弱いから誰かを守ってはいけないんですか? 『完結』 作:ちゃるもん
はい。と言うわけで第二話です。
原作キャラがでるよ!!やったね!!
では、どうぞ!!
寺子屋での授業も終わり皆が下校を始める。
「上井、少し話があるから後で職員室に来るように」
そんな中、先生から声を掛けられ残る事となった。
今日も店の手伝いがあるのに……
「朝香くん……何かしたの?」
「今日遅くに登校してきたからじゃね?」
声を掛けてきた友達二人。
最初に声を掛けてきた女の子は柊香住(ひいらぎ かすみ)。まあ、その……僕の好きな人だ。
少し引っ込み思案だが優しい女の子。でも意外と強かったり……
そして、後から話し掛けてきた男の子は八重樫奨(やえがし しょう)。寺子屋に通う前からの友達。
親が八百屋なのもあり商売上手。僕の親友でもある。
「遅くって……遅刻はしてないし、それだったら一つ下の子二人が遅刻してたからそっちが呼ばれると思うけど」
「あー確かに」
「なら、力?能力?の事じゃないかな」
「でもその件で呼ばれたのは確か……一年以上前だよ?今さら話すことなんてないような気がするけど……」
「まあ、何かあるんだろ。現に呼ばれてるんだし」
まあ、それもそうか。
先生がなんの用もなく生徒を呼ぶはずがない。
もしかしたら、この能力とは全然関係ないモノかもしれないしな。
「まあ、そうだよね。それじゃあ行ってくる」
「おう」
「その……行ってらしゃい」
二人に見送られながら教室を出る。
僕の能力『止める程度の能力』は人里でも有名である。
まあ、それもそうだ。能力を持つ人間などそうそう居ないのだから。
それもあってか、この能力に目覚めた当初は上白沢先生から警告―――実際にはそんな堅苦しいものではないが―――され、以前あったのは一年ほど前に警告された。
まあ、そう考えると、今日呼ばれたのは当然の事なのでもあるだろう。
職員室に着き、引き戸を開く。
「上井朝香(かみい あさか)です。失礼します」
「上井か。少しの間その座布団に座って待ってていてくれ」
先生に言われた通り、座布団に座り静かに待つ。
先生は手元にある書類を整え終えると此方に来た。
「君を呼んだのはその能力についてだ」
「はい」
「まあ、言いたいことは前回と同じだな。これからも気を付けて使用すること」
「分かりました」
何となくだが、以前も似た会話をしたな。と思い出す。
今回もこのへんで終わりだろう。
なんて思っていたが、どうやらもう少し続くようだ。
「それとだが……新しい勢力。知っているな?」
「紅魔館……でしたっけ」
「ああ、そうだ」
良かった。合っていたようだ。
「紅魔館がどうかしたんですか?」
「……八雲の対応で今は現状を維持できている。だが、何が起こるか分からない」
要はいつも以上に気を付けろ。と言う事なのだろう。
だが、何故僕だけにその話を?
「能力者と言うのはそれだけで価値がある。人の道を外れさせれば勝手に力も上がる。能力者は標的にされやすいんだ。まあ、杞憂に終わってくれれば良いのだがな…………話は以上だ。すまないな少し長くなってしまった」
・
教室に戻った僕を、香住さんが手を振りながら僕を出迎えてくれた。
奨は家の手伝いで先に帰ったらしい。
「少し……寄り道……しよっか?」
それは帰り道、まだ太陽が真上にある時間だった。
・
『異変を起こしてくれるかしら?』
『ほう……まあ、私は構わんが……何時にすればいい』
『出来るだけ早く。なんなら今からでも構いませんわよ?』
『そうか……だったら今からやらせていただこう』
その時、幻想郷中を紅い霧が覆い尽くした。
お読みいただき有難うございます!!
不穏な空気が……
あ、書き忘れてたけど時間軸は紅魔異変直前(今更すぎるw)です。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
運命の歯車は変わらず回り続ける。
では、また次回~