弱いから誰かを守ってはいけないんですか? 『完結』   作:ちゃるもん

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投稿です!!

今回からレミリア様との鬼ごっことなります。
何話使うかな~

では、どうぞ!!


鬼ごっこ 木を隠すのなら森の中

大丈夫……出来ることはやった……大丈夫……大丈夫……

 

自身に暗示を掛けようとも一向に暗示が掛かる気配はなく、より一層不安が強くなる。

大きく息を吸い込み吐き出しても。頬を叩いてみても。まったく効果は現れなかった。

 

開始まで……後十分……

 

息が荒くなり、額からじっとりと嫌な汗が付きまとう。

 

後……五分……

 

手元の時計を確認する。

早い。あまりにも……早い……

 

三分……

 

時間が過ぎていく度に色々な音が鮮明に伝わってきた。

足音、呼吸、心臓……煩い……少し静かにしてくれ……

 

一分……

 

もうすぐ……もうすぐだ……

ここが最初の山場……ここを乗り越えたら……一時は大丈夫……

 

五……

 

四……

 

三……

 

二……

 

一……

 

僕は時計の針が五時を指した瞬間駆け出した。

 

廊下を駆け、事前に打ち合わせしていた妖精さん四人の後ろに隠れる。

すぐ近くにはレミリア様の部屋がある。

 

ドアノブがゆっくりと開きレミリア様がゆっくりと部屋から出ていく。

 

四人は不審がられるか?とも思ったが杞憂に終わった。

レミリア様足音が離れていく。

 

僕は腰にぶら下げた四種類の小瓶のうち、赤色の液体が入った小瓶を外し飲み干した。

これで、赤色の小瓶は残り二つとなる。

 

妖精さん四人に紅さんから貰った飴玉を一つずつ上げて、レミリア様の部屋へと入る。

 

扉に背を預け、一つ大きな溜め息を吐いた。

 

これで最初の山場は乗りきった。

流石のレミリア様も相手が自分の部屋にはいるとは考えないだろう。

そして、さっきの赤色の小瓶には気配を消す魔法が掛かっている。パチュリーさんが作ってくれたものだ。

後の三種類も別々の効力があり、それを三つずつ。更には気配を探知しにくい魔法を紅魔館全体に張ってもらっている。

 

勿論それ相応の対価を払うことにはなっているが……それも含めて、今は僕の計画通りだ。

 

赤色の液体の効力は約二十分……二つ使って四十分は大丈夫のはず……

その間に次の行動への道を作っておこう。

 

…………よかった……あった……!?

 

窓の近くにあった鈴を取ろうとしたところで、外を日傘一本で歩くレミリア様の姿を発見した。

吸血鬼は日光に弱いから外に逃げる。そんな安直な方法を取っていれば即、捕まっていたことだろう。

 

背中を冷たい汗が流れるのを感じながら、持っていた鈴をチリリンと鳴らす。

一緒にレミリア様の動向を確認してみたが、どうやら門の方に向かったようだ。

 

目の前に十六夜さんが現れた。

頼むのは二つ。

 

一つは布団数枚。

もう一つは、三十分後にこの場に来てほしい。

 

十六夜さんは僕に反論もせず『畏まりました』と言って消えた。

どうやら、レミリア様の命令はまだ続いているらしい。

これで、生存率が上がった。

 

次に行動を移すのは四十分後となる。

 

僕は次の作戦への準備を始めた。

 

 




お読みいただき有難うございます!!

と言うわけで……レミリア様の部屋に侵入成功です!!

誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。

メイドさんたちと一緒にいたときき見つからなかったのは……ゲームとかでのマップでプレイヤーが二人重なった時を想像してくれれば分かりやすいかな?
マップだったら丸が重なるあの状態。

では、また次回~
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