弱いから誰かを守ってはいけないんですか? 『完結』 作:ちゃるもん
説明?回となります。
では、どうぞ!!
あれ?
目が覚めると布団の上に寝かされていた。
体を動かそうにも包帯でぐるぐる巻きにされ、更に布団に固定されており動くことができない。
肌触りからして顔の左半分も包帯で巻かれているのだろう。
ゆっくりと何があったのかを思い出していく。
鬼ごっこをレミリア様する事になって…………
「ああ、僕自爆したんだった」
本当はするつもりはなかった。
ただ、最後の最後で一矢報いたかった。それだけの事。
結局……負けちゃったのか……
最初から勝てる見込みは無かった……分かっていた事なのに……何だか悔しい。
『入るわよ』
そんな声と同時にガチャリと音がしてレミリア様が入ってくる。
「どう?具合の方は」
「痛みは……ないです」
レミリア様は、なら良かった。と言って椅子に腰を掛けた。
「僕は……負けたんですよね」
「ええ。貴方は負けたわ」
「僕は、殺されるんですか?」
僕がそう言うとレミリア様はクスクスと小さく笑った。
「貴方……自分の撒いた種も忘れたのかしら?」
自分の撒いた種?
ああ、あれの事か。でも、なんで笑う必要があるのか……
だって、あれは……妖怪の賢者は僕を『欲している』と言う嘘半分のブラフなのだから。
それを十六夜さんに能力と一緒に話して少しでも生存率を上げるもの。
「ええ、貴方の嘘。これで安易に私は貴方を殺せないし、あの子を殺すような真似も出来なくなる。
まだ十にも満たない子供がここまで思い付くなんて称賛に値するわ。
それに、三日前の鬼ごっこ……私が慢心していたとはいえあそこまでやってくれるなんてね……」
? 結局何が言いたいのだろうか?
「あら、ここまで話せば分かると思ったのだけれど……まあ良いわ。貴方、名前は?」
「……上井朝香……です」
「そう。朝香……今日から私の従者となりなさい」
従者?
従者とは、主に従え共に歩む者。僕、下部、配下等と似たような意味を持つ。
その従者のはずだ。従者となりなさいと言うことは……
「生きて……も、良いんです……か?」
「人に道を歩めなくなっても良いのならね。強制はしないわ。
私の誘いを断って、人里に戻り殺される……それで人里の混乱を止めるのも一向に構わないわよ?」
「そんなの……決まっますよ…………よろじくお願いしまず!!」
・
あのあとレミリア様は一言言い残して部屋から出ていった。
その一言とは『嘘から出た誠。この国にはそう言う言葉が有るそうね』
これを噛み砕くとするならば……妖怪の賢者様が現れた。と言うことなのだろうか?
一体何故?本当に僕の能力を欲している?
確かに妖怪の賢者様は僕の能力を危険視していた。
それまでにこの能力は危険なものなのだろう。
でも、だったら何故僕を助けのか。
僕を危険視しているのなら、彼処で殺しておけば良いのではないのではないのか?
……
…………
………………
だめだ……考えても分からない。
兎に角、今は寝よう……
だって僕は……助かったのだから……
「お休みなさい」
誰もいない部屋。
だけど……確かに聞こえた……誰かの声……
『お休みなさい……よい夢を』
お読みいただき有難うございます!!
なんやかんやで生存出来た朝香くんでした。
てか……追い出されていたら人里いって自分から死んで混乱を収めるって……
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
『崩廻録』と『あの狂る』の最新話を投稿します。
よろしければそちらも。
最後の人物はみんなアイドルゆっかり~んです。
では、また次回~