
僕は何とか声を絞り出し大丈夫。と、香住さんに言った。
地面にへたりこんだまま、大きく息を吸い、吐いた。
「ゴメン。心配かけちゃったね。大丈夫……緊張が解けただけだから……」
そう言って強がるも、体は震え手足には力が入らない。背中を、身体中から汗が吹き出て気持ち悪い。目頭も熱くなっており、視界の端には今にもこぼれ落ちそうな程の涙が溜まっている。
今、僕はひどい顔をしてるんだろうな……
なんて心の中で嘲笑う。
「しょうがない……よ。だって、妖怪相手に……強気で……話して……たんだから……立てる?」
「あはは。ありがとう。お願いしていい?」
朝香さんは僕の体を支え、起き上がらせる。
そしてそのままゆっくりと動き、僕を椅子へと座らせてくれた。
「ありがとう香住さん」
「うん……どういたしまして」
まだカップの中に残っていた紅茶を震える手で、何とか口へと運ぶ。
薬草のような鼻をスーッと突き抜ける爽やかな香りが心地よい。
蜜のような甘さが脳へと届く。
冷えていた紅茶は不思議と僕を安心させてくれた。
今は怯えている時ではないのだ。
人里に帰ったときの事を考えなければならない。
何故そんなことを考えるのか……それは、僕たちがここにいることと関係がある。
今、幻想郷は異変の真っ只中にある。つまりは、それ相応の被害が出ても可笑しくはないと言うことだ。
なら、そんな危険な状況のまま二人の幼い子供二人が戻ってこなかったとしよう。
親は勿論、友人や関係の薄い人も心配するのは目に見えている。
では、そんなに心配していた二人が怪我もなく無事に帰ってきたとする。
もしこれで、里に被害が出ていなかったとしたら笑い話と説教で済む。
だが里に被害が出ていたとしたら?
最初の頃は全員ではないだろうが生還を祝ってくれるはずだ。しかし、時が立てば人の心には影が射す。
影が射せば、情報が流れる。あの時間に二人が紅魔館に入っていくのを見た。と。遊びで言うのかもしれないし、何かにすがりたいのかもしれない。
そんなハズはない。そう言ってくれる人もいるだろう……だが、人は群れで生きている
誰かがその事に信じ、話し、連鎖する。
そして、否定したら攻撃対象となってしまう。それが嫌だから信じた振りを演じるのだ。
だが、その演技はいつしか心を抑制する影となってしまうだろう。
心では否定しても、心は肯定している。そんな矛盾が生まれるのだ。
そして、今回の対象は……僕たち二人……
僕はどうなっても構わない……今はただ、最悪の場合彼女をどう逃がすか……
そんな事を考えても、答えは一向に出てくる気配はなかった。
所詮、僕も自分の事が可愛いらしい……
僕の心を表現したかのように、外の紅い霧は、より濃くなっていた。
お読みいただき有難うございます!!
いやぁ~事故犠牲バリバリですな。
最後の所詮は~ うん。お前八歳じゃねぇ。もしくは紫か永琳の隠し子だろ。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
あのすんごい知識量のb ピンポーン おや?こんな時間に誰か来たようだ。
では、また次回~
はいはい~どちら様ですか~?って紫様に永琳さん?え?ちょやm