弱いから誰かを守ってはいけないんですか? 『完結』 作:ちゃるもん
原作キャラが出るよ!!やったね!!(天丼)
では、どうぞ!!
「少し……寄り道……しよっか?」
これには驚いた。
賢者様会った並みに……いや、そこまでは行かないか。
まあ、そんな事はどうでもいいのだ。
僕が一緒に帰るのは奨と一緒か、香住さんと一緒、もしくは三人で帰る事が多い。
そんな中でも奨が居るときはよく寄り道をするのだが……彼女の方から、しかも二人の時にと言うのは初めてかもしれない。
まだ日は高く、活動している妖怪も少ないだろう。
家の手伝いまではもう少し時間があるはずだし、好きな人と家の手伝いのどっちを取るかと言われたら……それは当然好きな人だ。
「分かった。なら里の近くにある小さな森に行こうか」
「うん……何時もの所……だね」
あの場所なら出てきたとしても餓鬼ぐらいなもので、餓鬼に見つかったとしても動きが遅いから走ればまず追い付かれることはない。まあ、捕まったら男性の大人でも逃れることは出来ないのだが……
「それじゃあ行こうか」
何があっても彼女だけは護ってみせる。
何時もの誓いを心の中で呟き僕たちはその森へと足を向けた。
・
森の中は人の手が加わっており、簡単な道が出来ている。
この道にそって歩いていけば霧の湖にたどり着く。
霧の湖には一ヶ月ほど前に幻想郷へと渡ってきた紅魔館が建っているらしいが、また見たことはない。
一度だけだが、そこのめいど?と言う銀色の髪の女性とヘンテコな服の門番さんが一緒に飲みに来た。
なんだか銀色の髪の女性が愚痴を溢して、ヘンテコな服の女性がそれを聞いている感じで、まだ子供の僕が物珍しかったのか、まあ、単に酔って絡んできたのだろうが……僕も愚痴を聞いていた。
内容はよく分からなかったが、まあそのめいどと言う職業も大変なのだろう。と、言う事だけは分かった。
「今日はどこまで行くの?」
「うーん……そこまで危ない訳でもないしな……新しく来た紅魔館まで行ってみる?多分あの門番さんなら覚えてるとは思うけど……」
「じゃあ……そこまで行ってみよっか……ちょと見てみたかったんだ」
うーん……言ってみたのは僕だけど……覚えていると良いのだが……
まあ、兎に角行ってみることにしよう。
・
森を抜け、霧の湖へと着いた。
そして、霧の湖の中心に浮かぶ大きな紅い館。
「確か……土地ごと来たんだっけ?」
「うん。そうみたいだね」
紅魔館が来てからは霧の湖まで来たことはなかった。
だが、こうやって見てみると来てよかったと思えるほどに大きく、何だか嬉しい気持ちになっる。
日はまだ高い。今はまだ二時前位だろう。まだ、大丈夫だ。
橋を渡り、見覚えのある服を着た女性が目についた。
どうやら、女性の方も気が付いたようで此方に走ってくる。
「君は確か……居酒屋の」
「はい。上井朝香です」
「えっと……柊……香住……です」
「そうですか。私は紅美鈴と言います。それと申し訳ないのですが直ぐに帰っていただいてもいいでしょうか?」
まあ、元々中まで入るつもりもなく遠目で見るだけだったので構わないのだが……
少しくらい話を聞いても大丈夫だろう。
「何かあるんですか?」
「うーん……話してもよいものか……」
どうやら話せない重要なモノのようだ。
「話せないなら無理して話してもらわなくて大丈夫ですよ。無理に聞いてる自分が言うのも何ですが」
「そう言って貰える恐縮です。紅い霧……紅い霧が出る前には家に帰ってください」
「…………分かりました。行こうか」
「あ、うん……」
僕たちは急いで元来た道を戻ってる。
後どれ程だろうか……
ただ分かるのは……僕たちに残された時間はもう残り少ないだろう。
―――この日、僕は今日この日の行動全てに―――
―――後悔する事となる―――
お読みいただき有難うございます!!
感想でちょっと核心を突いてきた人がいてちょっと焦った。
平和が続けば良いのになー
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
既に運命は定まった。
誰にも止められることは出来ない運命が……
では、また次回~